ニキタ・マガロフのラヴェル、そしてドビュッシーとフォーレ
本日快晴。
夜遅くに強い雨。
通勤途中の狩野川河畔からの富士山。
この夏の長雨とコロナ禍で職場では体調を崩す者が出ている。
組織や仕事のあり方について、大きな変化を必要とされている時代の曲がり角。
生活様式も変わる中で少しずつ日常生活への復帰の模索は続く。
野菜が高い。
我が家の畑は、長雨と猛暑で期待していたトマトはほぼ全滅。
元気なのはオクラやモロヘイヤなどのアフリカ由来の渡来作物たち。
オクラなど1日でたちまち大きくなってしまう。
ニキタ・マガロフの弾くフランス音楽。
ロシア生まれのマガロフはスイス、フランスを主な拠点として活動。
自分としてはマガロフはショパンやリスト弾きのイメージだがラヴェルやプロコフィエフらとも親交のあったピアニスト。
今日はライヴ録音を聴いた。
仏ACCORDのCD
・子供の領分 :ドビュッシー
・即興曲 第2番 ヘ短調 作品31
・即興曲 第3番 変イ長調 作品34 :以上フォーレ
・高雅にして感傷的な円舞曲
・組曲「クープランの墓」 :以上 ラヴェル
ニキタ・マガロフ(ピアノ)
録音:1988年、モントルー、ヴェヴェイ ライヴ録音
ニキタ・マガロフのドビュッシーは、コンサートホール・ソサエティから出ていた国内盤LPでも聴いている。
こちらの内容は「版画」、「アラベスク第1番」、前奏曲集第1、2巻から数曲をセレクトしたもの。
力強く硬質なタッチでなかなか良い演奏だったと記憶している。
そしてこのライヴ。
マガロフ76歳の記録。
テクニックは全く破綻を見せず硬質なタッチも衰えていない。
バリバリ突進するタイプの演奏ではあるけれどもフォーレでは繊細さも見せる。
ライヴでありながらミスタッチもなく恐ろしいほどの完成度の高さ。
3人の作曲家の中ではラヴェルの2曲が印象に残った。
3拍子での2拍目に微妙な時間軸のずらし方や、独特の歌い回しには抵抗を感じる人もいるかもしれないが、懐の深い大きな音楽がここでは鳴っている。
Youtubeはマガロフ死の1年前、1991年の東京ライヴ。圧巻の「展覧会の絵」です。
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