グリュンナー=ヘッゲの「悲愴」
青い空の広がる夏の朝、久しぶりの晴天だ。
東海、関東は梅雨明け、長い梅雨だった。
ポコは今日も元気。
今日もノルウェーの演奏家を聴く。
フィエルシュタートと並ぶノルウェー指揮界の大家、オットー・グリュンナー・ヘッゲのチャイコフスキー。
・交響曲第6番 変ロ短調 「悲愴」
オットー・グリュンナー=ヘッゲ(指揮)
オスロフィルハーモニー管弦楽団
初出:1959年
CAMDEN音源のAllegro盤モノラルLP.
グリュンナー=ヘッゲ(1899-1972)は7歳でグリーグに認められ指揮をワインガルトナーに師事。
1931年からオスロフィルの首席指揮者陣に加わり1945年から1962年まで首席指揮者。
後任はフィエルシュタートとブロムシュテット。
この「悲愴」の演奏は堂々たるスケールの男性的な演奏だった。
オケの鳴らせ方の見事さにヘッゲの職人芸が光る。
細部を引き締めながら、キレのあるリズムでじわりじわりと興奮を盛り上げる第3楽章は出色。
最後のティンパニの連打も強烈だ。
ひたすら突進する的好戦的な魅力ではケンペンの演奏をも凌ぐ。
息の長いフィナーレも見事。
ところがこのLP、A面が内周ギリギリのカッティングのため、オートリフターのプレーヤーでは最後まで再生できない。
ヘッゲのチャイコフスキーには交響曲第5番の録音もある。
こちらもぜひ聴いてみたいもの。
Youtubeはグリュンナー=ヘッゲ指揮オスロフィルのグリーグ、ピアノ協奏曲。ベッケルントのピアノ
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