ライテルのコダーイ
本日快晴、朝の気温は下がり長袖で出勤。
月曜に初冠雪を観測した富士山の雪は溶けていた。
今日はスロヴァキアの指揮者にして作曲家ルトヴィート・ライテルの指揮でコダーイ、スメタナなど。
伊RCAのLPでライテルとスロヴァークで3曲ずつの収録。
・交響詩「モルダウ」 :スメタナ
・春のささやき :シンディング
・歌劇「ドンナ・ディアナ」序曲 :レズニチェク*
・序曲「謝肉祭」 :ドヴォルザーク*
・バレェ「エクセルシオール」 : マレンコ*
・ガランタ舞曲 :コダーイ
ルドルフ・ライテル (指揮)
ヴァツラフ・ヴァーレク (指揮)*
スロヴァキアフィルハーモニー管弦楽団
スロヴァキアフィル と言えば名指揮者ヴァツラフ・ターリヒの設立とされているけれども、実際はターリヒとライテルの共同設立。
初代首席指揮者もターリヒとライテルで分けあっている。
スロヴァキアフィルの紹介記事のひどいものでは、名高いターリヒのみでライテルの名のないものがあったりする。
実際にはライテル はターリヒが去った後も1961年まで首席指揮者を勤め、スロヴァークに後進を譲った後1971年まで指揮者陣に名を連ねていた。
いわばライテルはスロヴァキアフィルの基礎を築き上げた最大の功労者。
ちなみにスロヴァキアフィルとの録音が非常に多いコシュラーは首席指揮者にはなっていない。
ライテルの録音は比較的多く、ブラームスの交響曲全集のほかモーツァルトやベートーヴェンもあるけれど、ほとんどマイナーレーベルの録音。
最大の遺産としてはフランツ・シュミットの交響曲全集。
他にはNAXOSにツェムリンスキーの交響曲録音もある。
このLPにカップリングされたスロヴァークは、ライテルの次のスロヴァキアフィルの首席指揮者。
こちらはNAXOSへのショスタコーヴィチの交響曲全集の他多数の録音。
そしてライテルのこの演奏。
「モルダウ」では外面的な効果を狙わずひたすら地味。
枯れた老人の朴訥な話を聞くような味わい。
シンディングでは一転した若々しくも清々しい音楽が鳴り響く。
最も感銘を受けたのはコダーイ。
微かに郷愁を誘うローカルななつかしさの中に純音楽的な品格の高さを感じさせる演奏だった。
これは大指揮者デ・サーバタ以来の名演だ。
EQカーヴはNABで聴いた。
Youtubeはライテル作曲、木管五重奏曲第1番から第3楽章
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