アーノルドのイギリス舞曲集
雨のちくもり、午後から晴れ。
九月最後の土日は雨模様。
気温も下がりそろそろ長袖の季節。
4連休あたりから車の数が増えてきて家の近くの国道は昨年並みの混雑。
昨日東京ではコロナ感染者が200人越え。
夏のバカンスシーズンを終えて爆発的に患者数が増えたヨーロッパの二の舞にならなければ良いのだが。
昨日は家内と洋食屋「まろん」で昼食。
ここは古くからある店だけれども知人からの評判を聞いて初めての来訪。
開店早々に行ってみた。
初めてだとちょっと戸惑うような普通の民家風の入り口。
店内は意外に広くてメニューも豊富。
私はポークステーキ定食、家内は一番人気の手造りハンバーグ定食。
寡黙で職人肌の初老のご主人が一人で切り盛りをしている。
開店直後なので他の客はなし。
トンテキは厚い豚肉に程よく火が通りソースには微かにマスタードのテイスト。
ハンバーグ定食は、外見は似ているけれどもソースの味は全く異なっていた。
いずれも手練れの本格的な洋食。
食後のコーヒーも今まで味わったことのない香り豊かな逸品だった。
今日は20世紀イギリスの作曲家、マルコム・アーノルドによるイギリスの舞曲集。
演奏はアンドリュー・ペニー指揮のクイーンズランド響によるNAXOS盤CD。
・イングランド舞曲集 Set 1 Op.27
・イングランド舞曲集 Set 2 Op.33
・4つのスコットランド舞曲集 Op.59
・4つのコーンウォル舞曲集 Op.91
・4つのアイルランド舞曲集 Op.126
・4つのウェールズ舞曲集 Op.138
アンドリュー・ペニー(指揮)
クイーンズランド交響楽団
録音:1995年12月
「クワイ河マーチ」で知られるアーノルドの、イギリスのカントリー4つにコーニッシュを加えた5つの地方をテーマした気の利いた舞曲集。
イギリスの各地方の特色を織り交ぜながら、アーノルドは民族的な親しみやすい小曲を書き上げた。
ブラスが活躍する吹奏楽的な雰囲気が満載。
それでいて弦楽器によるしっとり感も織り交ぜていて変化に富んでいるので聴いていて飽きない。
各曲は数分ほどの短いものだけれども、それぞれ個性的な特徴があって滅法楽しい。
ペニー指揮による演奏は軽く爽やかに演奏しているのが良い。
ペニーにはアーノルドの交響曲全集録音もあり、中でも交響曲第9番の録音には作曲者自身が立ち会っている。
アーノルドのスペシャリストと言ってよいだろう。
どこか懐かしさの感じられる曲だと思っていたら金管バンド版のCDが手持ちにあった。
こちらの金管バンド版の田舎風の骨っぽさに比べると、ペニー盤は都会的な洗練された趣。
どちらが良いかではなく、イギリスで盛んな工場労働者による金管バンドの雰囲気を伝えるハワース盤とともに存在価値を誇りうるもの。
アーノルドがもっと聴きたくなって手持ちのデーターベースを確認したら、サー・チャールズ・グローヴスの演奏もあってこちらもかつてコメントを残していた。
また聴いてみよう。
Youtubeはアーノルドのスコットランド舞曲
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