シゲティのプロコフィエフ、ヴァイオリン協奏曲第1番
令和の世は思いがけない激動の時代。
社会が大きく変化する中でも時間の流れは不変。
9月も半ば、夏は次第に遠ざかり蝉の声も遠くなってきた。
今日は20世紀を代表するヴァイオリニスト、ヨゼフ・シゲティのプロコフィエフ、ストラヴィンスキー、バルトークの作品を集めたアルバム。
日本フォノグラムが出していたアーティストギャラリーシリーズの1枚。
・ヴァイオリン協奏曲 第1番 :プロコフィエフ
・ヴァイオリンとピアノのための協奏二重奏曲 :ストラヴィンスキー*
・ヴァイオリンソナタ第2番 :バルトーク*
ヨゼフ・シゲティ (ヴァイオリン)
ハワード・メンゲス (指揮)
ロンドン交響楽団
ロイ・ボーガス(ピアノ)*
録音 1960年6月、1959年*
まさにシゲティ自身が係わりを持った20世紀作曲界の巨匠3人の作品。
プロコフィエフはシゲティが演奏したことによって真価が認められ、バルトークの作品はシゲティと作曲者との録音も残されているほど。
美しく歌うヴァイオリンというイメージを超越した孤高のヴァイオリニスト、シゲティ。
ひとつひとつの音に力と魂が籠った厳しい音の連続だ。
まさに命を懸けたような入魂の演奏に襟を正したくなる思い。
プロコフィエフの第2楽章スケルツォでの変幻自在に変化するシゲティの音色。
この曲はかつて沼響の定演で演奏した。
聴いていてこんな凄い曲だったのかと思う。
メンゲス指揮ロンドン響の伴奏も見事なものだ。
ハワード・メンゲスの残された録音は伴奏 ばかりだけれど、どれも非常に良い
Youtubeは樫本大進の弾くプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1盤第2楽章、ラトル指揮のベルリンフィル
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