エーリッヒ・クライバーの「田園」
今日は朝から雨。
漠然と日々を過ごしているうちに10月も後半。
混迷のこの一年もあと2か月余り。
昨晩夜遅くに裏山にイノシシが出没。
ゴソゴソ物音がするので外に出てみると山肌を駆け上がるイノシシの姿。
ヴォオーヴォーというすごい鼻息が聞こえてきた。
我が家の愛犬ポコは吠えもせず寝ぼけ眼で私を見つめていた。
エーリッヒ・クライバーの「田園」を聴く。
聴いたのは英ECLIPSEのLPで疑似ステレオ。
ハードオフのジャンクコーナーからの救出品。
この演奏は、かつてキングレコードのMZシリーズの国内盤LPで聴きなじんだもの。
・交響曲 第6番 ヘ長調 作品68《田園》
エーリヒ・クライバー(指揮)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
録音:1953年9月 アムステルダム
久しぶりに聴いてみた。
かなりの名演だった記憶があったけれど、かつて聴いた印象以上の素晴らしい演奏だった。
速いテンポで颯爽と駆け抜けた第1楽章。
第2楽章では自然への賛歌をじっくり歌い上げ、アグレッシブ な第3、4楽章を経て、フィナーレでは大自然の中に抱かれるような大きな広がりのある感動的なクライマックスを築き上げていく。
この録音時のコンセルトヘボウ管はエドゥアルト・ファン・ベイヌムの時代。
自然な音楽の流れに管楽器のソロの名人芸。
E.クライバーのベートーヴェン録音の中でも屈指の名演だ。
息子カルロスにも「田園」のライヴがあるけれど父の演奏には及ばない。
ただしこの擬似ステレオの音ははよくない。
EQカーヴはffrrなどいろいろ試したけれど結局old78で聴いた。
モノラル盤はもっと優秀録音だったはず。
Youtubeはエーリッヒ・クライバーの「田園」
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