エジダ・ジョルダーニ・サルトリの弾く17世紀イタリアの鍵盤音楽
くもりのち晴れ。
昨日は中秋の名月。
雲も無く美しい月が見ることができた。
写真を撮ろうとしてもタブレットのカメラでは単なる白い丸。
左下の白い点はレンズのほこりではなく火星のようだ。
久しぶりにイタリアン・ボルカノでBCランチ。
今日は休みで午前中ブックオフの途中で銀行に寄ると、今年退職した同じ職場の後輩に会った。
彼とはかつて人事異動で自分と入れ替わりとなり仕事の引き継ぎをしたことも。
彼は退職後に再雇用を希望しなかった。
聞くと今は異業種の会社で働いているという。
自分は知らなかったが特殊な技能を持っていたようだ。
人それぞれの人生、生き生きとした姿が眩しかった。
本日午後は畑作業、夏野菜の残滓を片付けて次の作物の準備など。
涼しくて作業が捗った。
裏山の山奥からは出遅れたツクツクホウシの鳴く声が小さく聞こえてきた。
今日はイタリアの女流チェンバロ奏者サルトリ(Egida Giordani Sartori 1910-1999)のソロ。
イタリアfontanaのLPで17世紀イタリアの作曲家たちの作品を集めたもの。
・Toccata I Dal II Libro
・Aria Detta La Frescobalda
・Partite (12) Sopra L'aria Di Ruggero
:Girolamo Frescobaldi(1583-1643)
・VIII Corrente, Dal Libro Di Toccate E Torrenti
・X Corrente, Dal Libro Di Toccate E Torrenti
・VII Toccata, Dal Libro Di Toccate E Torrenti
:Michelangelo Rossi(1601-1656)
・Toccata Con Lo Scherzo Del Cucù
・Partite Diverse Di Follia
:Bernardo Pasquini(1637-1710)
・Toccata In La Magg.
・Toccata In Sol Min.
:Alessandro Scarlatti(1560-1625)
エジダ・ジョルダーニ・サルトリ(チェンバロ)
パスクイーニの作品は後にレスピーギが小オーケストラのために作曲した組曲「鳥」の原曲となった。
サルトリは4歳でイタリア国王の前でピアノを演奏し、6歳で音楽院に入学している。
その後チェンバロ奏者に転向してイタリアを代表する奏者になった。
サルトリといえば、名手グリュミオーとのバッハのヴァイオリンソナタ全曲録音が思い出される。
手持ちのソロの音盤はこの1枚のみ。
モダンチェンバロによる恰幅の良い重厚な演奏だった。
男勝りの鋼のような音色と鮮やかなテクニック。
パスクイーニでは明るく繊細な音楽を聞かせたと思うと、スカルラッティでは豪快にして華麗な技を展開。
モダンチェンバロの特性を生かした力強い打鍵はとてもチェンバロの演奏を聴いているとは思えないほど。
聴いているうちにサルトリはきっと姉御肌のきっぷのよい女性だったんだ、と勝手に想像。
EQカーヴはAES。
Youtubeはレスピーギの「鳥」から終曲
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