ジルバーマン・オルガンによるバッハ
晴れのち雨。
昨日快晴、ポコとの散歩での富士の姿。
新芽が出始めた大根と蕪に風よけをかぶせたり、その後ホルンを吹いたりの休日。
今日も休み。
朝、埋め立てごみをステーションに出した直後にわか雨。
犬の散歩に出かけていた隣の奥さんが慌てて横を走り抜けていった。
午後から本格的な雨。父の従兄弟の親戚親子が来て2時間ほど歓談。
バッハのオルガン曲をジルバーマンオルガンで聴く。
70年代に東芝EMIから出ていたセラフィムシリーズの廉価盤LPで4人のオルガニストがバッハの有名曲を弾き分けている。
4人に共通しているのは使用楽器が銘器ジルバーマン・オルガンだということ。
東芝EMIから出ていたジルバーマン・オルガンによるバッハ・オルガン名品集数枚からの編集もの。
このアルバムはCDでも出ていたようだ。
どうやら音源のオリジナルは独逸ETERNAあたりらしい。
ジルバーマン一族はシュニットガーと並ぶ18世紀ドイツの著名なオルガン製作者
アンドレアス・ジルバーマンと3人の息子たち、そしてアンドレアスの弟ゴットフリート・ジルバーマン (Gottfried Silbermann)たちは教会や礼拝堂のオルガンを数多く製作し名器として知られる。
ジルバーマンはバッハと同時代のオルガン製作者で、バッハ自身もジルバーマン作のオルガンを弾いている。
もっともバッハはジルバーマンのオルガンをさほど高くは評価していなかったらしい。
・トッカータとフーガ ニ短調BWV565
ヘルベルト・コルム (オルガン)
Church of Reinhardtsgrimma(1731)
・トッカータとフーガ ニ短調BWV538「ドリア調」
ハンス・オットー (オルガン)
Church of Grosshartmannsdorf (1738-41)
・トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV564
ヨハネス=エルンスト・ケーラー,(オルガン)
Church of Fraureuth (1742)
・フーガ ト短調BWV578「小フーガ」
ロベルト・ケプラー (オルガン)
Church of Grosshartmannsdorf (1738-41)
オルガニストといずれもなじみのない人たちでジャケットには演奏者の紹介もない。
演奏者をネットで検索してみるといずれも旧東ドイツ圏で活躍していた人たち。
レーベルには使用オルガンが欧文で書かれている。
このアルバムの使用オルガンは全てゴットフリート・ジルバーマン製作によるもの。
北ドイツにあるシュニットガーの明るく輝かしい音色に比べ、中部ドイツのジルバーマンのオルガンには人間の声にも似た落ち着きと暖かさが感じられ、時として弦楽器の音色に近いようにも思える。
このアルバムの演奏には壮大さよりも素朴な響きが感じられる。
オルガンの音は非常に奥深く、このあたりは知識もなく勉強不足なので断定的なことは書けないけれど奏者による使用パイプの選択によって響き全体がかなり変わるようだ。
同じシュニットガーのオルガンで同じ曲を聴いても、奏者によって音色が全く異なって聞こえる。
Youtubeは鈴木雅明 の弾くジルバーマン・オルガンによるバッハ、幻想曲ト長調、フライベルグ聖マリア大聖堂
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