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2020年12月 4日 (金)

フェルバーのウイリアム・ボイス

晴れ時々くもり。
さほど寒くはなく、コロナがなければ精神的に過ごしやすい12月。


このところ帰宅すると娘の住む東京と地元静岡のコロナ感染者を確認するのが毎日の習慣になっている。

年数回ほど利用する焼き肉屋に久しぶりに行ってみたら、店はなく売り店舗の張り紙が。
小さいながら質の良い肉を長い間良心的な価格で提供していた個人経営のお店だった。

老舗の食品問屋さんもこの12月で閉店。
聞くと市内の飲食店中心に食材を卸していて、このコロナ禍で受注がすっかり減ってしまったとのこと。

 

今日はウイルアム・ボイスの交響曲集を聴く。

 

イエルク・フェルバー指揮ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団
によるターナバウトのLP。


Img_20201205_000458

・交響曲第1番変ロ長調『新年のオード』
・交響曲第2番イ長調『誕生日のためのオード』
・交響曲第3番ハ長調『花冠』
・交響曲第4番ヘ長調『羊飼いの運』
・交響曲第5番ニ長調『聖セシリアの日のためのオード』
・交響曲第6番ヘ長調『ソロモン』
・交響曲第7番変ロ長調『ピューティアのためのオード』
・交響曲第8番ニ短調『ウースター序曲』

 

ボイスの残された8曲の交響曲すべてを収録。

ドイツの指揮者イエルク・フェルバーはVOX系のレーベルに自ら組織したハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団を振って数多くの録音を残している。

どちらかというと地味な存在だけれどアルゲリッチやフランク・ペーター・ツィンマーマンゴールウェイといったトップスターの伴奏録音も残されているようだ。

伴奏以外ではとりわけ傑出した演奏はないけれど、どれも水準以上だったような気がする。

 

ウイリアム・ボイス(1711-1779)はバロック後期のイギリスの作曲家。
同時代人にはフランツ・ベンダやバッハの息子のウイルヘルム・フリーデマン・バッハなど。

ボイスの交響曲は全8曲。

いずれも3楽章で弦楽器主体なのがベンダの交響曲と共通しているけれど、一部使われている管楽器の使用が実に巧みでベンダの曲と同時代の作品には聞こえないほど。。

 

第1番の爽やかで軽い響きが英国風紳士の品格も感じられる素晴らしい曲。

トランペットと ティンパニが大活躍の5番 、オーボエ二重奏が美しい6番も印象深い。

多彩で変化に富んだ交響曲の数々フランツ・ベンダの保守的な曲よりもよほど霊感に満ちている。

聴いていて未知の素晴らしい作品に出会った喜びを感じることができた。

 

・・と思っていると。

 

なんとなく聴いたようなメロディーが出てきた。

レコード棚の年代別交響曲コーナーを見てみるとあったあった!。

8曲全曲を集めたメニューインとヤニグロの2枚。

しかもこのブログでコメントまでしている。

あらためて手持ちの所有音源データーベースを繰ってみると他にボイスの交響曲が何枚か・・・。

 

最近記憶が怪しくなってきた。

そこで最も華やかな第5番をメニューインとヤニグロの演奏で聴き比べてみた。

メニューイン盤はメニューイン祝祭管という正体不明の団体。


Img_20201205_000810

ヘンデルの「水上の音楽」の校訂しているネヴィル・ボイリング版と書いてある。
こちらは英EMIへのLPでEQカーヴはColumbia。

 

そしてもう一枚はアントニオ・ヤニグロ指揮のザグレブ合奏団によるヴァンガード盤
カーヴはNAB.


Img_20201205_000743

ヤニグロの先鋭な解釈がなんとなく曲想と合っていないし、メニューイン盤はずいぶんとユルイ演奏だ。

 

あらためてフェルバーの演奏を聴いてみると全く別の曲のように響く。

こちらのカーヴはNAB。

使用楽譜も異なり、EQカーヴもぴたりと嵌ったフェルバーのウイリアム・ボイス。

聴き比べてみてあらためてフェルバーの演奏が傑出。

 

youtubeはボイスの交響曲第1番

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