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2020年12月 6日 (日)

ホーレンシュタインのヒンデミット

晴れた穏やかな日曜日。


狩野川河畔には鴨の群れ。


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金曜から帰省していた県内に住む上の娘は今日の午後帰って行った。

 

はやぶさ2のカプセルが美しい軌跡を見せて無事帰還。

暗いニュースの中で久しぶりの明るい話題。

はやぶさ2の本体は次の目的地へ向けて飛び去った。

 

孤高の指揮者、ヤッシャ・ホーレンシュタインのヒンデミットとR.シュトラウスを聴く。

聴いたのはUNICORN原盤の輸入盤CD。

これはかつてTRIOから出ていたLPで長い間親しんでいた演奏。


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・交響曲「画家マチス」    :ヒンデミット

・交響詩「死と変容」     :R・シュトラウス

  ヤッシャ.ホーレンシュタイン(指揮)
  ロンドン交響楽団

  録音:1972年5月19日  

      Walthamstow Town Hall, London 

 

ホーレンシュタインはCD初期に、マーラーやブルックナーを中心に一時期ブームのようになって様々な海賊盤ライヴがたくさん出た。


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生涯一定のポストに就かず指揮棒1本で客演の道を渡り歩いたホーレンシュタイン。

残された正規のセッション録音はVOX、リーダーズダイジェスト、EMI、UNICORNなど、とりとめのないことになっている。

 

比較的まとまっていたのが1950年代から60年代初期のVOXへの録音。

それらはオケの水準が低かったり、録音状態もあまり良くなかった。

僅かな国内盤も17センチシングル盤やDotなどの国内マイナーレーベルからの散発的なものだったりしたので、ホーレンシュタインは長い間2流扱いだったと思う。

 

そのような中で、UNICORNへのマーラーなどの晩年の録音がTRIOから数枚の国内盤LPが出た時は、その気宇雄大な巨匠の芸風に驚いた人もいた。

 

ただこの時はちょうど4チャンネルブームの真っ只中。


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マーラーの「巨人」や交響曲第3番」などの名演はCD-4の4チャンネル盤で出て後、4チャンネルのブールが去ってしまうと同時に姿を消してしまった。

そのうちレーベルそのものが消滅し、これらのUNICORNへの一連の録音はホーレンシュタインの生涯さながらいろいろなレーベルを放浪することになった。

このヒンデミットもその時の1枚。

 

演奏は天井の高い大聖堂の中に立って遥か上方の宗教的なステンドグラスガラス を仰ぎ見るような崇高なもの。

どの楽器も溶け合って同じ音色で響き合い宇宙的な広がりを持って流れていく。

このような音を出せたのはホーレンシュタインのほかはフルトヴェングラーやチェリビダッケなど、限られた人しかいない。

 

ちなみに音はCDよりもLPの方が数段良い。

 

Youtubeはブロムシュテット指揮ベルリンフィルの「画家マチス」

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