グリエールの「赤いけし」
昨日芥川賞、直木賞の発表があって沼津生まれの宇佐見りんが受賞。
宇佐見りんは一昨年文芸賞を受賞をした時から注目していた。
沼津は数多くのゆかりの作家を生み出している。
井上靖や大岡信は沼津で青年時代を過ごし若山牧水の終焉の地も沼津。
その他池宮彰一郎、芹沢光治良など・・・・。
そして宇佐見りん。
若干21歳の若さで第一作で文芸賞と三島由紀夫賞を受賞し第二作で芥川賞とは凄い才能だ。
通勤の車中でロシアの作曲家グリエールのバレエ音楽「赤い芥子の花」全曲を聴いている。
NAXOSから出ているCD2枚組。
・バレエ音楽「赤いけしの花」 Op. 70
アンドレイ・アニハーノフ(指揮)
サンクトペテルブルク交響楽団
録音: June 1994, Concert Hall of St. Petersburg Radio, St. Petersburg
グリエールにはホルン協奏曲があるし、コロラトゥラー・ソプラノのための協奏曲というユニークな曲のほか、交響曲第3番「イリア・ムローメツ」という大作がありこちらにはストコフスキーやオーマンディ、シェルヘンやフリッチャイらの録音もある。
世代としてはラフマニノフと同世代、作曲の弟子のひとりにはプロコフィエフ。
「赤いけし」の中では「ロシア水兵の踊り」が非常に有名で、録音は数えきれないほど。
確か映画「アポロ13」でもそのモティーフが使われていた。
「赤いけし」の録音はLP時代には初演者ユーリ・ファイエルのハイライト盤がロシアメロディアから出ていた。
組曲版ではフィストラーリの他いくつかの録音があるけれども、全曲盤はこのNAXOS盤が初めてではなかろうか。
グリエールの作風はチャイコフスキーを泥臭くした感じ。
この「赤いけし」は中国を舞台とした作品だけに(プッチーニのトゥーランドットとほぼ同時期の作曲)5音音階を多用した東洋的ティスト満載のメロディーが親しみやすい。
1920年代にアメリカで流行したチャールストンを入れ込むなど、聞き手になんとなく媚びているような気配も感じられるけれど、1曲1曲が変化に富んでいて全曲通して聴いても聞き飽きない。
ただ全曲の後半になると、なんとなく曲の緊張感に勢いが薄れるというか息切れ感もあるように思う。
演奏は曲を知るのに十分な水準。
オケは存分に鳴りきっているしアンサンブルもきちっとした出来だ。
ちなみに初演者ファイエル盤も聴いてみた。
このアニハーノフの方がオケの水準もあって良い。
Youtubeは名手バボラークの吹くグリエールのホルン協奏曲。伴奏はキタエンコ指揮ベルリンフィル
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コメント
グリエールはホルンの小品に「秋」というのがありますね。美しい曲です。
投稿: ぶりちょふ | 2021年1月21日 (木) 23時49分
グリエールのホルン曲では4つの小品が好きですが、「秋」は知りませんでした。
今度聴いてみようと思います。
投稿: 山本晴望 | 2021年1月22日 (金) 23時45分