ドラティのウィンナワルツ集
2月最初の週末。
晴れた日が続き今日は暖か。
今年の初午は2月3日。
この日は朝早く起きて庭のお稲荷さんを祀った。
コロナ退散と家内安全を願う。
ハンガリーの指揮者アンタル・ドラティのシュトラウス、ウィンナワルツを聴く。
手持ちは米マーキュリー原盤の国内盤ペラジャケLP.
ハードオフのジャンクLP棚からの救出品。
・ワルツ「ウィーンの森の物語」
・皇帝円舞曲
・ワルツ「ウィーン気質」
・ワルツ「南国のばら」
・ワルツ「春の声」
・ワルツ「芸術家の生涯」
アンタル・ドラティ(指揮)
ミネアポリス交響楽団
録音 1956年11月
膨大な録音量を誇るドラティ。
シュトラウスファミリーのワルツやポルカも数多く録音していて、曲によっては何度か録音を繰り返している。
若い頃のバレェ・リュッスの指揮者時代に作曲したヨハン・シュトラウス二世のワルツやポルカの旋律を集めたバレエ「卒業記念舞踏会」という作品もあって、ミネアポリス響との録音のほか晩年にはウィーンフィル!を振った録音もある。
さらにこの曲にはフィストラーリやマッケラスといったバレェの現場が長かった名指揮者たちの録音も残されていた。
マーキュリーにはこのほかロンドン響とのほぼ同内容の再録音もある。
ハンガリーはオーストリアの隣の国。
フリッツ・ライナーやジョージ・セルなど、ハンガリー出身の大指揮者の何人かはウィンナワルツの名演を残していた。
ドラティには以上のほかロンドンフィルを振ったJ.シュトラウス集の録音も残されている。
最初にミネアポリス響との録音。
速いテンポの1拍めにアクセントを置くシンフォニックで鋭角的なワルツ。
「春の声」など幾分ミリタリー調だけれど、今の自分にはこのようなスタイルも嫌いではない。
EQカーヴはNAB。
次にロンドンフィルとの再録音。
DECCA録音の国内盤LP、かつて2枚組2千円で出ていたもの。
1枚はクリップスとクナッパーツブッシュがウィーンフィルを振ったもの。
2枚目はドラティ指揮ロンドンフィルによる演奏。
最初この2枚組を入手したときにウィーンフィルとの1枚目に注目。
ドラティの1枚は、不人気な売り残りを無理やり人気指揮者の録音と合わせ売りしている商法が感じられ、あまり良い気はしなかった。
入手した当時は、ドラティのウィンナワルツなんて誰が聴くの?と思ったのが正直なところ。
ミネアポリス盤とだぶっている「ウィーンの森の物語」と「春の声」を聴いてみた。
オケの体質もあって幾分古風な響きがロマンティックな暖かさを感じさせるもの。
テンポの揺れもこちらの方が大きい。
きちりと型を整えながらも適度な遊びもあってこれは良い。
「ウィーンの森の物語」の序奏のツィターはミネアポリス盤の方がはるかにうまい。
Youtubeはドラティ指揮ロンドンフィルのワルツ「美しく青きドナウ」
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