ラックスマンの真空管フォノイコライザー・キット「LXV-OT10」
朝早くから強い雨。
本日休、こんな天気なので終日家の中。
先日購入した音楽之友社から出ている、真空管フォノイコライザー・キット「LXV-OT10」を組み立ててみた。
レコードのEQカーヴはRIAAに統一されたとされているが、実際は各社バラバラのままだったというのが今や常識。
拙宅では比較的扱いやすいMUSICAのフォノアンプを使用しているけれども。
こちらはRIAAのほかColumbia、ffrr,old78,AES, NABの6種類しか対応していない。
そんなときに「ほぼ全てのEQカーブに対応可能」という文句に釣られ購入してしまった。のがこれ。
比較的手を出しやすい価格だったし・・・・
このキットについては発売されてからいろいろと話題になっていて、単なるトーンコントロールアンプだという批判も出ている。
組み立ては簡単。
ドライバーとラジオペンチを使って30分あまりで完成。
付属の真空管ECC82はスロヴァキア製。
早速、セットして聴いてみた。
最初ジジジーとハム音が出たけれどもアース線を追加したらすぐに聞こえなくなった。
ちょうどターンテーブルに乗りっぱなしだったマイケル・ティルソン・トーマス指揮ボストン響のチャイコフスキーの交響曲第1番「冬の日の幻想」を聴いてみる。
音に広がりがあってクリア。
予想外に音が良い。
このフォノイコライザーは自分の耳で聞きながらそれぞれの音源に合ったカーヴを探って行くというもの。
単なるトーンコントロールアンプだ、との声があるくらいだけれども、実際にいろいろと調整して聴いてみると、いわゆる一般のトーンコントロールとは音の変化の効き方が明らかに違う。
まだエージングやセッティングがラフな状態なので音の厚みが足りない感じだが、ぴったり嵌まると弦楽器系など自分としては好きな音だ。
ただし使いこなすには相当慣れが必要。
付属の説明書に使い方の説明は皆無。
もう少しEQカーヴの基本的な解説は必須ではなかろうか。
だが音の素性は良いので、パーツを良いものに交換すればかなりなところまで行くような気がする。
いろいろなレコードを聴きながら調整していて、古いEMIのステレオ録音から今まで聞こえてこなかった音が聞こえてきて驚いた。
しばらくの間楽しめそうだ。
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