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2021年3月に作成された記事

2021年3月31日 (水)

アンネローゼ・シュミットのグリーグとウェーバー

黄砂の影響で薄曇りの一日。今日も気温が高かった。

3月も終わりで明日から新年度。


コロナ第4派の到来はいよいよ本格化、大阪は新規感染者が600人に迫る勢い。
ここ静岡県も再び30人台へ。


年度替わりにゴールデンウィークも控えて予断を許さぬ状況。

 

昨日今日は有給休暇の消化含みの連休。

昨晩から婿殿か泊りに来て、孫と一緒ににぎやかな夜を過ごした。

日中は畑や家のいろいろな不要な物の片付け。

書籍や古雑誌に不要になった家電類に文房具。

 

独逸の女流ピアニスト、アンネローゼ・シュミットを聴く。

独ETERNAのLPでグリーグのピアノ協奏曲にウェーバーの小協奏曲のカップリング。

 

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・ピアノ協奏曲イ短調       :グリーグ
・ピアノ小協奏曲         :ウェーバー

 アンネローゼ・シュミット(ピアノ)
 クルト・マズア(指揮)
 ドレスデンフィルハーモニー管弦楽団
 
 録音 1969年12月14-17日 ルカ教会,ドレスデン

 

旧東ドイツ時代の録音でシュミットは30代前半、マズアも40代前半。
比較的古い録音でありながら何度も再発売を繰り返されている録音。

 

シュミットとマズアは旧東ドイツ時代の代表的な組み合わせで他にモーツァルトやショパンも出ていた。

今にして思えばこのふたりにとってひとつのピークの時期の録音。

 

シュミットの硬質のピアノと幾分渋くくすんだ響きのオケとのコントラストが良い。
早めのテンポの中にも歌心にも不足はしていない。

軽量級の演奏だけれどもフレッシュな爽やかさが感じられるグリーグ。

バリバリと飛ばしている第3楽章など爽快。

 

ウェーバーは3曲あるピアノ協奏曲のひとつ。


傑作「魔弾の射手」と同時期の作品で、ウェーバー自身がある物語の筋書きを曲へのイメージとして残している。

 

シュミットの演奏は曲への憧れと共感が素直に音になっているグリーグ以上の名演。

この曲にはベートーヴェンの「告別ソナタ」のエコーが聞こえる。

 

Youtubeはアンネローゼ・シュミットのグリーグ、ピアノ協奏曲

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2021年3月30日 (火)

デ・アゴスティーニのワーグナー、ムニッヒのタンホイザー

3月も最終の週となり気温は上昇。

日曜の強い風雨は止んで月曜の最高気温は25度越え。
今年初の夏日を記録。

花粉も盛大に飛びマスクは室内でも手放せず。

全国各地で花見客も増えて早くもリバウンドの兆し。
大阪では明らかにコロナ第4派の到来。

 

畑の夏ミカンの実が熟れてきた。


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今年は当たり年。

例年この時期に親戚の2つの家族が幼い子供たちを連れて夏ミカン狩りにやってくる。

 

 

今日はデアゴスティーニが90年代末から2001年まで発売していたクラシックCDコレクションから第35巻「ワーグナー」を聴く。

 

1994年から2001年まで間に全180巻が発売されていたCD付きムック本。

とにかく沢山売れたらしく、ブックオフやハードオフのジャンクコーナーで必ずと言って
よいほど見かける。

CDのみでほとんどは110円で並んでいる。

このシリーズの大部分の音源はかつてPILZレーベルから出ていた架空の演奏家の名を付していた音源で、PILZ社の倒産によって拡散してしまったものだった。

中にはナヌートやホルヴァートなどの実在の指揮者の演奏もあり特にシリーズの最終のあたりはNAXOSやfontec カメラータトウキョウのものもあってなかなか侮れない内容になっていた。

 

このシリーズの全貌については安田さんのサイトが詳しい。

 

今日はその中から35巻、ワーグナーを聴く。


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・歌劇「ローエングリン」より
     第3幕への前奏曲~婚礼の合唱「真心こめてご先導いたします」 
・歌劇「タンホイザー」より
     入場の行進曲「歌の殿堂をたたえよう」
     巡礼の合唱「ふるさとよ、また見る野山」
・歌劇「さまよえるオランダ人」より
     水夫の合唱「見張りをやめろ舵取りよ」 

   マルコ・ムニヒ指揮
   リュブリャナ・ラジオ・シンフォニー・オーケストラ&合唱団
 
・歌劇「タンホイザー」 序曲
   アルフレート・ショルツ指揮
   ニュー・フィルハーモニックオーケストラ

・楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲
   アルフレート・ショルツ指揮
   ニュルンベルク交響楽団

・歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
   アルフレート・ショルツ指揮
   フ ィルハーモニア・スラヴォニカ

 

ショルツはPILZのプロデューサーで、安い音源を購入しては架空の演奏家や自分の名を冠して販売していた元凶の人物。
実際に指揮もしたらしい。

ここでのショルツの演奏もおそらく別人によるもの。

オケはそれぞれ標記はことなるが、聴く限りでは同じオケで同じ指揮者ではないかと思う。

 

マルコ・ムニヒは実在の人物。

林さんのサイトにはリュブリャナ・ラジオ・シンフォニー・オーケストラの日本人の楽団員さんからの手紙が紹介されている。

 

このCD,、虚心に耳を傾けてみると選曲も良いし演奏自体も熱い熱気のような感じられてなかなか良い。

オケのアンサンブルの緻密さはあまり感じられないけれど、地味で渋い音色とここぞのポイントは確実に決めていて練達の指揮者であることが想像できる。

ムニッヒの「タンホイザー」からの巡礼の合唱など感動的だ。

 

ショルツとされる演奏では「さまよえるオランダ人」が多少荒っぽいながらも八方破れ的な面白さがあって良い。

 

Youtubeは「タンホイザー」から巡礼の合唱、バレンボイムの指揮

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2021年3月28日 (日)

佐藤しのぶ「星への贈りもの」

くもりのち午後から雨の日曜日。


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裏山の崖っぷちに自生している野生のオオシマザクラが今年も咲いている。


伊豆大島が起源とされていてソメイヨシノの父親。


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右側に寄り添うように咲いているヤマザクラよりも開花の時期が早いようで今は散り始め。


ヤマザクラとは明らかに異なる気品のある純白の花だ。


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かなりの老木で幹の一部が折れている。

いつまでも咲いていて欲しいと思う。

 

昨日は所用で家族と静岡市へ行っていた。

孫にとっては初めての遠出。

あちらで婿殿とその父上と合流。
帰宅は夕方。

 

往復の車中で佐藤しのぶの歌う「星への贈り物」をかけていた。

 

いくぶんポップス調の池辺晋一郎、羽田健太郎そのほかのアレンジで内外の著名な子守歌風の曲を14曲。


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・眠りの精 (ブラームス)
・星に願いを (L.ハーリン)
・サマータイム (ガーシュイン)
・ねむの木の子守歌 (山本正美
・二人の祈り ~ヘンゼルとグレーテルから(フンパーディンク)
・ナナの子守歌 ~7つのスペイン民謡から(ファリャ)
・ブラームスの子守歌 (ブラームス)
・ホフマンの舟歌 (オッフェンバック)
・夢路より  (フォスター)
・シューベルトの子守歌 (シューベルト)
・夜の調べ   (グノー)
・こもりうた  (團伊玖磨)
・中国地方の子守歌 (山田耕筰)
・夕陽がおちて (三枝成彰)

 

  佐藤しのぶ(ソプラノ)
  現田茂夫(指揮)
  ロイヤル・グランド・オーケストラ
  坂田晃一(シンセサイザー)
  福田進一(ギター)
  森島英子(ピアノ)
  本條秀太郎と邦楽アンサンブル

      録音 1992年5月

 

この一か月後に出産をひかえていた佐藤しのぶの暖かに包み込むような心のこもった歌の数々。

車の振動も心地よいらしく孫は終始穏やかに眠っていた。

 

「ねむの木の子守歌」の元歌は吉永小百合で1966年発売の曲。

作詞は現在の美智子上皇后で作曲は山本直純夫人の山本正美。
編曲は山本直純。

 

Youtubeは佐藤しのぶの「アヴェ・マリア」

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2021年3月26日 (金)

シュッツのマタイ受難曲

3月最後の金曜は春の気温。


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裏山の山桜は今が満開。

コロナ感染者は再び増加傾向となり第4派の兆し。

 

今朝、両足の激痛で目が醒めた。
しばらく起きなかった「こむらがえり」。

かなり強烈でなかなか治まらない。

芍薬甘草湯を飲んでもだめ、足をマッサージしながらひたすら耐えた。
痛みが引いても1日足が重い。

前の晩遅くにビールを飲んだのがまずかったのかな・・・

 

昨晩はオケの練習。場所は市民文化センター小ホール。


ちょうど大ホールでは母校の吹奏楽部の定演を控えてのリハーサル中。

練習の休憩時間に顧問のK君に会うことができた。

彼は母校の後輩にして吹奏楽部の顧問を長い間務めて県内でも有名な音楽指導者。


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練習は喜古先生の指揮でチャイコフスキー。
交響曲第1番「冬の日の幻想」と歌劇「どろぼうかささぎ」序曲

 

今日はハイリッヒ・シュッツのマタイ受難曲を聴いていた。

バッハの同名曲よりも100年ほど前に作曲されたシュッツ80歳の時の作品。

 

演奏はディーター・クルツ指揮ヴルテンブルク室内合唱団。


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駅売りCDのワゴンセールで見つけたもの。

購入記録を見ると1993年4月。購入価格は1,000円。

この頃のCDの価格としては最低価格。


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演奏者についてはよくわからないが、この極めてストイックな作品の演奏としては良いものと思う。

素朴でいて真摯な姿勢で迫るシュッツの世界。

 

youtubeはシュッツの「今日キリストが生まれた SWV 456」

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2021年3月24日 (水)

ミュージック・エコーの朝比奈隆

気温低めの快晴。


富士山の雪は風でだいぶ飛ばされている。


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コロナ感染は収まる気配はなく宮城県など局所で増加傾向。

変異種も増えてヨーロッパではロックダウン継続中。

中東に住む友人からの私信でもあちらもひどい状態とのこと。

 

今日は70年代に学研から出ていた教育雑誌、「ミュージック・エコー」の付録17センチEP盤から朝比奈隆の演奏を聴く。

前橋汀子のヴァイオリンでチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲とシューベルトの「未完成」の交響曲。


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・ヴァイオリン協奏曲ニ長調

 前橋汀子(ヴァイオリン)
 朝比奈隆(指揮)
 大阪フィルハーモニー交響楽団

録音  1972年1月6日~17日 箕面市民会館

 

チャイコフスキーは若き前橋汀子のソロが芯のはっきりした美しくもキリリ と引き締まった音、そして前へ前へと突き進む攻撃的ヴァイオリンが印象的だ。

一方の朝比奈の伴奏は重厚さよりも軽く美しい歌を前面に押し出したもの。

ときおりユニークな解釈を聞かせていて、第一楽章終結部の強烈な弦楽器のテヌートははじめて聴く

朝比奈隆はグラズノフの弟子メッテルに師事している。

海外の朝比奈隆の死亡記事ではロシア音楽のスペシャリストとして紹介されていた。

 

そしてもう一枚はシューベルトの交響曲第7番「未完成」。
(どうも未完成=8番が刷り込みになっていて7番だと多少の抵抗感が)


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・交響曲第7番 ロ短調D759「未完成」

 朝比奈隆(指揮)
 大阪フィルハーモニー交響楽団

 録音 1972年1月17日  箕面市民会館

 

こちらもミュージック・エコーの付録シングル盤で文字通り未完成に終わった第3楽章のシューベルトが作曲した部分を最初に収録している。

この前日に録音されたベートーヴェンの「運命」もミュージック・エコーの附録として出ていた。

ちなみにこの「運命」の録音は後に朝比奈隆が何度も録音を繰り返したベートーヴェンの交響曲録音の第1号にあたる。

 

収録されているのはオーケストレーションされた最初の数小節をオーケストラで、続けてピアノ譜のみが残された部分をピアノで演奏。ピアノソロの部分は完成された部分まで。


そしてしばらくのインターバルの後に聞きなれた「未完成」の第一楽章の低音弦の音が聞こえてくる。

あたかもバッハ未完の「フーガの技法」の最後にも似た突然の終わり。

これが実に効果的だ。

 

朝比奈隆のシューベルトはゆったりロマンティック。

大人の風格の感じられるもの。

第一楽章終結部でテンポを大きく落とすのが個性的。

第二楽章では音楽運びが多少重く感じられるけれども、弦楽器に乗る木管楽器のソロの歌わせかたが実に良い。

 

Youtubeは朝比奈隆の「未完成」

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2021年3月22日 (月)

レヴァインの「トゥーランドット」

晴れ、夜に一時雨。

本日休みで畑作業。

冬野菜の残滓の片付けなど。

3月も後半となり冬の気配はすっかり薄れた。

畑にはモンシロチョウが舞っている。

 

アメリカの指揮者、ジェイムズ・レヴァインが亡くなった。

 

レヴァインといえばジョージ・セルのドキュメンタリーで、セルが弟子数人をピアノの傍らに集めて指揮のレクチャーをしている画面を思い出す。

ルイス・レーン、マイケル・チャーリ、そしてジェイムズ・レヴァイン。

後のでっぷりとした姿とはほど遠い細面の青年の姿が印象に残っている。

アナウンスでレヴァインとの説明がなければ気づかなかった。

 

レヴァインは晩年いろいろとあったけれど、自分の印象としてはやはりオペラ指揮者。

 

手持ち音源はLDで「トゥーランドット」「カルメン」、映画「トラヴィアータ」などがあるけれどもLDプレーヤーが壊れてしまって今では見ることが出来ない。


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ゼフィレッリ演出の豪華絢爛な「トゥーランドット」はDVDで買い直している。


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コンサートピースではウィーンフィルとの一連の交響曲、パールマンとのヴァイオリン協奏曲などがあって、グラモフォンではベームの後継者としてレヴァインを選んでいたのかなとも思う。

 

その「トゥーランドット」をDVDで視る。

87年メトロポリタン歌劇場でのライヴ。


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・歌劇「トゥーランドット」

 ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
 メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団

 エヴァ・マルトン、レオーナ・ミッチェル、
 プラシド・ドミンゴ、
 ユーグ・キュエノー
 ポール・プリシュカ

  収録:1987年4月、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(ライヴ)
  演出:フランコ・ゼッフィレッリ
  映像監督:ブライアン・ラージ

 

歌手はドミンゴ、エヴァ・マルトン、レオーナ・ミッチェルなど当時の最高キャスト。

そして2010年に108歳という長寿を全うしたスイスの名歌手、ユーグ・キュエノーの85歳にしてメト初登場という歴史的な名舞台のライヴ。

 

「トゥーランドット」の映像は数多くあれど、未だにこれ以上のディスクを知らない。

 

Youtubeはレヴァイン指揮の「トゥーランドット」

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2021年3月21日 (日)

沼響日曜練習はチャイコフスキーの「冬の日の幻想」

朝から雨の日曜日。

予報が当たって午後から強い風と雨。

家人は昨日のうちに墓参りを済ませた。

 

日曜はオーケストラ、外は荒天。

市民文化センター大ホールで沼響の練習。

指揮はトレーナーの太田巡先生。


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曲はチャイコフスキーの交響曲第1番「冬の日の幻想」全楽章にロッシーニの歌劇「どろぼうかささぎ」序曲。

3時間びっしりの練習。

 

チャイコフスキーの第2楽章アダージョ・カンタービレが良い感じに仕上がってきた。

 

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「冬の日の幻想」はチャイコフスキーにとって最初の大規模な管弦楽作品。

このときチャイコフスキーは26歳だった。

後のチャイコフスキーの作品にない若書きの気負いのようなフレッシュさがあって、そこが魅力。

 

けれど楽器の使い方が後の交響曲作品ほど練れていないので、第5番のように楽譜通りに演奏すればオケが自然と鳴るような曲ではない。

ホルンセクションとしては合わせにくい箇所がいくつかあって今日もどうもうまくいかなかった。

 

チャイコフスキーはよほどこの曲に愛着があったのだろう。

初演後2回改訂。

最後の改訂は交響曲第5番の作曲の時期と重なっている。

 

Youtubeはゲルギエフ指揮の「冬の日の幻想」第2楽章

 

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2021年3月19日 (金)

スマホ受け取りとボールトのチャイコフスキーのことなど

彼岸に入りすっかり暖かくなった。
先月末から孫中心の日常。

しばらく家にいた婿殿は朝のうちに県内の勤務地に帰っていった。

 

本日休みで先日水没したガラホに代わって購入したスマホを受け取りに行っていた。

 

時間予約で受け取りなので短時間で済むと思っていたら、数年前と違約金のルールが変わった箇所や、細かな設定部分などの説明を求めているうちに2時間近くかかってしまった。

 

ショップの片隅のコーナーで、明らかに自分より年上で、中には自分の親の世代の人たち10人ほどが神妙な面持ちでスマホについての説明を受けていた。
特設スマホ教室らしい。

「アカウントを・・・・」
「スワイプして・・・」

「?????」

メモを取る人ほとんど固まっている人などさまざま。

表情は一様に無表情。

 

本日カウンターで自分に対応したのは一昨日の若い男性ではなく、自分の娘よりも若い世代の女性。

面倒な初期設定をお願いしたのだが、細かな質問にイラッとしながら耐えている様子が眼の奥に見えた。

さぞや五月蠅いオヤジだと思っただろう。

 

タブレットを10年近く使っているのでスマホの操作には違和感なく慣れそうだ。

使ってみてネット部分については画面の見やすさだけでなく、細かな部分の機能がタブレットに及ばない。

 

便利そうな新しいソフトがいくつかインストールされてはいるけれど日常であまり使うことはなさそうだ。

 

自分にはガラホ+タブレットの方がライフスタイルに合っていたと今は思っている。

 

休日とはいえいろいろ雑事があって音楽を聴き始めたのは夜の10時過ぎ。

ボールトの指揮するロシア物を聴いていた。


英EMIのLPでチャイコフスキーが3曲にリムスキー・コルサコフが2曲。


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・歌劇「ムラダ」から貴族の行進   :R.コルサコフ
・イタリア奇想曲          :チャイコフスキー
・歌劇「マゼッパ」からゴパック   :チャイコフスキー
・スペイン奇想曲          :R.コルサコフ
・スラヴ行進曲           :チャイコフスキー

  サー・エイドリアン・ボールト(指揮)
  ロンドンフィルハーモニー管弦楽団

       録音 1974年

 

絶妙なバランスとテンポでオケが鳴り切っている名演揃い。

ガチャガチャとしたお祭り系の曲ばかりだけれど、五月蠅くないばかりかピリッとした緊張感の中に高い品格をが感じられるのがお見事。

 

時に「マゼッパ」から のゴパックが凄い。

リムスキーコルサコフでは対向配置のヴァイオリンの掛け合いが効果的に決まっている。

 

Youtubeはスヴェトラーノフ指揮のオペラ「ムラダ」全曲から貴族の行進。合唱付きの壮絶な演奏

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2021年3月17日 (水)

ガラホ水没そしてオーマンディの「展覧会の絵」のことなど

今日は彼岸の入り。


狩野川河畔も春の気配。遠くの富士山には白い雪。


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昨日は休み、畑で役目を終えたブロッコリーや花が咲き始めた採り残りのダイコンを抜いたりしていた。

 

夕方は母と墓の掃除。

昨日は一日中強風が吹き荒れ山からの落ち葉が舞う中で作業で難儀。

墓掃除の後に畑に寄って蕪や小松菜などを収穫。

 

持参していたガラホとブロワーの予備バッテリーを入れておいたビニール袋に野菜類を入れて帰宅。

これが大失敗。

無意識のうちにそのビニール袋をいつも野菜を洗う外流しの水槽に投入してしまった。

あ!

急いで引き上げたもののガラホとバッテリーは水没。


ガラホの液晶画面がみるみるうちに暗くなりご臨終を迎えてしまった。


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携帯電話を使い始めてから20年余り、初めて壊してしまった。

時計を見ると6時を回っていたけれども迷わずショップに走る。

幸いいつも混んでいるショップが珍しく空いていて、対応してくれた若い男性社員が非常に詳しく丁寧に教えてくれた。

 

自分は日常通話とメールはガラホ、ネット関係はタブレットを長い間使用している。
今後についていろいろなケースをシュミレーション。

 

保険を使って同じガラホにしても月額使用料そのものは新たにスマホにした場合とあまり変わらないこと(スマホの機種購入代は発生するものの)がわかった。

結局ガラホが今後も存続するかは疑問だったので、小型で使いやすさに未練を残しつつもスマホに変えることにした。

家人は全てスマホを使っている。

 

そこでタブレットをどうするか。

迷ったけれどもこの部分の月額使用料さほど高くなかったし、音盤購入のデータベースを仕込んであるのでそのまま使うことにした。

 

音楽はオーマンディ指揮フィラデルフィア管の「展覧会の絵」を聴く。

4種あるうちの(1種はラヴェル編でなくカイエ編)3度目の米コロンビアへのステレオ録音。

 

手持ちはCBSSonyから出ていたオーマンディのシリーズものの1枚。


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冒頭トランペットの煌びやかな響きが非常に印象に残っているこの演奏。

ラックスのフォノイコライザーを通すとことによって、このトランペットの音がどのように変化するのが聴きたいがための再聴。

 

コロンビアカーヴに近いと思われるノブ調整の位置から徐々に高音部を絞っていった。

ある1点で響きのトーンが派手さだけでななく奥行きと弦楽器ではシルクのような響きが加わってきた。

 

これが最良の1点かはわからないが今まで聴いたのとは印象が異なったのは事実。

 

Youtubeはオーマンディの「展覧会の絵」

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2021年3月14日 (日)

ラックスマンのフォノイコライザー・キットその後

本日快晴、遠くに見える真っ白な富士山が眩しいほど。


昨日土曜日は遠くに雷鳴、朝からまとまった雨。
関東以北ではかなり降ったようだ。


数日休暇を取って我が家にいた婿殿は仕事の関係で県内の勤務地へ帰っていった。

入れ替わるように家内の両親が曾孫の顔を見るために家に来た。

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大分、湯布院CREEKSの「ジャズとようかん」を今年も取り寄せた。

新しく出たのは「ストロベリー・ショコラ」。

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季節限定。


ラックスマンのフォノイコライザー・キットその後


購入した人はかなりいると思うけれどもネット上では広告ばかりで使用したリポートはあまり出ていない。


おそらく使ってみて戸惑っている人も多いのではなかろうか。

同じ盤を聴く場合でも、聴くたびにイコライザーカーヴを探る必要があるので面倒に感じる人もいるだろう。


このムック本の記事ではオペアンプを交換した場合のレポートがかなりの部分を占めていて暗にパーツの交換を推奨する内容になっている。
コストと性能向上との狭間で設計者の苦心した跡。
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しばらく使ってみて、正直なところ音は値段以上だけれども製品としては発展途上。

明らかにNABやColumbiaカーヴと確定した盤をこのフォノイコライザーで聴きながらNABやColumbiaカーヴの音を探るのはかなり厄介だった。


実際それらしき音は出てきたけれども、そのポジションがNABやColumbiaカーヴにぴったり合ったと断言できる自信は自分にはない。

特に中音域はピタリと合う一点はないように思う。


カーヴの選択肢は限られるがEQカーヴをスィッチで選択できるMusicaや合研ラボの製品の方が使いやすいとはいえる。

だがこのフォノイコライザー。

調整がうまくいった時はなかなか魅力的な音を聴かせてくれる。
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純正Western300Bの真空管アンプで鳴らす我が家の古いSpendorのスピーカーが気品のある美しい音で鳴ってくれる。

ラックスマンからはパーツを厳選して個別のカーヴ切り替えつまみとした改良版を発売して欲しいと思う。

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2021年3月12日 (金)

ベルリンフィルのメンバーでロッシーニ

曇りのち午後から雨。


今日は久しぶりに沼津の南端戸田地区へ行っていた。

 

ここは深海魚漁とタカアシガニで有名な地区。

仕事の前に「魚清」で昼食。


深海魚メギスとImg_20210312_123548メジの刺身にミックスフライの定食。

漁港ならではの新鮮なネタでこれで1100円は安い。

 

昨晩は小ホールで沼響の練習。
喜古先生の指揮でチャイコフスキーの交響曲第1番「冬の日の幻想」そしてブラームスのハンガリー舞曲数曲にドヴォルザークのスラブ舞曲第10番。


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最近、過去に演奏して慣れ親しんだ曲が吹いていて新鮮に感じられるようになっている。

 

ハンガリー舞曲などアンコールピールで数え切れないほど演奏しているのに、今回はホルンセクションの響きが4本ぴたりと決まって吹いていて実に気持ちが良い。

 

今までの演奏は一体何だったのだろう。

 

今日はロッシーニの曲をいくつか聴いてみた。

最初にベルリンフィルのいろいろなアンサンブル団体の演奏を集めたLPから
ホルンセクション+αのメンバーで「狩りのランデヴー」とチェロとコントラバスのための二重奏曲。


ソロはチェロがバウマン、コントラバスがシュトール。

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・ファンファーレ《狩りの集い》 ニ長調

ベルリン・フィルハーモニー・ホルン・アンサンブル
[G.ザイフェルト、M.クリーア、K.ヴァレンドルフ、G.フリッシェ、N.ハウプトマン、D.フィッシャー、S.ヤツィルスキ、G.ケップ]

 

・チェロとコントラバスのための二重奏曲 ニ長調

ベルリン・フィルハーモニー・デュオ
[J.バウマン(チェロ)、K.シュトール(コントラバス)


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「狩りのランデヴー」はホルン8本が左右4づつ分かれてガブリエリのような呼びかけの音楽になっている。
ベルリンフィルの猛者たちによる太く朗々と響くホルンの響き。

 

チェロとコントラバスの二人は沼津に来演したときに聴いている。
この時はフルートのグラフェナウアーを交えたアンサンブルだったと記憶している。

 

いずれもロッシーニが第一線を退いたのちの手すさび的な作品たち。

 

Youtubeはベルリンフィルホルンセクションによるチェレプニンの「狩り」

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2021年3月10日 (水)

ドヴォルザークのノットウルノ

本日快晴、鴨鳴く狩野川に白き富士。


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気温は高く4月下旬並み。

花粉も盛大に飛んで目がかゆい。

 

家電は一度壊れ始めると連鎖的にイカレルものらしい。

ヤフオクで購入してCDやDVDも見ることができるパイオニアのLDプレーヤーが動かなくなってしまった。

 

手持ちのLDでは、ホルショフスキーのドキュメンタリーや日本ライヴ、リリングのロ短調ミサ、マルケヴィッチのチャイコフスキーなど、DVDにもなっていない貴重なものが視聴できなくなってしまった。

ハードオフあたりに行ってLDプレーヤーを探しても今では動作が不安なジャンクものばかりしかない。

 

ほぼ同時に東芝のDVDレコーダーがハードディスクを認識しなくなってしまった。

これも地上波がアナログからデジタルに完全に変わった直後あたりの製品。
ちょうど10年でダメになった。

撮りためていた10年間の番組が見ることができなくなった。

 

 

ドヴォルザークのノットウルノを聴く。

ノイマン指揮チェコフィルの演奏でスプラフォン原盤の日本コロンビアのLP

これは共通ジャケットデザインで「正統を伝える指揮者たち」というタイトルのシリーズもので、70年代後半に廉価盤で出ていたものの一枚。

 

同シリーズにはコンヴィチュニーのブルックナーやザンデルリンクのシベリウスなどのオイロディスク原盤や、チェコ・スプラフォンからのアンチェルやフルネ、バルビローリなどの実力派の渋い面々が名を連ねていた。

 

このノイマンにはドヴォルザークの管弦楽曲が3曲。


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・スケルツォカプリチオーソ
・交響的変奏曲
・ノットウルノ

 ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)
 チェコフィルハーモニー管弦楽団

  録音 1968年

 

この中のノットウルノは弦楽五重奏曲 第2番 ト長調 Op. 77(B. 49)の中の間奏曲として作曲されたもの。

後に除外されて弦楽合奏のために改作されている。

 

学生時代にノイマンの演奏で初めて聞いてからのお気に入り。

静かに流れる弦楽の流れ、哀愁を帯びていて聴きながらいろいろな風景や過去の出来事などが頭の中に浮かんでは消えていく。


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先日、クラシックレコードコンサートで取り上げた、ヨゼフ・スークのドヴォルザーク・ヴァイオリン曲集にもヴァイオリンとピアノ版として収録されていた。

Youtubeはドヴォルザークのノットウルノ

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2021年3月 8日 (月)

ワルトトイフェルのピアノ曲集

朝から雨の月曜日。

本日休みで午前中は床屋、その他雑用で買い物など。

 

土曜日に婿殿のご母堂が孫の顔を見に来ていた。

夕方には帰り自分は仕事が入ってしまい入れ違いとなってしまった。

婿殿はそのまま我が家泊。

 

日曜は一年前に出産した娘の同級生が子を連れて、その父親と一緒に遊びに来ていた。

父親すなわちおじいさんは自分の職場のかつての先輩で、学生時代は陸上競技のエースとして活躍していた。

定年前に退職して今は市内の中学校数校の陸上部のコーチをしている。

昨今の中学校の部活動の実情を伺った。

その中のひとつ、自分の出身中学の陸上部がこの3月で廃部になることを聞いた。

この中学の陸上部は自分が在学しているときに全国大会での優勝者を2年連続して輩出した有名な存在だった。

廃部は部員の減少よりも顧問に人を得なかったのが一番の理由とのこと、

 

今日はフランスのピアニストAlexandre Sorelの演奏でワルトトイフェルのピアノ曲を聴く。

仏Disques Du SolsticeのCDでワルトトイフェルのワルツ形式のピアノ曲を9曲収録。


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・Manolo
・Souvenir De Biarritz
・Arc-En-Ciel
・Cadita (Polka-Mazurka)
・Rose Et Marguerites
・Nina
・Etude De Concert
・Mello
・Souviens-Toi


    Alexandre Sorel(ピアノ)

 

Sorelはワルトトイフェルのピアノ曲を数多く録音している。

 

このCDは隣町のハードオフのジャンクものとして見つけて、1枚110円だったので軽い気持ちで購入。

おそらくこんな時でなければ購入しないCD.

 

曲はいずれもサロン風の軽いものでいろいろな同時代の作曲家のエコーが聞こえてくる。

 

Cadita (Polka-Mazurka)など、ショパンのマズルカのひとつと言われてもわからない。
それほど完成度は高い。


でもワルトトフェルならではの個性は感じられない。

 

以前ボスコフスキーの指揮するワルトトイフェル管弦楽曲集でも感じたことだけれど、当時流行の作曲家たちの作風を巧みに取り入れて同化していく要領の良さがワルトトイフェルの作品には感じられる。

 

これらのピアノ曲はいずれもオーケストラ曲のスケッチのような体裁。

何曲かはオーケストレーションされているのだろう。

 

YoutubeはSorelのピアノでワルトトイフェルのワルツ「ナイチンゲール」

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2021年3月 6日 (土)

3月のクラシックレコードコンサートはドヴォルザークとスメタナ

曇りのち晴れ。土曜日。

昨日の雨が明け方まで残っていた。

この一週間、夜にいろいろと予定が入っていた。

木曜日は市民文化センター小ホールでオケの練習。


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トレーナーの太田巡先生の指揮で、チャイコフスキーの交響曲第1番第4楽章とロッシーニの歌劇「どろぼうかささぎ」序曲。

今年の定演についてはコロナ禍のため開催は未だ不確定。


そのような気分がなんとなく団員の中に残りどこか蟠りを抱えての練習。

 

翌金曜夜は同じ市民文化センターでクラッシックレコードコンサートの解説。
募集は平時の半分の人数に絞り、マスク着用、手指消毒に休憩時間には換気。

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定員は申し込みで満席。キャンセル待ちの方もあり小雨の中大勢の方が来ていただいた。

 

今回はスメタナとドヴォルザークの音楽を取り上げた。

チェコの歴史を含めノイマンとクーベリックの指揮でチェコフィルによるドヴォルザークの「新世界より」とスメタナの「わが祖国」から4曲
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最初には「ユーモレスク」を原曲のピアノ版とクライスラー編のヴァイオリン版を聴き比べた。

 

ピアノはアントルモンの演奏、ヴァイオリン版はドヴォルザークの曾孫であるヨーゼフ・スークをチョイス。
スークでは一緒に歌曲「わが母の歌いたまえし歌」のヴァイオリン版も併せて紹介。

 

「新世界より」はノイマン指揮、「わが祖国」は1990年のクーベリックが再びチェコフィルの指揮台に立った歴史的コンサートの演奏から「ヴィシェラド」「ヴァルタヴァ」「タボール」「ブラニーク」の4曲。
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コロナ禍で昨年からはプログラムは少なめにして時間も短縮していたけれど、結局大きなシンフォニーを2回聴くようなヘヴィな内容になってしまった。


加えてチェコの歴史と音楽について熱く語りすぎかなり予定時間を超過。


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お客様の反応は良かったけれど次回からはもう少し短めにしようと思う。

それにしても終了後のアンケートを読むのは楽しい。

 

ユモレスクの時に涙する女性がいて、終演後私の所に来て若い頃の思い出の曲だったとのこと。

 

Youtubeはスークのヴァイオリンで「ユモレスク」

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2021年3月 3日 (水)

イオネル・ペルレアのロッシーニ

昨日の雨は夜のうちに上がり本日快晴。
今日はひな祭り。

 

オケでロッシーニの歌劇「どろぼうかささぎ」序曲を練習中。

 

ロッシーニは、若い頃にほとんどの作品を発表して早々に引退。

その後は自由気ままに贅沢と美食の日々の長い余生を送ったしあわせなヒト。

そのくらいのイメージで作品自体は軽く薄いものと勝手に思い込んでいた。

 

先日の練習時に小太鼓と大太鼓、シンバルが入り、楽しく吹いているうちに曲としてよくできているのではないかを思えてきた。

 

スコアを見るとロッシーニの序曲はどの曲も譜面ヅラがシンプル。

 

「ウイリアムテル」序曲のように交響曲のような体裁の大きな規模の曲もあるけれども、多くの序曲はゆっくりした序奏から始まって管楽器のソロを交えながら速い主部に突入。

中間部は管楽器を加えテンポを緩め、終結部では徐々に楽器を加えながら長大なクレシェンド(いわゆるロッシーニクレシェンド)でお開きというどの序曲も同じような起承転結。

 

メロディもオペラの中身とは無関係な素材を使っていて「セビリアの理髪師」のように他のオペラの序曲を使い回があったりする。

 

それでも時代を超えて多くの曲が生き残っているのは、親しみやすいメロディ、そしてシンプルのようでいて実は巧みな楽器の使い方にあるのだろう。

 

そこで歌劇「どろぼうかささぎ」序曲、手持ちの演奏をいくつか聴いてみた。


ライナー、セラフィン、そしてペルレアの演奏で聴く。
いずれも70年代に出た国内廉価盤LP.

 

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ハンガリーの名指揮者フリッツ・ライナーはずいぶんとシンフォニックなロッシーニ。
妥協を許さぬ恐ろしいまでの必殺の精密なアンサンブルで聴かせる。

フォルティシモなど怒られているかのような衝撃で迫って強烈だ。


ユーモアのカケラもなし
版が沼響の版と異なるがオペラの曲ではよくあることだ。

 

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イタリアの名伯楽トウリオ・セラフィン(Tullio Serafin, 1878 - 1968)は飄々とした軽みの感じられるロッシーニ。

これは素晴らしい。

こちらはシンバルがたくさん入る版を使用。

オケはセラフィンが音楽監督をつとめていたローマ歌劇場。

 

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意外に良かったのはルーマニアで生まれで、主にイタリアで活動した指揮者イオネル・ペルレア(Ionel Perlea、1900 - 1970)のロッシーニ。

 

ペルレアといえば米VOX系に多量の録音があり、どの演奏も没個性で特に特徴がない印象があった。

 

若い頃に読んだある音楽評論家が書いた指揮者名鑑に、これほど無能な指揮者も珍しいと酷評されていたのがインプットされていたこともありあまり興味を引く指揮者ではなかった。

 

ところがこの演奏。

 

ごく普通の演奏だけれど、聴いていてなんとも滋味の感じられる演奏。

立派すぎるライナーの演奏よりも今の自分にはペルレアの演奏の方がよほどしっくりとくる。

続く「セミラーミデ」序曲は一層の名演だ。
こちらのオケはバンベルク交響楽団。

 

Youtubeはアバド指揮ウィーンフィルの「どろぼうかささぎ」序曲

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2021年3月 2日 (火)

ケルティック・ウーマン

今日は朝からまとまった雨。
寒冷前線が通過し午後から雨風強し。
これは春一番?

 

今日は軽い曲を。

アイルランドの女性ボーカルグループ、ケルティック・ウーマンのアルバムを通勤の車中で聴いている。

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「ケルティック・ウーマン」

01. イントロ:ラスト・ローズ・オブ・サマー|ウォーキング・イン・ジ・エアー
02. メイ・イット・ビー
03. イニシュフリーの島
04. ダニー・ボーイ
05. ワン・ワールド
06. アヴェ・マリア
07. センド・ミー・ア・ソング
08. シューリ・ルゥ(ウォーク・マイ・ラヴ)
09. オリノコ・フロウ
10. サムデイ
11. シー・ムーヴド・スルー・ザ・フェア
12. ネッラ・ファンタジア
13. バタフライ
14. ハリーズ・ゲームのテーマ
15. ソフト・グッバイ
16. ユー・レイズ・ミー・アップ
17. アショカン・フェアウェル|コントラディクション[ライヴ]
Bonus Live Track
18. シ・ド・マモーイ(お金持ちの未亡人)[ライヴ]
19. 主よ、人の望みの喜びよ[ライヴ] 〔日本盤ボーナス・トラック〕
20. アイ・ドレムト・アイ・ドゥウェルト・イン・マーブル・ホールズ[ライヴ] 〔日本盤ボーナス・トラック〕

 

2006年にビルボード誌の世界音楽チャート連続68週1位という偉業を成し遂げ、トリノ冬季オリンピックでは荒川静香がエキシビジョンでこの中の曲を採用。


CMでも使われていた。

 

ちょうど一年前にハードオフのジャンクコーナーで110円での発掘品。

曲はオリジナル曲のほかは「ダニー・ボーイ」や「シューリ・ルウ」などの著名なアイルランド民謡、そしてエンヤで大ヒットした「オリノコフロウ」にバッハまで。

 

ケルトというキーワードの中で非常に多彩な内容。

女声たちの高い音楽性と優れたアレンジ。

 

透明で純な美しい声に心が洗われるよう。

幾分もの悲しくも諦めにも似た風情が沖縄民謡の数々を連想させる。

美しさの裏側に垣間見えるアイルランドの苦難の歴史。

 

中でもアイルランド・ゲール語で歌われる「シュールリル」や、「シー・ムーヴド・スルー・ザ・フェア」に心を打たれる。

 

Youtubeはケルティック・ウーマンの Siuil a Run - Walk My Love

 

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