デ・アゴスティーニのワーグナー、ムニッヒのタンホイザー
3月も最終の週となり気温は上昇。
日曜の強い風雨は止んで月曜の最高気温は25度越え。
今年初の夏日を記録。
花粉も盛大に飛びマスクは室内でも手放せず。
全国各地で花見客も増えて早くもリバウンドの兆し。
大阪では明らかにコロナ第4派の到来。
畑の夏ミカンの実が熟れてきた。
今年は当たり年。
例年この時期に親戚の2つの家族が幼い子供たちを連れて夏ミカン狩りにやってくる。
今日はデアゴスティーニが90年代末から2001年まで発売していたクラシックCDコレクションから第35巻「ワーグナー」を聴く。
1994年から2001年まで間に全180巻が発売されていたCD付きムック本。
とにかく沢山売れたらしく、ブックオフやハードオフのジャンクコーナーで必ずと言って
よいほど見かける。
CDのみでほとんどは110円で並んでいる。
このシリーズの大部分の音源はかつてPILZレーベルから出ていた架空の演奏家の名を付していた音源で、PILZ社の倒産によって拡散してしまったものだった。
中にはナヌートやホルヴァートなどの実在の指揮者の演奏もあり特にシリーズの最終のあたりはNAXOSやfontec カメラータトウキョウのものもあってなかなか侮れない内容になっていた。
このシリーズの全貌については安田さんのサイトが詳しい。
今日はその中から35巻、ワーグナーを聴く。
・歌劇「ローエングリン」より
第3幕への前奏曲~婚礼の合唱「真心こめてご先導いたします」
・歌劇「タンホイザー」より
入場の行進曲「歌の殿堂をたたえよう」
巡礼の合唱「ふるさとよ、また見る野山」
・歌劇「さまよえるオランダ人」より
水夫の合唱「見張りをやめろ舵取りよ」
マルコ・ムニヒ指揮
リュブリャナ・ラジオ・シンフォニー・オーケストラ&合唱団
・歌劇「タンホイザー」 序曲
アルフレート・ショルツ指揮
ニュー・フィルハーモニックオーケストラ
・楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲
アルフレート・ショルツ指揮
ニュルンベルク交響楽団
・歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
アルフレート・ショルツ指揮
フ ィルハーモニア・スラヴォニカ
ショルツはPILZのプロデューサーで、安い音源を購入しては架空の演奏家や自分の名を冠して販売していた元凶の人物。
実際に指揮もしたらしい。
ここでのショルツの演奏もおそらく別人によるもの。
オケはそれぞれ標記はことなるが、聴く限りでは同じオケで同じ指揮者ではないかと思う。
マルコ・ムニヒは実在の人物。
林さんのサイトにはリュブリャナ・ラジオ・シンフォニー・オーケストラの日本人の楽団員さんからの手紙が紹介されている。
このCD,、虚心に耳を傾けてみると選曲も良いし演奏自体も熱い熱気のような感じられてなかなか良い。
オケのアンサンブルの緻密さはあまり感じられないけれど、地味で渋い音色とここぞのポイントは確実に決めていて練達の指揮者であることが想像できる。
ムニッヒの「タンホイザー」からの巡礼の合唱など感動的だ。
ショルツとされる演奏では「さまよえるオランダ人」が多少荒っぽいながらも八方破れ的な面白さがあって良い。
Youtubeは「タンホイザー」から巡礼の合唱、バレンボイムの指揮
| 固定リンク
「音盤視聴記録」カテゴリの記事
- トーマス・モーリーのマドリガル「今や5月の季節」(2022.05.21)
- シューリヒトのブルックナー、聴き比べ(2022.05.19)
- セシル・ウーセのドビュッシー(2022.05.17)
- ロンドン中世アンサンブルのジョスカン・デ・プレ(2022.05.15)
- ルース・ラレードのスクリャービン(2022.05.10)
コメント