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2021年4月に作成された記事

2021年4月30日 (金)

「冬の日の幻想」聴き比べ

昨日一日降った雨は上がり本日快晴。

適度な湿り気に爽やかな風。

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狩野川河川敷からの富士山も良く見えた。

上流の天城山系にはかなりの量の雨が降ったようだ。
川の水が濁っている。

 

定演でチャイコフスキーの交響曲第1番「冬の日の幻想」を演奏してから曲の魅力が初めてわかったような気がする。

今いろいろな音源を聴きなおしている。

チャイコフスキーの後期の交響曲に比べると手持ちの数は圧倒的に少なくてLP、CD併せて12種ほど。ほかにエアチェックのカセットテープやビデオは多数。


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ロシア勢ではイワーノフ、スヴェトラーノフ、ロストロポーヴィチ

 

そのほか古いものでスメターチェク、スワロフスキー。


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続いてカラヤン、マルケヴィッチ、ティルソン・トーマス、オーマンディ、

そしてアブラヴァネル、ムーティ(ライヴ)。

 

あらためて数えてみると意外とたくさんあったな、というのが正直なところ。
古いものばかりだな・・・・・


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この中でもスヴェトラーノフ、ロストロポーヴィチ、アブラヴァネル、カラヤン、マルケヴィッチは交響曲全集録音中の一枚。
手持ちのムーティはスタジオ録音の全集とは別のもの。


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この中のいくつかを順番に聴いている。

 

聴いていていろいろな発見があった。

 

多くの指揮者が意外なほど楽譜指定のテンポからかけ離れて自由に演奏している。

オーマンディーはオーケストレーションにもかなり手を入れているようだ。


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スコア片手に精密に聴き比べればもっと深いところで面白いことが判るかもしれない。

 

ひどいのがカラヤン。


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全集録音の穴埋め用だということが見え見えのダルな演奏に終始している。

 

自分はティルソン・トーマス指揮ボストン響のグラモフォン盤がこの曲の刷り込みだったのだけに、今でもこの演奏が一番好きだ。


ラックスマンのフォノイコライザーとの相性も良くて素晴らしい音を聴かせてくれる。


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このトーマスの演奏の第4楽章で新たに気が付いたこと。

練習番号Fから弦楽器が猛烈に速いパッセージをフーガ風に演奏する箇所。


ここはかなりの難所だけれど、トーマスはここで突然ガクンとテンポを大きく落としている。

超一流のボストン響にとってみればインテンポのまま演奏することは何でもない場所。

テンポを落とすことで各声部の動きが立体的に浮き上がり手に取るようにわかるようになっている。


ふーん、なるほどなぁ・・・


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アブラヴァネルもかなりテンポを動かしていた。

アメリカのオケの伝統なのかしらん。


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この中では、楽譜から大きく逸脱せずテンポ設定やオケの響きのすべてにわたってバランスの取れているのがマルケヴィッチ。

 

Youtubeはパーヴォ・ヤルヴィ指揮の「冬の日の幻想」。沼響の本番を振っていただいた喜古先生はヤルヴィのアシスタントをつとめた。

 

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2021年4月29日 (木)

アンチェルのプロコフィエフとショスタコーヴィチ

4月も終わりの昭和の日。


コロナ感染未だ収まらず今年も閉塞感漂うGW、
外は寂しい雨。

 

最近睡眠不如意。

夜10時を過ぎると目が冴えてしまう。
いつも夜ふかしをしてしまって遅い時間に寝ても起床は決まって6時。

 

聴いたのはチェコの名匠カレル・アンチェルの名演を何曲か。

プロコフィエフとショスタコーヴィチを聴いた。


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・バレエ音楽「ロミオとジュリエット」抜粋

  カレル・アンチェル(指揮)
  チェコフィルハーモニー管弦楽団

        録音 1959年

 

アンチェルはピアノの名手だったプロコフィエフと共演したことがあるという。

いろいろな場面で「ロミオとジュリエット」を演奏していてライヴ録音がいくつか残されている。

 

この日本コロンビアのLPは購入して30年以上経つ愛聴盤。
録音は驚異的に良い。

ラックスマンのフォノイコライザーを通して聴くとかなり響きがクリアになって各楽器が明瞭になってきた。

 

そしてショスタコーヴィチの「祝典序曲」。

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・交響曲第1番
・祝典序曲

 カレル・アンチェル(指揮)
 チェコフィルハーモニー管弦楽団

  録音 1964年4月

 

ベーレンライター・ムジカフォンから出ていた独逸盤LP.
カップリングは交響曲第1番。

 

祝典序曲はハンスバーガーによる吹奏楽編曲版が有名で、オリジナル版のオケの録音はLP時にはこのアンチェルのほかガウクとプレートル盤があったくらい。

演奏はスピーディーにして華やか、引き締まったオケのアンサンブルと緊張感に満ちた素晴らしい演奏。

チェコフィルもこの頃がベストの状態だったと思う。

かのスヴェトラーノフやムラヴィンスキーをも凌ぐこの曲最高の名演だ。

 

手持ちはこの独逸盤のほか日本コロンビア国内盤LPとCD。

音の実在感ではこの独逸盤LPが圧倒的に良い。

 

Youtubeはショスタコーヴィッチ「祝典序曲」、ロシア国防軍軍楽隊による演奏。ペトロフ版による。

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2021年4月27日 (火)

CD断捨離、でも焼け石に水

4月最後の週でも朝夕肌寒く未だに暖房使用中。

開催まで100日を切ったオリンピック。

コロナ第4派の拡大が止まる気配はなく最近はTVやネットでオリンピック関連の記事はあまり出てこなくなった。

 

昨日休みで奥歯の詰め物が取れてしまって同級生の歯科医たかちゃんのところで診てもらっていた。

午後は母を連れてなじみの整形外科へ連れて行ったり午後はリフォームの業者が部屋の壁を修復など。


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静浦漁港からの昨日の富士。

 

HMVでクラシックCD買い取り30%アップということなので、試しに何枚かを放出することにした。

 

手持ちの音盤は増えすぎてダブリ買いも多数。

沼響のHPの聴き比べコラムで紹介した同一音源でいくつかのレーベルや外盤、国内盤で集めたりしたものを中心にセレクトして50枚ほどを送られてきたダンボール箱に詰めて取りに来た宅配業者に渡す。

 

これも断捨離の一環と思いつつも、一方でAmazonからコンドラシンのBOXやマルケヴィッチの組み物を買ったりしているので焼け石に水だ。


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Youtubeは1980年N響来演時のコンドラシン。

学生時代にテレビで見た懐かしい映像だ。
曲は中村独奏でラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。

二人とも故人になってしまった。

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2021年4月25日 (日)

沼津交響楽団第37回定期演奏会終わる

曇り一時雨。


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朝、狩野川越しに見る富士山は雲の上。

 

沼響第37回定期演奏会が終わりました。

昨年の第36回定演がコロナ禍のために中止となり2年ぶりの定演です。

3度目の緊急事態宣言が適用される前日というタイミング。


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メインの曲は、昨年の定演で取り上げるはずだったチャイコフスキーの交響曲第1番「冬の日の幻想」。

難曲です。

 

演奏については大なり小なり事故も頻発し、練習時にはなかった危うい場面もありましたが喜古先生の冷静な指揮に救われました。


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ステージ上で演奏していて、お客様の様子がいつもと違うように感じました。

真剣に私たちの演奏に聞き入っている表情、そして曲の間の静寂の長さと温かい拍手に、お客様たちがこの時が来るのを切に待ち望んでいたということを実感しました。

ごく当たり前のように思えていた日常のコンサートの存在が、いかに幸福なことだったのかを会場全体で共有しているかのようにも思えました。


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今回の演奏会では、参加したくともコロナ禍に関係する諸事情で参加できなかった団員もいました。

このような困難の中、演奏会を実現させてくれた沼響役員スタッフの方々、毎回練習に参加するのが楽しみになるような明るくわかりやすいご指導をしてくださった喜古先生、そしてこのような状況下でも会場に足を運んでくださったお客様の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。

 

チャイコフスキーのフィナーレ終盤で、オケを猛烈に煽り立ててドライヴしていく先生の指揮には演奏していてぐっと熱いものがこみ上げてきました。

 

Youtubeはチャイコフスキーの交響曲第1番「冬の日の幻想」、ゲルギエフの指揮

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2021年4月22日 (木)

ルース・スレンチェンスカのショパン

穏やかな春、今日の最高気温は22度。


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通勤途中、子供たちが走り回っている小学校のグラウンドにニセアカシアの花が白い花を咲かせていた。

アメリカの女流ピアニスト、ルース・スレンチェンスカを聴く。

Liu Mifuneから出ているCDで来日時のいくつかのライヴを収録。

 

このCDの存在は前から気になっていたけれどもレギュラー価格4400円が気になって手を出さなかった。

昨年近くのブックオフで2枚組550円だったのを見つけて3セット購入。

スレンチェンスカの79歳からラストライヴとされる80歳の来日時のライヴを収録。

 

ルース・スレンチェンスカ(1925~)は6歳でリサイタルデヴュー、9歳の時にラフマニノフの代役で出演し絶賛される。
名ピアニスト、コルトーにも学んでいる。

ラフマニノフを始め20世紀初頭の数多くの歴史上の大ピアニストたちに直接接した人。

15歳の時にスパルタ教育の父に反発してピアノから離れるも学生時代にアルバイトでピアノを弾いていたところが目に止まり、アーサー・フィードラーらの勧めでピアニストとして再デヴュー。

この時モントゥーやセルら超一流の指揮者たちと共演、若い日の小澤征爾とも共演している。

いわゆる天才少女として出発したものの、紆余曲折があって何度か第一線を退いていたらしい。

 

彼女にはごく熱狂的なファンがいて、このCDもスレチェンスカの演奏を残す目的で興したレーベル。

購入したCD6枚を収録順に聞いた。

 

最初聴いたときは、不思議な雰囲気はあるもののテンポの揺れがあまりにも独特。

年齢的なものを差し引いても、テクニックも今の国際的なサーキットの現役バリバリのピアニストに比べると力不足の印象を受けた。

かなり崩した個性的なテンポの「子犬のワルツ」など自分にはあまりにも恣意的に聞こえてしまう。

 

ここ数日何曲かの録音を通勤の車中で漠然ときいていた。

 

第一印象では、炭酸の抜けたスパークリングワインのような物足りなさがあって、どこが良いのかさっぱりわからなかったけれども、ショパンのピアノソナタ第2番、いわゆる葬送行進曲付きを聴いてびっくり。

 

異様に遅いテンポ。

再弱音から始まる葬送行進曲のこの暗さは尋常でない。

ポツリポツリと暗闇の中で何者かがつぶやくような、聴いていて恐ろしいほど。

 

スレンチェンスカの写真を見るとごく普通の明るいおばぁちゃん。

この深い闇を感じさせる演奏を聴かされると、この人の人生には常人には想像できないようないろいろなことがあったのではないかと思ってしまう。

 

思い直してカーステレオでなく家のシステムで再び最初から聞き直した。

 

6枚セットの最後に聴いた80歳の岡山ライヴ。

 

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1. バレエ「シンデレラ」から10の小品作品97より「春の精」「夏の精」「秋の精」「冬の精」(プロコフィエフ)
2. スケルツォ第1番ロ短調作品20(ショパン)
3. スケルツォ第2番変ロ短調作品31(ショパン)
4. スケルツォ第3番嬰ハ短調作品39(ショパン)
5. スケルツォ第4番ホ長調作品54(ショパン)
Disc 2
1. バラード第1番ト短調作品23(ショパン)
2. バラード第2番ヘ長調作品38(ショパン)
3. バラード第3番変イ長調作品47(ショパン)
4. バラード第4番ヘ短調作品52(ショパン)
5. ワルツ第14番ホ短調 遺作(ショパン)
6. パガニーニ大練習曲より第4番「アルペジョ」(リスト)

  ルース・スレンチェンスカ(ピアノ)

  2005年1月、岡山シンフォニーホール・ライヴ

 

ショパンのスケルツォとバラードの合計8曲にプロコフィエフの「シンデレラ」からの四季にちなんだ曲というかなりハードなプログラム。
最後にアンコールを2曲

いわゆる一般的なピアニストとは次元の違うものの存在を感じることができた。

 

タッチがフワリとしていて体の余分な力が極限まで抜けた自然体の音楽。

今まで自分が実演聴いた最大のピアニスト、クラウディオ・アラウにも通じるすべてを超越したものの存在感だ。

 

この3セットの6枚のうちこの80歳のライヴが最も良い。

実演で聴いたら強烈な印象を受けたかもしれない。

 

Youtubeはスレンチェンスカのラフマニノフ、プレリュードOp.3

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2021年4月20日 (火)

ホルヴァートのブルックナー「ロマンティック」

4月も後半に入り昨日から良い天気。


ここ数日の低温から一転して気温も上昇、全国各地で25度以上の夏日を記録。

青空に栄えて富士山が美しい。


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昨日休みで午前中は自動車免許の更新のため警察署へ。

月曜日ということで混んでいた。

午後は畑でトマト、ナス、ピーマンなど夏野菜を植えたりしていた。

 

先日ミラン・ホルヴァートのブルックナーの記事をブログに載せた時に、Youtubeで見つけたドヴォルザークの交響曲第8番の演奏がすごく良くて、Amazonで格安で出ていたのでポチり。

Memoriesから出ているCD2枚組でブルックナー、シューマン、ドヴォルザークの交響曲を収録。

オケはオーストリア放送響でホルヴァートが首席指揮者時代のライヴ。


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・交響曲第4番変ホ長調 WAB.104『ロマンティク』 :ブルックナー
・交響曲第1番変ロ長調『春』Op.38        :シューマン
・交響曲第8番ト長調 Op.88            :ドヴォルザーク

 ミラン・ホルヴァート(指揮)
 オーストリア放送響交響楽団
 
 録音:1973年

 

今日届き早速聴いてみた。

まずは待望のドヴォルザークから・・

 

ところがCDをセットしても音が出ない・・・

TEACのSACDプレーヤーとの相性が悪いのかなと思いもう一台のPHILIPSのLHH700に切り替えてもやはりダメ。

 

どうやら不良品のようだ。orz

 

別の一枚のブルックナーはちゃんと聴けた。

このブルックナー、8番のザグレブフィルよりもオケの性能が明らかに上。

 

ホルヴァートの指揮も8番の時のようなアバウトさはなく緻密な演奏だった。

知情意のバランスも良い。

巨匠然とした大きな演奏で,ブルックナー後期の交響曲群にも匹敵する立派さで曲が鳴り響いている名演だ。

HMVのサイトではノヴァーク版とのことだが微妙に異なるような気がする。

 

このCD2枚組で数百円だったので返品は微妙なところ。

 

ここまで書いていて、ホルヴァートのドヴォルザークの8番は以前PILZから出ていた幽霊指揮者ヘンリー・アドルフのものだという情報を思い出した。

 

こちらならば手持ちがある!

Youtubeの演奏と聴き比べてみることにする。

 

Youtubeはホルヴァートのリハーサル、曲はベートーヴェンの交響曲第7番

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2021年4月18日 (日)

スペインのギター音楽に浸る

本日快晴、爽やかでひんやりとした風が吹く日曜日。

昨日は一日雨。

 

所用で静岡に行っていた。
帰りの時間はかなりの雨。

 

ワクチンの一般接種が始まった。
我が家のお年寄りはワクチン接種に消極的。

「ワクチン、検査薬、有効な治療薬の3点が揃って初めて感染症を抑え込むことができる」とはテレビで見た専門医の言葉。
第4波の到来が本格的になってきた。

今のところワクチン接種以外にコロナウイルスに対抗する有効な手段はない。

 

このところ我が家では孫中心の生活。

2ヶ月となり表情豊かになり良く笑うようになってきた。

この子が物心つく頃にはコロナ禍は収まっているだろうか。

 

孫も乗っていた静岡への車中では、比較的穏やかな曲を流していた。

片道90分弱の所用時間。

 

最初に古今東西のアヴェ・マリアを集めたCDをかけていた。


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ルネサンスからロマン派の作曲家までのさまざまなアヴェ・マリアを集めたもの。

1) J.S.バッハ/グノー: アヴェ・マリア
2) パレストリーナ: アヴェ・マリア
3) モーツァルト: アヴェ・ヴェルム・コルプス
4) アルカデルト: アヴェ・マリア
5) アレグリ: ミゼレーレ
6) リスト: アヴェ・マリア
7) J.S.バッハ/グノー: アヴェ・マリア
8) ブラームス: アヴェ・マリア
9) フォーレ: ピエ・イエズス
10) ジョスカン・デプレ: アヴェ・マリア
11) シューベルト: アヴェ・マリア

演奏は米良美一、ゲリー・カーほかによる。

 

ヒーリング系のCDで孫は気持ちよく眠ったけれども、運転していてこちらも眠くなりそう。

そこで途中からスペインのギター曲を集めたCDに切り替えた。

 

HMVが出していたCDでEMI系の録音を集めたもの。

 

ロドリーゴのアランフェス協奏曲ほかタレガやグラナドス、アルベニスら19世紀から20世紀にかけてのスペインの作曲家たちによるギター作品の数々

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1.アランフェス協奏曲   :ロドリーゴ
   アンヘル・ロメロ (ギター)
   アンドレ・プレヴィン(指揮)
   ロンドン交響楽団

 

2.パストラーレ      :ロドリーゴ
   エルネスト・ビテッティ(ギター)

 

3.アルハンブラ宮殿の思い出  :タレガ
   オスカー・ギリア(ギター)

 

4.エチュードブリランテ    :タレガ
5.タンゴ           :アルベニス
   アンヘル・ロメロ(ギター)

 

6.グラナダーセヴィリアーカディス :アルベニス
   ジュリアン・ビザンチン(ギター)

 

7.ゴヤの美女       :グラナドス
8.アンダルーサ      :グラナドス
   エリオット・フィスク(ギター)

 

9.Etudio sin luz      :セゴヴィア
10.イ長調のソナチネ   :トローバ
  エルンスト・ビテッティ(ギター)

 

演奏はスペインのギター一族として名高いロメロ一家のひとりアンヘル・ロメロの演奏を中心にその他4人の演奏。

ロメロのアランフェスの演奏は定評のある名盤。

粒立ちのはっきりした明快なソロ、ソロを損なわず自己主張するプレヴィンのサポートも良い。

 

この5人の中では鮮やかなテクニックと高度な音楽性でエリオット・フィスクが傑出。

 

 

車中では快適な気分に浸ったので今宵音楽部屋で聴き直した。

 

スペインのギター音楽を続けて聴いて、力の抜けたアンニュイな気分に浸る日曜の夜。

 

Youtubeはグラナドスの「アンダルーサ」、アンヘル・ロメロの兄、ペペ・ロメロの演奏

 

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2021年4月16日 (金)

本日の練習、あと10日そしてモントゥーのドビュッシーのことなど

薄曇りの4月半ばの一日。


風は冷たいけれども市民文化センターの立木の新緑は眩しいほど。


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昨晩は市民文化センター大ホールでオケの練習。

いよいよ本番10日前。

コロナウィルス第4の波が国内中へ広がり、開催についての不安は残る中での練習。

果たしてお客様の満足できる水準の演奏ができるのか。

一抹の不安の中でのオケ練習。


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それでも喜古先生の若いながら安定のある指揮と底抜けに明るいトークが練習していて実に楽しい。

曲はチャイコフスキーの交響曲第1番「冬の日の幻想」

終楽章の歓喜の爆発がようやくさまになってきた。

 

 

今日はモントゥーのドビュッシーを聴く。

「管弦楽のための映像」と「聖セバスチャンの殉教」から交響的断章。

70年代に出たLPでフィリップスのアーティストギャラリーシリーズ中の一枚。


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・管弦楽のための映像
・聖セバスチャンの殉教から交響的断章  アンドレ・キャプレ編

 ピエール・モントゥー(指揮)
 ロンドン交響楽団

  録音 1963年5月

 

モントゥー最晩年のロンドン響との一連のステレオ録音。
この録音時、モントゥーは88歳だった。

 

作曲家ラヴェルと同年生まれのモントゥー。

録音は夥しい量があるけれども晩年に良い状態のステレオ録音が残してくれている。

特にロンドン響との録音は年齢を感じさせない若々しさが魅力だ。

 

ドビュッシーは「遊戯」をモントゥーが初演するなど、モントゥーにとってはほぼ同時代の作曲家。

この2曲も隙の無い引き締まった音楽運びの中に微かに漂う官能のティスト。

そして熱狂と気品。

素晴らしい演奏だ。

フランスディスク大賞受賞盤。

ちょうど7年前にも聴いていた。


ほとんど同じようなコメント

 

Youtubeはモントゥー指揮のラヴェル、「マ・メールロア」から終曲。神の如き名演

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2021年4月14日 (水)

ミラン・ホルヴァートのブルックナー

雨のちくもり

昨日一日降り続いた雨は明け方まで残り出勤時は深い霧。

 

変異したコロナウイルスによる感染はいよいよ本格的な流行となり第4波の襲来。

昨日大阪の感染者が千人を超えて過去最大の感染者。
感染は全国に爆発的に拡大する兆候を見せ始めている。

ワクチンの高齢者向け一般接種が本格的になるのはようやく5月から。


これではオリンピックにはとても間に合わない。

面子と利権にこだわり、多くの国民を命の危険にさらしてまでオリンピックを強行する意味があるのだろうか。


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庭のピンクのツツジが散り始めた。


世の中の喧噪を他所に自然の営みはいつもと変わらず。

 

月曜は所用で静岡へ、そして昨日は人間ドック。

ドック先の総合病院の旧知の職員と話をしていたら1回目のワクチン接種は終わったとのこと。

 

クロアチアの指揮者、ミラン・ホルヴァート(1919-2014)のブルックナーを聴く。

ミラン・ホルヴァートの録音自体はかなりの数があり、古くはフィリプスへのザグレブフィルのショスタコーヴィチ、そしてオーストリア放送響との放送録音など。

ところが最も知られているのはPILZ系の怪しげな一連のCDかもしれない。

 

どこか掴みどころのない指揮者という印象。

ホルヴァートの録音の中には巨大な音楽を聴かせる場合もあって、気になる指揮者ではあった。

 

次期N響の首席指揮者に就任するファビオ・ルイージはホルヴァートの教え子の一人だ。

 

ホルヴァートは数年前に放送録音のいくつかがザグレブフィルの自主製作CDとして出た。

このCDもその中の1枚。


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・交響曲第8番ハ短調

  ミラン・ホルヴァート(指揮)
  ザグレブフィルハーモニー

 録音 2000年1月28日
 ザグレブ、ヴァトロスラフ・リシンスキ・コンサートホール

 

粗くて鳴らないオケ。


それでもここでは懐の深い巨大な音楽が鳴り響いている。

アンサンブルは大雑把な箇所も有るけれど、うねるような大河の流れを感じさせる巨大なブルックナー。

第3楽章での悲嘆にくれるような美しさが印象に残る。

 

Youtubeはミラン・ホルヴァートのドヴォルザーク、交響曲第8番。曲への共感に満ちた感動的な名演です。

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2021年4月11日 (日)

フェリックス・スラトキンのことなど

春らしい暖かな日曜日。


庭の白ツツジが咲き始めた。


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今日は町内の側溝清掃。
8時集合。

昨年はコロナ関係で清掃自体が中止になったので、側溝には2年分の汚泥が溜まり雑草も繁茂していた。

集まった組の皆さん澱んだ水面を見てげんなり。

「よっしゃ!!」
と叫ぶとお隣の植木屋を営む若社長が会社のユンボを出してきて汚泥をかき出し始めた。
たちまち道端は掻き出された泥とゴミと雑草の山。

用意された袋に汚泥たちを入れる作業のみで清掃は30分で終わった。

 

家に帰りシャワーを浴びて家内と娘と孫を連れてららぽーとへ。

目的は孫の初節句の5月人形を購入するため。

早い時間で駐車場は空いている。
幼い孫を連れているので前もってカタログを見てで決めていた兜その他を確認して即決。
他の店には寄らずにそのまま帰宅。

駐車場に向かうと入ってから僅かな時間だというのに満車に近かった。
ちょうど日曜の昼時でも有り、建物にはマスクをした大勢の家族連れが入っていく。

午後は畑作業。
耕耘機で次の作物に備えて耕したりしていた。

 

今日は肉体労働の一日。

 

一旦自粛していた音盤購入もひとたび崩れると怒涛のような雪崩現象。

先日ネット検索していたら、フェリックス・スラトキンのまとまった録音がCD化されていたことを知った。


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N響にも来演しているレナート・スラトキンの父フェリックスは、1950年代から60年代にかけてセミクラシック的な曲を含む数多くの録音を米Capitolレーベルを中心に残している。

日本国内ではフェリックス・スラトキンといえばガーシュインのラプソディ・イン・ブルーやグローフェの「グランドキャニオン」あたりが廉価盤で長い間現役だったけれど、結局扱いはその程度。

 

まともな?クラシックの演奏家としては扱われていなかったような印象がある。

確かに録音の大部分は軽い曲が多いけれど、臨時編成ながら当時全盛期のハリウッドの名人たちを集めたオケは非常に優秀だし、職人的な手際の良さでまとめ上げるスラトキンの確かな腕もあっていずれも水準の高い演奏を聴かせていた。

自分も演奏したことがある録音も沢山あってスラトキンの演奏を聴いていると、曲の難所でもさらりと鮮やかに仕上げている。

 

これは簡単なようでいて意外と凄いことであって、オケのメンバーの確かな技量とスラトキンの見事な統率があって初めてできることだ。

これらの録音はかなり前からLPでコツコツ集めていたけれど、Scribendumから自分の集めていたものとダブったものも含めてかなりの数が出た。

 

思わずHMVのサイトをポチリ。

音盤増殖は未だ止まず。

 

Youtubeはスラトキン指揮の「ラプソディ・イン・ブルー」

 

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2021年4月10日 (土)

ロジェストヴェンスキーのバッハとヤナーチェクそしてメロディアのLPのことなど

4月半ばというのにこれから冬に向かうかのような冷たい風。

3月末には最高気温が25度を超えたのに今日の最高気温は16度。

夜にはしまいかけていたストーヴに火を入れた。

 

今日はソビエト連邦時代の国営レコード会社メロディアのLPでロジェストヴェンスキー。

先日ハードオフのジャンクものとして購入したLPを聴く。


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・管弦楽組曲     :バッハ~マーラー編曲
・組曲「利口な女狐」 :ヤナーチェク

  ゲンナジ-・ロジェストヴェンスキー (指揮)
  レニングラードフィルハーモニー管弦楽団
  

  録音 1960年代 ライヴ録音

2曲とも最初に盛大な拍手から始まる。

 

マーラー編のバッハはこのころの録音としては非常に珍しい。

このほかにはロジンスキーの録音があったようだ。

なおアリアのみならばマーラーと親交のあったメンゲルベルクがニューヨークフィルを振った録音が存在する。

 

この組曲はバッハの管弦楽組曲第2番、第3番の2曲から何曲かをセレクトした編曲で、パイプオルガンを含む編成のアレンジ。

序曲  (第2番)
ロンドとバディヌリ(第2番
アリア (第3番)
ガヴォット(第3番)

序曲でのパイプオルガンの重厚な音に驚かされるが、オケの編曲そのものは原曲とさほど変わっていないようだ。

ただロジェストヴェンスキーはかなり編成を拡大して演奏している。
有名なアリアの弦楽器はかなり厚い響きでロマンティック。

 

一方のヤナーチェクはロマンティックでモダーンな美しい世界がロジェストヴェンスキーの鋭い切込みで見事に再現されている名演。

 

実はこの録音は既に架蔵済み。

それを承知で贖ったのは、110円という安い価格もさることながら既に家にあったLPとはあきらかにレコードジャケットデザインが異なっていたからだ。

 

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2つの盤を比べてみると、ジャケットは異なるデザインでレーベルの色も異なる。

 

今回購入したハードオフ購入盤はおなじみのブルーのレーベルでジャケットはキリル文字のみ。


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これだけでは曲目を見ても何の曲が収録されているのかわからない。

かろうじてバッハの作品番号BWVが見えるのでバッハかな?・・の程度。

既に同じ盤を購入していなかったならば判断に迷うところだ。

 

既に購入してあった盤のレーベルはピンク色。


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ジャケットにはキリル文字と英語が書かれている。

ロジェストヴェンスキーの写真も異なる。

レコード番号は両盤とも同じだった。

 

メロディアは旧ソ連時代に広大な国内にいくつかの工場を持っていて、同じ録音でも個別にプレスをおこなっていた。

したがって番号が同じレコードでありながらも、プレスと技術者が異なるので音も微妙に変わっていたらしい。

 

らしい・・とか書いたのはこの2枚を聴き比べた限りでは音の違いは判然としない。

ほとんど同じ音。

 

ちなみにピンクのレーベルのLPはモスクワ工場であることがわかった。
英語の簡単な解説もあったので国外を意識したLPなのだろう。

 

ブルーレーベルは国内用若しくは旧共産圏の国のために作られたようだ。
工場はわからない。

だが同じ音質なのでこちらもモスクワ工場製なのかもしれない。

 

メロディアについては調べていくと泥沼にはまりそうなので、これ以上深入りすることはやめておこう。

 

ちなみにラックスマンのフォノ・イコライザーキットの調整つまみではHigh Lowの両方ともRIAAから下げた位置で再生した。

この時Lowは深め、Highは多少浅めに下げた時が一番自然だった。

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Youtubeはバッハ作曲、マーラー編曲の管弦楽組曲から序曲、シャイー指揮コンセルトヘボウ管

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2021年4月 9日 (金)

本日の練習、本番まであと2週間、そしてキリ・テ・カナワのイギリス民謡集

本日快晴、朝の気温は低く風は冷たかった。

 

入学、転勤、人事異動など4月は変化の季節。

 

セミリタイアの自分の立ち位置は昨年と変わらないけれど、今年は里帰り中の娘と生まれたばかりの孫がいて家ではこの二人が生活の中心になっている。

洗濯とゴミの量が三倍に増えた。

 

ここ数日母が背中の痛みを訴えていて治まる気配がないので、昨日はかかりつけのクリニックに連れて行ったりしていた。
診察の結果どうやら内蔵疾患ではないようだった。

 

本人は安心したのか帰りの車中はかなり饒舌。昼時だったので回る寿司で一緒に昼食。

その後は家内の車の保険の見直しなど。ついでに自分の分も再チェック。

 

夜はオケの練習、場所は市民文化センター大ホール。

曲はロッシーニの歌劇「泥棒かささぎ」序曲にブラームスのハンガリー舞曲とドヴォルザークのスラヴ舞曲から数曲。


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4月24日の本番までいよいよ残すところ練習は数回。


先日の集中練習の成果は如実、沼響としての到達点がようやく見えてきた感触。

 

相当勉強している喜古先生の見やすい指揮と底抜けに明るいトークがなんとも楽しくて、皆からやる気を引き出す力は若いながら十分。

今後ますます力をつけていくのだろうと思う。

プロフィールをみるとN響でパーヴォ・ヤルヴィのアシスタント。

 

今回の演奏会チケットは団員売りと当日売りのみ。

昨年が中止になってしまったので団員の士気は高い。

 

今日帰宅後聴いたのはキリ・テ・カナワの歌うイギリス民謡集。
国内盤CD.

 

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・マーティン:市へおいでよ
・ある朝早く
・庭の千草(夏の名残りのばら)
・島の紡ぎ歌
・アッシュの杜
・ランバート:彼女が若い英雄の眠る土地を去って
・船漕ぎ
・故郷の空(ライ麦畑を通り抜け)
・アニー・ローリー
・お前クッションが縫えるかい?
・グリーンスリーヴス12思い出の庭園
・優しい乙女
・あたしはボンネットを青で飾ってもらうの
・ダニー・ボーイ

 キリ・テ・カナワ(ソプラノ)

 ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団員
 メディチ弦楽四重奏団

 ダグラス・ギャムリー(指揮)

   録音:1983年

オーケストラ伴奏で美しくもしみじみと歌うカナワ。
オケのアレンジも良い。

 

同じような曲を集めている「ケルティック・ウーマン」のアルバムと比べると、やはりこちらはクラシカルな雰囲気が濃厚。

 

どちらが良いのではなく、その時の気分によって聴き分けるのが良いだろう。

 

Youtubeはキリ・テ・カナワの歌う「ダニー・ボーイ」

 

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2021年4月 7日 (水)

デ・アゴスティーニのヘンデル、五声のソナタそのほか

朝の気温は12度。


初春特有の霞のかかったような晴れた空。

先日グルメ番組で沼津を紹介したものがあり、近所のなじみの店が出ていた。

 

実際、自分が食べたことのあるメニューをタレントが食レポ。

オーバーなアクションの数々にレポートする側の演出の意図が見える。

その中のある店の紹介でビールをうまそうに飲んでいる知人の顔がドン!と出てビックリ。

 

通勤の車中で昨年ブックオフで110円で見つけたデ・アゴスティーニのCDを聴いている。

先日のワーグナー編はなかなかよかった。

 

今聴いているのは第58巻 ヘンデルの巻。


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・オペラ「ロデリンダ」序曲
  アルベルト・リッツィオ(指揮)
  カメラータ・ロマーナ

・チェロとピアノのためのソナタハ長調
  イェルク・メツガー(vc)
  ディーター・ゴルドマン(p)

・5声のソナタ 変ロ長調
  アルベルト・リッツィオ(指揮)
  カメラータ・ロマーナ

・ハープシコードのための組曲 ト長調
  エベルハルト・クラウス(hpsi)  

・オーボエ・ファゴット、 通奏低音のためのトリオソナタ へ長調
  ザルツブルグ・ゾリステン  

・バスと通奏低音のためのカンタータ「愛の戦いから」
  マルク・シュテーレ(B)
  エンガディーン室内合奏団

 

バッハほど深くなく、大衆的な親しみやすさの中に格調の高さを感じさせるヘンデルの音楽。

 

凝った内容の選曲で、曲は見事に未知の曲ばかり。

演奏家も知らない面々、どころかおそらく実体のない覆面演奏家たち。

 

それでも曲、演奏ともなかなか良い。

 

特にヴァイオリンソナタの編曲のような趣の5声のソナタのヴァイオリンソロはしみじみ聴かせてかなりの名人。

華麗な「ロデリンダ」序曲も格調高い演奏で楽しめる。

トリオソナタも堅実なプロのお仕事だ。

 

ところが最後のカンタータを聴いていてなんとなく聴いたような・・

 

ネットを検索していたら2008年の自分の記事が・・・

 

ダブリ買いだった。Orz

 

しかもこのときの購入記録では250円。

 

Youtubeはヘンデルの5声のソナタ。

このデ・アゴスティーニ盤に含まれているものと同じリッツィォの演奏。

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2021年4月 6日 (火)

今年最初の音盤購入

 

薄曇り、風は冷たく季節が少し逆戻り。

 

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桜が散って藤の花の季節になった。

 

近所の藤の花にはクマバチが蜜を求めて舞っている。


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コロナウイルスの猖獗は止まることを知らず。
大阪は過去最高の感染者。

 

 

 

本日休みで孫の検診に付き合ったりしていた。
婿殿も合流し皆で夕食。

 

 

 

もう音盤は個人で所有する枚数の限界だと思いつつも、出物の予感がするとついつい足がそちらの方面へ向いてしまう。

 

 

先日も最寄りのハードオフへ寄って壊れてしまったDVDプレーヤーのリモコンを探すついでにフラフラとLPコーナーへ。

 

ジャンクコーナーにひときわ目立っていたのは赤いレコードジャケットのホロヴィッツ。


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1977・78,1979・1980年とメトロポリタン歌劇場でのライヴの国内盤LP。
珍しいものではないけれども、ジャケットはかなり状態が良い。

 

めったにないクラシックLPの新規入荷の予感・・・ドキドキ

 

漁ってみるとあるわあるわ修道院の破戒坊主たちの赤裸々な告白「モンセラートの朱い本」ベリー・ヘイワーズ・コンソートによる仏エラート盤
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ミッシェル・コルボによるアレッサンドロ・スカルラッティのモテット集エラート盤
シュッツのモテット集、アルヒーヴ盤


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リヨン古楽合奏団によるジェルヴェーズとアルティニヤンらの中世ルネッサンスの舞曲集などの古楽器系ではないけれど70年代の中世、ルセッサンスもの音盤がザクザク

 

他にはペツェルの組曲他中世の舞曲集を集めた金管アンサンブルをフランスのアルス・ノヴァ金管五重奏団によるエラート盤やペンツェルの吹くハイドンのホルン協奏曲集、コジェルフらの作品を集めたホルンのための狩猟のための音楽。


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前の所有者は管楽器奏者だったのかしらん。

 

他にはロジェストヴェンスキー指揮モスクワ放送響によるバッハ作曲、マーラー編曲による管弦楽組曲とオットマール・シェックのホルンと弦楽のための協奏曲のメロディア盤
こちらは別ジャケのメロディア盤を所蔵済。


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同じくロジェストヴェンスキーによるチャイコフスキーで交響曲第3番のメロディア原盤英EM盤

 

 

珍しいものではロイヤルシェイクスピアカンパニーの音楽監督だった作曲家で指揮者だったGuy Woolfendがこの劇場のために書いた曲を集めたもの。
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「リア王」、「から騒ぎ」、「じゃじゃ馬ならし」、「ロメオとジュリエット」そのほか

 

 

そしてフランスのサンヴァンサン大聖堂での典礼のライヴLP。
これはおそらく現地で売られていたレコード。

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内容は教会の典礼そのものの合間にグレゴリオ聖歌やアンドレ・カンプラの作曲したコラールなど。

 

 

その他ロシアのピアニスト、ラザール・ベルマンによるプロコフィエフ。
ピアノソナタ第2番と「ロメオとジュリエット」ピアノ版。
グラモフォンの国内盤。

 

その他は国内盤はあるけれども音の良い外盤だったのであえて手を出したのが以下の3枚
1枚当たり110円だし。

 

 

クーベリック指揮バイエルン放送響による「ハフナー・セレナーデ」
独逸グラモフォン盤。

 

ホーレンシュタイン指揮ロンドン響によるブラームスの交響曲第1番、チェスキー盤。

 

 

そしてアンソニー・コリンズ指揮ロンドン響のシベリウス交響曲第1番、エクリプス版。

 

このコリンズのシベリウス。
手持ちの交響曲全集のうち第1番のみがMZ規格のキングレコードモノ盤で他の6曲は全てエクリプス盤で揃えていた。
これで7曲全部エクリプス盤が揃った。

 

エクリプス盤は疑似ステレオだけれどもはこの種のものとしては非常に出来が良い。

 

 

これはかなりコアなクラシックファンだったものの放出品と推察。

 

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2021年4月 4日 (日)

本日の練習、土日はオケの集中練習

曇りのち雨の日曜日。


散歩途中の川岸の桜は葉桜に変わりつつあり。


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この土日は沼響の集中練習。

例年ならばこの時期には天城の白雲楼で楽しい合宿だった。

 

ところが昨年はコロナ禍で定演中止に伴い合宿もなし。
今年も状況は好転していないので合宿はなし。

 

そしてその代わりの土日の集中練習。
場所は長泉町のベルフォーレ。

指揮は本番を振っていただく喜古恵理香先生

 

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合宿ではセクション毎の分奏が主だったけれども集中練習は全て合奏。
土曜は13時集合休憩をはさんで21時終了というほぼ7時間に喃々とするハードなもの。

 

このホールはキャパ700の中ホール。
ここでは何度かステージで演奏しているけれども、周りの音と自分の音がバランスよく聞こえる良いホールだ。
残響も豊かで音が良い。

 

今回も合奏していて実に心地よい。
皆も同じ気分らしく楽しい気分で演奏しているのが窺える。

ただ客が入っていないので残響がありすぎて、金管楽器の音が遠くから跳ね返ってきて多少遅れ気味に響いていたようだ。

皆さん嬉々として演奏していたけれど、喜古先生からはこのホールで演奏する場合の管楽器のバランスについてのぴしりとご指摘。

さすがにプロ。


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先生は自分の娘と同じ世代、若いながらも冷静に音楽の流れとバランスを把握していた。

 

この日の練習はチャイコフスキーの「冬の日の幻想」が中心となった。

この曲は比較的若い頃からマイケル・ティルソン・トーマスのLPで聴いていた。


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とにかく第2楽章終盤の魅力的なホルンの重奏のインパクトが強く、他の部分は正直なところチャイコフスキーとしては魅力が薄いように感じていた。

ところが練習していて曲の形が整い全貌が見えてくるにつれて曲の魅力が見えてきた。

後期の3つの交響曲のようなオケの鳴りやすさがなくて、幾分楽器の用法を凝りすぎた割には鳴らないと思っていたけれども、これは演奏側の責任。


実際にぴたりと合うと独特の面白さがあることがわかってきた。

 

とりとめのない印象だった第3楽章も中間部のワルツの扱いなどが非常に魅力的だし、第4楽章では暗い序奏から急速にテンポを上げて熱狂に移る部分など、喜古先生のヴィヴィッドな指揮もあって皆ノリノリの演奏となっていた。

 

定演に向けて皆の意思がひとつのベクトルに集約していく実感。

あぁ、これだよなぁ・・・・・

今まではごく当たり前だと思っていたオケの合奏。

この時間がいかに幸せなことだったかを改めて気づかされた瞬間・・・

 

オケって楽しいなと素直に思う。

Youtubeはパーヴォ・ヤルヴィ指揮の「冬の日の幻想」、喜古先生はN響でヤルヴィのアシスタント。

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2021年4月 2日 (金)

新年度、新たな気持ちでオケの練習。そしてツバメが帰って来たが・・・

晴れ夜遅くに小雨。


この時期になるとツバメが遠く南の地からやってきて車庫の中に巣を作っていた。
そこで卵を産み毎年5羽以上が巣立っていった。


画像は昨年のツバメくん。


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もう20年以上も続いていたけれど、昨年夏に車庫を改造して出入り口を塞いでしまった。

 

今年もツバメはやってきた。

 

今朝出勤しようとすると車庫に入ろうとして入り口で何羽かが乱舞していた。

昨年我が家から巣立った最後のヒナたちだろうか。

 

一羽は電線に停まってこちらを見ていた。


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どこか家の他の場所に巣を作ってくれればよいのだが。

暗澹たる気持ちで仕事場に向かう。

 

 

新年度。


人事異動の季節。今年も何人かの新人がやってきた。

 

昨日は異動者の挨拶そのほかのいつもの年度始まりの景色。
自分は新人へのレクチャーなど。

昨年から異なるのは歓迎会がなくなってしまったこと。

昭和世代の人間としては寂しい限り。

 

そして夜はオケの練習だった。


いつも元気な喜古先生の指揮。


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文化センター小ホールでブラームスのハンガリー舞曲とドヴォルザークのスラヴ舞曲。

楽しく多彩な舞曲の数々。

 

定演のチラシができた。


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昨年の定演が中止になってしまってメインは2年越しの練習となったチャイコフスキーの「冬の日の幻想」。

 

Youtubeは「冬の日の幻想」第2楽章、ホルンの部分

 

 

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