ミラン・ホルヴァートのブルックナー
雨のちくもり
昨日一日降り続いた雨は明け方まで残り出勤時は深い霧。
変異したコロナウイルスによる感染はいよいよ本格的な流行となり第4波の襲来。
昨日大阪の感染者が千人を超えて過去最大の感染者。
感染は全国に爆発的に拡大する兆候を見せ始めている。
ワクチンの高齢者向け一般接種が本格的になるのはようやく5月から。
これではオリンピックにはとても間に合わない。
面子と利権にこだわり、多くの国民を命の危険にさらしてまでオリンピックを強行する意味があるのだろうか。
庭のピンクのツツジが散り始めた。
世の中の喧噪を他所に自然の営みはいつもと変わらず。
月曜は所用で静岡へ、そして昨日は人間ドック。
ドック先の総合病院の旧知の職員と話をしていたら1回目のワクチン接種は終わったとのこと。
クロアチアの指揮者、ミラン・ホルヴァート(1919-2014)のブルックナーを聴く。
ミラン・ホルヴァートの録音自体はかなりの数があり、古くはフィリプスへのザグレブフィルのショスタコーヴィチ、そしてオーストリア放送響との放送録音など。
ところが最も知られているのはPILZ系の怪しげな一連のCDかもしれない。
どこか掴みどころのない指揮者という印象。
ホルヴァートの録音の中には巨大な音楽を聴かせる場合もあって、気になる指揮者ではあった。
次期N響の首席指揮者に就任するファビオ・ルイージはホルヴァートの教え子の一人だ。
ホルヴァートは数年前に放送録音のいくつかがザグレブフィルの自主製作CDとして出た。
このCDもその中の1枚。
・交響曲第8番ハ短調
ミラン・ホルヴァート(指揮)
ザグレブフィルハーモニー
録音 2000年1月28日
ザグレブ、ヴァトロスラフ・リシンスキ・コンサートホール
粗くて鳴らないオケ。
それでもここでは懐の深い巨大な音楽が鳴り響いている。
アンサンブルは大雑把な箇所も有るけれど、うねるような大河の流れを感じさせる巨大なブルックナー。
第3楽章での悲嘆にくれるような美しさが印象に残る。
Youtubeはミラン・ホルヴァートのドヴォルザーク、交響曲第8番。曲への共感に満ちた感動的な名演です。
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