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2021年4月10日 (土)

ロジェストヴェンスキーのバッハとヤナーチェクそしてメロディアのLPのことなど

4月半ばというのにこれから冬に向かうかのような冷たい風。

3月末には最高気温が25度を超えたのに今日の最高気温は16度。

夜にはしまいかけていたストーヴに火を入れた。

 

今日はソビエト連邦時代の国営レコード会社メロディアのLPでロジェストヴェンスキー。

先日ハードオフのジャンクものとして購入したLPを聴く。


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・管弦楽組曲     :バッハ~マーラー編曲
・組曲「利口な女狐」 :ヤナーチェク

  ゲンナジ-・ロジェストヴェンスキー (指揮)
  レニングラードフィルハーモニー管弦楽団
  

  録音 1960年代 ライヴ録音

2曲とも最初に盛大な拍手から始まる。

 

マーラー編のバッハはこのころの録音としては非常に珍しい。

このほかにはロジンスキーの録音があったようだ。

なおアリアのみならばマーラーと親交のあったメンゲルベルクがニューヨークフィルを振った録音が存在する。

 

この組曲はバッハの管弦楽組曲第2番、第3番の2曲から何曲かをセレクトした編曲で、パイプオルガンを含む編成のアレンジ。

序曲  (第2番)
ロンドとバディヌリ(第2番
アリア (第3番)
ガヴォット(第3番)

序曲でのパイプオルガンの重厚な音に驚かされるが、オケの編曲そのものは原曲とさほど変わっていないようだ。

ただロジェストヴェンスキーはかなり編成を拡大して演奏している。
有名なアリアの弦楽器はかなり厚い響きでロマンティック。

 

一方のヤナーチェクはロマンティックでモダーンな美しい世界がロジェストヴェンスキーの鋭い切込みで見事に再現されている名演。

 

実はこの録音は既に架蔵済み。

それを承知で贖ったのは、110円という安い価格もさることながら既に家にあったLPとはあきらかにレコードジャケットデザインが異なっていたからだ。

 

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2つの盤を比べてみると、ジャケットは異なるデザインでレーベルの色も異なる。

 

今回購入したハードオフ購入盤はおなじみのブルーのレーベルでジャケットはキリル文字のみ。


Img_20210410_121810

これだけでは曲目を見ても何の曲が収録されているのかわからない。

かろうじてバッハの作品番号BWVが見えるのでバッハかな?・・の程度。

既に同じ盤を購入していなかったならば判断に迷うところだ。

 

既に購入してあった盤のレーベルはピンク色。


Img_20210410_121847

ジャケットにはキリル文字と英語が書かれている。

ロジェストヴェンスキーの写真も異なる。

レコード番号は両盤とも同じだった。

 

メロディアは旧ソ連時代に広大な国内にいくつかの工場を持っていて、同じ録音でも個別にプレスをおこなっていた。

したがって番号が同じレコードでありながらも、プレスと技術者が異なるので音も微妙に変わっていたらしい。

 

らしい・・とか書いたのはこの2枚を聴き比べた限りでは音の違いは判然としない。

ほとんど同じ音。

 

ちなみにピンクのレーベルのLPはモスクワ工場であることがわかった。
英語の簡単な解説もあったので国外を意識したLPなのだろう。

 

ブルーレーベルは国内用若しくは旧共産圏の国のために作られたようだ。
工場はわからない。

だが同じ音質なのでこちらもモスクワ工場製なのかもしれない。

 

メロディアについては調べていくと泥沼にはまりそうなので、これ以上深入りすることはやめておこう。

 

ちなみにラックスマンのフォノ・イコライザーキットの調整つまみではHigh Lowの両方ともRIAAから下げた位置で再生した。

この時Lowは深め、Highは多少浅めに下げた時が一番自然だった。

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Youtubeはバッハ作曲、マーラー編曲の管弦楽組曲から序曲、シャイー指揮コンセルトヘボウ管

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