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2021年5月19日 (水)

ネルソヴァのエルガーとグローヴスのブリテン

朝から梅雨空の水曜日。。

BBC放送の音源からプロムスのライヴを収めたCDからサー・チャールズ・グローヴスの演奏を聴く。


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・チェロ協奏曲ホ短調op.85 (エルガー)
・沼沢地方にて (ヴォーン・ウィリアムズ)
・「アブデラザール」組曲 (パーセル)*
・青少年のための管弦楽入門op.34 (ブリテン)**

  ザラ・ネルソヴァ(vc)
  チャールズ・グローヴズ,(指揮)
  マルコム・アーノルド(指揮) *
  BBC交響楽団
  ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団**

         録音1969年8月 1977年7月

 

曲はエルガー、ヴォーン・ウイリアムス、パーセル、ブリテン。

イギリスの代表的な作曲家を収めた1枚。

故あってエルガーのチェロ協奏曲の曲目解説を書くことになりにわか勉強中。

この曲にはジャックリーヌ・デュプレの決定的な演奏の録音が残されているけれども、本日聞いたのは同じ女流チェリストのネルソヴァのもの。

この曲はエルガーの創作時期最後の大作。

初演の翌年に夫人のキャロラインが死去するとエルガーは急速に創作意欲が衰え、その後大規模な作品は書いていない。

初演は失敗。

この時期エルガーの音楽は既に時代遅れの作品と見なされていた。

 

自分としてはジャックリーヌ・デュプレよりもこのネルソヴァが好み。

薄く霞のかかるような憂鬱と秋の美しさ。


内省的で美しいこの曲には、ネルソヴァの控えめにして強い意思の感じられる演奏がふさわしい。

温かに包み込むようなグローヴスの伴奏も見事。

アーノルドのパーセルも良い演奏だ。

 

ただしブリテンは期待していた割には良くない。


オケのソロがボロボロ、アンサンブルもラフで楽しめない。


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ブリテンの曲は若き日の小澤征爾がシカゴ響を振った演奏が最高だ。

 

Youtubeはエルガーのチェロ協奏曲、ヨー・ヨー・マのチェロ

 

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