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2021年5月30日 (日)

トウルノフスキーのハイドン

薄曇りの日曜日。


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近所の田に水が入り始めた。

ポコは最近草食に目覚め、散歩に行ったおりに畑の三つ葉をむしゃむしゃと旨そうに食べている。


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昨日から県内他市に住む娘が孫を連れて里帰りしている。

 

2週間ほど会わぬうちに孫はずいぶんと重たくなり、手を差し伸べると握り返すようになった。

話しかけると同じように声を出す。

 

経済優先の我が国の政府、オリンピック実施に向けてひた走る。

職場でオリンピックのチケット入手の話題で盛り上がっていた2年前のことが遠い過去の出来事のよう。

 

チェコの指揮者マルティン・トウルノフスキーの訃報が入ってきた。

トウルノフスキーは小澤征爾が優勝した前年の1958年ブサンソン国際指揮者コンクールで優勝。

ドレスデン国立歌劇場の音楽監督となるなど相当な実力者だったけれども、1968年の「プラハの春」事件を契機にポストを辞してチェコからオーストリアに逃れている。

しばらくボンやノルウェーの歌劇場の音楽監督や有名オケへの客演など地道な活動を続けていた。

 

何度か来日もしていて群馬交響楽団の首席客演指揮者にもなっていた。

訃報が国内のほとんどの主要紙で紹介されていたほど。

指揮者トウルノフスキーは気になる指揮者だったけれど、結局実演を聴くことがかなわなかった。

なお息子のシュテファンはウィーンフィルのファゴット奏者で録音がいくつか出ている。

 

トゥルノフキーを初めて意識したのは、サン・サーンスの「動物の謝肉祭」の演奏。
これはチェコスプラフォンへの録音で日本コロンビアの廉価盤LP。


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お目当てはA面に収録されていたスメターチェク指揮の「ペール・ギュント」だったけれどもトウルノフスキーという未知の指揮者のサン・サーンスが非常に良く、中でも「水族館」で指定どおりのハーモニカを使用していた当時としては珍しい演奏だった。

以後トウルノフスキーの音盤を見かけると購入するようにしていたけれど、国内盤は意外と少なくて、同じ日本コロンビアからハイドンの「時計」「驚愕」。

そしてモーツァルトの40番のシンフォニーなど。
外盤CDではドヴォルザークやマルティヌーの交響曲など。

今日はハイドンを聴いてみた

オケは1992年にチェコに帰り音楽監督のポストに就いていたプラハ交響楽団。


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・交響曲第94番「驚愕」,
・交響曲第101番「時計」*

 マルティン・トウルノフスキー(指揮)
 プラハ交響楽団

 録音:1964年2月5-6日  1964年3月7-9日*
    プラハ・ドモヴィナ・スタジオ

 

「プラハの春」事件でチェコを去る前のチェコ・スプラフォンへの録音。

きっちり楷書系の演奏で淡々としたハイドン。

デッドな録音のためにいくぶん 固さも感じられるけれど滋味も感じられ良い演奏だと思う。

「驚愕」が非常に良い。

単なる交通整理に終わらずきっちり丁寧、格調の高いハイドンがここでは鳴っている。

 

Youtubeはトウルノフスキーのベートーヴェン、「英雄」

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