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2021年7月 5日 (月)

角田鋼亮指揮N響、沼津公演

高温多湿の月曜日。

空はどんより曇り空。

雨が続き畑のトマトの実が割れ始めた。


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数日前まで良い感じで実をつけていたのにトマトはアンデスの高原地帯原産だけに乾燥を好む作物。

雨が降り続くと水分を吸い上げすぎて実に溜まり皮の限界を超えて割れてしまう。

今日は蒸し暑く亜熱帯のようだ。

 

このような状況で熱海の土砂災害の現場で懸命の救助作業をしている人たちを思う。

沼津も西部地区で大きな被害が出た。

 

昨日は母校沼津東高校創立120周年記念のN響の沼津公演。

一日早ければ大雨で中止になるところ。

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創立100周年の時もN響で、このときは飯守泰次郎でブルックナーの交響曲第4番。

今回は当初ベルリンフィルのエマヌエル・パユとの共演でプーランクのフルートソナタのオケ版の予定だったのがこのコロナ禍で来日中止。

最終的に若手演奏家2人を起用したプログラムとなった。

 

角田鋼亮の指揮でチェロの横坂源。

曲はエルガーとチャイコフスキー。


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前日のN響オーチャード定期そのままのプログラム。

 

自分としては生のオーケストラコンサートは昨年12月の静響以来。

今年になって初めての生オケ。

N響は昨年のエッシェンバッハ指揮の「復活」以来。

 

・チェロ協奏曲 ホ短調   :エルガー
・交響曲第4番 ヘ短調   :チャイコフスキー

  横坂源(チェロ)
  角田鋼亮(指揮)
  NHK交響楽団

角田鋼亮はN響初登場だという。

エルガーでのコンマスが初めて見る若い方。

横坂のチェロは伸び伸びと健康的な大きな音。
この渋い曲にはちょっと奥まった翳りのようなものが欲しけれど、第3楽章アダージョでは非常に美しく聴かせてくれた。

アンコールはN響のチェロセクションの伴奏で「鳥の歌」

 

チャイコフスキーではコンマスがマロさんこと篠崎史紀氏が登場。

なんとなくオケがピシっと引き締まった雰囲気。

 

角田の指揮はN響初登場とは思えぬ堂々としたもの。

オケをのびのびとドライヴしながらフレッシュで華やかなチャイコフスキーを聴かせてくれた。

N響のメンバーが若い指揮に全力で応えているのが見ていて気持ちがよかった。

アンコールは歌劇「エフゲニ・オネーギン」からポロネーズ。

 

いろいろ困難な状況下でこの演奏会を実現してくれたスタッフのみなさま、お疲れ様でした。

そしてありがとうございました。

100周年の時に引き続き、私今回もプログラムの曲目解説を書かせていただきました。

 

Youtubeはフェドセーエフ指揮NHK交響楽団のチャイコフスキーの交響曲第4番

 

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コメント

角田さん、最近はN響を振るようになったのですね。18年前にご自身も在学した東海高校のOBオケで指揮していました。ソリストがキュッヒルさんだったので出かけました。なんだかうれしく思います。

投稿: ぶりちょふ | 2021年7月 9日 (金) 08時00分

角田さんはこの演奏会がN響初登場だそうです。

しっかりと落ち着いた良い演奏でした。

コロナ禍で当初予定された海外の指揮者が来ることができなくなり、国内の若手演奏家にチャンスが回ってきました。

投稿: 山本晴望 | 2021年7月 9日 (金) 09時26分

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