東京オリンピック開会式、そして吉松隆の交響曲第2番「地球にて」のことなど
晴れのち曇り。
この連休中には娘と孫が帰省していて金曜は家内の両親の家へ、そして昨日は弟夫婦の家へ遊びに行っていた。
幼い子がいるだけで周囲の雰囲気は明るい。
東京オリンピック始まる。
前回の東京オリンピックの時自分はまだ幼かったけれども実際に見た聖火リレーの聖火のオレンジ色の炎の色と、今は廃園になってしまった幼稚園の木造園舎の中で、白い紙袋に入ったおやつを皆で食べながらアベベの走るマラソン中継を白黒テレビで見ていた記憶がかすかに残っている。
今でも記憶に残っているほど強烈な出来事だった。
そして金曜の夜は開会式。
コロナ禍という困難な状況下とはいえ通常よりも一年長い準備期間。
このような中でどのような内容になったのか、期待と半ば不安の中で見ていた。
オリンピックの開会式は単なる祝祭の場ではなく、開催国独自の文化と伝統を世界に示しその国の誇りと同時に未来への方向性を紹介するものだと、今までいくつかのオリンピックの開会式を見ていて自分は理解している。
今回の中ではドローンによる地球儀は見事だったしピクトグラムのパフォーマンスにはドキドキしながら見入ってしまった。
ただ意味のよくわからないものもあった。
群を抜いた存在感だった市川海老蔵の姿はもっとじっくり見せて欲しかった。。
コロナウイルスの流行が一向に収まらず開会式にまつわるいろいろなスキャンダルも表面化している中で、現場の出演者の苦労と努力は大変なものだったと思う。
ただ出演者の懸命な努力が感じられる個別のパフォーマンスはともかく、国民の多くが開催に不安と疑問を感じている中で誰のため一体何のためのオリンピックかという強いメッセージは感じられない。
やはり大会に際してのさまざまなスキャンダルが深く影を落としていたのだと思う。
沼響もお世話になった作曲家の三枝成彰先生が開会式に関して興味深い記事を書かれていた。
入場行進で使用されていた音楽はゲームミュージック。
自分にはドラクエの音楽くらいしか馴染みがないけれども、若い娘はそれなりに盛り上がっていたのでこれは良かったのだろう。
聖火の入場の最終シーンはラヴェルのボレロに続いて最後に吉松隆の交響曲第2番「地球へ」のフィナーレ。
これはレクイエムとして構想され作曲された曲。
選者は知っていて選曲したのだろうか。
サプライズだった。
Youtubeは吉松隆の交響曲第2番「地球へ」
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