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2021年9月に作成された記事

2021年9月30日 (木)

ルドルフ・バルシャイの「田園」

曇りのち雨。

夜外に出てみると玄関の外壁にカマキリが2匹。

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全く同じ姿のまま固まってこちらを見ている。

 

コロナ感染者の数は原因がわからないまま急速に少なくなってきた。

100年前のスペイン風邪の流行時も理由がわからないまま終息していったのだという。

スペイン風邪は流行のピークを超えて徐々に病原性を弱め、現在の季節性インフルエンザとして定着したという説もあるらしい。

新型コロナウイルスもそのような第2のタイプのインフルエンザとして生き残っていくのだろうか。

 

まだまだ自然界には未解明な部分が多い。

これからはワクチン接種の回数も増えていくかもしれない。

 

今日は木曜日。


30年来のルーティーンだった木曜夜の沼響の練習が休止となって2か月余り。

緊急宣言も今日で解けていよいよ来月から練習開始。

秋の演奏会は1年延期になってしまったけれど、10月からは来年の定期演奏会への練習が始まる。

曲はブラームスの交響曲第4番をメインに大学祝典序曲、ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」。

全て過去に沼響で演奏したことのある独墺系正統派のプログラム。

初心に戻って挑戦しよう。

 

聴き比べも根性を入れて再開することにしよう。

 

 

 

ロシアの指揮者ルドルフ・バルシャイ(1924-2010)のベートーヴェン「田園」を聴く。

 

手持ちはイタリアのI Tesori Della Musica Classica シリーズのLP.
R468133413739090649666_jpeg ・交響曲第6番 ヘ長調 Op.68『田園』

ルドルフ・バルシャイ(指揮)
  モスクワ室内管弦楽団
  録音 1971年

 

バルシャイのベートーヴェンは「第九」以外の8曲がスタジオ録音として残されている。
「第九」の録音に関してはいろいろなトラブルがあったらしい。
個性的なベートーヴェン演奏なので全集にならなかったのは惜しいと思う。

 

一連のベートーヴェンの多くは壮年期の演奏。
オケは小編成、クリアな響きと各パートが均一なレベル揃って響きのバランスが見事。

 

それでいて鳴っている音楽は巨大だ。

 

この「田園」は第1楽章のリピートあり、 第3楽章以降では弦楽器の特徴的なテヌート
がユニーク。

 

各所で聞きなれない音が鳴っている。
フィナーレ最後のホルンの強奏はいったい?

 

万人向けではないけれど個性的で勢いもあり面白い演奏だと思う。

 

バルシャイは非常に多くの録音を残したけれど、老いるにつれてしだいに穏健化していった。

 

Youtubeはバルシャイの振るバルトーク、ディヴェルティメントから第1楽章

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2021年9月29日 (水)

ルイジ・ジアネルラの「悲愴協奏曲」

本日秋晴れ。

狩野川越しに見る富士山山頂の冠雪は消えていた。

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台風接近の影響で夜から雨。

夜遅くに富士山付近を震源地とする地震。

噴火の前触れかしらん。

 

今日はランパルのフルートでイタリアの作曲家ヴルイジ・ジアネッラ(1770ca.-1817)のフルート協奏曲。

手持ちは仏エラートの外盤LPで.

 

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・フルート協奏曲「悲愴」 ハ短調
                ―チマローザの葬儀のために
・フルート協奏曲第3番「軍隊」 ハ長調
・フルート協奏曲第1番      ニ短調

  ジャン・ピエール・ランパル(フルート)
  クラウディオ・シモーネ(指揮)
  イ・ソリスティ・ヴェネティ

 

ジアネッラについては、主にフランスで活動していたことのほかはあまりわかっていないようだ。

オペラやバレエの作品があり、いくつかのフルートのための作品が伝わっている。

 

当時の人気作曲家チマローザの葬儀に関係するほどの存在だったらしい。


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この一連のフルート協奏曲を聞く限り18世紀の作品としてかなり実験的な作風。

「悲愴」、「軍隊」といった当時としては一風変わったタイトルに時代を先取りする先見性も感じさせる。

 

編成はこの頃のコンチェルトとしては編成が大きくトランペットや太鼓が活躍。

悲愴協奏曲は作曲家チマローザの葬儀で演奏された曲。

タイトルそのままにトランペットとティンパニの悲劇的な強奏のアダージョから始まる。

まさにロマン派の音楽を先取りするかのような音楽だ。

 

「軍隊」の標題の第3番など第3楽章はポーランドの民族舞曲ポロネーズ。

 

ランパルの見事な演奏が曲の良さを引き立て未知の曲の紹介以上の名演。

 

Youtubeはジアネルラのフルートソロのための「夜想曲」

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2021年9月27日 (月)

アレクサンダー・ルンプフのシベリウス、「アンダンテ・フェスティーボ」のことなど

9月も最終の一週間。


ここ数日気温が下がったのと昨日の雨で富士山頂は真っ白だった。


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9月最初の月曜日の7日にもうっすら白かったけれど今日が正式な初冠雪らしい。

 

本日休みで母の3ヶ月に一度の定期検診のため脳外科の病院へ連れて行く。

病院の駐車場で職場の同期とぱったり会った。
彼も定期的にこの病院に通っているのだという。

病院の院長先生は数年前に102歳で逝った大叔母の小学校教師時代の教え子。

その事をよくご存じで、いろいろと面倒を見てくれている。
多少のリップサービスもあるけれど、母を元気づけてくれるのがありがたい。

 

シベリウスの「アンダンテ・フェスティーボ」を聴く。

この曲は今ではかなり知られた曲になって、アマオケで演奏されたり北欧系のオケの来日公演のアンコールピースになったりしている。

シベリウスの自演録音もあるけれども、80年代頃までは自演以外は録音がほとんどなかった。

 

自分がこの曲を初めて知ったのは学生時代。

FM放送でN響の過去のライヴでアレクサンダー・ルンプフという指揮者が振った演奏が流れていてたちまち好きになった。

 

ルンプフはN響をしごきにしごいたウイルヘルム・シュヒターの後任として1964年にN響の常任指揮者となった人。

ところが僅か1年で辞めて本国に帰ってしまった。

この時以降、1990年のデュトワの就任までN響が常任指揮者を置くことはなかった。

いったい何が起こったのだろう?

このあたりのいきさつを記した証言を目にしたことがない。

キングレコードがN響の過去のライヴを集中的にCD化したときもルンプフの録音は伴奏録音ばかり。

 

ルンプフのシベリウスはN響の演奏記録を見ると1965年3月16日東京文化会館とある。

当日はオールシベリウスプロで、江藤俊哉を迎えたヴァイオリン協奏曲を中心に、「アンダンテ・フェスティーボ」のほか「カレリア」組曲、交響曲第1番、「フィンランディア」が演奏されている。

 

ルンプフの他のコンサートの曲目を見ると一般的な曲ばかりで目新しさや主張は感じられない。

その中でこのオールシベリウスプロがかなり目立つ。

ルンプフにとってシベリウスは特別な作曲家だったのだろうか。

 

ルンプフの「アンダンテ・フェスティーボ」の演奏は、かつてシベリウスの自作自演とされ後に本物のシベリウス録音が出てお蔵入りとなってしまったFINLANDIAレーベルから出ていた演奏録音に非常に近いテンポで非常な名演だ。


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当時私はすっかりこの曲の虜となって、他の録音を探してもなかなか見つからなかった。

 

ようやく入手したのが、80年代に東芝EMIが出した「北欧の叙情」シリーズのこのグローヴスの演奏。


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ところがルンプフのじっくり重厚な演奏が刷り込みになってしまって、かなり速いテンポのグローヴス盤にはしばらくなじめなかった。

久しぶりに聞き直してみたらグローヴス独特の暖かさがストレートに伝わってきて、文句なく楽しめた。

 

実演ではネーメ・ヤルヴィがエーテボリ交響楽団を率いた来日公演で、沼津まで来てくれた時にアンコールで聴いた名演が忘れられない。

 

Youtubeはエストニアの学生オケのアンコールで「アンダンテ・フェスティーボ」を指揮するネーメ・ヤルヴィ。

 

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2021年9月26日 (日)

モートン・エストリンのピアノ小品集にヘンリー・クリップスのワルツ集のことなど

日曜日、曇り時々雨。

彼岸も過ぎて気温が下がり半袖では肌寒いほど。

散歩途中で見かけた出遅れ気味の彼岸花一輪。


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孫たちが帰ってしまっていつもながらの喪失感。

 

去年から目ぼしい生のコンサートに接していない。

オケの練習も丸々2か月休止となり10月の演奏会も中止(延期)。

 

先日、隣町の富士市に所用が有り、そのついでに富士のハードオフに寄ってみた。

この店の訪問は2年ぶり。

オーディオ関係は沼津よりも充実していたもののLP、CDは数が少なく内容も面白みに欠けるのは2年前と変わらず。

 

それでもほとんどゴミ扱いの110円均一ジャンクコーナーを物色。

ここでアメリカのピアニスト、モートン・エストリンの小品集第2集。
コニサーソサエティ盤を発見!


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エストリンはかつて第4集の小品集を期待せずに聴き、驚愕の思いで聞き終わった記憶は未だ鮮明。

この1枚を見つけただけでも来た甲斐があったというもの。

 

他はほとんど落穂拾い的に、ハイドンやモーツァルトで名演を聴かせたヨゼフ・クリップスの弟、ヘンリー・クリップスの指揮でウィンナワルツとチャイコフスキーのワルツの集めた日本コロンビア盤LP2枚組。


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第4面には幻想交響曲第2楽章とシャブリエのポーランドの祭りを収めた珍な一枚。

外盤ではウィンナワルツ集とチャイコフスキーはそれぞれ別のアルバムとして出ている。

オケはフィルハーモニア・プロムナード管とあるけれど実体はフィルハーモニア管。

 

カーメン・ドラゴンと映画音楽の作曲で有名なミクロス・ローザがハリウッドボウル管弦楽団を指揮した「チャルダーシュ」と名付けられたキャピトル盤LP.


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他にハンガリーの古い時代のクリスマス音楽フンガロトン盤や、チェコの12世紀の宗教音楽スプラフォン盤など。


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正直なところそれぞれハンガリー語、チェコ語で書かれているので曲名、演奏家は定かならず。


これらは東京のディスクユニオンあたりでもまず出会うことのない稀少な盤。


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CDコーナーでは五嶋みどりの「アンコール」という小品集のほか、モンセラート修道院聖歌隊によるブリテンの「キャロルの祭典」とメンデルスゾーンのモテットを集めたもの。


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かつてならば絶対手を出さないような演奏家で、なんとなく面白そうな予感がして手を出したのが次のLP、CD各1枚。

 

CDはパヴェル・ウルバネク(Pavel Urbanek)指揮プラハ祝祭管。見るからに怪しげな演奏家によるドヴォルザークの「新世界より」Laserlight盤。


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カップリングはハンガリーの長老ラマーシュ・パールがハンガリー国立管弦楽団を振ったドヴォルザークの「謝肉祭」序曲にヴァイオリンとオーケストラのためのロマンス。

ヴァイオリンはミクローシュ・セントケイ。

 

調べてみたらウルバネクは実在しない幽霊指揮者だった・・・・

 

そして廉価盤の帝王と言われたハンス・ユルゲン=ワルター指揮の「おもちゃの交響曲」「スラヴ行進曲」「中央アジアの草原にて」などの日本コロンビア盤LP。

70年代初め当時海外の豊富な音源を有していた日本コロンビアが、千円盤の先駆けとなって発売したダイアモンド千シリーズの1枚。

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カップリングは来日して東京芸大指揮科の客員教授まで務めたカール・アウグスト・ビュンテの「ボレロ」そのほか。

 

まとも?なクラシカルの音盤としては、ワルター・ゲルヴィッヒの弾く「ルネサンスのリュート音楽」、ハルモニア・ムンディ原盤日本テイチク盤などなど。


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なぜかウルバネク盤のみ220円であとは全て110円。

 

五嶋みどり盤はCDケースがヒビだらけで悲惨な状態だったけれど、ケースを入れ替えたらとても110円のCDには見えなくなった。
CD本体と解説書は奇麗なまま。

 

今回はチープなものも多かったけれど聴いてみたらウルバネクのCDが大当たり。

 

Youtubeはエストリンが弾くラフマニノフ、前奏曲作品32の5

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2021年9月24日 (金)

フリッチャイのコダーイ、「ハーリ・ヤーノシュ」

9月も後半、彼岸の中日の昨日もよい天気。

孫たちを連れて戦国時代の水軍の城の長浜城址へ。

本丸跡からの淡島と富士山。

 

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昼食は内浦漁協直営の店「いけすや」のテイクアウトで「鰺ふらい弁当」

 

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ハンガリーの指揮者フリッチャイの「ハーリ・ヤーノシュ」とマゼールの「火の鳥」を聴く。

EQカーヴの面白さに目覚めてから聴き慣れた音源をいろいろと聞き直している。

2曲はグラモフォンがヘリオドールレーベルとして70年代に発売していたMH番号規格の廉価盤シリーズ。

 

このシリーズはカラヤン、ベームなどクラシック王道の名演奏者たちを有していた日本グラモフォンとしては、同時期の他社の廉価盤シリーズに比べて見劣りがしていた。

中にはフルニエ&セルのドヴォルザークのような超名演もあったけれども、多くは過去の演奏の在庫一掃セールの趣。

 

今にして思えばセラフィンのロッシーニ序曲やフリッチャイの当時史上最も遅い「運命」など凝った演奏もあった。

 

このシリーズにはハンガリーの指揮者フェレンツ・フリッチャイの録音が多く使われていた。

このコダーイもそのひとつ。


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・組曲「ハーリ・ヤーノシュ」  :コダーイ
・組曲「火の鳥」        :ストラヴィンスキー*

  フェレンツ・フリッチャイ(指揮)
  ロリン・マゼール(指揮)*
  ベルリン放送交響楽団

  録音:1961年 1957年11月*

48歳の短い生涯だったフリッチャイ最晩年の記録。


1957年に白血病を発症しこの録音の後12月のコンサートが最後の指揮となった。

 

フリッチャイの同曲には1954年録音のモノラル録音もあり、この録音と同時期の1961年のリハーサルとライヴ映像がグラモフォンの特典映像として出たことがある。

演奏は生き生きとしたリズム、そしてどこか懐かしさ漂う郷愁のテイストが絶妙なバランスで共存していたこの曲を代表する名演。

私はこの演奏で曲そのものを知ったけれども、今でも幸福な出会いだと思っている。

LPオリジナルはストラヴィンスキーの「ピアノと管弦楽のための楽章」と ゴットフリート・フォン・アイネム:の「管弦楽のためのバラード」だった。

 

 

カップリングのマゼールはマゼール最初期の録音。


LPオリジナルは同じストラヴィンスキーの交響詩「ナイチンゲールの歌」とのカップリング。

幾分生硬でストレート過ぎるきらいはあるけれども、このひたすら突進的な演奏もまた良し。

 

EQカーヴはAESで聴いた。


音の奥行や今まで気が付かなかった楽器の音も響いている。

購入して30年以上経って何度も聴いているはずなのに、初めて聴いているような感覚。

 

Youtubeはフリッチャイの「ハーリ・ヤーノシュ」のライヴ映像

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2021年9月22日 (水)

シャルル・ダンクラほか佐藤陽子のヴァイオリン

晴れのちくもり時々雨、夜一時激しい雨。

最近夕方になると裏山の奥で鹿が鳴き始めている。

 

コロナ感染者は急激に減って昨日の静岡県内の新規感染者は19人。
今月初めの10分の1.

全国的なこの減少傾向の原因は不明だという。

 

昨晩は中秋の名月。8年ぶりの満月の中秋。

県内他市に住む娘夫婦と孫がやってきてにぎやかになった。

雲が多く、庭に出ておはぎを食べながら皆で雲の合間からの観月。

婿殿と月を見つつ四方山話をしながらの痛飲。

 

今日は佐藤陽子のヴァイオリンに岩崎淑のピアノで小品を聴く。

シャルル・ダンクラ(Charles Dancla, 1817 - 1907)の作品を中心に収録したキングレコードから発売されたLP。


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・6つのエア・ヴァリエ Op.89
  1 パッチーニのテーマ
  2ロッシーニのテーマ-
  3 ベッリーニのテーマ
  4ドニゼッティのテーマ
  5 ヴァイグルのテーマ
  6メルカダンテのテーマ      :以上ダンクラ


・ヴァイオリンソナタ第3番     :ヘンデル
・フランクールのスタイルによるシチリアとリゴードン :クライスラー
・プニャーイのスタイルによるプレリュードとアレグロ :クライスラー

  佐藤陽子(ヴァイオリン)
  岩崎淑(ピアノ)

ハードオフからの発掘品だが、これはヴァイオリンの教則用のレコード。

A面はシャルル・ダンクラ、B面はヘンデルのヴァイオリンソナタ第3番にクライスラーの小品を2曲。

いずれもヴァイオリンを始めて初級から中級への入り口で演奏する曲。

ライナーノートの佐藤陽子の解説文によれば、これらの曲は佐藤陽子もヴァイオリンを学び始めた初めのころに演奏した曲らしい。

 

佐藤陽子はコーガンやシゲティに学びチャイコフスキー国際コンクールやエリザベート国際、ロン・ティボー国際などメジャーな国際コンクールで上位入賞実績のあるヴァイオリニスト。声楽家としても活躍。

Wikiで初めて知ったけれどもマリア・カラスに声楽を師事したこともあるらしい。

 

自分はかなり以前に一度佐藤陽子の実演を聴いたはず、だけれどコンサートの雰囲気は頭に浮かんでも曲目と演奏の印象はほとんど残っていない。

 

ダンクラはフランスのヴァイオリニストで作曲家、作品には交響曲などもあるようだ。

今はもっぱらヴァイオリン学習者用の作品と教則本で知られている程度。

6つのエア・ヴァリエはロッシーニやメルカダンテ、ベッリーニ、ドニゼッティらなどの当時流行したイタリアオペラのアリアのメロディを用いた変奏曲。

いずれも親しみやすいメロディだし聴いたことのある曲もチラホラ。

曲そのものは単純だけれども素朴な美しさがあって聴いていて楽しい曲だ。

 

さほど難しい曲ではなさそうで佐藤陽子が嬉々として楽々に弾いているのはわかるけれど、教則用のレコードとしては音に艶がありすぎるように思う。

 

ロマンティックで軽い曲想のダンクラは無条件に楽しめたけれど、ヘンデルではあまりにも甘い音楽になってしまった。

神のようなエネスコの演奏は別格にしても、ひたすら陽気なこのようなヘンデルは自分の好みから遠い。

 

Youtubeはヘンデルのヴァイオリンソナタ第3番、ロシア・ヴァイオリン楽派最後の巨匠ミルシテインのラスト・リサイタルから。

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2021年9月20日 (月)

ネヴィル・マリナーのモーツァルト

雲一つない秋晴れの朝。

本日彼岸の入りそして敬老の日。

今日の富士山はずしりと重厚。


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今日は5時に目が覚めてしまったので自宅から徒歩5分以内のお寺へ墓参り。

お寺の駐車場に隣接して我が家の畑。

帰りに覘いてみたらオクラが巨大化していた。

一昨日は3センチほどだったのが二日で大きくなっていた。

ナスは相変わらず盛大に実を付けている。

 

聞けば野菜が高騰しているらしい。


しばらく野菜はナスとオクラで我慢しようか。

ネヴィル・マリナーのモーツァルトを聴く。

フィリップスから出ていたモーツァルト後半20曲の交響曲セットものLP8枚組。
第21番から41番までを収録。


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この中から21番から25番までを聴いた。

膨大な量の録音があるマリナー、その晩年は日本でもかなりの人気となりN響との客演でも評判が良かった。

けれども活動の再生期は、キャリア初期のバロック音楽中心のレコーディングのイメージを長い間尾を引いていて、古典派以降のフルオーケストラの録音に関してはこの国ではしばらくの間冷淡な扱いだったと思う。

自分も正直同じようなイメージだった。

 

一変したのは70年代後半に東京フィルに客演した時の「惑星」をFMで聴いた時。
これはオケを存分に鳴らした壮大な演奏で細部の彫琢も見事な非常な名演だった。

しばらくしてコンセルトボウ管を振った「惑星」の録音もフィリップスから出て、発売元の日本フォノグラムも一大キャンペーンを展開。


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当時学生だった自分は行きつけの札幌の名曲喫茶「クレモナ」での発売元主催のレコードコンサートを友人と聞きに行ったのも良き思い出だ。

その時ノベルティで小瓶入りの金平糖をいただいたのも覚えている。

 

マリナーの実演は90年代にアカデミー管弦楽団との来日公演を三島市で聴いている。

ブラームスの交響曲第4番をメインに中プロに竹澤恭子のソロでメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。

前プロはベルリオーズの序曲だったような気がする。

イギリスのオケが来日公演で良く演奏するプログラムビルディング。

 

アカデミー管弦楽団はロンドン在住の腕っこきの奏者を集めた臨時編成オケだったと思う。

この時3番トランペットにフィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブルで鮮やかなピッコロトランペットを吹いていたマイケル・レアードさんの姿を見つけて嬉しくなった。

竹澤恭子が凄いソロを弾いたのとブラームスが非常な名演だったのをよく覚えている。

 

マリナーはフィルハーモニア管やロンドン響のセカンドヴァイオリン奏者時代にトスカニーニやクレンペラー、モントゥー、カラヤンらの巨匠の元で演奏し、指揮は大指揮者ピエール・モントゥーに学んでいる。

 

このマリナー一連のモーツァルト録音が初めて発売されたときに、どれほどの評判だったのかは記憶にない。

いわゆるモダン楽器による70年代から80年代初めにかけての録音。

ワルターやセルなどの往年の巨匠の名演と、その後台頭してきた古楽器の録音の狭間となってしまって今では忘られがちな演奏だけれども、聞き直してみるとどの曲も非常に高い水準。

 

端正にしてしなやかな、そしてモーツァルト独特の陰影も見事に表現した名演揃いだ。

中でも第22番が非常に良く、さほど多くないこの曲の録音としては最高の名演だと思う。

第25番の録音は映画「アマデウス」のサウンドトラックで使われた演奏として有名なもの。

 

いわゆる一般的なイメージのモーツァルトの演奏としては一番近い演奏ではなかろうか。

Youtubeはマリナー指揮するエルガー、「ニムロッド」

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2021年9月19日 (日)

カラヤン、フィルハーモニアとのオペラ間奏曲集

9月も半ばを過ぎて吹く風は秋の趣。

台風が過ぎ去った日曜日夕方の狩野川河川敷。

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富士山がよく見えた。

 

コロナ感染者は減少に転じたとはいえ未だ感染者数は第4波のピーク時よりは多い。

ワクチン接種はようやく若者にも回ってきて、最後まで残った娘たちも来月初旬には2回目を終える。

 

報道関係が与党総裁選一色となりコロナへの警戒が緩んできた雰囲気。

有効な治療薬が出ていない以上、この歴史的なパンデミックは終息に向かわない。

 

今日はカラヤンのオペラ間奏曲集を聴く。

フィルハーモニア管とのカラヤン若き日の記録。


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・マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
・レオンカヴァルロ:歌劇「道化師」間奏曲
・オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」~舟歌
・コダーイ:歌劇「ハーリ・ヤーノシュ」間奏曲
・プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」第3幕間奏曲
・ビゼー:歌劇「カルメン」第4幕間奏曲
・マスネ:歌劇「タイス」より-瞑想曲
・ムソルグスキー/R.=コルサコフ編:歌劇「ホヴァンシチナ」第4幕間奏曲
・グラナドス:歌劇「ゴイェスカス」間奏曲
・ヴェルディ:歌劇「椿姫」第3幕前奏曲
・マスカーニ:歌劇「友人フリッツ」第3幕間奏曲

  ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
  フィルハーモニア管弦楽団
 
   録音:1954年7月22、23、24日
      キングズウェイ・ホール、ロンドン
 

プロムナードコンサートと並ぶカラヤンのフィルハーモニア時代のベストセラーアルバム。

 

カラヤンには同種のアルバムがいくつかあるけれどもその最初のもの。
モノラル録音。

カラヤンはフィルハーモニア管とベルリンフィルを振ってほぼ同一内容のステレオ録音も残している。

 

「カヴァレリア・ルスティカーナ」のオルガンパートは名ホルン奏者のデニス・ブレインが弾いていることで有名なもの。

このことはブレインの録音にも立ち会ったN響のホルン奏者故千葉馨氏がNHKFM放送でデニス・ブレインの思い出と共に語っていた。

 

美しく清らかな若き日のカラヤンの名演。

爽やかでいて未来を感じさせる若々しさが良い。

 

一方で「ホヴァンシチナ」のティンパニの極端な強調や、「ゴエスカス」の原色ギラギラの表現などはベルリンフィルの間奏曲集の録音とは異なる魅力。

 

ここで聴く「ハーリ・ヤーノシュ」からの間奏曲はカラヤン唯一のコダーイ録音。

1959年のステレオ再録音時でも録音されたものの、なぜかこのコダーイは発売されなかった。

モノラルの録音では民族楽器のツィンバロンの音もちゃんと入っている。

フリッチャイやドラティなどのハンガリー系の指揮者の演奏に比べるとテンポはかなり遅い。
この重々しさがアルバム中の他の曲に比べてなんとなく違和感があり、カラヤンにコダーイは合っていないような気がする。

ステレオ再録音をしながらこの曲が含まれず未発売に終わったのは、このあたりに原因があるのかもしれない。

但し中間部のデニス・ブレインのホルンソロは大変な聴きものだ。

「タイスの瞑想曲」でヴァイオリンソロを弾く当時のフィルハーモニア管のコンマス、マヌーグ・パリアキンも非常に良い。

 

Youtubeはカラヤン指揮フィルハーモニア管の「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲

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2021年9月17日 (金)

アンチェルの春の祭典

曇り、午後から雨。台風は西から接近中。
週末は大荒れの予報。

 

最近睡眠不如意。

どうもうっかりミスが増えてきた。
集中力が欠けているのだろう。

今日は早めに床に就くことにしょう。

 

チェコの名指揮者カレル・アンチェルのストラヴィンスキーを聴く。

手持ちはチェコスプラフォン原盤の日本コロンビア国内盤LP.


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・バレエ音楽「春の祭典」
・バレエ組曲「ペトルーシュカ」(1947年版)

 カレル・アンチェル(指揮)
 チェコフィルハーモニー管弦楽団

  録音 1963年1月15,16日、3月4-7日(春の祭典)、
     1962年3月26-30日(ペトルーシュカ) 
     プラハ、芸術家の家(ルドルフィヌム)

 

この演奏は5年前に聴いていた

この時はなぜか「ペトルーシュカ」のみのコメントで「春の祭典」については言及していない。

あまり印象に残っていなかったのではないか。

 

今年はストラヴィンスキー没後50年。

そしてこの録音の1963年といえば春の祭典の歴史的な初演からちょうど50年後。

ブーレーズがフランス国立放送管を振ったコンサートホールソサエティへの歴史的名演奏も同じ1963年録音だ。

 

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今日はEQカーヴをAESにして聴いてみた。

印象は一変!

実は凄い演奏だった。

木管群の強調が独特のバランスだけれども、音程がピタリと合ったブラスの咆哮が圧巻、

ティンパニの乱打も凄まじく第2部後半では久しぶりに興奮した。

 

Youtubeはアンチェルの指揮する「新世界より」第2楽章、1958年アスコーナ音楽祭のライヴ。

しみじみと聴かせる感動的な名演です。

 

 

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2021年9月16日 (木)

ジーリ、スキーパ、メルバなどの20世紀初頭の往年の名歌手たち

本日晴天、裏山のツクツクホウシの鳴く声が次第に遠くなってきている。

稲穂をつけた田の上には赤トンボが乱舞。

 

勢力を弱めていた台風14号は足踏み状態のまま勢力を回復。

進路を大幅に変更、こちらへ向かい始め西日本を縦断しながら土曜日には静岡に最接近の気配。

 

同期入社で今は自分と同じ身分の同僚と、いろいろとこれから先のこと、他の同期や近い諸先輩方の近況などとりとめのない話を小一時間ほど。


希望すれば残留可能なのは自分と同じ。

リタイアした後に日々どのような日常を過ごすか、地域貢献、趣味エトセトラ。

彼はこのまま完全リタイアするかどうか迷っているとのこと。

 

自分にあとどのくらいの時間が残されているのかわからない。

先のことが見えなくなっている世の中、出来るときにやりたいことをやっておかなければと思う今日この頃。

 

ジーリ、スキーパ、メルバなどの20世紀初頭の名歌手たちのアンソロジーを通勤の車中で聴いている。

 

「赤盤復刻SP時代の名演奏家たち」CD全12枚セットもの中の1枚。

 

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先日ハードオフで半端もの品として110円均一でみつけたもの。

解説は一切なし。

 

ジーリ、スキーパ、メルバの3人の歌手による有名曲を収録。

100年近く前の録音ながらカーステレオで聴くとさほど不満は感じられない。

 

今の歌手たちに比べると一本調子にも聞こえるけれど、この抑揚のない甘い雰囲気の歌い方が当時の主流だったのだろう。

 

聴いていて3人ともフレーズのつながりが長いのに驚かされる。

いったいどこでブレスをしているのだろうか。

 

丁寧で真剣勝負的で真面目な歌いっぷり、これには切々と訴えるものがある。

 

盛大な針音のかなたから聞こえてくるプッチーニから直接指導を受けた「ラ・ボエーム」のミミのアリアなど、このメルバの存在によってこの名作オペラが広く知られるようになったと言われるほど説得力のあるもの。

 

Youtubeはメルバの歌うプッチーニ、「ラ・ボエーム」から

 

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2021年9月13日 (月)

クレーメルとマリス・ヤンソンス、若き日のバッハ

キンモクセイの香り漂う月曜日。

本日休みで午前中母を病院へ。

あとは終日孫と遊ぶ。

 

今日高校と大学の同窓会誌が届いた。

 

高校の方は進学状況やら偉い諸先輩方の文が連なっている。

大学の同窓会誌には最後に訃報の欄がありそこに同級生二人の名。

一人はかなり親しかった友人で、彼は大学と社会人になってから合唱サークルに属していた。

卒業後しばらくはやりとりがあったものの、やがて疎遠になってしまっていた。

今年の春に他の同級生からの便りで彼が長く患っていて今年亡くなったことを知った。

 

もうひとりは同じクラスで特につきあいはなかったものの、ずば抜けた優等生だったので覚えている。

彼は大学院に進み卒業後は国立大学の教授となっていたことは知っていた。

 

生命表という表があるらしい。

その表によると、男女それぞれ 10 万人の出生に対して 65 歳の生存数は、男 89, 637 人、女 94, 509 人で、これは 65 歳まで生存する者の割合が男は 89.6%、女は 94.5%ということ。


およそ同年配の1割が65歳の時点で亡くなっているということらしい。

 

今日はそんなことを思いながらバッハを聴く。

ギドン・クレーメルのヴァイオリンでヴァイオリン協奏曲。

ロシアメロディア原盤の国内盤LP.


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・ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV.1042
・ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第2番ホ短調 BWV.1023
  (レスピーギによるオケ伴奏編曲版)
・シンフォニアBWV.1045

  ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
  マリス.ヤンソンス(指揮)
  レニングラードフィルハーモニー.

  録音 1976年 7月 リガ

 

ほぼ同じ時期にクレーメルは無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータの3曲も録音している。

ヴァイオリン協奏曲第1番と2つのヴァイオリンのための協奏曲については、1971年にウィーン響を弾き振りして録音していてクレーメルの西側へのデヴューアルバムだった。

 

B面のレスピーギ編曲のヴァイオリンソナタとシンフォニアは珍しい曲で、このアルバムの購入動機の元はこの2曲。

ここで伴奏しているマリス・ヤンソンスのこれはおそらく最初期の録音だと思う。

ほぼ同年配のクレーメルとマリス・ヤンソンスの二人ともラトヴィアのリガ生まれ。

 

 

レスピーギのアレンジは、ソロパートは原曲のままで伴奏は弦楽合奏にチェンバロという慎ましやかなもの。

この編曲はバッハのオリジナルの印象を壊さずに、見事に曲の一面を浮き彫りにしている。

 

BWV1045のシンフォニアは、失われたヴァイオリン協奏曲ニ長調の断片または教会カンタータの断片との説があるけれども、自分にはどちらとも正解のような気がする。

3本のトランペットが活躍する華やかな曲で、おそらくオリジナルは失われた教会カンタータのシンフォニア。
それを後にバッハ自身がヴァイオリン協奏曲に編曲したもののように思う。

 

クレーメルのソロは若々しい中に仄かに漂うロマンティックなテイスト。

今のクレーメルに聴かれる鋭く厳しく切り込むストイックさはさほど感じない。

 

ムラヴィンスキー時代のレニングラードフィルの副指揮者だったころのマリス・ヤンソンスの伴奏もクレーメルに完全に同化、非常に良い。

 

この3曲の中では名作第2番の演奏が印象深い。

 

Youtubeはそのヤンスンス伴奏でクレーメルが弾くバッハ、ヴァイオリン協奏曲第2番

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2021年9月12日 (日)

ピアノのハンマーを交換、そしてリリー・クラウスのモーツァルトのことなど

曇り時々雨。


日曜日、朝ポコを連れて散歩していたら遠くの富士山頂に笠雲。


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涼しくなったので今日は畑の周囲の生け垣を刈ったりしていた。

 

富士に笠雲は雨の予兆。

古くからの言い伝えのとおり昼前には雨が降り始めた。

 

昨日に引き続き調律師のKさんが来てピアノのハンマーを交換。

Kさん曰く、このコロナ禍で長い間埃を被っていた家のピアノを再び弾く人が増えたとのこと。

ハンマーを交換する人も増えて、今や工場でハンマーの在庫がほとんどなく4ヶ月待ちだという。

早めにお願いをしていて良かった。

 

整音の後に弾いてみたら音の余韻が全然変わっていた。

 

ついでに家にある古いオルガンの話をしたら興味を示して診てくれた。


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昭和の初めの頃、大叔母が女学校音楽教師時代に中古で買った日本楽器横浜工場製造の古いオルガン。

さすがに90年近く前のものなのでアンティークの領域。

修理は相当大変とのこと。

 

今日はモーツァルトのピアノソナタをリリー・クラウスのピアノで。


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仏ディスコフィル・フランセへのクラウス第1回目のピアノソナタ全曲録音。

手持ちは70年代に東芝が出した国内盤LP.

モノラルながらシャルランによる名録音で音は非常に良い。
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自然の流れの中でのはっとさせられるルフトパウゼ。

 

優しく穏やかなようでいて内にはっとさせられるような悪魔的な瞬間を内蔵した名演だ。

 

Youtubeはリリー・クラウスの弾くモーツァルト、K545

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2021年9月11日 (土)

9/11のこと、そして指揮者Gerhart Wiesenhütterのことなど

晴れ、朝一時雨がパラついた土曜日。

今日は9・11。

20年前のショッキングな出来事。

このテロの影響で直後に来日するはずだったアメリカのメジャーオケ、ミネソタ管弦楽団の来日が中止。

予定された沼津公演もなくなってしまった。

 

この時ポスターは既にできあがり、事前に音楽監督の大植英次さんを沼津に招いてレクチャーコンサートも実施していた。

予定されたプログラムはベートーヴェンの「田園」とストラヴィンスキーの「春の祭典」。

 

この公演は1995年から音楽監督を務めた大植さんの凱旋公演となる予定だった。

 

9月11日が来る度にこのことを思い出す。

この時以後沼津に海外のメジャーオケは来ていない。

 

畑のヒメリンゴがかなり熟してきた。


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鳩が一羽至近距離を散策中。


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今日から調律師さんが来て家内が弾いているピアノのハンマーを交換している。

ピアノを購入してからかなり経っているので、古いハンマーのフェルトはかなり固くなっていた。

 

明日、整音してからどのような音に生まれ変わっているのか楽しみ。

 

今日はドイツの指揮者Gerhart Wiesenhütterのベルリオーズを聴く。

イタリアの家庭用名曲全集の1枚。

2年ほど前にハードオフで大量外盤LPの大放出があった時に入手したもの。


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A面はロストロポーヴィッチのソロとサモスードの指揮でシューマンのチェロ協奏曲。

 

・序曲「ローマの謝肉祭」
・ファウストの劫罰から「妖精の踊り」、「鬼火のメヌエット」、「ラコッツィ行進曲」

 ゲルハルト・ヴィーゼンフッター(指揮)
 ライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団
 
 録音 1963年

 

コンチェルトの方はメロディア原盤で、日本コロンビアからもモノラルの廉価盤LPが出ていた比較的知られた演奏。

ところがB面のGerhart Wiesenhütter(1912-1978)という指揮者は初めて聴いた。

オケはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管。

 

ネット検索ではドレスデン生まれ、ドレスデン国立歌劇場の指揮者陣に加わったりカールスーエの歌劇場の音楽監督だったりとなかなかの実力者だったらしい。

実際このベルリオーズの演奏、オケの渋い音色を生かしつつアンサンブルをきちっと整えながら音楽の流れも自然。
「ローマの謝肉祭」など非常に充実した名演だ。

 

「ファウストのごう罰」も個性的な解釈で迫る。

 

お手軽家庭用名曲集の趣だけれど,いぶし銀の渋さの光る知られざる名演。

いろいろと調べてみるとこの音源の出所は東独のETERNAで、リストの「ハンガリー狂詩曲第2番」チャイコフスキーの序曲「1812年」と「イタリア奇想曲」とのカップリング。

 

他の曲も聴いてみたくなった。

 

YoutubeはGerhart Wiesenhütter指揮の序曲「1812年」

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2021年9月10日 (金)

今宵は緊急事態宣言下のレコードコンサート

再び暑い日が戻ってきたけれど季節は秋。

日は確実に短くなっている。

今宵は市民文化センターでクラシックレコードコンサートの解説。


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緊急事態宣言が出て20時完全撤収ということなので、開演時間を30分繰り上げ18時開始。

プログラムも多少短めにした。

コロナが始まってからは定員を30名に絞っている。

申し込み2日で定員に達してしまったとのこと。


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今回は今年没後100年のフランスの作曲家サン・サーンスを取り上げた。

有名な「白鳥」のほか、沼響が2年前に定演で演奏した交響曲第3番「オルガン付き」など。


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今年没後50年となるストラヴィンスキーも少し取り上げ、今は事実ではないとされているけれど「春の祭典」の有名な初演時にサン・サーンスがいたという話があったということなどを話した。

終了後のアンケートを見ると来場された方には富士や三島、清水町など他市町の人の方が目に付く。

 

帰宅すると県内他市町に住む娘と孫が来ていた。

孫は私の顔を見ると泣き出した。

顔を忘れてしまったらしい。orz

 

Youtubeはチョン・ミョン・フム指揮ラジオフランスのオケでサン・サーンスの交響曲第3番第1楽章後半

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2021年9月 9日 (木)

ポール・ヨーダーの行進曲集

今日は朝から雨。日中かなり激しく降った。

夕方には上がり晴れたる青空。

今週は仕事上の大きなイベントがあり、セミリタイアの身とはいえそれなりに刺激的な一週間。

 

フェネルに引き続き今日も吹奏楽。

60年代から70年代にかけてたびたび来日したアメリカの作曲家にして指揮者、ポール・ヨーダーの演奏。

ポール・ヨーダーはアメリカや日本で吹奏楽畑の教育者として活躍した人。

作曲した曲の数も膨大らしいし録音もかなりの量がある。

 

けれど今ではほとんど忘れられた人だと思う。

自分としてもはるか過去の人という印象だ。

日本での功績は大きく、そのころは吹奏楽の神様といわれていたらしい。

 

フェネルが同じ頃アメリカでイーストマン・ウインド・アンザンブルを組織し、吹奏楽の可能性を探りながらクラシカルな作品を盛んにレコーディングをしていた時に、ポール・ヨーダーはたびたび来日して学生を含むいろいろなバンドを指導して録音も残している。

録音は行進曲が多い。

日本の軍歌集なんて録音もある。
需要があったのだろう。

作品の中には「Pachinko」という描写音楽や、序曲「大阪万博」などもあったりして親日家だったのだろう。。

自分としては中学の時に吹奏楽コンクールで聴いた、序曲「山の偉容」という壮大な曲が記憶に残っているけれど、今はほとんど演奏されなくなってしまった。

 

過去の人といってもポール・ヨーダーの残した行進曲録音は何度も再発され、CD時代になってもしぶとく生き残っている。

 

手持ちは1970年の来日時にビクターへ録音した行進曲集2枚組LP.

タイトルは「決定版 世界の行進曲大全集」


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だいぶ以前に沢山のクラシックのLPをいただいた中に含まれていたもの。

アメリカ、ドイツ、フランス、イギリス、スペインなどの代表的な行進曲24曲を収録。

日本の曲としては軍艦行進曲と君が代行進曲が含まれている。

演奏団体名は吹奏楽団とだけ。

レコーディング用の団体で聴く限りでは小編成のようで特に木管パートは少ないようだ。

 

演奏の印象としては小さくまとまった無味無臭の演奏。

編成が小さく行進曲を演奏するにはパワー不足。

それを残響少なめのデッドな録音が助長している。

そのあたりを補うためにポール・ヨーダー自身がかなり手を加えている。

 

このアレンジが歌謡曲を聴いているようで、かなりチープ なもの。

 

70年代始めはこんな時代だった

 

Youtubeはポール・ヨーダー作曲「ハスケルのあばれ小僧」。

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2021年9月 6日 (月)

フェネルのホルストとヴォーン・ウイリアムズ

9月最初の月曜日。曇り夕方に一時雨。

明け方足が冷えてこむら返り。

激痛で目が覚めたのが5時。

 

先週初めの残暑から一転、肌寒いと思っていたら富士山頂にうっすらと雪。


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初冠雪ならば例年よりも一ヶ月ほど早い。

 

今日は吹奏楽の神様フレデリック・フェネルの演奏を聴く。

マーキュリーレーベルへのフェネルが設立したイーストマン・ウインド・アンサンブルとの一連の録音の中から、ホルストやヴォーン・ウイリアムズなどの作品を集めたもの。


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・イギリス民謡組曲 (ヴォーン・ウィリアムズ)
・吹奏楽のための組曲第1番変ホ長調op.28-1 (ホルスト)
・吹奏楽のための組曲第2番ヘ長調op.28-2 (ホルスト)
・ヒル・ソング (丘の歌)第2番 (グレインジャー)
・行進曲風トッカータ (ヴォーン・ウィリアムズ)

 フレデリック・フェネル(指揮)
 イーストマン・ウインド・アンサンブル

 録音 1959年5月

 

フェネルの指揮は一度だけ聴いたことがある。

東京佼成ウィンドオーケストラによる演奏で、地元沼津のどこかの高校の音楽教室かなにかで来てくれてその情報をキャッチしたので会場で聴かせていただいた。

曲目は思い出せないけれど、目の前で指揮するフェネルを見ているうちに高校時代のことを思い出したりしていた。

終演後に楽屋へ団員の一人である高校の先輩に挨拶にいったた。
今思えばこのときフェネルのサインをもらっておけば良かった。

 

この録音はもはや古典的な名盤。

この演奏を初めて聴いたのは高校の頃。

手持ちは国内盤LPとCDがあるけれども今日はCDで。

 

確かこの録音が初めてCD化されたとき標記がモノラルだった気がする。

確かに高校の時に最初に入手した国内盤LPだと音の潤いに乏しく、なんとなくモノラルを電気的にステレオ化したいわゆる疑似ステレオかと思ったほど。

だが手元の再発売CDにははっきりステレオと書いてある。

実際きいてみると音がスピーカーの中央に集束されてモノラルのようにも聞こえるけれど、元来音が優秀なマーキュリー録音なのでさほど気にはならない。

 

演奏は若々しい 推進力とやる気十分のメンバーの意気込みが自然に伝わってくるのが良い。

 

フェネルのホルストにはいくつかの録音があり、クリーヴランド管の管楽セクションとのテラーク盤のような凄い演奏も 残しているけれどもこのマーキュリー盤の爽やかなさえ感じさせる若々しさも 捨てがたい。


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組曲第1番の シャコンヌの巨大な頂点での大太鼓のイッパツなど壮快だ。

 

このアルバムの演奏としてはヴォーン・ウイリアムスの「トッカータ・マルチアーレ」がこの曲最高の名演。

 

Youtubeはフェネル指揮東京佼成ウィンドオーケストラによるクリフトン・ウイリアムズの交響組曲

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2021年9月 5日 (日)

朝比奈隆のシェエラザード

9月最初の日曜日。

めっきり涼しくなって蝉の声もぐっとトーンが落ちている。

畑の姫リンゴの実が赤くなってきた。

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この木は下の娘が生まれた時に鉢植えの小さな苗を買ってきたもの。

やがて大きくなって畑に植え替えた。

 

娘は今は社会人となり良き伴侶得て首都圏に住んでいる。

このコロナ禍でもう一年近く娘夫婦には会っていない。

姫リンゴの実は酸味が強くもっぱら観賞用。

食用には適さないけれど果実酒には向いている。

 

今日も朝比奈隆。


大阪フィルとのライヴでロシアもの、リムスキー・コルサコフの「シェエラザード」を聴く。
手持ちは国内盤CD.


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・ 交響組曲「シェエラザード」

  朝比奈隆(指揮)
  大阪フィルハーモニー交響楽団
  録音 :1982年11月22日 フェスティバルホール,大阪 (ライヴ)

 

ゆっくりテンポの恰幅の良い重厚な演奏なのは聴く前から想像ができた。

が実際聴いてみて予想が的中した部分もあるけれど、演奏全体に漂う落ち着きとロマンティックな静けさが印象的。

 

各楽章は続けて演奏されている。

 

時おりの独特のルバートに遊び心もあって良い演奏だ。

第3楽章のこぶしの効いた甘い歌は身が蕩けるよう。

 

ブルックナーやベートーヴェンで聞かせた朝比奈隆とは別の一面が伺えて面白い。

この優しく諭すような演奏を聴いていると、シェエラザードが残虐な王に優しく物語るアラビアンナイトの物語が目に浮かぶ。

このようなアプローチの「シェエラザード」は珍しいけれど、朝比奈隆の師はリムスキー=コルサコフの弟子だったエマヌエル・メッテル。

これが作曲者直伝の正当な解釈かもしれない。

 

朝比奈隆が没した時の海外の訃報にはロシア音楽のエキスパートとあった。

この演奏を聴いているとブルックナーやベートーヴェンではなく朝比奈隆のロシアもの評価が高かった理由が納得できる。

 

「シェエラザード」の演奏はオーケストラのヴィルトジティを誇示するような派手なものが多いけれどもこのような演奏を自分は好む。

 

大阪フィルはライヴのハンディがあるとはいえ管楽器セクションが朝比奈隆の遅いテンポに息が続かない。

その結果音楽の余韻 に欠ける部分が散見される。

その点多少不満は残るけれども弦楽器の健闘でカバーしている趣。

 

録音は80年代の割には細部の明瞭さに欠け低音の鈍い響きも気になった。

 

Youtubeは1984年にNHKで放送された「徹子と気まぐれコンチェルト」。

 

朝比奈隆出演の回で、番組の後半に朝比奈隆の「シェエラザード」を聴くことができる。

これが実に雄大な名演。大阪フィルのライヴを大きく凌ぐ。

オケは東京フィル。

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2021年9月 3日 (金)

朝比奈隆のブルックナー、交響曲第0番日本初演

くもり時々雨。9月に入り秋の長雨。

夏野菜のシーズンは終わりに近づいたけれど、我が家の畑ではナスとピーマン、オクラがまだ元気。

今年は丸い賀茂ナスも一株だけ作ってみた。


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面白い形の長ナス。


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長ナスの隣に賀茂ナスを植えたら、長ナスの苗なのに一つだけ丸い賀茂ナスが成ってしまた。

交配してしまったようだ。


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今年は成りすぎて食卓には毎日ナスばかり

 

今日は朝比奈のブルックナー

ブルックナー最初期の交響曲。第0番を聴く。

手持ちは朝比奈隆、ハイティンク、スクロヴァチェフスキー、ライトナーの4種。

 

朝比奈隆で聴く。

朝比奈隆の2つある同曲録音のうち最初のもので日本初演のライヴ。


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・ 交響曲第0番 ニ短調(1869年 ノヴァーク版)

   朝比奈隆(指揮)
   大阪フィルハーモニー交響楽団/

   録音1978年6月5日 大阪フェスティバルホール   
   日本初演時のライヴ

 

朝比奈隆の実演はN響でブルックナーの交響曲第8番を聴いた。

この8番の演奏、世評は非常に高いけれども実際に聞いたのがNHKホールだったために、良い演奏だとは思ったけれども感動にまでは至らなかった。

この演奏は放送もされたしDVDやCDにもなっていて、そちらの方が演奏の素晴らしさをより感じ取ることができる。

それにしてもこの時の終演時の観客の熱狂はすごかった。

自分の両サイドから聞こえてきたブラボーの絶叫でコンサートの余韻が一挙に醒めてしまった。

 

そしてこの第0番。

多少粗っぽいけれどもスケールの大きな豪快さが魅力。

演奏慣れしていない初演とはいえ曲の良さが十分に伝わる演奏だ。

 

特に第2楽章の美しさは出色。

朝比奈のブルックナーは大阪フィルとの演奏が最も良いと思う。

 

Youtubeは朝比奈隆指揮N響のブルックナー、交響曲第8番

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2021年9月 2日 (木)

ハイフェッツのブルッフ

今日も雨、気温も低い。


朝の通勤途中の堤防からの狩野川の様子。


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昨晩の豪雨で河川敷は冠水したようだ。

 

コロナ感染拡大は地方に飛び火し、東京都医師会会長の談話ではスペイン風邪以来の100年に一度の大災害。

知人の感染や身近な事業所のクラスターも伝えられ、隣町の三島市では学年閉鎖が出た。

感染の脅威が身近に迫っているのを実感。

友人の医師から紹介してもらったコロナに実際に感染した若者のサイト。

入院すべき人が入院できない。これが今の医療の現実。

 

本来ならば毎週木曜夜は沼響の練習日。

今は緊急事態宣言中なので練習は中止。

このまま感染の広がりに収束の目途が立たず、宣言が延長となると10月31日の本番の開催は危うくなってきた。

 

今日はヴァイオリンの絶対王者、ヤッシャ・ハイフェッツのブルッフ。

国内盤CDでブルッフ2曲のほかヴォータンのヴァイオリン協奏曲も収録。

 

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・ヴァイオリン協奏曲第1番
・スコットランド幻想曲   :以上ブルッフ*
・ヴァイオリン協奏曲第5番 :ヴォータン

  ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
  オシアン・エリス(ハープ)*
  サー・マルコム・サージェント(指揮)
  ロンドン新交響楽団

    録音:1962年5月14,16日 1961年5月15,22日 
       ロンドン,ウォルサムストウ・タウン・ホール

RCAのリビング・ステレオでの発売だが録音はDECCAのスタッフによるロンドンでの録音。
録音エンジニアは名人ケネス・ウイルキンソン。

 

キリリと引き締まった厳しさの中に神々しいまでの気品。

まさに絶対王者の圧倒的名演だ。

サージェントのバックも非常に良く、ハイフェッツのソロを引き立てつつも完全に同化。

音楽そのものを雄弁に盛り上げていく。

 

このような演奏を聴くと他の演奏は受け付けなくなってしまうほど。

ソロとバックのオケを絶妙なバランスで捉えた録音も非常に良い。

 

Youtubeはヒラリー・ハーンのブルッフ、ヴァイオリン協奏曲第1番

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2021年9月 1日 (水)

ケルトのテイスト漂う20世紀ウエールズの作曲家たち

曇りのち夜から雨。今日から9月、きっちりと気温は下がり秋の佇まい。

 

夜になって線状降水帯が直撃。そして大雨洪水警報。

仕事帰りの時間に降られて駐車場までの間でずぶ濡れ。

 

今年の夏はコロナ感染拡大で暑さのみが印象に残り、かつての楽しくもにぎやかな夏らしさがほとんどなかったのは昨年と同じ。

歴史的なイベントだったはずの東京オリンピックは結局国全体として不完全燃焼。

前回のオリンピックのような長く国民の印象に残るものとは程遠いものとなった。

跡に残ったのは最悪の想定を超えた全国的な感染爆発。

 

画像はお盆に婿殿と飲んだときに彼が持参した国産缶ビール。


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静岡の地ビールで一本何と1,500円(税別)。

アルコール11.5パーセントの強烈なビール。(税法上発泡酒となっているが)

味は濃厚芳醇で赤ワインを飲んでいるようだった。

 

今日は過ぎゆく夏を偲んでイギリス、ウェールズ地方のローカル作曲家たちの作品。
英EMIのLPでサー・チャールズ・グローヴス指揮ロイヤルフィルの演奏。

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Daniel Jones – The Country Beyond The Stars
  1st Movement: A Hymn For Peace
  2nd Movement: The Bird
  3rd Movement: Symphony: Joyful Visitors
  4th Movement: The Morning Watch
  5th Movement: The Evening Watch
  6th Movement: Chearfulness

Grace Williams– Penillion For Orchestra
  1st Movement: Moderato Cantando*
  2nd Movement: Allegro Con Fuoco
  3rd Movement: Andante Con Tristezza
  4th Movement: Allegro Agitato

Alun Hoddinott– Welsh Dances, Op. 15
  1st Movement: Moderato
  2nd Movement: Presto
  3rd Movement: Lento
  4th Movement: Allegro

Conductor – Charles Groves
Orchestra – Royal Philharmonic Orchestra
Chorus – Welsh National Opera Chorus
Trumpet – Ray Allan*

ウェールズはイギリスを構成する4つの地域であるイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドのカントリーのひとつ。

英語のほかケルト系のウェールズ語も公用語となっていてこのアルバムの第1曲もウェールズ語で歌われる。

この3人の20世紀ウェールズの作曲家たちの作品は、いずれも自然を謳歌した懐かしさと爽やかさに満ちている。

ケルト風のミステリアスが漂うのも印象的。

 

ダニエル ジョーンズ(1912-1993)
ヘンリー・ウッドに学んだほかチェコやフランスで学び13曲の交響曲を作曲。

「The Country Beyond The Stars」はカンタータ風の曲。
ウェールズ語で書かれた歌詞カードを見てもよくわからないが祖国への郷愁と栄光そして平和を歌ったものらしい。

第5楽章のChearfulnessはCheerfulnessのことだろう。

 

グレース・ウイリアムス(1906-1977)

ゴードン・ジェイコブ、ヴォーン・ウイリアムスに学んだ女流作曲家。

「Penillion」とはウェールズ語で、ハープの伴奏で歌われる即興詩のことらしい。

女性とはいえかなり強烈な個性の音楽。

トランペット協奏曲風の軽やかで楽しい部分もあるけれど、全編ミステリアスで不思議な雰囲気の漂う曲。

 

アラン・ホディノット(1929-2008)
はジャマイカン・ルンバで有名なアーサー・ベンジャミンにプライヴェートで作曲を学んだほかはほとんど独学のようだ。

こちらはウィールズ地方の民族舞曲を集めたもの。

軽く楽しい舞曲の数々。終曲でのシロフォンの活躍が印象的。

イギリスの作曲家マルコム・アーノルドの舞曲集よりも響きは軽いけれども、こちらの方が本場物の味がする。

 

グローヴスの演奏も慈愛に満ちた暖かなアプローチ。

ウェールズ独特のケルト風の古風な雰囲気も漂う名演揃い。

 

Youtubeはアラン・ホディノットの「ウェールズの4つの舞曲」吹奏楽版

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