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2021年9月13日 (月)

クレーメルとマリス・ヤンソンス、若き日のバッハ

キンモクセイの香り漂う月曜日。

本日休みで午前中母を病院へ。

あとは終日孫と遊ぶ。

 

今日高校と大学の同窓会誌が届いた。

 

高校の方は進学状況やら偉い諸先輩方の文が連なっている。

大学の同窓会誌には最後に訃報の欄がありそこに同級生二人の名。

一人はかなり親しかった友人で、彼は大学と社会人になってから合唱サークルに属していた。

卒業後しばらくはやりとりがあったものの、やがて疎遠になってしまっていた。

今年の春に他の同級生からの便りで彼が長く患っていて今年亡くなったことを知った。

 

もうひとりは同じクラスで特につきあいはなかったものの、ずば抜けた優等生だったので覚えている。

彼は大学院に進み卒業後は国立大学の教授となっていたことは知っていた。

 

生命表という表があるらしい。

その表によると、男女それぞれ 10 万人の出生に対して 65 歳の生存数は、男 89, 637 人、女 94, 509 人で、これは 65 歳まで生存する者の割合が男は 89.6%、女は 94.5%ということ。


およそ同年配の1割が65歳の時点で亡くなっているということらしい。

 

今日はそんなことを思いながらバッハを聴く。

ギドン・クレーメルのヴァイオリンでヴァイオリン協奏曲。

ロシアメロディア原盤の国内盤LP.


A_20210914000701

・ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV.1042
・ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第2番ホ短調 BWV.1023
  (レスピーギによるオケ伴奏編曲版)
・シンフォニアBWV.1045

  ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
  マリス.ヤンソンス(指揮)
  レニングラードフィルハーモニー.

  録音 1976年 7月 リガ

 

ほぼ同じ時期にクレーメルは無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータの3曲も録音している。

ヴァイオリン協奏曲第1番と2つのヴァイオリンのための協奏曲については、1971年にウィーン響を弾き振りして録音していてクレーメルの西側へのデヴューアルバムだった。

 

B面のレスピーギ編曲のヴァイオリンソナタとシンフォニアは珍しい曲で、このアルバムの購入動機の元はこの2曲。

ここで伴奏しているマリス・ヤンソンスのこれはおそらく最初期の録音だと思う。

ほぼ同年配のクレーメルとマリス・ヤンソンスの二人ともラトヴィアのリガ生まれ。

 

 

レスピーギのアレンジは、ソロパートは原曲のままで伴奏は弦楽合奏にチェンバロという慎ましやかなもの。

この編曲はバッハのオリジナルの印象を壊さずに、見事に曲の一面を浮き彫りにしている。

 

BWV1045のシンフォニアは、失われたヴァイオリン協奏曲ニ長調の断片または教会カンタータの断片との説があるけれども、自分にはどちらとも正解のような気がする。

3本のトランペットが活躍する華やかな曲で、おそらくオリジナルは失われた教会カンタータのシンフォニア。
それを後にバッハ自身がヴァイオリン協奏曲に編曲したもののように思う。

 

クレーメルのソロは若々しい中に仄かに漂うロマンティックなテイスト。

今のクレーメルに聴かれる鋭く厳しく切り込むストイックさはさほど感じない。

 

ムラヴィンスキー時代のレニングラードフィルの副指揮者だったころのマリス・ヤンソンスの伴奏もクレーメルに完全に同化、非常に良い。

 

この3曲の中では名作第2番の演奏が印象深い。

 

Youtubeはそのヤンスンス伴奏でクレーメルが弾くバッハ、ヴァイオリン協奏曲第2番

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