M.A.シャルパンティエの「真夜中のミサ」
コロナ禍は今年も収まらぬまま令和3年が暮れていく。
家の片付けに墓掃除、神棚の飾り付けなど 大晦日直前の数日は毎年のことながら慌ただしく時間が過ぎていく。
下の娘夫婦が昨日から来ている。
家の掃除が終わってもう一人の娘と孫も交えて皆で 紅白を見ながら年越し蕎麦。
家の掃除で出てきた2年前に購ったまま忘れていたワイン2本を婿殿と飲みながら。
思えば今年はいろいろあったけれど、孫も生まれ、もう一人の娘も入籍して充実した1年だった。
令和3年の最後に聴いたのはフランスバロック期の作曲家M.A.シャルパンティエの「真夜中のミサ」
クリスマスキャロルを散りばめた親しみやすさのなかに、清楚にして敬虔な祈りの感じられる名品。
クリスマスを歌った曲だけれど静かな年の瀬に聴くのも一興。
演奏はケヴィン・マロン指揮のアレイディアアンサンブル。
NAXOSから出ているCDで古楽器によるもの。
・テ・デウム ニ長調 H.146
・主は言い給えり H.204
・真夜中のミサ曲 H.9
ケヴィン・マロン(指揮)
アレイディア・アンサンブル
録音:2003年1月 カナダ、トロント、グレイス・チャーチ・オン・ザ・ヒル
録音、演奏ともに秀逸。
しっとりと落ち着いたブロックフレーテの 古雅な響きに透明な合唱が純な感動に誘う。
このアルバムの最初の曲は冒頭のトランペット付きのアリアで非常に有名なテ・デウム。
この冒頭はサッカーの試合の前に使われるほど有名なもの。
最初にティンパニの華麗なソロで始まる。
この時代として珍しい、派手な色彩感覚に富んだシャルパンティエ独特の世界を堪能できる 好アルバムだ。
Youtubeはシャルパンティエの「テ・デウム」から前奏曲
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