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2022年1月に作成された記事

2022年1月30日 (日)

本日の練習、今年初の全体練習は中抜け。

どんより曇った日曜日、一時雨がぱらついていた。

画像はオフィス近くの水路で見つけたコサギ。


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近づいたら飛んでいってしまった。

 

本日灯油を買い行くと1リットル当たり100円。

ガソリン、灯油が今までにないほどの高騰。

輸送コストも上がり値上げの連鎖の令和4年。

 

日中は家の片付けに畑作業。


ブロッコリーはほぼ終わって今はダイコンばかり。

 

夜はオケの練習。

今年に入ってからはセクション毎の分奏が多くて全体での合わせは初。

家でしばらくならし吹きをしてから練習会場の文化センター大ホールへ。

 

会場へ着くと、自分が降り番のモーツァルトの「戴冠式」が始まっていた。

後半はブラームス、交響曲第4番と大学祝典序曲。
指揮は鏑木蓉馬先生。

 

ステージ袖で楽器を取り出して息を吹き込んでいるとスマホが鳴った。

 

「はて??? 仕事場からの電話だ」

「緊急の用件があり、すぐに来て欲しいとのこと」


やむなく取りだした楽器をしまい、近くにいたインペクに事の次第を説明してオフィスへ向かう。

 

セミリタイアの身であり、休日の呼び出しはもうないと思っていたが・・・・

 

今後の対応に決まりを付けて再び文化センターに向かうと20時半を過ぎていた。

 

ホールでは本日最後の練習曲「大学祝典序曲」が鳴っている。


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ステージに滑り込むと自分の席は空けてくれてあって譜面台も置いてあった。

ありがたい・・・・

 

曲の途中から参加して、結局吹いたのは正味10分ほど。

 

それでも皆と合奏ができたのでよしとしよう。

 

Youtubeはブラームスの「大学祝典序曲」、サージェント編による合唱付きによる演奏。アンドリュー・デーヴィス指揮のBBC響

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2022年1月29日 (土)

今年最初のレコードコンサートはショパン

令和4年に入りコロナ感染拡大の終息は見えぬまま1月も過ぎてゆく。

本日快晴。

昨晩は市民文化センター主催事業「クラシックレコードコンサート」での解説。

申込受付を始めたころは患者数が一時期減っていた時期だった。


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こんな状態になってしまったので、事前申込制の少人数限定、途中で窓全開の換気をおこないつつの実施。

 

今回は昨年二人の日本人入賞者が出て話題となった、ショパン国際ピアノコンクールを取り上げた。


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第二次世界大戦後再開されたばかりの1949年、第4回の優勝者チェルニー=ステファンスカの録音から始まりアシュケナージ、ポリーニ、ツィメルマン、ブーニン、プレハッチ、スルタノフ、アルゲリッチなどの上位入賞者から、異端とされ本選に進むことができなかったポゴレリッチなど。


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さまざまなエピソードを交えながら順次演奏を紹介。

 

最初にステファンスカのいわゆる伝統的なショパン演奏から。


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アシュケナージ、ポリーニ、ツィメルマンと進めていくにつれて様々な個性と素晴らしい才能の連続。

 

質問も出て寒い中皆さん熱心に聞いてくださいました。


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ショパン三昧の一夜。

 

Youtubeは1975年の第9回ショパン国際ピアノコンクール優勝者、ツィメルマンの弾くショパン「バラード第1番」

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2022年1月26日 (水)

シュワルツコップとフルトヴェングラーのヴォルフ、歴史的なライヴ

晴れ、本日の最高気温は13℃。

エアコンが壊れてメーカーのサービスセンターから修理に来た。

エアコンは2年前に購入したもの。
まださほど使っていないので技術者の人に多少の苦情を提言。

すると「虫が入り込んだ時にスィッチを入れるとショートして壊れることがあります。」
とのこと。

なるほど・・・拙宅の裏が山なのでその可能性を示唆したようだ。

 

故障個所はすぐ特定されて基盤を一つ交換することになった。

取り出した基盤を見せられて技術者の予感が的中したことがわかった。

基板の上に銀色の長い筋。

 

ナメクジの仕業だった・・・・

外の屋外機の隙間からナメクジが入り込んだようだ。

 

エアコンはリフォームのついでに取り付けたので延長保証には入っていない。

そのため出張技術料を含めかなりの出費。

ナメクジ忌避剤をamazonで探すことにした。

 

 

今日もシュワルツコップを聴く。

1953年のザルツブルク音楽祭の記録からヴォルフの歌曲集。

ピアノ伴奏は大指揮者フルトヴェングラーという歴史的な名盤。

聴いたのは東芝から出ていた国内初出LP。

この歴史的なコンサートは、シュワルツコップの夫君のEMIのプロデューサー、ウォルター・レッゲはカラスが出演する「トスカ」のレコーディングに立ち会うためにこのコンサートを聴くことができず、私的に録音している。

 

この日はヴォルフの歌曲22曲とアンコール1曲が歌われ、アンコールを除く22曲が収録された。

後にレッゲは22曲から13曲をセレクトしてEMIから正式に発売している。

 

聴いたのはこの13曲収録の国内初出盤。
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22曲の全曲はLPとしては伊Cetraから2枚組で出ていて、自分は最初にこちらを入手している。

 

 

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最初に盛大な拍手で始まる。

 

当時38才のシュワルツコップの見事な歌に寄り添いながら、時にはリードしていくフルトヴェングラーのピアノ伴奏。

本職のピアニストのような達者な伴奏ではないけれどなかなかの腕前。

響いてくる音楽は指揮するフルトヴェングラーと変わらぬ音の深さと雄弁さ。

 

もう何回も聴いている演奏なのに、あらためて13曲セレクトされた盤を聴くとこちらの方が深い感銘を受ける。


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なぜだろうと思いCetra盤も取り出して第1曲めの「春に」を聴いて思い出した。

 

両者とも緊張しているのかなんとなく流れる音楽がぎこちない。

偉大な二人にしても22曲全てが高水準とはいえないようだ。

22曲の演奏から特に優れた歌唱13曲をセレクトして独自の曲順に並び替え世に問うた名プロデューサー、ウォルター・レッゲの慧眼。

 

モノラルライヴながら音は良い。

東芝盤よりもCetra盤が明瞭な音だ。

 

Youtubeはそのシュワルツコップとフルトヴェングラーのライヴから、ヴォルフの「心変わりした娘」

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2022年1月25日 (火)

シュワルツコップのモーツァルト歌曲集、国内盤ステレオLPとアルゼンチン盤モノラルLP

曇りのち雨。

コロナ感染者は全国で6万人を超えて静岡県内でも1336人。

「まん延防止等重点措置」は今週木曜から。

 

昨日休みで胃と腸の内視鏡検査。

最初に大腸の内視鏡検査を受けたのは15年前

今回はほぼ2年ぶりの検査で家の近くのクリニックで受診。

 

麻酔が入るので車の運転はNG。

朝8時に来て下さいとのことで、およそ2キロの距離を寒い中トボトボ歩く。

前日の雨が上がっているのが多少の救い。

30分ほど歩いて到着。

 

今回内視鏡検査を受けるのは自分も含め同年配の男性3人。
朝は絶食、前日から指定されたレトルトの検査食。


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検査の方法は15年前と変わらず、個室に通され下剤入りのペットボトルと水をひたすら飲み続けること2時間弱。
BGMでサティの「ジムノペディ」がエンドレスで鳴っていた。

 

検査は胃と腸と同時進行、点滴をしながら麻酔薬が入るとしだいに意識が混濁。

気がつくと個室のソファに横になっていた。

時計を見ると検査室に入ってから一時間余りの経過。

検査結果はすぐ出て胃には異常がなかったものの大腸にはポリープがあって切除したとのこと。

組織の検査結果は2週間後。

 

 

シュワルツコップのモーツァルト歌曲集を聴く。

ギーゼキングの美しいピアノの音にシュワルツコップの可憐にして気品のある歌唱。

名盤として名高い演奏で長く国内のステレオ 盤LPで親しんでいた。


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昨年末にいただいたアルゼンチン盤でモノラルLPを聴いてみた。

 

てっきりオリジナルステレオだと思っていたらこの録音のオリジナルはモノラルで、国内 盤LPは擬似ステレオだった。

録音は1955年。


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東芝の国内盤LPジャケットには 疑似ステレオの記載はない。

ステレオ盤は響きが多少細身だが、擬似ステレオとは気がつかないほど良くできている。

 

モノラル盤はよりしっとりした落ち着きが感じられる音。

ギーゼキングのピアノの音がことさら美しい。

シュワルツコップの歌もぐっと若返って聞こえる。

 

不思議なことにこの2枚のLPは曲順が異なる上に、アルゼンチン盤には「かくしごとK518」が収録されていない。

おそらくこのアルゼンチン盤の方がオリジナルに近いのではなかろうか。

 

Youtubeはシュワルツコップの歌うR.シュトラウス「ばらの騎士」

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2022年1月23日 (日)

ミュンシュのラヴェル、イベールのことなど

曇り夜から雨の日曜日。

昨日近くの裾野市に住む親戚夫婦が母を見舞いに家に来た。
父の従兄弟で古くからの付き合い。

母は足腰が弱ってきたけれど日常会話は元気。
楽しく喋っての2時間余り。

 

その中で本日市長選挙が行われる裾野市政の話が出た。

裾野市といえばトヨタの企業城下町。

今盛んにCMが流れている実証都市「ウーブンシティ」の町。

 

さぞや盛り上がっていると思いきやさにあらず。

「ウーブンシティ」が建設される広大な場所は、一昨年までトヨタ自動車東日本の東富士工場があった地。

この東富士工場の機能が一昨年暮れに東北へ移転。

工場が閉鎖されることによって一挙に1000人の雇用が失われ、周辺の関連する諸企業も次々と移転。

 

人が減って景気が一挙に冷え込んでしまったのだという。

裾野市の税収も激減、併せてこのコロナ禍もあり繁華街はシャッター通りと化して市は「財政非常事態」を宣言する事態になってしまったとのこと。

市の施設も次々と閉鎖され、いくつかの市民サービスも廃止。

目に見えて住みにくい町になってしまったという話をしていた。

 

ウーブンシティが完成すれば2000人のトヨタ関係者が居住すると言われているけれど、地元ではかなり冷ややかだ。

 

 

今日はミュンシュのフランス音楽集から。


70年代はじめにRVCから出ていたRGC規格の廉価盤LPで聴いた。


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① ボレロ
② ラ・ヴァルス     (ラヴェル)
③ 牧神の午後への前奏曲 (ドビュッシー)
④ 組曲「寄港地」    (イベール)

シャルル・ミュンシュ(指揮)
ボストン交響楽団

録音:①1956年1月23日②1955年12月5日
③1956年1月23日④1956年12月9,10日
ボストン、シンフォニー・ホール

 

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このシリーズ、音があまりよくない印象だったけれど、EQカーヴを可変できる再生環境となってからはベールが剥がれたかのようにはっきりとした音で聴けるようになった。

モントゥーやミュンシュの手持ちのLPが鮮明な音で聴けるのが嬉しい。

 

ミュンシュのドビュッシーやラヴェルはかつて聴いた時はキツイ音の印象があったけれど、今聴きなおしてみると柔らかさとは異なるけれども粒立ちのはっきりとした艶のある響きだったということがわかる。

 

この中ではラヴェル、特に「ラ・ヴァルス」が凄い。

音の粒子が煌びやかに散乱し華麗な音の絵巻を展開。

 

一音一音に熱の込められた、まさにアツイ演奏の数々を堪能。

 

「寄港地」はこの時期唯一の廉価盤だった。

やがてパレーの演奏も出てきたけれど今でも色褪せない名盤だ

 

Youtubeはミュンシュのラヴェル、1966年の来日公演から「ダフニスとクロエ」

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2022年1月22日 (土)

今年の音盤初買いもクロイツァー

土曜日。

日付が変わった夜遅く1時過ぎに大分宮﨑に大きな地震。

朝になって大分市に住む甥からはひどく揺れたとの連絡あり。
おかけで今日は出勤になってしまったという。

甥の住む同じ大分の近隣都市にも大学時代の同級生が住んでいる。
本人は無事だと思うが今日はさぞや多忙だろう。


先日不要となった台湾製19インチ液晶テレビと複合機2台をハードオフに持って行ったりしていた。

この店は年末にレオニード・クロイツァーとクロイツァー豊子の稀少盤LPを100円均一コーナーから見つけた店


TVは昨年末まで現役だったけれども、リモコンの効きがよくないとのことで500円、
複合機はそれぞれ10円。

TVの処分代やゴミとして出すことを考えればよしとしよう。


生きがけの駄賃、柳田の下の2匹目のどぜう狙いでLPとCDコーナーを除いてみた。

LPコーナーでは見るべきものはなかったけれどCDコーナーにあった!

年末に買ったレオニード・クロイツァーのLPと同じ写真を使った、WINGから出ていたCD2枚組を発見。
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昨年末にはなかったので、同じ方の売却品がLPとは時間差で店頭に並んだのだろう。

さすがに100円ということはなくてこちらは税抜き900円。
もともと売価は5000円で中古も高価な価格で出回っている。

内容はクロイツァーが国内で録音をおこなったショパン、リスト、ベートーヴェンのSP録音を復刻したもの。


ついでにLPコーナーからはマゼール指揮クリーヴランド管によるベートーヴェン。

交響曲第1番と第2番のCBS盤もレジに持って行った。
マゼールとクリーヴランド管とのベートーヴェンの交響曲全集録音のうち先日聴いた第4番は非常によかった。
こちらは100円。


TVと複合機の売価を差し引いても赤字だけれども今年は最初から幸先が良い。

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2022年1月21日 (金)

サミュエル・バーバー聴き比べ

本日晴天、朝から冷えた。風呂場の窓を開けていたら薄氷。

出勤前にテレビで見た京都市内には雪。

通勤途中の富士山。


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今年の富士山は雪が少ない。
北海道東北は豪雪だけれど、こちらの太平洋側は多少ぱらつく程度の雪。

 

昨日は午前中に年休を取って、母の関係するケアマネさんとヘルパーさんとの打ち合わせ。

年老いてすっかり足腰の弱った母はほぼ毎週病院通い。

されども脳のMRI検査では80半ば過ぎとしては驚異的な若さだということで、本人生来の毒舌は益々盛ん。

 

アメリカの作曲家サミュエル・バーバーの管弦楽作品集を聴く。

デイヴィッド・ジンマン指揮のボルティモア交響楽団による演奏でArgoから出ていたCD.


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・弦楽のためのアダージョ(弦楽四重奏曲ロ短調)作品11
・序曲《悪口学校》作品5
・オーケストラのためのエッセィ 第1番 作品12
・シェリーによる場面の音楽 作品7
・オーケストラのためのエッセィ 第2番 作品17
・交響曲 第1番 ホ短調 作品9(単一楽章)

  デイヴィッド・ジンマン(指揮)
  ボルティモア交響楽団

   録音:1991年10月 ボルティモア

 

あまりにも有名な「弦楽のためのアダージョ」からブルーノ・ワルターも録音を残している交響曲第1番まで。

バーバーの主要な管弦楽作品はこの1枚で楽しむことができる。

 

映画音楽のような親しみやすさに色彩豊かなオーケストレーション。

サミュエル・バーバーは20世紀アメリカの作曲家の作品としてはトスカニーニやブルーノ・ワルターが積極的に取り上げたこともあり、比較的録音には恵まれている作曲家。

弦楽のためのアダージョはトスカニーニが初演している。
エッセィ第1番はトスカニーニ、第2番はワルターの委嘱による作品。

 

ジンマンの演奏は恰幅のよいずしりとしたバーバー。

オケの鳴りっぷりは見事だけれど印象としてはかなり重い。

 

アメリカのオケで他のバーバーを聴く。

レナード・スラトキン指揮セントルイス響による演奏でEMIから出ていたCD。


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・弦楽のためのアダージョ(弦楽四重奏曲ロ短調)作品11
・序曲《悪口学校》作品5
・オーケストラのためのエッセィ 第1番 作品12
・オーケストラのためのエッセィ 第2番 作品17
・オーケストラのためのエッセィ 第3番 作品47
・メディアの瞑想と復讐の踊り     作品23a

  レナード・スラトキン(指揮)
  セントルイス交響楽団

 

こちらはバーバーの最後の大きな管弦楽作品となったエッセィ第3番が収録されているのが嬉しい。

 

洗練されてスマートなバーバー。

見通しの良い響きなのは録音の採り方によるのかもしれない。

演奏としてはこちらの方がこの好み。

 

ついでにもう一枚。


NAXOSから出ているバーバーの一連の録音からマリン・オルサップの指揮で聴く。
オケはロイヤルスコティッシュ管弦楽団。
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この中から「メディアの瞑想と復讐の踊り」。

こちらはさらに軽量級。

細身の響き、それでいてシャープな切込みが冴える演奏。

ただこの演奏はいままで聴いたことのないバージョンを使用している。通常よりも演奏時間が長い。

 

最後に、バーバーといえばこの一枚。

将来を嘱望されながら早世してしまったアメリカの指揮者トーマス・シッパーズの録音。


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オケはニューヨークフィルの米オディッセイ盤LP.

壮大にして叙情的なエッセィ第2番.

メディアではオケをフルスロットルで鳴らし切り、息詰まるような興奮を盛り上げる。
アダージョでの悲しみの表現も秀逸だ。

 

バーバーの管弦楽曲作品を集めた演奏では未だにこの演奏が自分のベスト。

 

Youtubeはバーバーの「アニュスデイ」、弦楽のためのアダージョの合唱版。

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2022年1月19日 (水)

ヴァレンティン・ゲオルギュウのショパン

晴のち曇り。
オミクロン株の感染拡大は止む気配はなく本日静岡県の感染者は877人。
第5波のピークを軽く超えてしまった。

全国的にも今までの最大の感染者数となり、いよいよ身近に迫っていることを実感。
母にはワクチン3回目の通知が届いた。

 

 

今日はルーマニアのピアニスト、ヴァレンティン・ゲオルギュウのショパン。

東芝が60年代初めに出していた国内盤モノラルLPで昨年近所のハードオフの100円均一ジャンク棚からの発掘品。

ゲオルギウは初めて聞く名前だった。

レコードジャケットには何も紹介文がなく未知のピアニストの興味だけで購ったもの。

おそらく100円でなければ手を出さなかった。


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・即興曲第2番 嬰ヘ長調  Op. 36
・夜想曲第2番 嬰ヘ長調  Op. 15/2
・幻想曲  ヘ短調 Op. 49
・バラード第1番 ト短調 Op. 23
・アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op. 22

 ヴァレンティン・ゲオルギュウ(ピアノ)

録音は1960年前後。

外盤を調べてもモノラル盤しかないようなのでステレオ録音は存在しないのかもしれない。

とはいえ録音は良いので不満は感じられない。

 

ネットで検索したり演奏家事典の類を見てみると、ヴァレンティン・ゲオルギュウ(Valentin Gheorghiu 1929~)は、ブカレスト音楽院に学び9歳でパリに留学。

パリ音楽院でラザール・レヴィの教えを受け9歳にしてデヴューコンサート。

名ヴァイオリニスト、ジョルジュ・エネスクとも親交もあり、作曲家としてもいくつかの作品のあるルーマニア音楽界を代表する大物だった。

 

虚心に耳を傾けて聴いてみるとこれが大当たり。

柔らかで叙情的、繊細でナイーブでありながら強さも感じ取れるまさに 巨匠の風格。

 

多少癖はあるけれど落ち着いた静かなショパン。

ゲオルギュウの演奏をもっと聞きたくなってネットを見てみると、80歳を記念して10枚組CDが出ていたけれど今は入手難のようだ。

 

Youtubeはゲオルギュウのシューマン、「子供の情景」

 

 

 

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2022年1月17日 (月)

ジャンヌ=マリー・ダルレのリストのことなど

本日晴天、夜から強風。

ここ数日いろいろとバタバタしていて、しばらく更新が滞ってしまいました。

 

良きことも有り悪きことも有り。

孫と戯れたり、新しく親戚になったご家族と楽しくお酒を飲む日もあって、それなりに変化のあった日々。

 

 

今日は阪神淡路大震災のあった日。

あれから27年。

その後東日本大震災もあって、思えば平成は大災害の多かった時代。

 

そして令和は新型コロナウイルス。

千人単位で新規感染者が増えここ静岡県も500人超え。

 

土曜日はトンガの海底火山の噴火もあり、真夜中の突然の津波警報には驚いた。

市の津波警報の緊急サイレンも鳴って慌ててテレビをつけたりネットを検索したり。

ここ沼津は40センチの津波を観測。

火山爆発の衝撃波が関連した通常の津波とは異なる現象らしい。

市内の海岸沿いのお店では、日曜なのに急遽臨時休業する店まで出た。

 

遥か8000キロの南太平洋での海底火山の大噴火。

至近距離だったトンガ王国の情報が全く入って来ないのが気になる。

 

 

今年に入ってから家の電気器具の故障が頻発。

クーラーの暖房機能の消失に加えて、どうもここ数日Wi-Fiが不安定。

トドメはモノラル再生専用として使っていたビクターのレコードプレーヤーから音が出なくなった。


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このプレーヤーQL―A7は、10年以上前に隣町の方から大量のクラシックレコードと一緒に譲っていただいたもの。

DENONのモノラル専用カートリッジDL102を付けてモノラル再生専用として使っていた。

 


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基本性能が良く安定して稼働していたのに、回転はするのに音が出なくなった。

1978年発売なので40年以上前のもの。

さすがに寿命か・・・

 

 

音楽はジャンヌ=マリー・ダルレのリストを聴いていた。

フランスEMIが出していたCD2枚組で、5人のピアニストによるリストのエチュードを集めたもの。


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・超絶技巧練習曲(12曲)/オフチニコフ
・パガニーニによる超絶技巧練習曲(6曲)/ダルレ
・3つの演奏会用練習曲/ゴンザレス、ダルレ
・2つの演奏会用練習曲/シフラ
・「ヘクサメロン」(演奏会用小品)~ベッリーニ「清教徒」の行進曲による華麗な大変奏曲/
  ケセルバウム

 

このCDでダルレは、ラ・カンパネラを含む「パガニーニによる大練習曲」と「3つの演奏会用練習曲」から「ため息」「軽やかさ」を収録。

1970年のステレオ録音。

ダルレはサン・サーンスやフォーレ、ラヴェルら錚々たる大作曲家たちの薫陶を受け、録音では未だ最高の演奏とされるサン・サーンスのピアノ協奏曲全集を残している。

 

美しくも気品があり華麗にして艶のある素晴らしい音。

はっきりとした打鍵で、落ち着いた中に軽やかに弾き切るテクニックも素晴らしい。

収録されている5人のピアニストの中では最も印象に残った。

 

非常に多くの録音がある「ラ・カンパネラ」は今のところ自分にはこのダルレの演奏がベスト。

 

Youtubeはダルレの弾く「ラ・カンパネラ」。1957年のモノラル旧盤。

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2022年1月12日 (水)

安川加寿子の遺産

昨日の雨から一転、今日は朝から良い天気。

東京でのコロナ感染者は2000人を突破して静岡でも200人を超えた。

今日19時と21時のニュースに、東京で小児科医となっている高校吹奏楽部時代の同級生が出演していた。

コロナ感染拡大の具体的な例を挙げてのわかりやすく明快な解説。

同級生の活躍を見るのは嬉しい。

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厳しい寒さ、そしてコロナ感染の拡大する中で庭の梅の花がぽつりぽつりと咲き始めた。

春は着実に近づいているようだ。

 

今日は安川加寿子のライヴ。

「安川加寿子の遺産」から3曲の協奏曲作品のライヴを集めたもの。


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・ピアノ協奏曲(野田 暉行)
・フランスの山人の歌による交響曲 作品25(ダンディ)*
・ピアノ協奏曲第1番作品(ショパン) **

 安川 加壽子(ピアノ)
 森 正
 岩城宏之*
 井上 道義**(指揮)
 NHK交響楽団
 
 録音:1981年5月、 1966年4月5日* 1979年7月 

 

野田作品は安川加寿子の最後の協奏曲演奏となった。

この演奏の3年後の1983年、リウマチによる右手の薬指の腱断裂により引退を余儀なくされている。

ダンディの曲は安川加寿子が日本初演をおこなっている。

 

3曲とも芯の強い煌びやかな打鍵と、それでいて軽やかで暖かで美しい歌の絶妙なバランスの素晴らしい名演。

 

特にショパンが素晴らしい。

ショパンコンクールで聴かれる若者達のフレッシュで未来を感じさせる演奏も良いけれど。

ここで聴くことができるのは大人のショパン。

しっとりとした落ち着きの中に華があるのが良いな。

当時33歳だった井上道義の伴奏も立派。

 

Youtubeは安川加寿子のドビュッシー、「ヒースの茂る荒れ地」

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2022年1月10日 (月)

ドビュッシーのシャルル・ドルレアンの3つの詩

晴れ、雲もなく静かな成人の日

本日一日仕事。

昨日は振り袖姿のご近所の娘さんを見かけた。

 

年末から娘と孫が滞在中、この数週間で孫は驚くほど成長している。

その孫も明日帰ってしまう・・嗚呼

 

今日もドビュッシー全集の33枚組から合唱曲を聴く。
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Disc25:合唱作品集

1-2. 交響組曲『春』(合唱&連弾版) L.68a
3. カンタータ『選ばれた乙女』(ピアノ伴奏版) L.69a
4. カンタータ『選ばれた乙女』(管弦楽伴奏版) L.69b
5-6. シャルル・ドルレアンの3つの詩より『憧れの人』『冬は嫌いだ』(初稿版) L.99a
7-9. シャルル・ドルレアンの3つの詩(改訂版) L.99b
10. 家のない子たちのクリスマス(合唱版) L.147b

マリー=ジョゼフ・ジュデ&ジャン=フランソワ・エッセール(ピアノ:1-2)
エルヴェ・ニケ指揮
フランダース放送合唱団(1-2)

ナタリー・デセイ(ソプラノ:3)
カリーヌ・デエ(メゾ・ソプラノ:3)
フィリップ・カサール(ピアノ:3)
アンリ・シャレ指揮、パリ・ラ・ジューヌ合唱団(3)

バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ:4)
ョスリーヌ・タイヨン(メゾ・ソプラノ:4)
ダニエル・バレンボイム指揮、パリ管弦楽団&合唱団(4)

ティボー・レナエルツ指揮、ナミュール室内合唱団(5-6)
フィリップ・カイヤール指揮、フィリップ・カイヤール合唱団(7-9)

ウキ・オヴァスカイネン(ピアノ:10)
エルッキ・ポホヨラ指揮、タピオラ合唱団(10)

 

このCDには何種かある交響組曲「春」の版のうち合唱と連弾伴奏という珍しい版が収録されている。

 

今日は「シュルル・ドルレアンの3つの詩」を中心に聴いた。

こちらも珍しい初稿も収録されている。

初稿は第2曲が含まれていない。

 

改訂稿の演奏はカイヤール指揮のカイヤール合唱団によるもの。

この演奏のみ録音が古い。

カイヤール合唱団はかつてフランスのエラートレーベルの合唱分野のかなりの部分をカバーしていた。

良い合唱団だとは思うものの今聴いてみるとアンサンブルの緩さがなんとも古めかしい。

音が遠くで鳴っているようなイメージだ。

 

この曲は合唱の神様と言われるエリック・エリクソン指揮のストックホルム室内合唱団のEMI盤にとどめを刺す。

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実演で聴いたこの合唱団の素晴らしさは今でも耳の奥に残っている。

この時合唱団のメンバー一人一人のピッチが完璧に揃っていて音が空中の一点から響いてきたのには驚いた。

後にも先にもあんな体験をしたことがない。


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手持ちは最初に聴いた国内盤LPのほか独EMI盤セットものLPに国内盤CDセット。


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結局エリクソン指揮の演奏を全部聴きたくて買い集めたもの。

 

Youtubeは「シャルル・ドルレアンの3つの詩」、ガーディナー指揮モンテヴェルディ合唱団

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2022年1月 8日 (土)

ドビュッシーのピアノトリオ

令和4年も一週間、晴れて穏やかな土曜日。

今朝のポコ。

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ポコは今年も元気です。

年明けを待っていたかのような感染爆発。

全国で8千人を超え、静岡県内でも129人は第5波の9月並み。

重症者が少ないのはワクチンの効果なんだろうか。

 

今日はドビュッシーを静かに聴いていた。


ワーナーから出ているドビュッシー作品全集CD33枚組から室内楽を集めたもの。


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ドビュッシー室内楽作品集

1-3. ピアノ三重奏曲ト長調 L.5
5. 夜想曲 L.39
6. 間奏曲
7-10. 弦楽四重奏曲 Op.10, L.91
11-22. ビリティスの歌 L.102

ルノー・カプソン(ヴァイオリン1-4)
エドガー・モロー(チェロ:1-4)
ベルトラン・シャマユ(ピアノ:1-4)
ヘンリク・ブレンドストルップ(チェロ:5)
ペア・サロ(ピアノ:5)
ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ:6)
ロベルト・クーレック(ピアノ:6)
エベーヌ四重奏団(7-10)
デルフィーヌ・セイリグ(ナレーション:11-22)
ライオネル・フレンド指揮、ナッシュ・アンサンブル(11-22)

 

ピアノトリオはドビュッシー18才の作品。

自筆譜が散逸し行方不明だったのが1982年に弟子の遺品から発見され出版は1989年。

第四楽章の一部に欠損部分があり補筆されているという。

 

シンプルでいて甘く幾分エキゾティックな佳品。

真冬の高原の冷気のような透明な響きに若きドビュッシーの才能が見て取れる。


カプソン以下の演奏も緻密なアンサンブルと美しい音で聴かせてくれる。

 

ナレーション付きの「ビリティスの歌」は大好きな作品。

落ち着きの中に幾分陰のあるセイリグのナレーション。

名手揃いのナッシュアンサンブルはおかしな味付けをせずに、曲のアルカイックで清楚な雰囲気を伝えてくるのが良い。

 

Youtubeはドビュッシーのピアノトリオ、カプソン、モロウ、シャマユによるこのアルバムの録音風景の映像

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2022年1月 6日 (木)

初雪の日に沼響初練習。

年明け以来の好天から今日は早朝から曇り空。

気温も低く、やがて白いものが舞い始めた。


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ここ沼津では雪が降るのは珍しい。

雪は日中いっぱい降り続き東京では大雪警報が出ていた。

 

オミクロン株の爆発的な感染拡大。

 

第5波が収まりしばらくの小休止が終わり欧米での大流行がこの日本にも時間差でやってきた。

新規感染者4000人は昨年9月以来のこと。

 

そして夜はオーケストラ。
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初雪の降る日に沼響の初練習。

小ホールでの管楽器セクション練習だった。

 

沼津市民文化センターでブラームスの交響曲第4番。

 

 

今年は定演できるのだろうか。

 

Youtubeはギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送響のブラームス、交響曲第4番。

冬の夜に巨峰を仰ぎ見るような厳しくも格調高い名演。

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2022年1月 4日 (火)

コチシュのバルトーク

晴れて寒い日が続く。

本日仕事始め。

帰宅すると娘の婿殿が遊びに来ていて、彼の焼いてくれた牛串をつまみながらそのまま酒のフルコース。

 

昨日は、家内の実家に行きながら家の近くにある楊原神社と吉田神社、そして三嶋大社へ家内と娘と孫を連れて初詣。

楊原神社は千年以上の歴史のある古社だけれど、戦国時代に武田と北条の合戦に巻き込まれて焼失。


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古いものは残っていない。

その隣にある吉田神社は安政年間にコレラの退散を祈念して京都の吉田神社を勧進した神社。

コロナ禍でもあり神妙な気分でお参りをした。

 

その後家内の実家で90近い岳父と痛飲したあとに伊豆一宮三嶋大社へ。

 

三嶋大社の中にも楊原神社が祀られていて、以前から不思議だったけれど記録が残っていないためにその関係がよくわからない。


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三嶋大社はコロナ禍以前とさほど変わらぬ混み具合。

引いたお神籤は「吉」。

 

ハンガリーのピニスト、ゾルターン・コチシュのバルトークを聴く。

コチシュは70年代にはシフ、ラーンキと並んでハンガリーの三羽カラスの一人としてかなり派手に売り出されていた。

この3人はその後三者三様の道を進みピアニストとして着実に成熟していったけれども

コチシュは指揮者としてもいくつかのユニークな録音を残している。

 

ハンガリー国立フィルを振ったラヴェルとドビュッシーの管弦楽曲集ではピアノ組曲の「クープランの墓」で、ラヴェルがオーケストラ編曲を手掛けなかったフーガとトッカータを自身の編曲を加えたり、同じアルバムではドビュッシーの歌曲「忘れられた小唄」のコチシュ編による管弦楽伴奏版がカップリングされていた。

 

そしてこのバルトークは1975年のコチシュ来日時の録音。

手持ちはDENONから出ていたCD。

 

コチシュのバルトークには80年代のピアノ曲全集録音もある。


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「バルトーク:ピアノ作品集」

1. アレグロ・バルバロ
2. 民謡による3つのロンド
3. 3つのハンガリー民謡
4. 組曲 Op.14
5. ピアノソナタ
6. ルーマニア民俗舞曲
7. 古い踊りの歌~15のハンガリー農民歌より

 ゾルターン・コチシュ(ピアノ)

 録音 1975年 荒川区民会館

 

これ、いいなぁ・・・

フレッシュな感覚で純粋無垢な勢いのある演奏。

眩しいような光り輝く若い才能。

コチシュ23才の記録。

 

そのコチシュも5年前に64才で亡くなっている。

 

Youtubeはコチシュの弾くラフマニノフの「ヴォカリーズ」、コチシュ自身のピアノ編曲で今でも多くのピアニストが取り上げる名編曲。

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2022年1月 2日 (日)

コンヴィチュニーのシューベルト、ハ長調の大交響曲

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あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

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昨年は初孫が生まれ、娘の入籍も有り大きな変化のあった年。

元日の我が家は二組の娘夫婦に孫、弟夫妻に大分から飛行機で帰省してきた甥夫婦。

そして義父母と0才から90才までの多くの親戚が集まった。

楽しかった・・・・


来年もまた同じように皆が元気で集いたいもの。

皆が帰った後は祭の後の寂しさ。

 

昨日は午後からほとんど食べっぱなし飲みっぱなしだったので音楽は聴いていない。

さて聴き初めは何しようか・・・・

 

棚を見渡して目に入ったのはシューベルト。

「グレイト」と呼ばれるハ長調の大交響曲。

フランツ・コンヴィチュニー指揮チェコフィルの演奏で聴く。

手持ちは日本コロンビアから出ていたスプラフォン原盤のCD.


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交響曲第9番 ハ長調 D.944「ザ・グレイト」

 フランツ・コンヴィチュニー(指揮)
 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

 録音:1962年4月 プラハ、ルドルフィヌム

 

今は8番と呼ばれることの多い交響曲だけれど、自分としては9番のイメージ。

この演奏は久しぶりに聴く。

手持ちは1994年発売のCDだけれどその後何度も再発されている。

正直、ゲヴァントハウス管との一連の録音に比べ、ウィーン響やチェコフィルなど他のオケを振ったコンヴュチュニーの演奏の印象は希薄だった。

 

久しぶりに聴いて思わず瞠目するような非常な名演。

淡々と進めながらも雄大にして熱の入った巨大な音楽がここでは鳴っている。

 

この曲はかなり前に沼響で演奏したことはあるけれど譜面は一見シンプル。

ところが一歩誤ると「天国的な長さ」どころか冗長さだけの曲になってしまう。

充実した音楽を引き出すことは非常に難しい曲。

 

コンヴィチュニーの演奏は、適度な緊張感の中に聞き手に音楽の大河に身を任せていく心地よさ伝えてくれるような演奏。

普通に指揮しているようでいて、実はこれは大変なことだろうと思う。

オケも各楽器が見事に溶け合った緻密なアンサンブル。

アンチェル時代のチェコフィルが当時の世界最高峰の水準だったことがわかる。

録音も非常に良い。

やはり何度も再発されているのには理由が有ったのだと思う。

 

この録音の3ヶ月後にコンヴィチュニーは61才若さで世を去っている。

 

Youtubeはコンヴィチュニーの「運命」第4楽章、1961年大阪でのライヴ

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