コンヴィチュニーのシューベルト、ハ長調の大交響曲
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
昨年は初孫が生まれ、娘の入籍も有り大きな変化のあった年。
元日の我が家は二組の娘夫婦に孫、弟夫妻に大分から飛行機で帰省してきた甥夫婦。
そして義父母と0才から90才までの多くの親戚が集まった。
楽しかった・・・・
来年もまた同じように皆が元気で集いたいもの。
皆が帰った後は祭の後の寂しさ。
昨日は午後からほとんど食べっぱなし飲みっぱなしだったので音楽は聴いていない。
さて聴き初めは何しようか・・・・
棚を見渡して目に入ったのはシューベルト。
「グレイト」と呼ばれるハ長調の大交響曲。
フランツ・コンヴィチュニー指揮チェコフィルの演奏で聴く。
手持ちは日本コロンビアから出ていたスプラフォン原盤のCD.
交響曲第9番 ハ長調 D.944「ザ・グレイト」
フランツ・コンヴィチュニー(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1962年4月 プラハ、ルドルフィヌム
今は8番と呼ばれることの多い交響曲だけれど、自分としては9番のイメージ。
この演奏は久しぶりに聴く。
手持ちは1994年発売のCDだけれどその後何度も再発されている。
正直、ゲヴァントハウス管との一連の録音に比べ、ウィーン響やチェコフィルなど他のオケを振ったコンヴュチュニーの演奏の印象は希薄だった。
久しぶりに聴いて思わず瞠目するような非常な名演。
淡々と進めながらも雄大にして熱の入った巨大な音楽がここでは鳴っている。
この曲はかなり前に沼響で演奏したことはあるけれど譜面は一見シンプル。
ところが一歩誤ると「天国的な長さ」どころか冗長さだけの曲になってしまう。
充実した音楽を引き出すことは非常に難しい曲。
コンヴィチュニーの演奏は、適度な緊張感の中に聞き手に音楽の大河に身を任せていく心地よさ伝えてくれるような演奏。
普通に指揮しているようでいて、実はこれは大変なことだろうと思う。
オケも各楽器が見事に溶け合った緻密なアンサンブル。
アンチェル時代のチェコフィルが当時の世界最高峰の水準だったことがわかる。
録音も非常に良い。
やはり何度も再発されているのには理由が有ったのだと思う。
この録音の3ヶ月後にコンヴィチュニーは61才若さで世を去っている。
Youtubeはコンヴィチュニーの「運命」第4楽章、1961年大阪でのライヴ
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