コチシュのバルトーク
晴れて寒い日が続く。
本日仕事始め。
帰宅すると娘の婿殿が遊びに来ていて、彼の焼いてくれた牛串をつまみながらそのまま酒のフルコース。
昨日は、家内の実家に行きながら家の近くにある楊原神社と吉田神社、そして三嶋大社へ家内と娘と孫を連れて初詣。
楊原神社は千年以上の歴史のある古社だけれど、戦国時代に武田と北条の合戦に巻き込まれて焼失。
古いものは残っていない。
その隣にある吉田神社は安政年間にコレラの退散を祈念して京都の吉田神社を勧進した神社。
コロナ禍でもあり神妙な気分でお参りをした。
その後家内の実家で90近い岳父と痛飲したあとに伊豆一宮三嶋大社へ。
三嶋大社の中にも楊原神社が祀られていて、以前から不思議だったけれど記録が残っていないためにその関係がよくわからない。
三嶋大社はコロナ禍以前とさほど変わらぬ混み具合。
引いたお神籤は「吉」。
ハンガリーのピニスト、ゾルターン・コチシュのバルトークを聴く。
コチシュは70年代にはシフ、ラーンキと並んでハンガリーの三羽カラスの一人としてかなり派手に売り出されていた。
この3人はその後三者三様の道を進みピアニストとして着実に成熟していったけれども
コチシュは指揮者としてもいくつかのユニークな録音を残している。
ハンガリー国立フィルを振ったラヴェルとドビュッシーの管弦楽曲集ではピアノ組曲の「クープランの墓」で、ラヴェルがオーケストラ編曲を手掛けなかったフーガとトッカータを自身の編曲を加えたり、同じアルバムではドビュッシーの歌曲「忘れられた小唄」のコチシュ編による管弦楽伴奏版がカップリングされていた。
そしてこのバルトークは1975年のコチシュ来日時の録音。
手持ちはDENONから出ていたCD。
コチシュのバルトークには80年代のピアノ曲全集録音もある。
「バルトーク:ピアノ作品集」
1. アレグロ・バルバロ
2. 民謡による3つのロンド
3. 3つのハンガリー民謡
4. 組曲 Op.14
5. ピアノソナタ
6. ルーマニア民俗舞曲
7. 古い踊りの歌~15のハンガリー農民歌より
ゾルターン・コチシュ(ピアノ)
録音 1975年 荒川区民会館
これ、いいなぁ・・・
フレッシュな感覚で純粋無垢な勢いのある演奏。
眩しいような光り輝く若い才能。
コチシュ23才の記録。
そのコチシュも5年前に64才で亡くなっている。
Youtubeはコチシュの弾くラフマニノフの「ヴォカリーズ」、コチシュ自身のピアノ編曲で今でも多くのピアニストが取り上げる名編曲。
| 固定リンク
「音盤視聴記録」カテゴリの記事
- ホロヴィッツ、1978-79ライヴ(2023.12.01)
- ディヴィッド・マンロウ、中世ルネサンスの楽器(2023.11.28)
- テンシュテットのエロイカ(2023.11.16)
- スーストロのトランペットでテレマンほか(2023.11.14)
- パリ、ノートルダム大聖堂のクリスマスライヴと朝比奈隆の第九(2023.11.12)
コメント