トスカニーニの展覧会の絵
今年に入って最も暖かな一日。
気温が上がると花粉症の季節。
マスクせずに外に出たら、たちまちクシャミの5連発。
昨日買い物に行ったドンキの屋上駐車場からの富士山。
風が強かったので雪が吹き飛ばされている。
第二次世界大戦後最大の侵略戦争の前に、国際連合は無力。
安全保障理事会の議長がロシアとは皮肉なものだ。
映像で見るウクライナの人々の悲しげな表情が胸を打つ。
国土を必死に守るウクライナ軍にロシア軍が苦戦だという。
キエフ未だ陥落せず・・・・
ムソルグスキーの「展覧会の絵」を聴く。
この曲の終曲はウクライナの首都キエフの門。
第10曲;「雄大な門(首都キエフにある)」
キエフ市が、11世紀に建てられた「黄金の門」再建のために一般公募をおこなったとき、ムソルグスキーの友人画家ガルトマンの応募作品。
かつてCDやLPのジャケットにこの絵がよく使われていた。
実際には建築されなかった幻の門を、ムソルグスキーは友のために音の大伽藍で壮大に描く。
教会のコラールと、民衆の象徴としてムソルグスキーの作品の中で随所に現れる鐘の音がキエフの空に鳴り響く。
門は11世紀のスタイルで1982年に再建された。
・組曲「展覧会の絵」
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
NBC交響楽団
録音:1953年1月27日、カーネギーホール
4種あるトスカニーニの同曲録音中最後のもの。
聴いたのはアルゼンチン盤LP。
確固たる造型、凝集され無駄のない筋肉質の演奏。
印象に残ったのは。「チュイリー」での子供を慈しむような優しさに満ちた表現。
謹厳なトスカニーニにこんな優しい一面があったとは。
「ヴィドロ」では、中間部分のただ1音の頂点に狙いを定め、目標に向かってテンポを次第に上げクレシェンドする様は凄まじいもの。
頂点を極めた後の落とし方も実に鮮やかだ。
ラヴェル版に多少手を加えていて、「サミエル・ゴールデンベルクとシュミイレ」後半のホルンにのばし加筆、「グノーム」にもトランペットパートにトロンボーン加筆、「キエフの大門」で段階的に盛りあがる直前には、ティンパニのクレッシェンドを加筆。
録音も良い。
Youtubeはチェリビダッケ指揮ミュンヘンフィルの「展覧会の絵」からキエフの大門
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