ダヴィドヴィチのショパン
今日はロシアの女流ピアニスト、ベラ・ダヴィドヴィチのショパンを聴く。
ダヴィドヴィチは、第二次世界大戦後に再開されたショパン国際ピアノコンクールで、ハリーナ・チェルニー=ステファンスカと1位を分け合っている。
歴史あるこのコンクールで一位が二人となったのはこの時のみ。
もっとも1932年の第2回では、1位のアレクサンダー・ウニンスキーと2位のイムレ・ウンガルの審査結果が同点で、結局コイントスで順位を決めたという話が伝わっている。
ウニンスキーは、その後フィリップスレーベルにまとまった数の録音を残したけれども、ウンガルについては録音を目にしたことがない。
運も実力のうち・・ということか。
ダヴィドヴィチで聴いたのはショパンの「24の前奏曲」
国内で発売された帯付き蘭フィリップス盤LP。
・24の前奏曲 Op.28
ベラ・ダヴィドヴィチ(ピアノ)
録音 1979年
見るからに音が良さそうなLP.
ゆっくり落ち着いた秋色のショパン。
力強さの中に風格と気品が感じられるのが良い。
録音はしっとりとした中に艶やかさも感じられる、典型的なフィリップスの音。
Youtubeはダヴィドヴィチの弾くショパン「華麗なる大円舞曲」、今や貴重となったソ連時代のエストニアピアノの音。
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