小出信也さんのことなど
2月最後の週末。吹く風から多少冷たさが和らいできたようだ。
開花が遅れていた3色の花の咲く庭の梅、「おもいのまま」もポツリポツリと咲き始めた。
元N響首席フルート奏者小出信也さんが亡くなった。
自分がクラシック音楽に親しみ始めた頃、小出さんはN響の首席フルート奏者で、ホルンの千葉馨さんやクラリネットの浜中浩一さんと並び、その時期のN響管楽器奏者の顔だった。
自分にとってはまさに雲の上の人。
その小出信也さんが、縁あって娘が在籍していた高校吹奏楽部の定期演奏会に出演して下さったことがある。
当時娘は3年生。ホルンを吹きながら学生指揮者も兼ねていた。
当時の吹奏楽部の指導者であったOさんが小出さんと親しく、その縁で実現したもの。
本番はOさんが指揮。
小出さんはサン・サーンスの歌劇「アスカニオから」や、ドビュッシーの「シランクス」などのソロを吹いた。
その時の木製のフルートのふくよかで柔らかな音は、今でも印象に残っている。
他の曲では学生たちが演奏する中に入って、何曲かを演奏してくださった。
中でも「アルルの女」第2組曲のメヌエットのフルートソロはさすがに見事だった。
その後小出さんからは、当ブログやFBでもコメントをいただいたりして、雲の上の人からぐっと身近な存在になっていた・・・・
娘にとっても高校時代の良き思い出となりました。
ありがとうございました。
心からご冥福をお祈りいたします。
Youtubeは小出信也さんのドビュッシー、「ビリティス」
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