興国寺城址、そしてランドフスカのバッハ
晴れのち曇り、夜遅くに一瞬小雨。
本日休みで母を連れて皮膚科と内科のクリニックへ。
母はしもやけと診断され、内服薬を処方された。
内科では母のリハビリと、先月自分が受けた胃と腸の内視鏡検査の結果を受け取る。
摘出した大腸のポリープは良性のものと知り安心する。
ちょうど自分と同じ年齢の時に父は大腸ガンだった。
二日ほど前からお腹の具合が悪いので整腸剤を処方していただく。
先日、阿野全成ゆかりの大泉寺に寄った帰りに近くにある興国寺城址に立ち寄った。
興国寺城は、北条早雲旗揚げの城と言われている。
江戸時代初期に廃城となりその後農地となり現在に至る。
今は続日本百名城にも選定され、国指定史跡として市が整備している。
広大な城跡に一部石垣が残る長大な土塁。
そして目の眩むような巨大な大堀切。
武田信玄が攻めても、ついに落とすことができなかった名城だ。
ここにも見学者が数組来ていた。
天守台跡に登ってみると遠く静岡から伊豆半島がよく見えた。
三の丸跡の前には当時東西を結ぶ主要道路だった鎌倉古道。
多くの情報が集まるまさに交通の要衝。
ワンダ・ランドフスカの弾くバッハを東芝のGR盤LPで聴く.
・半音階的幻想曲とフーガ BWV903
・イタリア協奏曲 BWV971
・パルティータ第1番 変ロ長調 BWV903
・トッカータ ニ長調 BWV912
ワンダ・ランドフスカ(チェンバロ)
録音:1935年
ランドフスカはチェンバロ復興のパイオニア。
ファリャのチェンバロ協奏曲やプーランクの「田園コンセール」といったチェンバロとオーケストラのための20世紀の名曲はランドフスカなしでは生まれなかった。
鋼鉄の重機が目の前を通り過ぎていくような古色蒼然たる重い音。
モダンチェンバロによる年齢を感じさせない、生き生きと明るい豪奢にして堂々たるバッハ。
多彩なレジストレーションで音色の変化を付けていく。
派手な音色が今となっては滑稽さも感じさせる瞬間もあるけれど、自然な音楽の流れに豊かな歌心。
即興性も感じられ、聴いていくうちにいつのまにか引き込まれていく演奏だ。
録音時期か使用楽器が異なるのかB面のトッカータはかなり明るく軽い音だ
Youtubeはランドフスカの弾くバッハ、平均律クラヴィーア曲集第1巻
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