モートン・グールドのコープランド
本日快晴。
昨晩の雨で朝の路面が濡れていた。
沼津御用邸の桜が満開。
冬の寒さがしばらく残っていたけれど、ここ数日の暖かさで桜の開花が加速。
本格的な春の到来だ。
コロナ感染者がまた増えてきた。
第7波が来るのだろうか。
先日の東京行きでお茶の水ディスクユニオンで購ったモートン・グールドのコープランドを聴いた。
米RCAのLP。
もともと優秀録音で鳴らしたリヴィング・ステレオシリーズの1枚。
01「ビリー・ザ・キッド」組曲
02「ビリー・ザ・キッド」~ワルツ
03「ロデオ」組曲
モートン・グールド指揮
モートン・グールド・オーケストラ
録音 1957年10月
ニューヨークマンハッタンセンター
「ビリー・ザ・キッド」はコープランド自身が選んだ組曲版にワルツを加え、「ロデオ」の組曲は通常の4曲に「ホンキートンク」間奏曲を加えた独自のもの。
同じような試みは、レナード・スラットキンがセントルイス響を振って録音したEMIでもおこなっている。
グールドの振っているオケは覆面オケ。
演奏を聴くと、緻密にして各楽器の音色、イントネーションの共通点など、単なる腕っこきのフリーランサーの寄せ集めでないことがわかる。
ニューヨークのマンハッタンセンターでの録音であり、おそらくニューヨークフィルか世界一ギャラが高いメトロポリタン歌劇場のオケあたりが母体ではなかろうか。
とにかくオケの抜群のうまさと驚くほどの鮮明な録音に驚く。
熱くヴィヴィッドな音楽づくりのグールドの指揮も見事なもの。
実際にホンキートンクのピアノを使用しているのも良い。
実はこの演奏はダブリ買いで、もうひとつの手持ちはSACD。
こちらは以上の2曲にグローフェの「グランド・キャニオン」とのカップリング。
LPとSACDとで音を比べてみた。
この録音は3トラックの録音で、真ん中で拾った音がSACDでは自然な音場で響いているのに対して、LPでは無理やり左右に分けた印象。
LPは左右のスピーカーが豊かで鮮明な音で鳴っているものの、中抜けの印象は免れない。
ただ、音の個別な響きはアナログ録音固有の豊かさがあって、SACDを聴かなければ十分に満足できたと思う。
Youtubeはコープランドの「市民のためのファンファーレ」、5本のホルンによる演奏
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