リヒター=ハーザーの戴冠式
晴れのち曇り。
裏山の河津桜が今は満開。
見とれていたら上空をオスプレイが飛び去って、現実に引き戻された。
月曜日は、かかりつけのクリニックで定期健診。
ついでにワクチン3回目の接種。
前月採血した血液検査の結果はかなり良かった。
ところがその晩から熱が出て39度を超えた。
頭痛、胃の痛み、全身の倦怠感が半端でない。
前2回の接種の時にも多少の体温上昇と肩の痛みはあったけれども、今回の副反応は酷い。
結局翌日午前中まで熱は下がらず、ほとんど食事も摂らず、OS1だけをがぶのみしていた。
三日目の今日になって熱が下がり、多少気分が良くなったので出勤することにした。
音楽は軽いものしか聴く気がせず、定期演奏会の曲目解説のプログラム原稿を書いたりしていた。
「戴冠式」は第2楽章のピアノパートが未完。
モーツァルトはピアノ独奏パートを右手のみしか書き残していなく、おそらく自身で演奏することを想定していて即興演奏を得意としたモーツァルトには右手パートだけで十分だった。
出版の際は第3者が左手パートを書き加えている。
などを限りある紙面のスペースに加えるかどうか迷うところ。
聴いたのは曲目解説からみでモーツァルトの「戴冠式」。
ドイツのピアニスト、ハンス・リヒター=ハーザーのピアノに若き日のケルテスの伴奏。
手持ちは東芝EMIセラフィム規格の廉価盤LP。
アニー・フィッシャーの弾く第20番のコンチェルトとのカップリング。
この演奏は15年前に聴いている。
・ピアノ協奏曲第26番ニ長調K.537「戴冠式」*
ハンス・リヒター=ハーザー(ピアノ)
イシュトバン・ケルテス(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
録音 1960年
黒光りするような重厚な演奏で、鍵盤上のベンツともよばれるリヒター=ハーザー。
強面で硬派の演奏を予想しがちだけれど、意外と心優しい繊細な演奏。
若き日のケルテスの 伴奏も素晴らしい。
この爽やかな伴奏にリヒターハーザーも触発されたのかもしれない。
Youtubeはグルダの弾き振りで「戴冠式」、オケはミュンヘンフィル。かなり手を加えています。
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