ハンニカイネンのシベリウス、4つの伝説
暖かくなってきた。
なたね梅雨の合間の晴天。
明日から再び雨の予報。
裏山の山藤が咲いている。
今日は愛犬ポコをトリミングに連れて行くついでに韮山の願成就院に行ってみた。
願成就院は北条時政建立。
この地はNHK大河「鎌倉殿の13人」の舞台となった場所。
自宅から車で20分程度の場所で何度か訪れている。。
前回なかった大河ドラマの幟が正門の横に立っていた。
平日の朝でもあり参拝客は自分のほかは初老のご夫婦一組のみ。
観光ガイドさんもおらず、ご本尊の運慶作の阿弥陀如来像は見ることはできなかったけれど、南塔跡の周辺などをしばし散策。
静かで落ち着いた雰囲気に癒やされる気分。
帰宅途中でブックオフに寄って本数冊を購入。
CDコーナーには見るべきものなし。
フィンランドの指揮者、タウノ・ハンニカイネンのシベリウスを聴く。
原盤はロシア・メロディアのもの。
手持ちはメロディアのロシア国内仕様のLPと、新世界レーベルとして日本国内で出ていた2種のLP。
「四つの伝説曲」
・レンミンカイネンと島の乙女たち
・トゥオネラの白鳥
・トゥオネラのレンミンカイネン
・レンミンカイネンの帰郷
タウノ・ハンニカイネン(指揮)
モスクワ放送交響楽団】
手持ちのハンニカイネンのディスクはシベリウスばかり。
交響曲は第2,4,5の3曲。
「カレリア」組曲に「タピオラ」、「悲しきワルツ」「フィンランディア」、スピヴァコフスキーのヴァイオリンでヴァイオリン協奏曲など。
正直なところ、ハンニカイネンは世界中に客演して名声を上げるようなタイプではない指揮者だと思う。
シカゴ響の副指揮者ではあったり一時はアメリカで活動していたけれど、やがて主な活動の場はロシアと北欧周辺、イギリスなど。
地道に活動したローカルな指揮者という印象。
こちらは沼響のホームページに連載している聴き比べでのハンニカイネンのシベリウスの交響曲第2番の感想。
この演奏もほの暗い響きの中で淡々と進めている本場のシベリウス。
後半の2曲が良い。
ロシアのオケでありながら野放図にフォルティシモで咆哮させるのではなく、じっくり慎重に取り組んでいる滋味のある演奏だ。
有名な「トウネラの白鳥」の演奏がショボイので損をしているけれども、残されたハンニカイネンのシベリウスでは、この「4つの伝説」が最も出来が良いと思う。
ハンニカイネンは1964年2月に来日して分裂前の日本フィルに客演し、この「4つの伝説」を含めた2回の演奏会を開いている。
2月23日のプログラムは
・J.S.バッハ(ハンニカイネン編曲):トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
・R.シュトラウス:交響詩《死と変容》 op.24
・シベリウス:組曲《レンミンカイネン》-4つの伝説 op.22
そして「2月13日
・シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調 op.82
・ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68
この中ではハンニカイネン編曲のバッハが興味深いところ。
「4つの伝説」としての演奏はおそらく日本初演に近いのではなかろうか。
メロディア録音の「4つの伝説」はモノラルで音の明瞭度に欠ける。
この3種の盤ではロシア・メロディア盤が良い音だ。
Youtubeはハンニカイネンのシベリウス、組曲「カレリア」から
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