ディーン・ディクソンのガーシュイン
金曜から週末にかけて雨模様。
気温も低い、昨日は午後から晴れてきたので畑と庭の草取りをしていた。
今日は日曜日。
この4月から非常勤となり出勤する日も減ったので曜日の感覚が薄れてきている。
人生の新たなフェイズに入ったのを実感。
沼響のホームページに連載している聴き比べコラム。
ここ数年更新ができずに休眠状態だったけれども、先日、記事を読んでいただいている方から情報提供があった。
マーラーの「巨人」の初期の録音のひとつ、ボルサムスキーに関する情報だった。
自分はてっきりポーランド出身だと思っていたら、ウクライナ生まれの指揮者だった。
8年ほど前に書いた記事だけれど、未だに読んでくれる方がいることを知って嬉しくなった。
早速訂正させていただきました。ありがとうございます。
先日ブラームスを聴いたアメリカの指揮者、ディーン・ディクソンのガーシュインを聴く。
ウィーン交響楽団を振った演奏で伊Jokerから出ていたLP.
・パリのアメリカ人
・ラプソディ・イン・ブルー*
ディーン・ディクソン(指揮)
ウィーン交響楽団
ヴィヴィアン・リフキン(ピアノ)*
録音 1952年
標記はステレオだけれどオリジナルはモノラル。
ディクソンとリフキンは1953年にマクダウェルのピアノ協奏曲の録音をWestminsterに残している。
こちらのオケはウィーン国立歌劇場管弦楽団。
このガーシュインも同じ頃のVOXへの録音。
「ラプソディ・イン・ブルー」は聴衆ノイズが聞こえる。
ライヴ録音のようだ。
ディクソンのいくつかの演奏を聴くと、生真面目というか幾分曲に距離を置いた冷たさを感じる瞬間がある。
けれどもこのガーシュインは生き生きとした躍動感にハチャメチャな遊び心に満ちた演奏だった。
おもちゃ箱をひっくり返したような喧騒感が「パリのアメリカ人」では良い雰囲気を出しているし、「ラプソディー・イン・ブルー」の中間部も木管楽器のカエルの声のような歌わせ方やトランペットのフラッターも強烈。
確かな技巧で聴かせるピアノソロも良い。
シンフォニックな響きで狂乱怒濤の波状攻撃で迫る終盤もなかなかのもの。
ピアニストのヴィヴィアン・リフキンはディクソンの妻だった人だが1953年に離婚している。
ピアノとオケの丁々発止のぶつかり合いは、この翌年に破局になるとは思えぬほど。
「ラプソディ・イン・ブルー」はカットなしの演奏。
Youtubeはディーン・ディクソン指揮のブラームス、交響曲第1番
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