マルケヴィッチのグラナドス
GW最後の週末は爽やかな快晴。
適度な風に適度な気温。
昨晩から再び孫が来ている。
歩き始めて、自分の意志も意味不明の言葉を発しながら動作で示すようになってきた。
コロナ感染者は徐々に減少していたけれど、このGWの大移動で再び増加の兆候。
ウクライナ情勢も予断を許さず。
コロナ感染拡大という大災厄の中で、世界経済の混乱を招きつつやがて大きな戦争に発展しかねない歴史上の大きな危機。
今日の蒼い空を見上げながら、アラモの砦と化しているマリウポリ製鉄所の暗い地下に避難している市民たちのことを思う。
歴史は繰り返す。
巨匠マルケヴィッチによるスペインにちなんだ曲を集めたアルバム。
PhilipsのCD。
「スペイン名曲集」
・ボレロ :ラヴェル
・狂詩曲「スペイン」 :シャブリエ
・スペイン舞曲集 op.37より~第4番、第5番、第8番:グラナドス~ハルフテル編
・歌劇「ゴイェスカス」~間奏曲
・サパテアード(スペイン民謡による小品集 より) 以上:グラナドス
・カタルーニャ狂詩曲 :アルベニス
・バレエ「恋は魔術師」 :ファリャ
イーゴル・マルケヴィッチ(指揮)
スペイン放送交響楽団
録音 1966年、1968年
自分が実演を聴いた中で最大の巨匠だったマルケヴィッチ。
各曲は既にLPで架蔵済み。
いずれも何度も聞いている演奏。
グラナドスの舞曲集で相当な音量バランスで鳴り響いているダブルリード族の音のシャワーがかなり強烈だ。
スコアは見ていないけれども、明らかにオーボエとは異なるチャルメラのような音。
これはスペインの伝統的民族楽器「ドサイナ」ではなかろうか。
これほど目立つ楽器の用法なのに、この演奏の評論や紹介でこのことに言及した記事をみたことがない。
バスを効かせながら速いテンポで描ききった「ボレロ」や、鮮やかなリズム処理が光るシャブリエなど、いずれもマルケヴィッチならではの切れ味が光る名演だ。
Youtubeはグラナドスのスペイン舞曲、クライスラーによるヴァイオリン版
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