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2022年6月に作成された記事

2022年6月30日 (木)

フランダース・リコーダーカルテットの「Armonia di Flauti」

北海道で大雨が続く中、6月としては異常なまでの暑さ。

電力は逼迫、そしてコロナ感染が再び増加に転じてきた。

 

この暑さでは確かにマスクは辛い。

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畑のトマトが採れ始めた。

肥料過多でボウボウに茂ってしまったけれど、予想の外大粒の実。


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カボチャの成長は止まらず。


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すぐ横のサツマイモやピーマンの領域まで侵し始めた。

伸びすぎた茎を切ってしまうのは簡単だけれど、面白そうなのでしばらく様子を見ることにする。

 

今日はフランダース・リコーダカルテットの演奏。

OPUS111から出ていたCDで、バッハやヴィヴァルディのほか、イザークやスザートのルネッサンス期の作曲家や廣瀬量平などの現代作品を加えたもの。


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・無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV 1006 - 前奏曲(バッハ)

・2つのヴァイオリンのための協奏曲 イ短調 Op. 3, No. 8(ヴィヴァルディ)

・ダンスリー - パヴァン - ラ・バタイユ - ガイヤルド(スザート)

・ア・ラ・バッターリア(イザーク)

・天から遣わされたアルバヌスよ(チコニア)

・パヴァン、ガリアード、アルメイン、その他荘重な、あるいは軽妙な小エア集
            (ホルボーン)

・フーガの技法 BWV 1080から(バッハ)

・牧歌(廣瀬量平)

・幻想曲とフーガ ト短調 BWV 542 (バッハ)

・ア・ターキッシュ・バンブルビー(ヤン・ファン・ランデヘム )

 

 フランダース・リコーダーカルテット
 
    録音1998年。

 

フランダース・リコーダーカルテットは1987年結成。


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この録音には日本人の吉嶺史晴が加わっているけれど、今はメンバーが変わっているようだ。

この中でオリジナル曲は廣瀬作品とベルギーの作曲家ファン・ランデヘムによる2作品のみ。

 

とてもリコーダーとは思えないほどの超絶技巧。

 

テクニックだけではなく、他の曲もまるでリコーダーのために作曲されたかのように聞こえてくる。

古い時代の音楽に挟まれた廣瀬作品も全く違和感はない。

 

最後に置かれたファン・ランデヘム作品はモーツァルトのトルコ行進曲のパロディのような音楽。

打楽器も加わり自由に遊ぶ楽しい音楽だ。

 

自分としては大好きなバッハのBWV.1006とヴィヴァルディの作品3の8から始まっているのが嬉しかった。

 

Youtubeはフランダース・リコーダーカルテットの「シング・シング・シング」

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2022年6月28日 (火)

クリュイタンスのエロイカ

猛暑。

出勤途中に市民文化センター敷地内から今年初めてのクマゼミの声。

かつて蝉の鳴く順番は最初にハルゼミ。

暑くなり始めてニイニイゼミから始まり続いてアブラゼミ、そして夏の盛りに入ってクマゼミ、ミンミンゼミ、最後にツクツクホウシと決まっていたけれど、地球温暖化のためか、最近はいきなりクマゼミが鳴くようになってきている。

 

昨日梅雨明け。

梅雨入りから13日で明けるのは観測史上最短だという。

地球の気象全体がおかしくなっているのとリンクするようにコロナ禍やウクライナ戦争。

人の社会もおかしくなってきた。

 

日曜は庭の植木の剪定。

足元を見たらカタツムリが這っている。危うく踏みつぶすところだった。


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このカタツムリも最近はすっかり見かけなくなった。

こちらも異常気象の影響か。

 

昼食は家内が買ってきた桃屋のコロッケパン。


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昨日はオフで午前中は母のディケアの相談。

終わってからは目が痛むという母を眼科に連れて行った。

いくつかある目の精密検査で母は要領を得ず、クリニックの方々にご迷惑をかけてしまった。

検査結果は異状なし。

結果を聞いて本人は安心していた。

本当に痛かったのだろうか?

 

そして今日は岳父の90歳の誕生日。

岳父は体育会系の婿殿二人相手に酔い潰してしまうという相変わらずの酒豪ぶり。

かつて自分の同業他社では副社長だったこともあり、いろいろアドバイスをいただくこともあった。

いつまでも元気でいて欲しいと思う。

 

 

クリュイタンスのエロイカを聴く。

有名なベルリンフィルとのベートーヴェン交響曲全集中の1枚。

手持ちはLP CDいろいろあれど、今回はイタリアEMIのLPで聴いた。

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交響曲第3番変ホ長調作品53『英雄』 

 アンドレ・クリュイタンス(指揮)
 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

  録音 1959年4月 グリューネヴァルト教会、ベルリン

 

この交響曲全集、自分は東芝セラフィムの廉価盤LPで長い間親しんでいる。

セラフィムの最初のシリーズでは、全9曲のうち「田園」だけはクーベリック指揮ロイヤルフィルの演奏で出ていて、後に緑色の統一ジャケットの新シリーズとして出直したときにクリュイタンスの「田園」に差し替わった。

そのためクーベリックの旧録音の「田園」はその後滅多に見かけなくなった。

 

クリュイタンスのベートーヴェンはいずれも速めのテンポ。

フルトヴェングラー時代の猛者が多数残るベルリンフィルの重量級の音が鳴りきっている中でのスマートで洗練されたスタイル。

特に第4番の演奏は自分のレファレンスになっている。

この「エロイカ」でも印象は変わらない。

第3楽章トリオのホルン三重奏の重厚な音には惚れ惚れするほど。

 

このイタリア盤LPは手持ちのクリュイタンスの芸術64枚組のCDよりも音が良い。

Youtubeはクリュイタンスの「ダフニスとクロエ」

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2022年6月25日 (土)

エルネスト・ブール、Hansslerのラヴェル

6月最終土曜日。

猛暑、梅雨が明けないまま暑さがやってきた。

 

本日植木職人が入り、汗だくになって生垣撤去の作業中。

生垣の向こうには農業用水がかなりの勢いで流れている。

大人が落ちても危険な流れなので塀とフェンスに替えることにした。

 

エルネスト・ブールのラヴェルを聴く。
Henslerから出ていたCDで前に聴いている

近現代音楽に秀逸な演奏を残したフランスの指揮者エルネスト・ブール(1913-2001)。

凄い実力者だったのにさほど知られることがなく終わってしまった。

 

その中でラヴェルは世界初録音の歌劇「子供の魔法」をはじめとして、比較的まとまった量の録音を残している。

 

所有するブールの「子供と魔法」は米コロンビア盤だけれど、コクトーの手になる仏コロンビア盤は入手難で非常に高価

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ラヴェル:管弦楽作品集
 ①組曲『クープランの墓』
 ②歌曲集『シェエラザード』
 ③古風なメヌエット
 ④ツィガーヌ
 ⑤『ダフニスとクロエ』第1組曲&第2組曲
 
 アーリン・オジェー(S)②
 ピーナ・カルミレッリ(vn)④
 エルネスト・ブール(指揮)
 南西ドイツ放送交響楽団
 

 録音:1974年①⑤ 1975年② 1977年③ 1967年④
 バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ

 

録音年はバラけているけれど素晴らしい内容のプログラミング。

小さな編成の曲から順に大きな編成となり間奏曲的な意味合いに「古風なメヌエット」を配し両翼にソリストの入る曲というセンスの良さが光る。

 

どの曲も明晰な解釈に適度な甘さを含ませた見事なもの。

シェエラザードのアーリン・オジェーの可憐な歌声に心惹かれる。

イ・ムジチの何代目かのリーダーだったカルミレッリはイ・ムジチの来日時に実演を聴いた。

ヴィヴァルディの「四季」で感動的なソロを聴かせたのを覚えている。

 

Youtubeはエルネスト・ブールのラヴェル、「マ・メールロア」から終曲

 

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2022年6月24日 (金)

地元ハードオフで見つけた歌ものLP

昨晩からの雨は朝には上がり日中は晴れて気温は上昇。

各地で猛暑日を記録。

 

庭の境の生け垣を撤去し塀を作ることになった。

ちょうど家の鬼門に当たる場所なので、檀家寺の上人さんにお祓いをお願いすることにした。

お祓いの最中に隣家のおじさんがやってきて、生け垣が70年ほど前からあることを伺った。
名残惜しいけれども残しても毎年の手入れもばかにならない。

 

今週母の誕生日。

最近母は80も半ばを越えて足腰がすっかり弱ったけれども食欲は未だに旺盛。

行列の出来る店「山正」の支店が沼津港近くにできたので連れて行こうとしたら、本人が行くのを嫌ったので、テイクアウトにすることにした。


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母はマグロ丼で自分は三色丼。

お店と同じ水準のものがティクアウトできるのがありがたい。

 

その後、ちょいと買い物ついでに地元のハードオフへ。

久しぶりの訪問。

ここはちょうど2年前に、膨大な量の外盤LPの100円均一ジャンク品の放出があったお店。

 

今は兵どもが夢の跡。

LPジャンクコーナーは隅に追いやられほとんどだれも手を出さないコーナーになってしまった。

 

けれども、時々驚きの盤が紛れ込んでいる。

昨日も棚の最下段に目新しいLPが数十枚。

 

ひょっとして・・・・

最近もっぱらLPの背表紙が見にくくなってきているので、しゃがみこんで目を近づけると、

キングや東芝あたりの大量の国内盤クラシックLPであることが判明。

いきなりハイになってパタパタとめくりながら取り出す。

ジャケットは非常に綺麗。

 

著名ソプラノ歌手のアリア集が目につく。

 

結局、いろいろあったけれど多少自制?して10枚ほどをピックアップ。


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ニコレとスークのヘンデルのトリソナタに、クナイスの吹くヘンデルのリコーダーソナタ。カメラータ盤。


ペトロフの弾くラフマニノフ、ピアノ協奏曲第2番メロディア原盤など。


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歌曲関連ではベーレンスの歌うベルリオーズの歌曲集「夏の夜」とラヴェルの「シェエラザード」。

ローレンガーのソプラノ、ラローチャのピアノでグラナドスの歌曲集。

ソプラノのヴィスネフスカヤとロストロポーヴィチ夫妻による、ムソルグスキー、チャイコフスキーの歌曲集。


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オペラアリア関係では、レナータ・スコットとレオンタイン・プライスのヴェルディ。

カバリエの歌うカタラーニなどのドラマティック・イタリアオペラアリア集。

アグネス・バルツァのロッシーニにミッラ・フレーニのマスカーニ。

 

そしてマリア・カラスのオペラ舞台引退直後の録音を集めたアリア集など。

 

そしてエディット・ピアフのレコードも。


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この夏は歌ものをじっくり聴こうかな。

 

Youtubeはラヴェルの歌曲集「シェエラザード」から第3曲『つれない人』、トロヤノスの名唱で。

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2022年6月23日 (木)

本日の練習、米田覚士先生の4回目。音の始まりに見えるもの。

曇り時々細かな雨。


典型的な梅雨の一日。


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畑のカボチャが肥料過多で元気ありすぎ。

花は雄花ばかりでこれでは実が成らない。

 

木曜夜はオーケストラ。


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米田覚士先生の4回目の練習。

曲はサン・サーンスの交響詩「死の舞踏」、グノーの・「操り人形の葬送行進曲」にムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」から。

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米田先生の指示はより細かで緻密なものになった。

先生は音の始まる前に見えるものが大切ということを強調。

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最初、意味がよくわからなかったけれど、一音一音に神経を使うようになって練習が進むにつれて音にまとまりがでてきたのが不思議。

ある種単純な音の連続の「キエフ(キーウ)の大門」では、音が巨大な塊となって美しく大ホールに響いていた。

 

気持ちの良い練習。

 

Youtubeは2017年東急シルヴェスターコンサートから広上淳一指揮東京フィルの「キエフの大門」

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2022年6月21日 (火)

アンチェルの「はげ山の一夜」

曇りのち雨。

南九州では大雨、能登半島先端では連日の大きな地震。

梅雨の雨空が続く。

本日夏至。

 

昨日オフ。

畑のサニーレタスが密集して育ってきたので間引いてみた。

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ふわりと柔らかな良い葉ができていた。

ナスもとれ始め。

ミニトマトは肥料をやりすぎてしまって葉が異常繁茂。

一番元気なのはカボチャ。
こちらも元気すぎて花は咲いても雄花ばかり。

これも典型的な過剰肥料なんだそう。

これでは実は成らないかもしれない。

つるぼけはサツマイモばかりだと思っていた。

 

チェコの名匠カレル・アンチェルの指揮でムソルグスキーを聴く。


チェコスプラフォン原盤に日本コロンビアから出ていたLP.


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・組曲「展覧会の絵」  :ムソルグスキー~ラヴェル編
・交響詩「はげ山の一夜」:ムソルグスキー~リムスキー=コルサコフ編*

 カレル・アンチェル(指揮)
 チェコフィルハーモニー管弦楽団

 録音:1968年 1964年*

アンチェルの「展覧会の絵」の感想はこちら

「はげ山の一夜」はロヴィツキと続けて聴くとずいぶんと大人しく聞こえる。

 

アンチェルの指揮には隙の入り込む間もなく、きっちり生真面目な職人的なお仕事。

オケは非常に優秀。

 

中間部ではかなり打楽器を派手にパートに手を加えていた。

 

Youtubeはアンチェル指揮チェコフィルの「モルダウ」、1968年プラハの春音楽祭の記録

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2022年6月19日 (日)

クリュイタンスのフォーレ、旧録音

日曜朝のポコ。

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向日葵が咲いていた。

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畑のミニトマト、放置していたら野放図に育ってしまった。

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昨年までは節度を保ってまっすぐ順調に育っていたのが、今年は肥料をやりすぎたのか、横に繁茂状態。

どうやら摘芽をしなかったかららしい。
このままでは昨年のサツマイモと同様に茎と葉に栄養が回ってしまい、ろくな実が成らないかもしれない。

だがネット情報には、なにもしない放任栽培もあるようだ。

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青い実がそれなりに成りはじめているのでそのまま放置してみようか。

 

クリュイタンスの指揮でフォーレのレクイエムを聴く。

手持ちはLPCD複数あれど、今回は昨年いただいた50年代に発売されたアルゼンチン盤LPで聴く。

こちらは10年ほど前の記事

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・レクィエム

 マルタ・アンジェリシ(ソプラノ)
 ルイ・ノグェラ(バリトン)
 モーリス・デュリュフレ(オルガン)

 アンドレ・クリュイタンス(指揮) 

 サン・ユスターシュ管弦楽団&合唱団

  録音:1950年

 

淡々と控えめなフォーレ

オケの実体ははっきりとしない。

パリ音楽院管ほどうまくはないが独特のオケの個性も感じられるので臨時編成とも思えない。

実体はパリに3つある私設オケ、ラムルー管、パドルー管そしてコロンヌ管のいずれかではなかろうか。

 

この演奏を久しぶりに聴いてみてソプラノの美しさに感銘を受けた。

有名な再録音よりも、この清楚な雰囲気こそフォーレにふさわしい。

 

Youtubeはフォーレの名作「ラシーヌの雅歌」

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2022年6月17日 (金)

本日の練習、吉崎先生の練習3回目。自分は体調悪く最悪の出来

終日曇りの金曜日。湿度が高く蒸し暑い。最高気温27度。

今週は気温差が大きくて水曜は冷えて最高気温19度。

雨も降って、しまいかけた冬に着ていたジャンパー着用。

 

昨日は仕事で久しぶりに本社に行っていた。

ちょうど定例の大きな会議の最中。

合間に久しぶりに見知った幹部たちと言葉を交わすと皆緊張の面持ち。

自分は別件でひとつのプロジェクトの打ち合わせにオブザーバーとして参加。

今の自分は非常勤でセミリタイアの身。
もうこのような形で係わることはないと思っていたのだが。

 

久しぶりに疲れて退社後は夕食を摂る時間もなくオケの練習。

場所は市民文化センター小ホールで指揮は吉崎理乃先生。

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前日あまり寝ていなかった上にウォーミングアップも不十分。

おまけに普段使い慣れたマウスピースのティルツ3Bを忘れてしまって、やむなくケースに入っていた娘のMcWillliam1を使用。

微妙に吹き具合が異なっていて高音がうまく当たらない。


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体調最悪、最初の曲の「ET」ではメタメタになってしまった。

目がしょぼしょぼしていて楽譜もうまく読めない。

やはり年かな。

次の「ヘンゼルとグレーテル」ではたまたまメンバーが欠席していた4番ホルンに変わってもらって低音中心に音を整えながらの参加。

最後の「はげ山の一夜」でようやくまともな音。

 

今日はオフなので眼科に行き疲れ目の目薬を処方していただいた。

検査の結果は以前指摘された眼圧は高くなく緑内障の兆候もないとのこと。

この眼科はいつも混んでいて通常2時間待ち。

今日は空いていたけれど1時間半待ち。

 

予定より早く終わったので、そのまま馴染みの内科クリニックに行き定期検査。

こちらは午前の部終了直前なので患者は自分一人。

血圧や腎機能は正常だったけれど血糖値がやや高め。

運動して筋力を付けて下さいとのこと。

 

YoutubeはJ.ウイリアムスの指揮で「ET」のフライングテーマ

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2022年6月14日 (火)

ゲルハルト・バウマン指揮の著名作曲家による行進曲集

今日は朝から雨。

本日静岡は梅雨入り。

オフィス前のアジサイが満開だった。


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通勤の車中で古典的な行進曲を聴いている。

タイトルは「Klassische Militärmärsche」

ハイドン、ベートーヴェン、シューベルトら、ヨーロッパの著名作曲家の手になる作品を集めたもの。

演奏はゲルハルト・バウマン(Gerhard Baumann)大佐指揮によるKOCHから出ていたCD.

 

Gerhard Baumannは旧東独逸で活躍した軍楽隊長。

旧東ドイツの軍楽隊の世界ではかなりの大物だったらしい。

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「Klassische Militärmärsche」

・Marsch F-Dur WoO 18 (Yorkscher Marsch)  Ludwig van Beethoven
 ヨーク連隊行進曲
・Marsch F-Dur WoO 19  Ludwig van Beethoven
 行進曲 ヘ長調
・Marsch C-Dur WoO 20 (Zapfenstreich)   Ludwig van Beethoven
 行進曲 ハ長調 「帰営譜」

・Militärmarsch D 733 Nr. 1 Franz Schubert
・Militärmarsch D 733 Nr. 3 Franz Schubert

・Ungarischer Nationalmarsch Joseph Haydn
 ハンガリー国民行進曲

・Ecossaise D-Dur WoO 22  Ludwig van Beethoven
 エコセーズ ニ長調

・Ungarischer Marsch aus "Fausts Verdammnis"  Hector Berlioz
 ラコッツィ行進曲

・Marsch des Prinzen von Wales  Joseph Haydn
 ウェールズ王子のための行進曲

・Trabmarsch aus "Giselle"    Adolphe Adam
 バレエ「ジゼル」の主題による行進曲

・Marsch nach Motiven der Oper "Die Hugenotten"  Giacomo Meyerbeer
 歌劇「ユグノー教徒」の主題による行進曲

・Trot de Cavallerie         Anton Rubinstein
 騎兵隊の速足(トロット)

・Marsch D-Dur   Ludwig van Beethoven
 行進曲 ニ長調 WoO 24

   Der grosse Zapfenstreich der Nationalen Volksarmee
   bearb. Gerhard Baumann

 

この中でオリジナルの吹奏楽のための作品はベートーヴェンとハイドンのみで、シューベルトとアントン・ルービンシュタインの作品のオリジナルはピアノ曲。

ベルリオーズのオリジナルはオーケストラ曲だし、アダンとマイヤーベーヤの作品はそれぞれの曲のテーマから自由に吹奏楽用にアレンジしたもの。

 

ベートーヴェンの書いた8曲の吹奏楽曲のうち5曲を収めているのが珍しい。

吹奏楽団は Der grosse Zapfenstreich der NVA (Zentralorchester der NVA)。
NVA ベルリン司令部 軍楽隊とか国家人民軍中央軍楽隊などさまざまな訳の名称があるようだ。

演奏は素晴らしい。

オリジナルのベートーヴェンのほか、シューベルトやベルリオーズも、まるで吹奏楽のために作曲された作品のように響いている。

 

個別奏者の腕はかなり高くベルリオーズの1番ホルンの高音も見事に当てている。

アレンジも含め格調の高さで聴かせる優秀ディスクだ。

 

それにしてもこのCDのジャケット絵、楽器がかなりおもしろい。

低音族の金管楽器はおそらくヘリコンにボンバルドン

トロンボーン奏者の構え方が不自然なのはご愛嬌。


ホルンが通常の逆向きなのはメロフォンなんだろうか。


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Youtubeはショルティ指揮ウィーンフィルの「ラコッツィ行進曲」

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2022年6月12日 (日)

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、7度目の「冬の旅」

晴れ時々曇り。日曜日。

昨晩の雨の名残りで富士山頂には雪が見えた。


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露骨な覇権主義が横行する世の中になってきた。

国連の無力さも露呈し、世界のあちらこちらで危なげな気配。

あたかも2つの世界大戦を経験した20世紀前半に逆戻りしたかのようだ。

テクノロジーは進歩しても人の性は変わらないのか。

 

金曜から娘と遊びに来ていた孫が帰っていった。

幼き孫が生きていくこれからの時代、戦争だけは起きないで欲しいと切に思う。

 

シューベルトの「冬の旅」を聴いた。

フィッシャー=ディースカウの歌でマレイア・ペライアのピアノのソニークラシカル盤CD。

数年前にハードオフの100円、ジャンクコーナーで見つけたもの。


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・歌曲集 「冬の旅」 D.911
 
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 マレイ・ペライア(ピアノ)

  録音 1990年7月

フィッシャー=ディースカウの残した冬の旅のスタジオ録音は実に7種。

ライヴ録音を加えると10種を超えるという。

この盤はその中でも最後の録音。

 

「冬の旅」はどちらかというと苦手な曲で、その時の気分によっては、心が深い底に落ち込んでいくような滅入った気持ちになってしまうので聴くのは年に一度あるかないか。

過去の自分の記事を探ってみると「冬の旅」を聴いているのはいつも夏。

 

手持ちの音源を数えてみたら12種ほど。

その中の4種類がフィッシャー=ディースカウだった。

 

ここでの歌唱は、完璧だったいつものフィッシャー=ディースカウの歌とは異なる出来。

音程が怪しい個所や声がかすれがちになる箇所もあり、声の質も老いが歴然と感じられる。

有名な「菩提樹」などこれだけ取り出すと別の歌手かと思うほど。

 

傷が多いけれどもあえて発売を踏み切ったのは巨匠自身が望んだからだろうか。

 

最初漫然と全曲を聴き始め、そのうちこれは今までと異なる尋常でない歌唱だと気が付いた。

今までの録音ではあまり感じ取れなかった。ドラマティックで赤裸々な魂の叫びがここで聴くことができる。

 

最初からまた聴きなおしました。

 

稀代の名歌手が、長い旅路の末に最後の境地として達した「冬の旅」の姿。

ペライアの伴奏も単なる伴奏に留まらない雄弁な出来だ。

 

Youtubeはフィッシャー=ディースカウの歌うシューマン「詩人の恋」

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2022年6月11日 (土)

ボリス・ベルキンのプロコフィエフ

曇りのち夕方から雨。


昨日から娘と孫が帰省中。

今日は孫をつれて開園70周年を迎えた三島楽寿園へ。


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楽寿園は三島市が運営している。


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自分が幼い頃から親しんでいた動物園。

その頃にはインドゾウやキリン、ベンガルトラ、ピューマなどがいた。

今思うと、地方都市直営の動物園として立派なものだったと思う。
回旋塔やメリーゴーランドなどの遊園地としての機能も充実していた。

 

その後大型動物は次々といなくなり、コストのかかる施設も次々と無くなっていった。

最後まで残ったキリンのタカコがいなくなってからは、ポニーやワラビーなどの小動物だけになったけれども、今でも近隣市町の人々の憩いの場として親しまれている。

何よりも幼い子どもを連れて行くには最適の場所。

入園料は15歳以上300円。

 

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今日は三島ほたる祭りが開催中。

本日入園無料。


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バンド演奏や屋台も出ていて、美味しいトコロテンも無料でいただいた。


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生まれたばかりのプレーリードッグの赤ちゃんも見ることができてよかったです。

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ロシアのヴァイオリニスト、ボリス・ベルキンのヴァイオリンで、ウクライナのドネツク出身の作曲家プロコフィエフを聴く。


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・ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19
・ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 作品63

 ボリス・ベルキン(ヴァイオリン)
 マイケル・スターン(指揮)
 チューリヒ・トーンハレ管弦楽団

       録音:1993年2月9日

 

手持ちはDENONから出ていたCD。

ベルキンはこの2曲を1983年にコンドラシンとバルシャイの指揮で録音している。

得意としているのだろう。

シャープにして刺激的、溌溂とした青臭さが青春の息吹を感じさせる第1番に、円熟の落ち着きが感じられる第2番。

この2曲をベルキンは見事に描き分けている。

スターンの伴奏も見事なもの。

 

このヴァイオリン協奏曲第1番は沼響の演奏会で取り上げたことがある。

ソロは水野佐知香さん。

水野さんは日本音楽コンクール1位、ヴィエニアフスキ国際コンクール入賞。

ウクライナで開催された2016年オレグ・クリサ国際ヴァイオリンコンクール審査員。

 

プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲は非常な難曲で、誰でも弾けるような曲ではないけれど、水野さんの素晴らしいソロと天才的としか言いようのないプロコフィエフのオーケストレーションに、多くの沼響の演奏の中でも最も印象に残っている演奏のひとつ。

 

Youtubeはプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番、ヒラリー・ハーンのヴァイオリン

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2022年6月10日 (金)

本日の練習、吉崎先生2回目

曇りのち晴れ、朝に小雨。6月に入り雨の多い穂が続く。

未だ東海は梅雨入りしていない。


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昨晩裏山にイノシシが出たようだ。


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竹の子が生えていた箇所を中心に盛大に掘り起こされている。

食べかけの若い竹や球根が散乱。

 

木曜夜はオーケストラ。


秋のファミリーコンサートへむけての沼響定例の練習。


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昨晩は古参団員のご母堂の通夜があり、参列してそのまま礼服のまま練習へ。

 

吉崎理乃先生の指揮で、曲はグノーの「あやつり人形の葬送行進曲」にサン・サーンスの交響詩「死の舞踏」。


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そしてムソルグスキーの「展覧会の絵」から。

 

吉崎先生との練習も2回め。

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先生の要求も手慣れてきて互いに良い関係になってきた。

自分も調子が良くて、高い音がポンポン当たってきた。

こうなると吹いていて面白い。

 

Youtubeは「展覧会の絵」からババヤーガの小屋とキエフの大きな門、チョン・ミョンフム指揮ラジオフランスのオケ

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2022年6月 8日 (水)

ロヴィツキのはげ山の一夜

朝は快晴だったのが、昼から曇り始めて夜になって雨。

気温の差が大きくここ数日は夜は冷えている。

本日オフ。


家にある古い物の断捨離のほか、畑の草取りなど。


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ミニトマトが良い具合に実を付けてきた。

 

小松菜は虫にだいぶやられている。
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防虫ネットをやらなかったのがまずかった。

 

ヒメリンゴの青い実。
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食べることはできないけれど、熟したものを果実酒にするとなかなかいける。

そしてレモンの取り残し。

枝にトゲが多くてなかなか奥のものを取れずにいる。


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「はげ山の一夜」を練習していて、いろいろな手持ちの音源を聴きたくなった。

 

聴いたのは東欧系の指揮者でポーランドのロヴィツキ。

ロヴィツキが手兵のワルシャワ国立フィルを振った録音で、ポーランドMUZA原盤の日本コロンビア盤LP.

カップリングは「ボレロ」に「展覧会の絵」という豪華なもの。

1968年のロヴィツキの来日記念盤。


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・ボレロ
・組曲「展覧会の絵」
・交響詩「はげ山の一夜」

 ヴィットルド・ロヴィツキ(指揮)
 ワルシャワ国立フィル

 

ロヴィツキの「展覧会の絵」については以前聴き比べコラムに書いている。

20年前の感想でかなり辛口の結果。

 

今回聴きなおして、こんなに音が良かったのかと驚いた。

ラックスマンのフォノイコライザーでカーヴはAESに近いもので聴いた。

 

硬くほの暗いオケの音色。


頑固でびっしり目の詰まった音の塊がダイレクトに迫ってくる。

キエフの大門の終盤、ラレンタンド部分の2分の2拍子と3拍子が交錯する箇所で、突然テンポを速めて大太鼓を連打させているのには仰天。

 

「はげ山の一夜」も同じ傾向の演奏だけれど、中間部にサスペンダーシンバルがやたらと鳴り響いている。

怪奇色の凄さではダントツの個性的な演奏だ。

 

なぜか昨年の同じ頃にロヴィツキを聴いていた

 

Youtubeはロヴィツキ指揮のベートーヴェン、交響曲第9番「合唱付き」の全曲映像です。

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2022年6月 6日 (月)

本日の練習、吉崎理乃先生沼響初登場

昨晩から雨。

関東甲信越は本日梅雨入り。

庭の梅は半分近く落ちてしまって収穫したのは10キロほど。


正直なところこれでも持て余し気味で、昨年の梅酒もまだ残っている。


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安いブランデーを買ってきて今年はブランデー漬けにしてみた。

残りは梅干しに挑戦してみよう。

 

それにしても昨今の値上げラッシュ。

原油高値に加えウクライナ戦争による穀物不足に化学肥料の高騰。

さらに円安も進み各種輸入品も値上がりへ。

化学肥料の原材料の主な供給先がロシアであることを初めて知った。

 

家の近くの丸亀製麺が閉店していた。
こちらもウクライナの影響か?

 

昨晩は沼響の日曜練習。

場所は市民文化センター小ホール。

指揮は東京藝術大学指揮科在学中の吉崎理乃先生。


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先生は沼響初登場。

 

このところ下振りとして若手の指揮者が次々と振りにきてくれている。

それぞれ個性があって、師事されている著名指揮者たちの影響が如実に出ている方もいて面白い。

 

吉崎先生はゆっくり着実に積み上げていくタイプかな。

曲はフンパーディンクの歌劇「ヘンゼルとグレーテル」序曲にムソルグスキーの交響詩「はげ山の一夜」その他。

 

フンパーディンクは冒頭ホルンの重厚な四重奏で始まる。


以前ホルンセクションは皆緊張して取り組んでいたのに最近どうもマンネリがち。

 

YoutubeはN響ホルンセクションによる「ヘンゼルとグレーテル」

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2022年6月 4日 (土)

クレツキのマーラーとシベリウス

終日曇りの土曜日、夜から雨。

 

朝、散歩していたら高校の同級生に久しぶりに会った。

彼は大手監査法人を経て、今は市内で公認会計士として事務所を開いている。

お互いの近況や共通の友人たちの消息などのほか、自らの知力、体力の衰えに加えて親の介護、子供たちのことなど、ありきたりの内容でしばし歩きながらの雑談。

 

昨晩自宅廊下にヤモリの姿を見た。


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大きさは中程度。

毎年この時期にはヤモリを目撃するけれど、次の機会に見た時はいつも小さく痩せこけた姿になっている。

ウチの中には食べるものがないのだろう。

 

そのうち見かけないと思っていると、部屋の隅に干からびて変わり果てた姿となっているのが常。

その哀れな姿を見るたびに、アニメ「千と千尋の神隠し」の中で湯場の従業員たちがイモリの黒焼きを取り合っていた姿を思い出す。

 

 

クレツキのライヴを聴いていたらスタジオ録音も聞いてみたくなった。

聴いたのは英EMIが出していたartist profileシリーズのCD2枚組

 

フィルハーモニア管を指揮した1960年代の一連の録音からシベリウスの交響曲第2番とマーラーの交響曲第4番に第5番からアダージェット。
そのほかチャイコフスキーの「アンデンテカンタービレ」やシューベルトの「ロザムンデ」序曲などの小曲を集めている。


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・ホタ アラゴレーザ  :グリンカ
・「サルタン王」組曲   :リムスキー・コルサコフ
・アンダンテカンタービレ :チャイコフスキー~シュミット編
・交響曲第2番ニ長調  :シベリウス
・「ロザムンデ」序曲  :シューベルト*
・交響曲第4番ト長調  :マーラー**
・交響曲第5番ハ短調からアダージェット :マーラー

  パウル・クレツキ(指揮)
  フィルハーモニア管弦楽団
  ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団*
  エミー・ローゼ(ソプラノ)**

 

クールでいて端正、それでいて適度にロマンティック。

どの曲も高い水準で仕上げているのはやはり非凡だと思う。

 

最初マーラーだけ聴くつもりがシベリウスも全曲聴いてしまった。

絶妙のテンポで大きく歌い上げていくマーラーがやはり良い。

速いテンポで突き進むシベリウスも悪くないけれど、このテンポではあっさりしすぎて自分の好みではないな。

 

Youtubeはクレツキ指揮フィルハーモニア管のマーラー、交響曲第5番からアダージェット

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2022年6月 3日 (金)

クレツキ、デンマーク放送響とのライヴ

6月に入り気温の高い日が続く。

オフィス近くのアジサイが咲き始め。


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晴れのち曇り、上空に寒気が入り大気が不安定となり、夕方から雨が降り始めて夜から豪雨。

 

本日オフ。

母をディサービスに送り出した後にポコをトリミングに連れて行った。

ポコは最近抜け毛が多く小屋の周りに抜け毛が舞っている。

 

今年の梅は豊作。


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放置しているうちに実が熟してボタボタと地面に落ち始めた。

昨年はこの時期に漬けた梅酒はちょうど今飲み頃。

未だ多量の在庫有り。

今年はどうしよう・・・・

梅シロップ、梅ジャム、梅干しなどなど。

 

夕方に梅を収穫して終わって畑のナスなどに水遣りをしていたら突然雨が降り始めた。

 

ポーランドの作曲家にして指揮者、パウル・クレツキのライヴを聴く。

自分が最初に買ったマーラーの「巨人」の演奏がクレツキ

ワルター以来マーラーを取り上げることが少なかったウィーンフィルを豊麗に鳴らした名演だった。

フィナーレのカットが不可解だったけれど作曲家としてのクレツキの見識なのだろう。

 

今日はデンマーク放送響を振ったライヴ録音。


デンマークArte-Symfonia のLPで聴く。


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① 「エグモント」序曲  :ベートーヴェン
② アルトラプソディ   :ブラームス*
③ 牧神の午後への変奏曲 :ドビュッシー
④ ジークフリート牧歌  :ワーグナー

 パウル・クレツキ(指揮)
 デンマーク放送交響楽団、合唱団*
 Else Brems (Ms.)*
 録音:①5.Nov.1964 ②03.Dez.1953
    ③29.Nov.1970, ④14.01.1962

 

アルトラプソディはDANACORD からもCDが出ているようだ。

ドビュッシーはクレツキ唯一の録音。

ワーグナーはフィルハーモニア管と2種の録音がある。

 

1970年録音のドビュッシー以外はモノラルで、放送音源と思われるけれども録音状態はあまりよくない。

エアチェックかもしれない。

 

キリリと引き締まった造形と明晰な解釈、いずれも格調の高さが感じられる名演だ。

 

スタジオ録音では感じなかったけれど、ライヴだとクレツキ独特の孤高の厳しさがより一層顕著に感じられる。

 

デンマーク放送響独特の柔らかな音色は、かつて音楽監督だった偉大な指揮者フリッツ・ブッシュの薫陶によるもの。

同じ音色はドレスデン国立歌劇場管でも聴くことができる。

 

Youtubeはクレツキのマーラー、交響曲第4番第4楽章から

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