ボリス・ベルキンのプロコフィエフ
曇りのち夕方から雨。
昨日から娘と孫が帰省中。
今日は孫をつれて開園70周年を迎えた三島楽寿園へ。
楽寿園は三島市が運営している。
自分が幼い頃から親しんでいた動物園。
その頃にはインドゾウやキリン、ベンガルトラ、ピューマなどがいた。
今思うと、地方都市直営の動物園として立派なものだったと思う。
回旋塔やメリーゴーランドなどの遊園地としての機能も充実していた。
その後大型動物は次々といなくなり、コストのかかる施設も次々と無くなっていった。
最後まで残ったキリンのタカコがいなくなってからは、ポニーやワラビーなどの小動物だけになったけれども、今でも近隣市町の人々の憩いの場として親しまれている。
何よりも幼い子どもを連れて行くには最適の場所。
入園料は15歳以上300円。
今日は三島ほたる祭りが開催中。
本日入園無料。
バンド演奏や屋台も出ていて、美味しいトコロテンも無料でいただいた。
生まれたばかりのプレーリードッグの赤ちゃんも見ることができてよかったです。
ロシアのヴァイオリニスト、ボリス・ベルキンのヴァイオリンで、ウクライナのドネツク出身の作曲家プロコフィエフを聴く。
・ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19
・ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 作品63
ボリス・ベルキン(ヴァイオリン)
マイケル・スターン(指揮)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
録音:1993年2月9日
手持ちはDENONから出ていたCD。
ベルキンはこの2曲を1983年にコンドラシンとバルシャイの指揮で録音している。
得意としているのだろう。
シャープにして刺激的、溌溂とした青臭さが青春の息吹を感じさせる第1番に、円熟の落ち着きが感じられる第2番。
この2曲をベルキンは見事に描き分けている。
スターンの伴奏も見事なもの。
このヴァイオリン協奏曲第1番は沼響の演奏会で取り上げたことがある。
ソロは水野佐知香さん。
水野さんは日本音楽コンクール1位、ヴィエニアフスキ国際コンクール入賞。
ウクライナで開催された2016年オレグ・クリサ国際ヴァイオリンコンクール審査員。
プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲は非常な難曲で、誰でも弾けるような曲ではないけれど、水野さんの素晴らしいソロと天才的としか言いようのないプロコフィエフのオーケストレーションに、多くの沼響の演奏の中でも最も印象に残っている演奏のひとつ。
Youtubeはプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番、ヒラリー・ハーンのヴァイオリン
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