クレツキのマーラーとシベリウス
終日曇りの土曜日、夜から雨。
朝、散歩していたら高校の同級生に久しぶりに会った。
彼は大手監査法人を経て、今は市内で公認会計士として事務所を開いている。
お互いの近況や共通の友人たちの消息などのほか、自らの知力、体力の衰えに加えて親の介護、子供たちのことなど、ありきたりの内容でしばし歩きながらの雑談。
昨晩自宅廊下にヤモリの姿を見た。
大きさは中程度。
毎年この時期にはヤモリを目撃するけれど、次の機会に見た時はいつも小さく痩せこけた姿になっている。
ウチの中には食べるものがないのだろう。
そのうち見かけないと思っていると、部屋の隅に干からびて変わり果てた姿となっているのが常。
その哀れな姿を見るたびに、アニメ「千と千尋の神隠し」の中で湯場の従業員たちがイモリの黒焼きを取り合っていた姿を思い出す。
クレツキのライヴを聴いていたらスタジオ録音も聞いてみたくなった。
聴いたのは英EMIが出していたartist profileシリーズのCD2枚組
フィルハーモニア管を指揮した1960年代の一連の録音からシベリウスの交響曲第2番とマーラーの交響曲第4番に第5番からアダージェット。
そのほかチャイコフスキーの「アンデンテカンタービレ」やシューベルトの「ロザムンデ」序曲などの小曲を集めている。
・ホタ アラゴレーザ :グリンカ
・「サルタン王」組曲 :リムスキー・コルサコフ
・アンダンテカンタービレ :チャイコフスキー~シュミット編
・交響曲第2番ニ長調 :シベリウス
・「ロザムンデ」序曲 :シューベルト*
・交響曲第4番ト長調 :マーラー**
・交響曲第5番ハ短調からアダージェット :マーラー
パウル・クレツキ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団*
エミー・ローゼ(ソプラノ)**
クールでいて端正、それでいて適度にロマンティック。
どの曲も高い水準で仕上げているのはやはり非凡だと思う。
最初マーラーだけ聴くつもりがシベリウスも全曲聴いてしまった。
絶妙のテンポで大きく歌い上げていくマーラーがやはり良い。
速いテンポで突き進むシベリウスも悪くないけれど、このテンポではあっさりしすぎて自分の好みではないな。
Youtubeはクレツキ指揮フィルハーモニア管のマーラー、交響曲第5番からアダージェット
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