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2022年7月19日 (火)

シモーネの四季

終日雨。

午後に線状降水帯が通過して土砂災害警戒警報。

ちょうど出かけた時に豪雨に遭遇。

一時は車のフロントガラスの前がほとんど見えないほどの雨だった。
豪雨は1時間ほどで去った。

 

帰省していた孫と娘が帰ってしまってまた寂しくなった。
残ったのは紙おむつを含む多量のゴミ。

畑のカボチャとトマト、ナスがたくさん取れ始めたので娘に持たせてやった。

 

イタリアの指揮者、クラウディオ・シモーネのヴィヴァルディを聴く

曲は「四季」

 

バロック期の音楽は、今やピリオド楽器での演奏が主流。

モダン楽器によるシモーネやフランスのパイヤール、ドイツのレーデルあたりの録音はすっかり時代遅れになってしまったけれど、自分がバロック音楽に親しみ始めた頃はまさにこの人たちが主役で多くの作品をこの人たちの録音で知った。

 

シオーネは協奏曲集「和声と創意への試み」作品8の全曲を1971年に録音していて「シモーネ」の代表盤扱いだった。

後にその中の「四季」のみを1982年に再録音している。
「四季」はほかにDVDもあるようだ。

 

聴いたのは1967年の来日時に日本コロンビアのスタジオで録音されたもの。

この盤は地元のハードオフの100円ジャンクコーナーで見つけたもので、その時は世評名高い1971年録音のエラート盤だと思っていた。

ところがジャケットを開いてみてびっくり。

初来日時の国内録音だったのだ。

 

このアルバムは、シモーネ自身の詳細な解説に加え、アムステルダムで出版された初版印刷譜の付録、個別の奏者の詳細な経歴とサインも付いた、当時の製作者の意気込みが自然に伝わってくるかなり丁寧な造り。

録音データを見ると1967年日本コロンビアスタジオとある。

 

未知の日本での録音盤だったのだ。

ネットで検索してもこの録音の存在は出てこない。

CDになっているのだろうか。


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和声と創意への試み作品8からヴァイオリン協奏曲集「四季」

クラウディオ・シモーネ(指揮)
イ・ソリスティ・ヴェネティ

   録音 1967年11月、日本コロンビアスタジオ

 

協奏曲集「和声と創意への試み」作品8の作曲者自筆譜は見つかっていないけれど、
ヴィヴァルディの自筆譜に関しては面白い本が出ている。


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シモーネはこのアムステルダムでの初版出版譜と、通常のブライトコップ版と比較検討しながら録音していて、その点は解説文で詳しく触れている。

 

聴いてみるといくつかの音が一般譜と異なっているとはいえ、曲そのものの印象が劇的に変わるわけでもない。

聴く前からある程度は予想はできたけれども、モダン楽器による甘い砂糖菓子のようなヴィヴァルディ。

各々の奏者たちの確かな技巧に、ピエロ・トーゾの伸びやかなヴァイオリンソロが良くて非常に楽しめた。

 

中でも「冬」の第2楽章は美しく歌わせた優れもの。

 

Youtubeはシモーネ指揮のロッシーニ、歌劇「マオメット2世」序曲

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