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2022年8月に作成された記事

2022年8月29日 (月)

アンプの真空管300BをPCVANからWEに替える

晴れ午後から雨。8月も終わりの週になり風に湿り気が少ない。
今日はクーラーを使わずに過ごすことができた。
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畑の一部の耕作放棄地が荒れ放題。

昨年までここにはニラが自生していたけれど、今年は完全に雑草に覆われてしまった。
日曜の午後に草刈り機で刈り取り、雑草が育ちすぎて刈るのに難儀。

刈り取る先の小枝にはアゲハチョウが二匹。
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今日は真空管アンプにたまった埃のクリーニング。
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ついでに300Bの真空管を中国製PSVAN製から純正のWestern Electric製に戻した。
WEを使うのがもったいないような気がしてここしばらくPSVANを使っていた。
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けれどもう年が年だし、とにかくできるだけ最上の形で鳴らそうと思った。
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セルジュ・ボドの振るサン・サーンスの交響曲第3番を聴いたみたら音の品格と広がりにやはり大きな差がある。
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面白いことにCDプレーヤーでは新しいMARANZのSACDよりも、30年選手の古いPHILIPSのLHH700の方が美しい音がしていた。

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2022年8月27日 (土)

副反応から復帰、練習参加の初日はムソルグスキー

曇りのち晴れ、8月最後の週末。

日中の暑さは変わらねど、朝の散歩途中の並木の影が長くなっている。

夜も過ごしやすくなった。

 

畑のサルスベリが遅い赤い花を咲かせていた。


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昨晩県内他市にいる娘が孫を連れて夏休み2度目の帰省。

今日は家内の従姉妹家族2組が家に来て女性ばかりの昼食会。

自分は一日家を空けていた。

 

木曜夜はオーケストラ。


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モデルナワクチンの副反応も収まって沼響の練習に参加することができた。

米田覚士先生の指揮でフンパーディンクの歌劇「ヘンゼルとグレーテル」序曲にムソルグスキーの「はげ山の一夜」と「展覧会の絵」。

体も軽く気持ち良く吹くことができた。

 

 

そして翌日、金曜の午後。

オフなので、日常使用しているウインドウズマシンの動きが鈍くなってきたのでいらぬファイリやアプリを削除したりと、いろいろと設定をいじっていた。

 

ところが再立ち上げしてみるとメールが開かない。

ブログの更新をしようとしてもログインできない。

Niftyのトップページには「ログインできません」のメッセージ。

 

こりゃ、何かやらかしたんかな、と焦っていろいろとやってみてもダメ。

気を取り直してタブレットやスマホからもログインしようとしても入れない。

 

ひょっとしてNifty側に何か起きているのでは、と思いNiftyのトップページを見てもそれらしき情報は出てこない。

試しにスマホを使いツィッターでniftyで検索すると、ゾロゾロと不具合を訴えるつぶやきが現れた・・・・・

 

ちょうどこのタイミングでnifty本体に障害が出ていたらしい。

 

Niftyはパソコン通信時代から使っているので愛着はあるけれど、これからたびたび同じようなことが起きてはたまらない。

 

Youtubeはウクライナ放送響の「はげ山の一夜」。この人達は無事なんだろうか。

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2022年8月24日 (水)

コロナワクチン副反応そしてケルテスのモーツァルト「フリーメイソンのための音楽」のことなど

晴れ、夕刻から強い雨。

月曜日にコロナワクチンの4回目を母と一緒に接種。

3回目まではファイザーだったのが今回はモデルナ。

会場で偶然弟と一緒になった。

ところが翌日になって朝からどうも熱っぽい。
筋肉痛も半端でないっす。

体温を測ったら38度6分でこれでは出勤もできない。

母はほとんど副反応無し。

弟も38度を超えたという。

心配になったので抗原検査キットを買ってきて検査してみたら陰性だった。


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良かった・・・・

火曜日は高熱と筋肉痛に苦しみ一日寝ていた。

枕元にはヤモリくん。


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今日になってようやく微熱程度。

頭痛も残っているので安静にしていた。.

 

二日ほどは音楽を聴く気にはなれず、今日はハンガリーの名指揮者ケルテスの指揮するモーツァルトをぼんやり聴いていた。


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モーツァルト:フリーメーソンのための音楽集


1. 歌曲《おお聖なる絆よ》 K.148
2. カンタータ《宇宙の霊なる君》 K.429
3. 歌曲《結社員の道》 K.468
4. カンタータ《フリーメーソンの喜び》 K.471
5.フリーメーソンのための葬送音楽 K.477
6. 合唱付歌曲《今日こそ浸ろう、親愛なる兄弟よ》 K.483
7. 合唱付歌曲《新しい指導者である君たちよ》 K.484
8. ドイツ語による小カンタータ、《無限なる宇宙の創造者を崇敬する君よ》 K.619
9. フリーメーソンのための小カンタータ《高らかに僕らの喜びを告げよ》 K.623
10. 合唱曲《固く手を握りしめて》 K.623a

ヴェルナー・クレン(テノール(1-4,6-9))、トム・クラウセ(バリトン(9))
ゲオルク・フィッシャー(ピアノ(1.8)、オルガン(2.6.7.10))、
エディンバラ音楽祭合唱団、(合唱指揮:アーサー・オールダム)(2.4.6.7.9.10)

ロンドン交響楽団(2.4.5.9.10)
指揮:イシュトヴァン・ケルテス

録音:1968年5月、11月 ロンドン

ケルテスがロンドン響の首席指揮者時代の録音。

いずれも数分程度の短い曲ばかり。

宣伝文句にはモーツァルトが書いたフリーメイソンの音楽を全て収録とあるけれど、LP期に出ていたペーター・マーク指揮のVOX盤の方が収録曲は多い。


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独唱曲や合唱曲から有名な葬送行進曲などのオケ作品まで。

雑多で短い曲なのが疲れた頭には心地よい。

 

Youtubeはケルテスのベートーヴェン。交響曲第7番、日本フィル来演の記録。

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2022年8月21日 (日)

ブックオフにてCDセールに遭遇

雨のち曇り、夕刻一時激しい雨。

ここ数日夜は過ごしやすくなってきた。

庭のニッコウキスゲが咲いている。


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コロナ感染は爆発的に拡大。

身近な人で何人かが感染したとの情報あり。

我が家のリフォーム中の職人の一人も発症し、しばらく工事は中断。

 

母が使っている炊飯器が壊れてしまったのでNOJIMAで3合炊きの釜を物色。

3合炊きとなると店頭での選択肢は3種類ほどしかない。

そのまま帰るつもりが近くのBook Offの看板が目に入った。

音盤漁りはしばらく控えようと思っていてもフラフラと吸い寄せられる自分。

 

最初に目についた新書を3冊ほどピックアップ。

 

CDコーナーに目を向けると1,210円以下のCD5点以上で50%offのセール中!

そういえば昨年夏にも同じセールをやっていて、爆買いしてしまったことを思い出した。

その一年前に買ったカントロフの一連の録音は未だ未聴というていたらく。

 

今回はさすがに自制して10枚ちょっと。

 

ベルリンフィルのオーボエ首席のアルブレヒト・マイヤーによるサンサーンス、ピエルネ、ケックランら近代フランスの作曲家の作品を集めたTUDORのCD。


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諏訪内晶子の弾くヤナーチェクのヴァイオリンソナタほか。


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浦川宜也の弾くR.シュトラウスとプフィッツナーのヴァイオリンソナタ


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キングス・シンガースによるフィンジ、ラップラ、グレインジャーらの声楽作品を集めた「ブリッジ・フェア」というアルバム。


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日本を代表するトランペット奏者5人によるアンサンブル「トランペット5」によるオペラのアレンジ作品とプレスティ、ボザらのオリジナル作品を集めたALM盤CD.


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ラトル指揮ベルリンフィルによるメシアン「彼方の閃光」。


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クレマンシック・コンソートによる「皇帝レクイエム」ほか、オーストリアバロック期の作曲家フックスの作品集。


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プレトニヨフ指揮ロシアナショナル管によるロシアの管弦楽曲集、D.G盤


沼響でも演奏したリャードフの「魔法にかけられた湖」のほか、チェレプニンの「魔法にかけられた王国」などという珍しい作品を収録。


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フランスのピアニスト、アラン・プラネスによるドビュッシーとラヴェルのDENON盤CD.

これは来日時に録音されたもの。


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サー・ネヴィル・マリナーによるオペラ「フィガロの結婚」。
1985年録音の全曲録音からのハイライト盤。

ルッジェーロ・ライモンディ、ルチア・ポップ、ホセ・ヴァン・ダムにバーバラ・ヘンドリックス、そしてアグネス・ヴァルツァという80年代を代表する名歌手を集めた豪華版。


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パスカル・ロジェの弾くサティ。

「スポーツと気晴らし」のほか短い曲数十曲を集めたアルバム。


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以上一枚当たり200円前後。

 

Youtubeはマイヤーの吹くオーボエから、サティのジムノペディ第2番

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2022年8月19日 (金)

来年の定演はブルックナー

本日快晴、盆も終わり今までの湿気を含んだ大気とは異なる乾いた風。

娘たちや孫が帰ってしまって残ったのは、ゴミの山と忘れていった洗濯物。

 

昨日仕事で出勤時には線状降水帯通過のため強い雨だった。

駐車場に早めに着いたものの車外は猛烈な雨と風。

駐車場からオフィスまで徒歩15分。

途中で狩野川を渡る橋の上を歩くのでこのままではずぶ濡れになるのは必至。

雨雲レーダーを見ながらしばらく車内で様子を見ていた。

いよいよ時間切れとなって激しい雨の中を歩き始めると、5分も歩かないうちに突然雨が止み青空が見えていた。

 

最近の天候は雨と晴れのメリハリが極端。

 

夜は久しぶりのオケの練習。

仕事が長引きホールに到着すると既にフンパーディンクの歌劇「ヘンゼルとグレーテル」が始まっていた。


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指揮は東京藝術大学指揮科の吉崎理乃先生。

昨年延期となったオータムコンサートの曲目だ。

 

先生との練習はこれが最後。

最初の頃の堅さが取れて、棒が柔らかくなり見やすくなってきた。


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これから多くの経験を積み大きく飛躍して欲しいと思う。

 

コロナ感染者が増えて今年も開催は流動的だけれど、世間の流れは感染者の増加に関係なく多くのイベントは実行されている。

先日の三島夏まつりでは、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の頼朝役の大泉洋をはじめ範頼役の迫田孝也、安達盛長役の野添義弘、仁田忠常役の高岸宏行が恒例の頼朝行列に登場。


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猛暑の中で武者行列を繰り広げられた。

頼朝旗揚げがまさにこの三島大社祭礼の日だったという歴史的事実もあり、10万人もの人が集まっていた。

 

先日、再来年の第40回定期演奏会のメインの曲がシューベルトの交響曲第8番「ザ・グレイト」に決まったことを受けて、来年の第39回定期演奏会の曲目を決めるオンラインによる集まりがあった。

自分は親戚のお通夜などと重なり参加できなかったけれど、曲はブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」にベートーヴェンの交響曲第1番に決定。


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第40回定演が編成の小さなシューベルトに決まり、主に金管セクションから不満が生じていたので、その反動でブルックナーになったのかな・・・

と思えなくもない。

「ロマンティック」は、かつてチェリビダッケの弟子の斎藤純一郎先生の指揮で沼響は取り上げている。

 

Youtubeはブルックナーの「ロマンティック」の終結部。チェリビダッケ指揮ミュンヘンフィル

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2022年8月17日 (水)

お盆は音楽無しで

晴れ、夜から雨。

お盆帰省で娘たちや孫が来ている。

 

月曜の午後には母方の叔父が埼玉からやってきた。

84歳の叔父は一人で車を運転、母の実家に寄ったついでだという。

母と数時間ほど語り合っていた。

ちょうど帰省していた娘夫婦が叔父の近くに住んでいるので、家の前には大宮ナンバーの車が2台。

 

火曜にはもうひとりの娘の婿殿や弟夫婦も墓参りに来て、全員が一堂に会して賑やかな夕食。

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そしてお盆明けの水曜日。


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伊豆村の駅で孫を連れて遅い朝食。

ここではTAMAGOYAの原木シイタケのオムライス。


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そして近くの「めんたいパーク」で出来たてのめんたいこの試食。

 

工場内を見学したりしていた。


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日曜の夜から婿殿たちと連続の酒宴で音楽は聴いていない。

 

午後には娘たちは帰り、祭のあとの寂しさ漂う夕刻。

 

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2022年8月14日 (日)

クリヴィヌのモーツァルト

日曜日の朝。


昨日の台風の影響はまだ抜けず、明け方までは雨。


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狩野川は天城山系の水を集めて濁っている。

 

県外にいる娘が婿殿を連れて帰省してきた。

娘とは4月の結婚式以来。

 

フランスの指揮者、クリヴィヌのモーツァルトを聴く。

DENONから出ていたLPで、DENON のMCカートリッジDL103C1の発売を記念して製作された非売品LP.


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・交響曲第40番ト短調 K.550*
・交響曲第35番ニ長調 K.385 『ハフナー』

 エマヌエル・クリヴィヌ(指揮)
 フィルハーモニア管弦楽団*
 シンフォニア・ヴァルソヴィア
 
    録音:1988、1990年 

 

ふたつのオケを振った録音のカップリング。

おそらくこれが国内初出だと思う。

今では後に加えた23番以降の14曲を含むCD6枚組として出ている。

 

絶妙のテンポ感で流れていくモーツァルト。

40番は曲のイメージにぴったりの疾走するモーツァルトそのもの。

 

各楽器のバランスも良く、勢いの中に厳しさを秘めたシンフォニア・ヴァルソヴィアとの「ハフナー」はより一層優れた出来だ。

 

Youtubeはクリヴィヌ指揮の「シェラザード」

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2022年8月13日 (土)

プレトニヨフのハイドン

今年のお盆の入りは熱帯低気圧から急速に発達した台風8号が直撃。

 

昨晩の親戚のお通夜に引き続き本日告別式。

会場は自宅から車で一時間ほどの御殿場市。

通夜の時は道が混んでいてギリギリの到着だったので、今日は朝早めに出発。

家を出るときには台風に備えて家の雨戸は全部閉めていった。

土曜日だったのと台風接近のために道は順調、40分ほどで到着。

 

故人は父方の従兄弟。

 

大叔母が102才まで長命して、実家である我が家には故人と一緒に頻繁に訪れていたのでごく親しい親戚。

コロナ禍のため参列者はごく親しい身内のみとはいえ、親戚が多いのでそれなりの人数。

久しぶりに会った父の従兄弟たちはさすがに皆さん年を取った。

疎遠であったハトコたちともお互いに存在確認。

 

式の合間に走り回る故人の幼い孫たちを見て、時の移り変わりを今更ながら思う。

告別式は滞りなく終わり、出発時は小雨程度だったのが火葬場に行く際には猛烈な雨。


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台風は本日夕刻に伊豆半島上陸。

ニュースを見ると台風はちょうど我が家の至近距離を通過したようにも見える。

 

ところが風はさほど強くはない。

雨も一時かなり降ったけれど幸いにして浸水被害もなく、台風直撃の実感はなかった。

 

往復の車中でロシアのピアニスト、プレトニヨフの弾くハイドンを聴いていた。


Virgin classicsからのCD2枚組で協奏曲とピアノソナタなどを集めたもの。


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・ピアノ協奏曲第4番ト長調 Hob.XVIII-4
・ピアノ協奏曲第7番ヘ長調 Hob.XVIII-7
・ピアノ協奏曲第11番ニ長調 Hob.XVIII-11
・アンダンテと変奏曲ヘ短調 Hob.XVII-6
・ピアノソナタ ハ短調 Hob.XVI-20
・ピアノソナタ 変ホ長調 Hob.XVI-52
・ピアノソナタ ハ長調 Hob.XVI-50

 ミハイル・プレトニョフ(ピアノ、指揮)
 ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン(協奏曲)

 録音:1988年、1995年(協奏曲)
 

粒立ちのはっきりした硬質な音と見事なテクニック。

知的で清潔な品格も感じさせる素晴らしい演奏だ。

 

演奏の出来はピアノソナタの方が良いと思う。

 

Youtubeはプレトニヨフの弾く「展覧会の絵」

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2022年8月11日 (木)

バレンボイムのビゼー

今年のお盆は雨模様。

 

水曜日はバリウムを飲んで胃の検査だった。

昨年は胃カメラを呑んでいたのでバリウム検査はやっていない。
以前に比べて呑むバリウムの量が減ったような・・・・

 

コロナ対策のため検査日と時間は指定されている。
他の人々は仕事の合間に検査を受けていたけれど、自分はこの日はオフ。

いただいた下剤を服用すると若い頃はすぐに効き目が現れていたけれども、今回全然効果無し。

これも加齢のせいなんだろうか。

 

仕事は休みだけれど、オフィスでしばし様子をみることにした。

腹が重い。

朝食抜きなのに空腹感はなし。

 

しばらく出勤無しなので軽くデスクワーク。

結局変化がないので、昼過ぎに仕舞いにして近くの回る寿司屋で適当につまんでいたら突然のさしこみが・・・

 

 

そして本日山の日。

巷は今日から盆休みなんだろう。

今日はちょっとしたアニバーサリーだったので、昼食は家内と大衆焼き肉屋で贅沢。


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80分食べ放題を堪能して店の外に出たら空からポツリポツリ。

午前中は非常に良い天気だったので、シーツやマット類をコインランドリーで洗濯して干したまま出かけていた。

 

遠く箱根連山をみると雨が白いカーテンになって近づいてくる。

これは・・・

急ぎ車を走らせているうちに土砂降りになってきた。

 

午後はお盆の準備と墓掃除をする予定だった。

結局墓掃除はできず、小雨になった時に雨合羽を羽織って山から祭壇用の竹を切り出していた。

 

 

バレンボイムのビゼーを聴く。

 

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・カルメン」組曲第1番
・組曲「子供の遊び」
・「アルルの女」組曲第1番

 ダニエル・バレンボイム(指揮)
 パリ管弦楽団

       録音 1972年10月

 

今や長老格となったバレンボイム若き日の録音。

ちょうどバレンボイムがピアニストから指揮者へ音楽活動の軸足を移した時の録音。

ピアノ協奏曲の弾き振りから交響曲までの一連のモーツァルト録音のほか、この時期にEMIへかなりの量の録音を残している。

 

ビゼーはこのアルバムとは別に、バレンボイムは交響曲第1番を含む数曲のビゼー録音を同じ頃パリ管弦楽団と録音している。
感想はこちら

 

グラマラスでオケを豊麗に鳴らし切ったビゼー。

オケをドライヴするのが楽しくてたまらない、という雰囲気がストレートに伝わってくる。

巨大な造形の「アルルの女」のカリヨンなど雄大な出来だ。

 

カラフルでありながらじっくり落ち着いた音色のパリ管の管楽器が美しい

 

この録音時パリ管の音楽監督はショルティ、1975年からはバレンボイムが引き継ぎ1989年まで務めている。

 

この間バレンボイムとパリ管は2回実演を聴くことができた。

1回目はサン・サンーンスの交響曲第3番とスクリャービンの「法悦の詩」を中心としたプログラムで2回めはオール・ドビュッシープロ。

 

サン・サーンスは感心しなかったけれどもドビュッシーが良い演奏だった。

 

Youtubeはバレンボイム指揮パリ管の「ボレロ」から、1984年来日公演

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2022年8月 9日 (火)

オヤイデ電気の電源タップ、70周年記念モデル

週が変わり夏も後半。

このところ大気の状態が不安定。

月曜、火曜と二日続けて明け方近くに雷鳴で目が覚めて外を見ると雨模様。

日中は良く晴れて猛暑再び。


窓の不具合の修理ついでに出窓に取り替えている。
朝から職人さん2人が取り付け工事中。


日曜夜に長い間お世話になった親戚の訃報がはいってきた。

自分の仲人でもあり、昨日は家内と母を連れて弔問に行っていた。

先月末に入院して手術は無事に終えて経過は順調、退院の準備もしていたところ突然の容態の急変だという。

本人の部屋は生前のまま。

読みかけの本がそのまま置いてあった。

ご親族の方も未だ状況が受け入れられない様子だった。

この年になると、身近な親戚、知人、友人が櫛の歯が抜けるように、もう会うことができない人になっていく。

先週は職場同期の奥様が急逝。

まだ50代、明るく爽やかな笑顔が印象的な女性だった。


お盆に娘たちが帰省してくるので部屋の片づけをしていた。

使わなくなった家電製品の電源コードが沢山出てきた。
もうそれぞれのコードが何に使っていたのかもわからない。
そして文具類も。

モノばかり増えてしまっている。


オーディオ用の電源タップはオヤイデ電気製のものを使っている。

今までのものが古くなって被膜も破れてきたので買い換えようと思っていたら
オヤイデ電気が創業70周年記念モデルを出したことを知った。
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1985年の初発売当時の価格だという。


良心的な価格だし、電源タップの交換がかなり音に影響が出ることが経験済みなので迷わず購入することにした。

オンラインショップでは200台限定。

応募多数の場合は抽選だということでダメ元で応募したら当選。

900件を超える応募があったとのこと。

到着したので古いものと交換してみた。

今までと同じ型なので劇的に音が変わることはないけれど、なんとなくSN比が増したように感じるのは気のせいか。

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2022年8月 7日 (日)

ジョン・ウイリアムズのファイヴ・セイクリッド・トゥリーズ(5つの聖なる木)

曇りのち晴れ。

8月最初の日曜日。

高温多湿の毎日で庭も畑も雑草だらけ。

きりがないので取るのも億劫になってきた。

金曜は夜半から雨が降り出して、窓から入る風の涼しさに夜中に目が覚めた。

土曜の午前中は傘をささずに歩ける程度の小雨で比較的涼しい1日。


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ポコの散歩ついでに畑のオクラとモロヘイヤを採ったりしたら、虫に刺されて痒くなった。

半袖半ズボンがまずかったか。


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「スターウォーズ」の作曲で有名なジョン・ウイリアムズ指揮のCDアルバムを聴く。

ソニークラシカルから出ていたCDで、J.ウィリアムズの作品を中心に武満徹、ホヴァネス、ピツカーの作品。


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『The Five Sacred Trees』

・ファイヴ・セイクリッド・トゥリーズ :J.ウィリアムズ*
・トゥリー・ライン(並木)      :武満徹
・交響曲第2番「神秘の山」      :ホヴァネス
・オールド・アンド・ロスト・リヴァーズ:ピツカー

  ジューディス・ルクレア(ファゴット)*
  ジョン・ウイリアムズ(指揮)
  ロンドン交響楽団

         録音:1996年

 

いずれも複数の木や山そして川など、自然と人間とのかかわりをテーマとした作品。

J.ウイリアムズの作品はニューヨークフィルハーモニック創立150周年記念の依嘱作品でファゴット協奏曲。

このジャンルでは定着したレパートリーとなっているようで、他にいくつかのCDが出ている。

 

ホヴァネスの作品も比較的知られた作品で、フリッツ・ライナーなど往年の名指揮者の録音がある。

 

ファイヴ・セイクリッドツリーズ(5つの聖なる木)は、ケルトの神話で語られている5つの聖木を描いている幻想的な作品。

ジョン・ウイリアムズらしいシリアスな中に、どこか親しみやすさも感じさせるテイスト。

 

ホヴァネス(1911-2000)はこの時代の作曲家としては保守的な作風。

エキゾティシズムが前面に出過ぎて、このアルバムの中では異質な古臭さを感じさせる。

 

トビアス・ピツカ(Tobias Picker 1954~)もアメリカの作曲家。

「Old and Lost Rivers(古い河と消えた河)」はヒューストン交響楽団からの委嘱作品で1986年の作曲。

演奏時間5分に満たない短い曲ながら、3管編成に6本のホルンにハープも加わる大きな編成の曲。

大きな編成とはいえオケを雄大に鳴らすわけではなく、厚い響きの中で静かに深い郷愁を感じさせるような美しい作品。

 

作品の質としてこの4曲の中では、武満作品が一番良いと思う。

「トウリー・ライン」は武満徹の仕事場だった浅間山近くにあったアカシアの木立を描いている。

ドビュッシーをもっと厳しくモダンにした感じで、未来への広がりを感じさせる素晴らしい音楽だ。

 

Youtubeはピツカの「Old and Lost Rivers」。初演者のエッシェンバッハ指揮ヒューストン交響楽団の演奏

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2022年8月 4日 (木)

バリリのベートーヴェン、弦楽五重奏曲

早朝、雷鳴で目が覚めた。

山形、北陸方面は昨日から記録的な豪雨。

久しぶりの強い雨。

通勤時に吹きさらしの橋の上を歩くので、オフィス用の革靴を鞄に詰めてゴム長靴を履いて出勤。

激しい雨で夏の熱さは小休止。

 

帰宅してソファでくつろいでいたらヤモリの子どもがすぐ横に。


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なかなかの面構え。

痩せていたので外に逃がしました。

 

今日はベートーヴェンの比較的マイナーな室内楽。

ウィーンフィルの50年代のお馴染みのメンバーによるウエストミンスター原盤の東芝EMIのLP

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・弦楽五重奏ハ長調 作品29
・2つのオーボエとイングリッシュホルンのための三重奏曲ハ長調 *

 バリリ四重奏団
    ワルター・バリリ,第1ヴァイオリン
    オットー・シュトラッサー,第2ヴァイオリン
    ルドルフ・シュトレンク,ヴィオラ
    ウィルヘルム・ヒュプナー,第2ヴィオラ
    リヒャルト・クロチャック,チェロ

 ウィーンフィル木管グループ*

       録音 1953年  1954年*

 

作品29のヴィオラは2本、この編成の弦楽五重奏曲のベートーヴェン唯一のオリジナル曲。


同編成のベートーヴェンの曲は数曲あるけれど、作品29の他は全て異なる楽器編成のための曲からのアレンジ。

 

この曲は ライプツィヒのブライトコップ社から出版されるはずが、ベートーヴェンが関知しないところで突然アリタリア社 から出版された。

校閲されない状態で誤りも多く、激怒したベートーヴェンが裁判を起こしたという曰く付きの作品。

この件に関しては、ブライトコップからの出版直前にウィーンで譜面が盗難にあったとか、献呈先のフリース伯爵家からアリタリア社が虚構の話をして無断で借り受けたとか、いろいろな話が残っている。

 

 

ヴィオラが一本多いため内声部が充実、厚い響きの中に品のある軽い穏やかさも感じられる魅力的な作品だ。

しなやかで重くならないのは演奏者の力だろう。

フィナーレでは、厳しさの中に毅然とした品格が感じられるバリリのヴァイオリンが素晴らしい。

 

オーボエ2本とイングリッシュホルンという珍しい編成の三重奏曲は、ディヴェルティメント風の軽い曲。

メンバーはオーボエのカメシュ、カウツキーにイングリッシュホルンはハダムスキー。

録音会場の外を走る自動車の音と戦災復興の工事のようなノイズがよく聞こえる。

これらのノイズは弦楽五重奏曲では聞こえないので、別会場の録音だろう。

 

2曲ともモノラルながら音は非常に良い。

ワーナーからウエストミンスターのオリジナル マスターからのCDが出て、非常に話題になったけれどもこの音ならば不満はない。

最新のステレオ録音と比べても遜色ないほど。

 

Youtubeはバリリの弾くモーツァルト、ヴァイオリンソナタ第25番

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2022年8月 2日 (火)

モーリス・アンドレのアルビノーニとテレマン

8月に入り各地で40度近くの酷暑。

気温は下がらずクーラー無しでは眠れない。

 

本日オフでディサービスに出かける母を見送った後に庭の草取りなど。

塀の修復工事は今日が最終日。
生真面目な職人さんがこの暑さの中美しい仕事をしてくださった。

 

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庭の槇の古木に着生している石斛(セッコク 別名 長生蘭)が白い花を咲かせていた。

普通は6月頃に咲く花らしい。

ラン科の花特有の6枚の花弁、気品のある白い花が美しい。


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平安の昔から薬効のある植物として知られ、花言葉は「あなたを元気づける」「豊かな笑顔」

 

こんな暑さ、名手モーリス・アンドレのトランペットで爽やかなバロック期の名曲を聴く
仏エラートへの録音。


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トランペット協奏曲 ニ長調(原曲 ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 D53)
                            :タルティーニ
トランペット協奏曲 変ロ長調(原曲 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ Op.6-11)
トランペット協奏曲 変ロ長調(原曲 オーボエ協奏曲 Op.7-3)
                            :アルビノーニ
ソナタ第2番(ニ長調)                 :ヘンリー・パーセル
トランペット協奏曲 ニ長調                :テレマン
トランペット協奏曲 ト短調(原曲 オーボエ協奏曲 ト短調 HWV.287):ヘンデル

 

 モーリス・アンドレ(トランペット)
 ネヴィル・マリナー(指揮)
 アカデミー室内管弦楽団

 

膨大な数の録音を残したモーリス・アンドレ。
録音数で管楽器奏者ではフルートのランパルと双璧だろう。

これらの曲は数種の録音があるけれど、選曲の良さと伴奏のマリナーの見事さで手持ちの音盤の中では最も取り出す機会の多い盤。

 

中でもアルビノーニの作品6の11とテレマンのニ長調の協奏曲は、自分の一番のお気に入り。

アルビノーニについてはアンドレ若き日の録音がPHILIPSにあり、以前日本フォノグラムの「吹奏楽コレクション」のシリーズで国内盤LPが出ていた。


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こちらの伴奏はダブルリード族を主体にした管楽合奏。

往年のフランスの名手を集めた非常に優れた演奏で、今でも時々聴いている。

 

PHILIPS盤のアンドレは溌溂として才気煥発といった趣だったけれど、エラート盤は練れた明るい音色に落ち着きと暖かさの感じられる演奏だった。

 

テレマンのコンチェルトは、かつてドイツの名人ギュットラーの来日公演のアンコールで聴いている。

この時ギュットラーは客席を向きながらドレスデンの室内オケを片手で指揮しながら吹いていた。

冒頭アダージョの感動的な演奏は今も忘れられない。

 

アンドレの音色はギュットラーとはまた異なる明るい音色。

眩しいばかりの陽光が降り注ぐようなこちらも良い演奏だ。

 

Youtubeはアンドレの吹くテレマン、トランペット協奏曲ニ長調

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