ミュンシュのィベール、ドビュッシーのことなど
9月、沖縄に停滞している台風の影響からか朝から断続的に雨模様。
今日はミュンシュのフランス音楽からラヴェル、ドビュッシー、イベールなど
最近若い頃に集めた70年代に出ていたRCAのグランプリ・クラシカルシリーズの廉価盤LPを聴きなおしている。
60年代の録音が中心、かつてこれらのレコードは音像に明瞭度を欠いているような印象があったのだけれど、LUXMANのフォノイコライザーでいろいろ調整して聴いてみると音盤によっては驚くほど鮮明に聞こえるようになってきた。
このLPもそのひとつ。
① スペイン狂詩曲 :ラヴェル
② ラ・ヴァルス :ラヴェル
③ 牧神の午後への前奏曲 :ドビュッシー
④ 組曲「寄港地」 :イベール
シャルル・ミュンシュ(指揮)
ボストン交響楽団
録音:②1955年12月5日 ① ③ 1956年1月23日 ④1956年12月9,10日
いずれも定評のある名演で、特にラヴェルとドビュッシーはカップリングを変えていろいろな形で出ている。
「寄港地」は初演者ポール・パレーの演奏が出るまで廉価版唯一の録音だった。
以前聴いた時には線のキツさが気になって敬遠気味だったのだが、今聴きなおしてみると
芯の強さの中にも絹の手ざわりにも似た艶やかさと気品があってよい音だ。
とても半世紀以上前の録音とは思えない。
ミュンシュの指揮も確信に満ちた押し出しの強いもの。
「ラ・ヴァルス」の豪奢な音の饗宴は見事だし、テンポの微妙な揺れに遊び心が感じられる「寄港地」も秀逸。
Youtubeはイベールの「寄港地」
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