NAXOSのフレンチフェスティバル
曇りのち晴れ、比較的過ごしやすい金曜日。
庭の柿の実を採ったりしていた。
庭の2本ある柿の木のうち樹齢50年を超える老木は今年で切ることに。
幼い頃からお馴染の柿の木だけれど昨年はほとんど実をつけなかったし、なによりも巨大になってしまって冬場の落ち葉の処理が大変になってきた。
切ると決めたとたんに今年は沢山の実がなっている。
画像は小さい方の木。
NAXOS初期のCDから「French Festival」を聴く。
様々なフランスの作曲家の著名曲を集めたもの。
指揮はかつて新星日本交響楽団の首席指揮者として頻繁に来日していたオンドレイ・レナールド(Ondrej Lenárd, 1942~)とアメリカの指揮者キース・クラーク(Keith Clark 1944 ~)。
オケはブラチスラバのスロヴァキア放送交響楽団。
両者ともにNAXOSに数多くの録音がある。
「フレンチ・フェスティバル」
・楽しい行進曲 :シャブリエ
・亡き王女のためのパヴァーヌ* :ラヴェル
・組曲「ペレアスとメリザンド」~シシリエンヌ
・パヴァーヌ*
・子守歌* 以上フォーレ
・歌劇「ジョスラン」~子守歌 :ゴダール
・前奏曲集第2巻~月の光がそそぐテラス :ドビュッシー
・ベルガマスク組曲~月の光* :ドビュッシー(アルフレッド・リード編)
・ジムノペディ第1番 :サティ(ドビュッシー編)
・ジムノペディ第2番 :サティ(ドビュッシー編)
・歌劇「ホフマン物語」~間奏曲と舟歌* :オッフェンバック
・交響詩「死の舞踏」* :サン・サーンス
オンドレイ・レナールト指揮
キース・クラーク指揮 *
スロヴァキア放送交響楽団(ブラチスラバ)
録音 1988年6月 ブラチスラバ スロバキア放送コンサートホール
NAXOSのCDが出た最初の頃はほとんど無名の演奏家たちばかりだったけれど、小品集の編曲ものなどには他には聴くことができない驚きの音源がさりげなく入っていた。
ヨアヒム・ラフがオケ編曲したバッハのイギリス組曲第3番などが思い浮かぶ。
このCDも例外にもれず、原曲が有名なピアノ曲のドビュッシーの2曲は「月の光」のオケ版が比較的知られたアンドレ・カプレ編ではなく、吹奏楽界の巨匠アルブレッド・リードのオケ編なのが非常に珍しい。
リードにはバッハなどの吹奏楽へのアレンジはあるものの、ピアノ曲のオケ編は初めて聴いた。
「月に光そそぐテラス」もオケ編曲版、残念ながら編曲者のクレジットはないけれど後にNAXOSが出した準メルクルのドビュッシー管弦楽全集中のコリン・マシューズ編や単独で出したブレイナー編のものとは異なるもの。
フォーレの「子守歌」はアンリ・ラボーのオケ編があるピアノ連弾の組曲「ドリー」作品52の中の「子守歌」ではなく、作品16のヴァイオリン曲の「子守歌」。
こちらも編曲者のクレジットはない。
個別の著名曲には、他にもっと優れた演奏はあるけれども、この中ではジョスランの子守歌の編曲が非常に美しく(こちらも編曲者のクレジットはなし)演奏も良い。
先日沼響で実際に演奏したばかりの「死の舞踏」はヴァイオリンソロが達者なのと、クラークの幾分荒れ気味の指揮ぶりがかえって怪奇性を高めていて面白い。
このCDを購入した当初はさらっと聞き流してしまっていた。
じっくり聴くといろいろな仕掛けが見えてくる。
NAXOS恐るべし。
Youtubeはオンドレイ・レナールト指揮の「ジョスランの子守歌」
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