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2022年10月11日 (火)

マッケラスとマゼールの「王宮の花火の音楽」

本日秋晴れ、気持ちの良い朝。

母をディサービスに送り出してそのまま出勤。

狩野川河川敷からの富士山。

細部まで明瞭なのは空気が澄んでいるからかな。


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昨晩の満月は美しかった。

 

「レ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウ」の興奮冷めやらず、手持ちの「王宮の花火の音楽」の音盤を聴きたくなった。

最初に取り出したのは、管楽合奏版のおそらく世界初録音だったマッケラスの演奏。


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・組曲「王宮の花火の音楽(大編成の管楽合奏によるオリジナル版)」

 サー・チャールズ・マッケラス(指揮)
 ウィンド・アンサンブル
           録音 1959年4月13,14日、聖ガブリエル教会

・二重協奏曲 ヘ長調(マッケラス編曲版)
 サー・チャールズ・マッケラス(指揮)
 プロ・アルテ管弦楽団
      録音:1959年3月25日、聖ガブリエル教会

手持ちは70年代にティチクが出したクラシックバロックコレクションからの1枚。
このシリーズは当時千円で発売された廉価盤(後にオイルショックの影響で1200円になった)

このシリーズ、なかなか凝った内容で、当時珍しかったバロック音楽のさまざまな音源を提供していた。

発売点数が多くなかったのか中古市場でも他の廉価盤LPに比べて遭遇する機会は少ない。

おそらくこのマッケラスの演奏は国内初出ではなかろうか。

今はTestamentから花火と大砲入りの別バージョンも加えた形のCDが出ている。


モダン楽器による演奏だが初演に加わっていたセルパンも入っている。
(今回の日本初演ではさすがにセルパンは入っていなかった)

なおマッケラスは後に2種類の録音を残している。


70年代にロンドン響を振った録音はほぼ同じ編成。
イギリス室内管とのNovalisへの録音は弦楽器入りのようだ。(現物未確認)

ただしいずれもモダン楽器による演奏。

 

さて久しぶりの視聴、最初の序曲のゆったりとした演奏に驚いた。

こんな演奏だったのかと正直困惑。

昨晩のパリッとした躍動感があまり感じられない。

個別の奏者の腕前はさすがに達者だが。

 

もう一枚はモダン楽器の演奏も聴いてみた。

マゼール指揮のベルリン放送交響楽団(現ベルリンドイツ交響楽団)による演奏。

手持ちはPHILIPS盤LP


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・組曲「王宮の花火の音楽」
・「水上の音楽」組曲

 ロリン・マゼール(指揮)
 ベルリン放送交響楽団、

   録音:1964年 ベルリン

マゼール若き日の録音。
ベルリン放送響首席指揮者時代の録音で、自分はこの時期のマゼールが一番好きだ。

今聴き直してみると、意外とロマンティックに傾斜しすぎているようにも聞こえ時代を感じさせる演奏だった。

ただこの時代はこのスタイルが一般的だった。

 

Youtubeはカール・リヒター指揮の「王宮の花火の音楽」、モダン楽器による往年のスタイル。

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