海瀬京子プロデュース 県内出身 若手ピアニストの饗宴
昨日来の雨は午前中まで。
もう出張とは縁の無い身分とはなっていたけれど本日仕事で静岡市へ。
お昼前から良い天気になった。
ここ静岡からの富士山は沼津とは違った景色。
雨が降ったために五合目あたりまで雪化粧。
下は昨日雨が降る前の沼津の自宅近くからの富士。
昨日は「海瀬京子プロデュース 県内出身 若手ピアニストの饗宴」。
沼響と何度も共演している日本音コン1位の実績のある海瀬京子さんプロデュースのコンサート。
今年の沼響定期演奏会でモーツァルトを共演した岩間優希君に、清水町出身でロンドン留学中の三浦香鈴さん。
海瀬京子さんに関わりの深い2人のピアニストの共演。
場所は伊豆の国市の「アクシスかつらぎ」大ホール。
・「ホルベルク組曲」から前奏曲 :グリーグ
海瀬京子(ピアノ)
・トッカータハ短調 BWV911 :バッハ
・ピアノソナタ第32番 ハ短調 作品111 :ベートーヴェン
岩間優希(ピアノ)
・「砂時計」から夕暮れ時 :フランク・ブリッジ
・ピアノソナタ第2番嬰ト短調「幻想ソナタ」 :スクリャービン
・組曲「クープランの墓」 :ラヴェル
三浦香鈴(ピアノ)
~アンコール
・シャンソン「四月のパリ」 :ワイセンベルク編
岩間優希(ピアノ)
・パルティータ第1番からプレリュード :バッハ
三浦香鈴(ピアノ)
岩間君は今年の沼響との共演でモーツァルトを弾いている。
若者らしい自由闊達さにあふれた個性的なモーツァルトだった。
この日はバッハとベートーヴェンもユニークな演奏。
ベートーヴェン晩年の傑作、ピアノソナタ第32番への挑戦。
この難曲を悪戦苦闘の気配を見せずにサラリと引き切るのは怖いも知らずの若者の特権だろう。
アンコールで弾いたシャンソン、これが良かった。
後半はガラリと変わって、三浦さんの演奏。イギリス、ロシア、フランス近代の作品。
イギリスの作曲家フランク・ブリッジのピアノ曲は初めて聴く曲。
ブリテンの傑作、歌劇「ピーターグライムズ」からの「月の光」に共通するような、澄み切った冬の夜の大気と海を感じさせるような静かで美しい小品。
スクリャービンの「幻想ソナタ」とラヴェルの「クープランの墓」。はいずれもファンタジー溢れる演奏で音も美しく楽しく聴いた。
海瀬京子さんの演奏とトークを交えながらの楽しい時間。
若い伸び盛りの才能を堪能しました。
三浦さんは小学生の時に海瀬さんの演奏を聴いて、ピアニストになることを決めたという。
開演前のロビーで海瀬さんのピアノの先生であるS先生に会うことができた。
先生は私の二人の娘のピアノの師。
Youtubeはバッハのパルティータ第1番、グレゴリー・ソコロフの演奏
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