学習院輔仁会音楽部、三石精一のデュリュフレ
今日は立冬。
午前中は曇りがちで多少冷えた。
11月最初の日曜の昨日、学習院輔仁会音楽部創部100周年記念 第66回定期演奏会。
場所は池袋の東京芸術劇場。
お目当てはデュリュフレのレクイエム。
この曲は好きな曲だし実際に演奏することもできたけれど実演には一度も接したことがなかった。
これはネットで演奏会情報を探っていて見つけた演奏会。
開演は13時30分、10時5分沼津発の東海道本線から小田原で湘南新宿ラインに乗り換えて池袋着は12時20分。
池袋駅周辺で昼食するつもりで良さそうなお店を事前に決めていたけれど、昼時でどこも混んでいた。
やむなく沼津にもある「かつや」でロースカツ定食。
最近喉の調子が悪くてコンサートの最中に咳き込むとまずいので、近くのマツモトキヨシで「龍角散ダイレクト」を購入、コンサートに臨む。
ホールに入り席は一階席のほぼ中央の理想の場所。
プログラムは
・狂詩曲「スペイン」 :シャブリエ
・交響詩「ローマの松」 :レスピーギ
・「レクイエム」Op. 9 :デュリュフレ
~アンコール
・「威風堂々」第1番 (オルガン、合唱付) :エルガー
石田滉(メゾソプラノ)
黒田祐貴(バリトン)
三石精一(指揮)
学習院輔仁会音楽部管弦楽団、合唱団
指揮の三石氏はなんと90歳とのこと。
三石氏は2019年の東京大学のオケを振ったサン・サーンスの3番が白熱の演奏だった。
その時に比べると少しお年を召された印象だったけれど、全曲椅子に座ることもなく立ったまま振り通した。
若者達を引っ張っていく力はまだまだ健在だ
1967年のデュリュフレのレクイエム日本初演は、学習院の卒業生が中心となって設立された東京合唱団と学習院の合唱団の合同演奏会だったのだそう。
本日のプログラムには、そのときにデュリュフレ自身が寄せたメッセージが紹介されている。
最初のシャブリエは軽快な8分の6拍子に指揮もオケも乗り切れぬ印象だったけれど、次のレスピーキの2曲目「カタコンブ」あたりから良くなってきた。
この曲から入る重低音を支えるパイプオルガンのペダルの音がホール内を揺るがしている。
「ジャニコロの松」でのクラリネットソロもお見事。
「アッピア街道」ではバンダを2群に分けてバルコニー席に両翼配置。
オケとの掛け合いもばっちり。
大地を揺るがすパイプオルガンの響き、圧巻の「アッピア街道」。
若者の熱い気持ちがひとつになって高揚していくのは気持ちが良いものだ。
デュリュフレも学生たちのひたむきさが心を打つ、熱くも美しい演奏でした。
アンコールは威風堂々第1番をオルガンと合唱付きで。
プロオケも良いけれど、ここ一発に賭けるアマオケの真剣勝負のコンサートを最近特に好むようになってきた。
今日のコンサートの入場券は1000円。
今回はコンサート終了後の音盤購入を控えて、家人と母へのお土産に崎陽軒のお弁当を買ってまっすぐ帰宅。
沼津到着は18時前。
Youtubeはデュリュフレのレクイエムから「キリエ」
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