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2022年11月15日 (火)

Masters Of The Bow、古い時代のヴァイオリニスト、アウアー、ブルメスター、サラサーテ

11月も半ばとなり気温が徐々に下がってきた。


出勤時に路面が濡れていた。

明け方に雨が降ったようだ。


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畑のミカンが色づいてきたので日曜に収穫。

古い木で酸味が強いのでしばらく熟成することにする。

画像は日曜に家内と行った「ららぽーと沼津」内にある湯河原飯田商店の醤油チャーシューメン。

ラーメンデーターベース総合ランキング全国一位を誇る名店の支店。


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いつも行列の人気店だけれど、この日は誰も並んでいなかった。

 

今日は古い時代のヴァイオリニスト3人。

レオポルド・アウアー(1845-1930)、

ウィリー・ブルメスター(1869-1933)、

パブロ・デ・サラサーテ(1844-1908)

いずれも音楽史に名を残す歴史的なヴァイオニスト。

 

聴いたのはカナダから出ていたLP「Masters Of The Bow」シリーズ からEdition 2。

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・ハンガリー舞曲第1番 (ブラームス ヨアヒム編)
・「なつかしい土地の思い出」Op.42-3からメロデイ(チャイコフスキー ウイルヘルミ編)
    
  Leopold Auer,(Violin)
  W. Bogustkahein(Piano)
  録音 1920年

・パルティータ第3番からガヴォット
・管弦楽組曲第3番から「アリア」 (ウイルヘルミ編) 以上バッハ
・ソナチネ第1番からメヌエット    :デュセック
・主よ、汝に感謝すから「アリオーソ」 (ブルメスター編)
・協奏曲ト短調から「サラバンド」   (ブルメスター編)
・ソナタト短調から「メヌエット」   (ブルメスター編)  以上 ヘンデル
・カストールとポリュクスから「ガヴォット」 (ブルメスター編) :ラモー
・3つの悲しき旋律から「アンダンテ・レリジオーソ」 :(ブルメスター編) :シンディング

  Willy Burmester(Violin)
  録音 1909年9月27日、ベルリン

 

・無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調「プレリュード」:バッハ
・夜想曲 変ホ長調 op.9-2  (サラサーテ編)   :ショパン
・ 序奏とカプリース=ホタ
・序奏とタランテラ op.43~「タランテラ」
・ミラマール=ソルツィーコ op.42
・バスク奇想曲 op.24
・ツィゴイネルワイゼン
・ハバネラ
・ザパテアード                 :以上サラサーテ

  Pablo de Sarasate (Violin)
  録音 1903年

 

チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を献呈されたレオポルド・アウアー、
シベリウスからヴァイオリン協奏曲を献呈されたブルメスター。

 

実際はアウアーは演奏不能としてチャイコフスキーに作品をつき返し、ブルメスターはスケジュールが合わず、いずれも別のヴァイオリニストが初演している。

そして「ツィゴイネルワイゼン」があまりにも有名なサラサーテ。

 

アウアーはハイフェッツやミルシュタインなど20世紀を代表する大ヴァイオリニストたちの師として知られる。

今でも数多くのヴァイオリニストが取り上げる、大作曲家たちのヴァイオリン協奏曲のカデンツァを多く作曲している。

アウアーの残された録音は弟子のためにプライヴェートに吹き込んだこの2曲のみで、これは私家盤からの復刻。

 

演奏は1世紀以上前のものでかなり異様なスタイル。

粘り気のある軟体動物のようなブラームス。

弓を弦にがっしりと当てて力強く我が道を行く演奏。

これがなんとも説得力を持って聞き手に迫ってくるのが不思議。

この2曲ではチャイコフスキーの方が抵抗なく聴けるけれど、これがブラームスやチャイコフスキー本人が実際に聴いた演奏なのだろう。

 

 

ブルメスターは来日して2曲の録音を残している。

ここにあるのは独グラモフォン&タイプライター社に残した全録音。

時代を超越する気品のようなものが感じられて、この3人の中ではもっとも感銘を受けた。

 

 

サラサーテは残された作品を聴いてもかなりの技巧派であったことがわかる。

これらの録音でもバリバリと破綻なく弾きまくっている。

この録音のいくつかの曲の前後にサラサーテらしき人のおしゃべりがいくつか入っていて、演奏よりもこちらの方が気になった。

 

いずれも100年以上前の録音とは思えない良い音だ。

 

youtubeはブルメスターの弾くヘンデル「アリオーソ」

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