« 2022年11月 | トップページ | 2023年1月 »

2022年12月に作成された記事

2022年12月31日 (土)

カラヤンの第九、1963年ベルリンフィルハーモニーホールこけら落としでのライヴ

2022年も暮れていく。

午前中は雲が多かったけれども午後から晴れ。
Img_20221231_155457
薄い雲の横には昼間の月が見えた。

買い物に行った家内が大きなパンを買ってきた。
Dsc_0680
メロンパン正月バージョン。
直径26センチの巨大メロンパン。

家の掃除もほぼ終わり、夕刻からまったりとしていた。

そして年末はこれ、今年の聴き納めに久しぶりにベートーヴェンの「第九」。
カラヤン指揮ベルリンフィルの1963年10月15日、
ベルリンのフィルハーモニホール落成記念こけら落としでのライヴ。
Beethovensymnr9memoriescdme1046small250
・交響曲9番ニ短調「合唱付き」

グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
ジークリンデ・ワーグナー(アルト)
ルイジ・アルヴァ(テノール)
オットー・ヴィーナー(バリトン)

 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
 聖ヘドヴィヒ教会合唱団
 RIAS室内合唱団

 録音:1963年10月15日、ベルリン・フィルハーモニー


指揮者もオケも尋常でない熱気に満ちた壮絶な演奏だった。

第4楽章の出だしではオケがグチャグチャになったりトランペットが音を外したりしているけれどカラヤンの気合いが凄まじく、オケも合唱も興奮状態。

合唱も非常に強力。

For Gott!のフェルマータのティンパニの強打も凄まじい。
二重フーガも壮麗な出来。

ソロはソプラノのヤノヴィツが秀逸。

スタジオ録音とは異なったカラヤンのライヴでの凄さを堪能。

1963年のライヴ録音だけれどステレオなのがありがたい。

| | コメント (0)

2022年12月30日 (金)

サージェントの「エロイカ」

年末年始の休みが始まった。

今年の休みは一足早く28日から。

毎年年末の数日間は何をしたかが思い出せないほど忙しい。

 

28日はお寺に年末のご挨拶のあと馴染の花屋さんへ墓に供える香花を購入。
遅くなった年賀状の作製など。

 

昨日は母の今年最後の定期健診だった。

うっかり失念していて朝起きて慌てて準備。

今年最後のデイケアの日だったので、施設にお休みの電話をして出発。

エコーとMRI検査が8時半の予約だったけれどもなんとか間に合った。

病院の前でちょうど出勤途中の旧知の副院長先生と会ってご挨拶。

 

診察と会計が終わったのがちょうど昼過ぎ。


母の買い物をしながら帰宅後簡単な昼食を済ませ、家内とお墓と庭の掃除をしているうちに日が暮れてしまった。

 

今日は家の掃除に神棚にお供え。

そのうち婿殿が家に来て一緒に掃除など。

 

昭和初期のマッチラベルコレクションから。

Image00005_20221230223501

 

イギリスの指揮者、サージェントのエロイカを聴いた。
R1104613915088774253765-1

・交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』

 サー・マルコム・サージェント(指揮)
 ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団
 

 録音 1961年

手持ちは3種あって、EMIのモノラル盤LPにROYAL CLASSICSのCD.

そしてマルコム・サージェント/EMIレコーディングズ(18CD)。


026

 

きっちり楷書風の演奏。

スクエアなところもあるけれど格調の高さが感じられて、第2楽章の渋く悲しみに満ちた中での絶妙のテンポの揺れは秀逸。

オケのバランスも良くて 緻密なアンサンブルとビーチャム時代のロイヤルフィルのエレガントな響きも魅力に富んだもの。

 

フルトヴェングラーのようなデモーニッシュな凄みには欠けるけれど、極めて正統派スタイルのプロフェショナルなお仕事。

 

Youtubeはこのサージェントの「エロイカ」

| | コメント (0)

2022年12月27日 (火)

ラフマニノフの聖ヨハネス・クリソストムスの典礼

2022年最後の一週間、良い天気の日が続く。

娘が孫を連れて帰省していて賑やかな日々。


321289198_864756401280060_60934872809146

 

昨日の富士山に散歩帰りの愛犬ポコ。


321576378_866466741145371_87579868952547

 

本日年内最後の出勤日。

お昼はオフィス近くのイタリアン「Allegro」でランチ。


Dsc_0677

 

食べているうちに10年ほど前にこの店で大学時代の同級生と食事をし、ワインを酌み交わしたことを思い出した。

東北の国立大学で教鞭をとっていた彼は4年前に癌を患い急逝。

もう会うことができない。

 

仕事納めは明日だけれど、一足先にオフィスの皆に挨拶をして帰宅。

 

 

最近寝る前に聴いているCD。

ラフマニノフの合唱曲、「聖ヨハネス・クリソストムスの典礼 Op.31」
Liturgy of St. John Chrysostom, Op. 31

ブルガリア放送合唱団によるCD2枚組


0724356866454

 

Emilia Maximova (ソプラノ)
Vessela Zorova - (アルト)
Yordan Vidov - (テノール)
Vassil Stoystov - (テノール)
Ivan Ivanovich Petrov (バリトン)
ブルガリア国立放送合唱団
ミハイル・ミルコフ (指揮)

 

これはもうひとつの名作「晩祷」と並ぶラフマニノフの代表的な宗教曲のひとつ。


M56985559221_1

無伴奏の合唱曲で、正教会の儀式のために書かれたロシアの曲に典型的なバスの効いた分厚い響きが特徴的な曲。

ソビエト連邦時代には宗教音楽の演奏は禁じられていたので、非公開の初演以来演奏されることもなく、教会内での正式な形で歌われたのはペレストロイカ以降1987年ことだという。

 

以前ロシア正教会の聖歌集を聴いたことがあって、これがなかなか良かった。


Img_20201217_221449-1

 

有名な「晩禱」は、聴いていてあまりの長大さに最後まで聞き終わることなく寝落ちするのが常。

こちらの曲は虚心に耳を傾けると、ブルガリアの合唱団のパンチの聴いた強力な声質の中にも洗練されたものも感じられ、大きな声のうねりに自然に身を任せられるような感覚に浸ることができる。

 

寒い冬の夜に聴くにはぴったりの曲

 

Youtubeはラフマニノフの「聖ヨハネス・クリソストムスの典礼 Op.31」

| | コメント (0)

2022年12月25日 (日)

パイヤールのコレッリ、合奏協奏曲

凍れる日曜日。

朝には車のフロントガラスが凍結していた。

2019年の今日、市内内浦の護岸から淡島越の富士山。


Img_20191225_145257

この日は風もなく海はベタ凪だった。

この20日あまり後に国内初のコロナウイルス感染者の発生が発表された。

 

今日はクリスマス。

イタリア、バロック期の作曲家アルカンジェロ・コレッリ作曲の合奏協奏曲集作品6を聴く。

この曲集の第8番が有名な「クリスマス協奏曲」。

演奏はジャン・フランソワ・パイヤール指揮の室内管弦楽団。

手持ちはエラート原盤の日本コロンビア盤LP2枚組。


R1310558115481519129230

・合奏協奏曲集 作品6 ―全曲―  :コレッリ

 ジャン・フランソワ・パイヤール(指揮)
 パイヤール室内管弦楽団
 アンヌ・マリー・ベッケンシュタイナー(クラブサン)
 ジャン・マルク・ブルフェ(オルガン)
 アンヌ・ヴァン・ロワイヤン(リュート)

 録音:1971年1月、5月 パリ、ノートルダム

ヴィヴァルディやバッハ、ヘンデルにまで影響を与えたコレッリの残された作品は生前の名声に比べて非常に少ない。

残されているのは有名な「ラ・フォリア」を含むヴァイオリンソナタ集(全12曲)と各12曲から成る4つのトリオソナタ集くらい。

作品番号は6までしかない。

(全て12曲なのは意図したものかしらん)

 

合奏協奏曲集作品6はコレッリの死後出版されている。

 

作品はいずれも完成度の高い珠玉の作品ばかり。

トリオソナタと合奏協曲という形式はコレッリによって完成された。

 

優れたヴァイオリン奏者だったコレッリの作品は、作品2のトリオソナタ集の中のトランペットソナタ1曲を除いて全て弦楽器のための曲。

コレッリ自身がヴァイオリンの名手だったにもかかわらず、残された作品はさほど高度な技術を要求してはいないという。

 

コレッリは自己に厳しく、ストイックで高潔な人物だったのではなかろうか。

多くの人に演奏され、後世に残す水準に足る作品だけを厳選し出版したのだろうと想像する。

 

自分としては今までコレッリといえば「ラ・フォリア」と「クリスマス協奏曲」を軽く聞き流す程度の存在でしかなかったけれど、作品6の合奏協奏曲集を通して聴いてみて、これは大変な作曲家だったのだということをあらためて痛感。

全12曲、豊かな響きの中に美しさだけではない、格調の高さと練りに練った緻密さが感じられ、どの曲も変化に富んでいて同じようには聞こえない。

 

古楽器隆盛の今となってはモダン楽器のパイヤールの演奏は時代遅れの感はあるけれど、通奏低音にクラブサンのほかオルガンやリュートも加えていて古さは感じられない。

演奏の良さもさることながら、コレッリの作品に時代を超えた懐の深さがあるからだと思う。

 

発売当時ディスコフィル大賞、エディソン・インターナショナル賞を受賞している名盤。

 

Youtubeはコレッリの作品6の合奏協奏曲から第4番

| | コメント (0)

2022年12月24日 (土)

今年最後のオケ練習は管楽器分奏、ブリテンの「キャロルの祭典」のことなど

本日晴天、クリスマス・イヴ。

娘と孫が帰省してきて賑やかだ。

先日収穫した畑の蜜柑をジュースにしたら孫達に好評だったので、午後から取り残しの蜜柑を収穫。

Dsc_0655

昨晩はオケの練習で境野達男先生の指揮で管楽分奏だった。

場所は市民文化センター地下の第2リハーサル室。


Dsc_0660

曲はブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」の第1、2楽章。

音程にシビアなきっちり密度の高い充実の2時間。

これが今年の吹き納め。

 

昭和初期のマッチラベルコレクションから。


Image00005_20221224220601

クリスマス・イヴということでブリテンの「キャロルの祭典」。

ウィーン少年合唱団による演奏で聴く。

この団体の「キャロルの祭典」録音は数種類あるけれど手持ちは独BASFのLP。

ブルックナーのモテットとのカップリング

 

R1387376415630457176788

・キャロルの祭典  :ブリテン
・5つのモテット  :ブルックナー*

 アントン・ネイダー(指揮)
 ウィーン少年合唱団
 ハンス・ギレスベルガー(指揮)*
 ウィーン合唱団

 

グレゴリオ聖歌を前後に配し、アルカイックな雰囲気と現代的なテイストが見事な融合した名品。

編成は少年合唱にハープというシンプルなもの。

全12曲。

折り返し地点の7曲目のハープ独奏が冒頭のグレゴリオ聖歌に基づくもので非常に美しい。

 

Youtubeは「キャロルの祭典」

| | コメント (0)

2022年12月22日 (木)

AVアンプの交換

雨のち曇り、師走も後半に入り今日は冬至。

朝6時に目が覚めたら外はまだ真っ暗だった。


数年前のコロナウイルスの流行に始まり今年はウクライナでの戦争。
歴史の大きな転換点となった2022年が過ぎていく。


昨日は母をコロナワクチンの5回目の接種に連れて行った。
車椅子を積み込み集団接種会場に向かう。

所用時間は接種後の待機時間を含めて30分ちょっと。

親切で手際の良いスタッフさん達と、整然と並ぶ接種を受ける人たちの姿を見ていて成熟した日本の社会を実感する。
320508110_1346200249474110_1655229764404

接種に出かける前に畑のネーブルの収穫。
今年は柑橘類が豊作。
320062083_626307949295677_13934831282283

ネーブルに温州みかんに檸檬。
321210282_708907610792684_30528833159624

木が古いので酸味が強い。

特にネーブルは夏みかんの隣に植えてしまったので、交雑して夏みかんのような味になってしまった。


実っているネーブルを半分ほど収穫したところで用意したダンボールがいっぱいになってしまった。
今年は特に多いので残り半分は採らずにしばらくそのまま残すことにした。

AVアンプの調子が不安定なのでハードオフに持っていくことに。
このアンプもハードオフで見つけたものでYAMAHA製。
普及機だけれど箱付きでほとんど使用感がなかった。


AVアンプは、音楽部屋とは別の部屋でもっぱら録画したテレビ番組を見るのに使っている。
音質はあまり気にしていない。
Never_mind_08img600x4501291162067ic-1

ちなみにスピーカーは12年前にヤフオクで数千円で落札したインフィニティの小型スピーカーReference ONE

YAMAHAのAVアンプは3,200円で買い取ってくれた。
それに代わるものを物色したけれどあまり良いものがない。


結局2011年製のMARANZのAVアンプNR1402に決めた。
リモコン付き取説なし。
3か月保障付きで福沢さん1枚とちょっと。
Omatsurilife_2022041009335600112us

家に持ち帰りさっそく配線。

スピーカーとの接続をしていて目が悪くなったのか手間取るのに愕然とする。
以前は苦も無くできたのに。


早速ブルーレィレコーダーをつなげてみたら映像は出るけれどスピーカーから音が出ない。

焦って取説をネット上で探す。

既に削除されたのか苦労して見つけた詳細なマニュアルは英文。Orz

日本文では簡単なセットアップマニュアルしか存在していなかった。
(あとで冷静になって探したら詳細なマニュアルがMARANZのサイトに残っていました)

ひょっとしてこれは故障ではなかろうかと思い再びハードオフへ。

ジャンク品じゃないし・・・・

お店に行ったらLP大量購入時にいた馴染みの店員さん


事情を説明して代替品を探す。

かなり時間が経ってよばれたら。
「音出ました!」とのこと。

店員さんの説明では音声出力がTV設定になっていました。とのこと。
この機種はなぜか初期設定画面がなくリセットができてなかったらしい。


なるほど聞いてみればごく単純な当たり前のことだ。

御礼を言ってそのままお持ち帰り。

待つ間ジャンクLPコーナーを物色していたけれど特に欲しいものはなし。

| | コメント (0)

2022年12月19日 (月)

今年最後のオケの練習、そして本当に最後の音盤購入

寒波到来。北陸では記録的な大雪。

 

昨日から寒風吹きすさび、ベランダの物干しを支えているワイヤーが強風で切れてしまった。

今日は修復したりその他家の雑事で一日が終わる。


319906543_573361834626292_31371370234869

 

昨日ポコの散歩の途中、冷たい北風が吹く中でなぜかヒマワリ。

 

319718648_878436516683511_36918757012163

最近世の中がどうもおかしくなっている。

 

昨日日中は家内と長泉町にある「クレマチスの丘」のレストラン[Tessen]に行っていた。


319364919_649261233602556_84026052253819

この周辺はレストランやショップのほか、ビュッフェ美術館や井上靖文学館、ヴァンジ庭園美術館や自然庭園が整備されていて、文化の香りが高い空間だった。

 

この広大な敷地の維持管理には膨大なコストがかかっていたのだろう。

周辺のショップを含め12月25日でレストランと周辺のショップは閉店とのこと。

 

最初ランチにするつもりがランチは満席、やむなくカフェにすることにした。

 

318618529_2240499626122031_3113432093275

 

高級感のある良いお店だった。

 

近くのショップではワイングラスやアクセサリーが50~70%オフのセール中。

どこかのおばさんがワイングラスを大量に買い占めていた。

お店でも開くつもりかしらん・・・・

 

そして夜はオケの練習。


次回は分奏練習なのでオケ全体としては今年最後の練習。


Dsc_0645

竹下先生の指揮でブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」。

前回の初顔合わせの時に比べると多少慣れてきた様子。

 

 

金曜、ワセオケのコンサートまでの間、多少の時間ができたので、お茶の水のディスクユニオンに寄ってみた。

久しぶりの御茶ノ水駅は改修されていて、ずいぶんと様子が変わっている。

 

ディスクユニオンではLPのみに絞り300円以下コーナーから巡回。

さすがにハードオフのジャンクコーナーと比べるまでもなく質は高い。

500円以下コーナーよりも300円以下コーナーに面白い音盤が多かった。

 

今回は比較的マイナーな露西亜、東ヨーロッパ圏の作曲家たちの作品が充実。

この中からロシアの作曲家ミヤスコフスキーの交響曲を集中的にゲット5枚ほど。


Image00023

古くはガウク、そしてスヴェトラーノフ指揮の交響曲全集録音から数枚。


Image00017

全てメロディア盤。

 

エネスコの交響曲第1番、ルーマニア盤


Image00031

 

特異な映画音楽の作曲で知られるバーナード・ハーマンの交響曲第1番、自作自演の英ユニコーン盤。


Image00033

 

20世紀チェコの作曲家マルティヌーの交響曲第2番と第6番、ノイマン指揮チェコフィルのスプラフォン盤。


Image00027

 

マッケラス指揮コヴェントガーデンのオケによる、フランスの作曲家メサジュの「二羽の鳩」ほかのHMV盤。


Image00003

 

シェイヌとトマジのフルートとトランペットのための作品、日本コロンビア盤。


Image00005

 

プーランクとカゼッラのオルガン協奏曲、ハーゼルベックのオルガン、セーゲルスタム指揮のオーストリア放送響によるPAN盤。


Image00007

 

エフレム・クルツとフィストラーリという自分のお気に入りの指揮者による弦楽オーケストラのための作品集、グリーグの「ホルベルク組曲」、バーバーの弦楽のためのアダージョ他英EMI盤。


Image00009

 

アブラヴァネル指揮ユタ響によるバーンスタイン、ネリベル、モートン・グールドの作品集、米ヴァンガード盤。


R508686313841184669805

 

そしてケネス・モンゴメリー指揮ボーンマスシンフォニエッタのパーシー・グレインジャー作品集。米RCA盤。


Image00015

 

オランダの名匠オッテルローがハーグフィルを振ったグノーやグリンカ、マイヤーベーヤなどの行進曲集、蘭フィリップス盤など。


Image00035

そのほか。

これで本当に今年の買い納め。

 

| | コメント (0)

2022年12月17日 (土)

早稲田大学交響楽団第211回定期演奏会

曇りのち雨。各地で雪の便りがきかれ本格的な冬の到来。

水曜は母の介護の関係でケアマネージャー、介護施設の担当者その他何人かの人たちと今後の計画についての打ち合わせと情報交換。

 

木曜は東京に行く所用ができたので、ついでにその日の美術館やコンサートスケジュールを探っていた。

 

東京国立博物館の特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」が会期延長になったことを知り、事前予約性ということで申し込もうと思ったら既に予約受付が終了していてがっくり。

 

コンサートは学生オケの早稲田大学交響楽団、いわゆるワセオケの定演がこの日にあることを知った。

場所はミューザ川崎


Img_20221215_181950

 

コンサートの前に川崎駅近くのSoup Stockで軽い夕食。


Img_20221215_183944

 

ワセオケは過去2回ほど聴いている。

最初は忘れもしない1981年。

 

この頃の早稲田大学交響楽団は、1979年のベルリン・カラヤン財団主催の第5回国際青少年オーケストラ大会(通称カラヤン・コンクール)優勝の後、ヨーロッパ公演や武満徹作品の初演などで国内外に実力が轟いていた時代。

 

この時はカラヤンコンクールでの優勝曲「春の祭典」を聴いた。

 

ワセオケを聴く数週間前に東京のプロオケで「春の祭典」を聴く機会があったけれど、演奏の感銘度は圧倒的にワセオケが上だった。

 

この時のホルンのトップ奏者のWさんが、数年後の沼響創設時に自分と席を並べその後30年以上も共に沼響でホルンを吹くことになったのも不思議な縁だ。

Wさんは数年前に難病に倒れ今も闘病生活を続けている。

 

 

2回目は小林研一郎指揮の演奏会。

場所ははっきり思い出せないけれどメインはチャイコフスキーの交響曲第4番だったと思う。

 

この時のプログラムにR.シュトラウスの交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」があった。

曲の最初の部分にホルンの有名なソロがあり、この時ホルン奏者が盛大に音を外してしまった。

 

即座にオケを止めた小林氏。

会場がシーンと静まる中で小林氏が客席を振り返り「ホルン奏者にもう一度チャンスを与えてください」というような趣旨の発言をされた。

 

最初からやり直した中でホルン奏者は見事なソロを決め、演奏終了後にそのホルン奏者には盛大な拍手が送られた。

あの状況下で見事に吹ききったホルンの学生さんも素晴らしかったけれど、小林氏の音楽に対する厳しさと同時に氏の学生に対する愛情も感じた瞬間だった。

 

そして今回3度目のワセオケ。


Img_9482

曲目は

・序曲「レオノーレ」第3番   :ベートーヴェン
・交響詩「死と浄化」      :R.シュトラウス
・交響曲第3番 ハ短調「オルガン付き」: サン・サーンス

 寺岡清高(指揮)
 早稲田大学交響楽団
 
大阪交響楽団常任指揮者寺岡清高はワセオケのOB。

 

 

奇しくも3年前に聴いた東大オケもほぼ同じプログラム。

 

Img_20221215_182620

 

序曲では冒頭のコードでコントラバスが一瞬早くズンと入る。
これは明らかに意図したもの。

後ろのプルトまでしっかり鳴っている弦楽器群の優秀さが印象に残る。

 

 

次のR.シュトラウスもきっちりとしたアンサンブルで数々の難所も見事に切り抜けていく。

終盤の隠し味的な扱いのタムタムもバランス良く響いていた。

指揮もわかりやすく流れの良い音楽を紡いでいて、安心して聴いていられるのが良い。

 

最後のサン・サーンスも期待通りの出来。

この曲は沼響でも数年前に取り上げたけれど、大ホールに轟く本物のパイプオルガンの音は格別。

 

大地を揺るがすオルガンの響き。

学生たちの熱き心が一丸となって乾坤一擲、壮大なクライマックスを築いていくのがなんとも感動的だ。

 

オケを聴く醍醐味を満喫しました。

 

ありがとうございました。

アンコールは東大オケの時と同じ、歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲をオルガン付きで。

 

川崎に行く前に時間があったので久しぶりにお茶の水ディスクユニオンに寄ってみた。

詳細は次回。

 

Youtubeはワセオケのマーラー、「巨人」

| | コメント (0)

2022年12月13日 (火)

「ロマン派の変貌、ライネッケからニールセンへ」ヴラドコヴィッチのライネッケほか

昨日夜遅くから冷たい雨。

12月も半ばとなっていよいよ冬は本格的に。

老母が寒がるので、ホッカイロと電子レンジで温める湯たんぽをホームセンターで買ってきた。

灯油がずいぶんと高くなっている。
寒さ厳しいウクライナでは電力供給を絶たれてさぞや辛いことだろう。


Image00025

ネタが無いので昭和初期マッチラベルコレクションから。


Image00006

 

そしてブックオフでの音盤購入の続きです。


Jacket_20277123

ヒンデミット、ハイドンその他木管五重奏曲をホルンの名手バボラークほかのアフラトゥースクインテットのEXTON盤


7177da2cnel_sx425_

アノニマス4による中世のキャロル集、ハルモニア・ムンディ盤。


4032608130151

ホルンのヴラトコヴィッチ、オーボエのシュレンベルガーほか世界的な名手たちによるライネッケのホルントリオほか。
タイトルは「ロマン派の変貌、ライネッケからニールセンへ」。独CAMPANELLAのCD。

このCDが今回最大の収穫かもしれない。

 

270

原田節によるオンドマルトノ作品集

 

230007275

外山雄三指揮東京都交響楽団による武満徹の「環礁」ほかの作品集

 

25cm348

ウィーンフィルのフルート奏者だったフルーリーによる近代フルート作品集

エネスコやタファネルなどの作品。


Uccg90329

アバド指揮ベルリンフィルによるドビュッシー。ラインスドルフ編の組曲「ペレアスとメリザンド」「夜想曲」ほか。

 

Photo_20221213221801

コチシュのピアノでリストによるワーグナー・トランスクリプションズ。
楽劇「パルシファル」ほか。

「トリスタン」と「マイスタージンガー」はコチシュ自身の編曲。

 

70907

 

テクニシャン、アール・ワイルドによるさまざまな作曲家によるピアノ・トランスクリプションズ。

 

20190124_24fd4d

マゼール指揮フランス国立菅によるオッフェンバック「パリの喜び」、サン・サーンスの交響詩「死の舞踏」、デュカスの交響詩「魔法使いの弟子」。CBS盤。

サン・サーンスはマゼール自身がヴァイオリンソロを弾いている。

 

今回は近代現代ものを中心に未知の作品が多くなった。

これで今年の音盤購入打ち止め。

 

・・・・のつもり。

 

| | コメント (0)

2022年12月11日 (日)

今年最後の音盤購入?

晴れのち曇り。

金曜日の夕方から県内他市に住む娘が孫を連れて帰省。

娘たちが来ると洗濯物とゴミが一挙に倍以上の量に。

 

現役時代から使っていた腕時計が動かなくなった。

時計はごく一般的なSEIKO。
電池が切れたようだ。

 

先週二人の娘婿たちと我が家で飲んだ時に、最新の流行やテクノロジーその他諸々の話になって、知らず知らずのうちに自分が時代の潮流に取り残されつつあるのを実感していた。

 

電池交換も考えたけれど買い替えもいいな、とネットサーフィンしているうちにスマートウィッチが目に留まった。

 

スマートウォッチは3千円台から数万円までいろいろありそうだけれど、初めてなのでAmazonでベストセラーになっていて評判もそこそこだった中国製の6千円台のものにした。


Img_20221211_212335

 

ずいぶんと軽くて装着感はないけれど実に沢山の機能が付いている。

心拍数や血中酸素濃度、呼吸訓練から運動量測定などなど。

 

スマホと連動していて、電話の着信のほか入ってきたメールやメッセージがその都度振動とともに表示されるのが便利。

 

 

さらに装着しながら寝ると、自分のその日の睡眠時間に加え、深い眠りと浅い眠りの時間が測定される。

最初はその精度を疑ったけれど、血中酸素濃度や心拍数を別の機械と比べてみたら同じ数値が出た。

睡眠時間も自分の寝入った時間と起きた時間が正確だ。

 

重宝しているのはスマホのお探し機能。

家の中でスマホをどこに置いたかわからなくなって探し回るのは一度ならず。

この機能を使うとボタン一つでスマホが鳴る。

 

 

まだ全ての機能を把握していないけれど、使ってみるともう手放せない。

 

これから時計はこのような時代になるのだろう。

 

先週オフの日が続いたので市内のBOOK OFFに寄ってみた。

 

もう音盤購入は控えようと思って、今年はずいぶんと自制しているつもりだけれど、1180円以下のCD5点以上で50%オフの表示が目に入ってしまった。

 

結局無視するわけにもいかずCD棚を覗いてみる。

8月も同じセールがあった。

CDも先が見えてきたのでよほど手持ちの在庫を減らしたいのだと思う。

 

 

我が家から15キロ圏内にはHARD OFF3店舗とBOOK OFFが5店舗。

 

 

他の店でも同じセールをやっていると思うともう止まらない。

ネットサーフィンならぬBOOK OFFサーフィン。

結局あと3件ほど回ってしまいました。

 

ダブり買いを防ぐため、少しでも買ったような記憶がよぎるものは除外して最小限の5点をセレクト。

結局1店舗あたり5点以上を買ってしまって25枚ほど。

 

 

 

NAXOS関係ではオールソップ指揮の武満徹。


名作「鳥は星型の庭に降りる」のほか1958年の「ソロチュード・ソノール」に映画音楽三作ほか。


8557760

 

 

ロドリーゴのハープとオーケストラのための作品を集めた1枚。

こちらは竹松舞の演奏で初めて知った「コンチェルト・セレナータ」がお目当て。


8555843

 

 

現代中国の作曲家タン・ドゥンの作品と指揮で「オーケストラ・シアター」「管弦楽のための協奏曲」ほか。


8570608

 

 

ポール・ダニエル指揮ボーンマス響のヴォーン・ウイリアムス交響曲全集から、第4番と合唱とオーケストラのための組曲「野の花」に「ノーフォークラプソディ第1番」を収めた1枚。


8557276

 

 

ヴォーン・ウイリアムスでもう一枚。

シューベルトの「鱒」と同じ編成のピアノ五重奏曲に、クラリネットとホルンとピアノ三重奏のための五重奏曲、クラリネットとピアノのための「イギリス民謡による6つの練習曲」ほか。


演奏はロンドンソロイスツ・アンサンブル。


8573191

 

 

ペスカノフの弾くスコット・ジョップリンピアノ曲集。

このCDなんと110円の値札が付いていた。半額の55円。


8559114

 

 

 

日本フィルの自主製作から。

現在活躍中の広上淳一と藤岡幸夫若き日の録音を4枚

 

広上淳一ではメンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」、第4番「イタリア」、第5番「宗教改革」、シューベルトの交響曲第2番にリシャルト・シュトラウスの組曲「町人貴族」ほかの3枚。


61laqycjlzl_ac_sx425_

 

藤岡幸夫ではドヴォルザークの交響曲第8番にシューベルトの「未完成」ほか。

 

このドヴォルザークには「自然交響曲」と書いてある。


Img_20221211_215706

 

かつて「イギリス」と呼ばれたことはあったけれど・・・・・

 

以上4枚は各330円の半額。

長くなったので続きは次回。

 

Youtubeは広上淳一指揮の「サンダーバード・マーチ」

| | コメント (0)

2022年12月 9日 (金)

デルヴォー、ハイドシェックのモーツァルト

今夜は今年最期の満月。


晴れた日々、朝夕の寒さはさほど厳しくなくて日中は過ごしやすい。

一昨日の昼食は創業98年の「川う」の天丼テイクアウトを職場の皆と。


Dsc_0583

 

もともとなんでもありの小料理屋で、宴会などでもお世話になっていた。

数年前に天丼専門店にシフト。

大きなエビ天が4本も入っていた。

 

昨日オフで午前中床屋に行き、その足で午後からは仕事関係のセミナー。

セミリタイアの身でいまさらの感もあったけれど、個人的に興味のある分野なので現役の職員と一緒に気楽な気持ちで末席にて拝聴。

主催者の一人は旧知の仲。

終了後そのままコロナワクチン5回目の接種。


今回はいきつけのクリニックでファイザー社製のワクチン。

4回目の時は集団接種会場でモデルナだった。

この時は強烈な副反応に苦しんだ。

 

一夜明けて多少の微熱と体のだるさはあるけれど、さほど辛くはない。

夜のオケの練習は降り番のため欠席。

 

フランスのピアニスト、エリック・ハイドシェックの来日ライヴから。
N響とのライヴを聴く。

N響85周年記念CDとして発売されたCD2枚もの。

610ublsatgl_ac_sx425_

CD1
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
・ヘンデル:ハープシコード組曲第7番ト短調 HWV.432~パッサカリア
・サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調 Op.78『オルガン付き』

 エリック・ハイドシェック(ピアノ)
 アンドレ・イゾワール(オルガン)
 NHK交響楽団
 ピエール・デルヴォー(指揮)

   録音:1978年11月8日、11月15日 東京、NHKホール
 
もう一枚は11月17日のオールフランスもののライヴ。

CD2
・ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
・ドビュッシー:夜想曲より『雲』、『祭』
・デュカス:交響詩『魔法使いの弟子』
・ラヴェル:道化師の朝の歌
・ラヴェル:ボレロ

 NHK交響楽団
 ピエール・デルヴォー(指揮)

   録音:1978年11月17日 東京、NHKホール
 
 この一連の演奏はFMでリアルタイムで聴いている。

 

聴いているうちに学生時代の下宿の一室の天井の模様を思い出した。

賄い付きの家族的な下宿でおじさんは超大物歌手の伯父。

もう鬼籍に入っているだろうな。

google earthでその場所を検索してみたら空き地になっていた。

 

この時ラジカセで録音したエアチェックテープは今でも持っている。
ハイドシェック編のヘンデルが良くて何度も繰り返し聴いていた。

40年以上の歳月を経てこの演奏がCDで出た。

 

フランス革命を彷彿させる、力強い意思の力を感じさせるコンチェルトの長大なカデンツァはハイドシェック自身のもの。
幻想的で悲劇的なティストも感じられるモーツァルト。

繊細でなよっとした青白き秀才の雰囲気のEMIへの若き日のスタジオ録音とは別人のようだ。


1290328072

 

学生時代のエアチェックテープはモーツァルトとヘンデルのみでサン・サーンスは残していない。

このCDを聴いていてその理由を思い出した。

他の曲はオケの音色に変化が乏しく、デルヴォーの指揮もスタジオ録音に比べると精彩を欠く。

デルヴォーが録音を残さなかったサン・サーンスの交響曲第3番も期待外れの出来。

 

Youtubeはハイドシェックのヘンデル

| | コメント (0)

2022年12月 7日 (水)

テミアンカのグリーグ

本日晴天、時は世の中の喧噪とは無縁に着実に経っていく。

先日の日曜日、親戚の法事で三島の妙行寺。

本堂に入ると中国革命の父といわれる孫文の額。


318139629_5763997823719557_3118166166934

ご住職に由来を尋ねたところご住職の祖父が中国との関係が深く、孫文の奥さまから直接いただいたとのこと。


317721628_5763998263719513_7566685477908

そして本堂の前には巨大な中国獅子像。


318018651_5763998817052791_6680606639842

驚いたことに、元は天安門広場にあったもので中国政府からいただいたものだそう。

像の側面には中国皇帝の象徴、龍の姿が彫ってある。


317586225_5763999040386102_6459838436038

 

アンリ・テミアンカのグリーグを聴く。

Img_20201223_071012_20221207194101

 

・ヴァイオリンソナタ第1番 ヘ長調 作品8
・ヴァイオリンソナタ第2番 ト長調 作品13  以上グリーグ

 

 アンリ・テミアンカ(ヴァイオリン)

 ジェイムス・フィールズ(ピアノ)

 

テミアンカはイギリス生まれ。アメリカを中心に活動。

1935年のヘンリク・ヴィエニャフスキの国際ヴァイオリンコンクールでは第3位を入賞。

このときの第1位はジネット・ヌヴー、第2位はダヴィド・オイストラフという大当たりの年だった。

録音は比較的多いけれど、今でも生き残っているのは少ないのではなかろうか、

1946年のワシントンでのベートーヴェン、のヴァイオリンソナタ全曲の演奏会ライヴが数年前に出て話題になったくらい。

 

このグリーグは米OrionのLPで、有名な第3番ではなくて初期の2つのヴァイオリンソナタを収めている。
一昨年の暮れにヤフオクで落とした3枚のヴァイオリニストのLP中の1枚。

 

いずれもグリーグ20代の作品で軽くおしゃれな民族風のテイストが漂う素敵な曲。

中でも第2番はグリーグが新婚時代に作曲した曲だけに、なんとも幸福感に満ちた作品に仕上がっている。

第2楽章冒頭の懐かしいようなメロディにはホロリとさせられるほど。

ただ美しい余韻に浸っていると突然民俗舞曲風の速い展開になるのが残念。

もう少し余韻に浸りたい。

 

演奏は素晴らしい。

ベートーヴェンのヴァイオリンソナタのような激しさを聴かせる第2番の第1楽章の厳しい表現や、両曲のアダージョ楽章での歌いっぷりも見事。

なによりも独特の甘さを秘めたヴァイオリンの音色が素晴らしい。

一度聴いたら忘れられない音。

 

録音は生々しいほどのステレオ録音。

 

Youtubeはテミアンカのシューマンからロマンス第2番

| | コメント (0)

2022年12月 4日 (日)

モーツァルト父子の曲をネヴィル・マリナーで聴く

12月。晴れのち曇り。

土曜の夕刻,狩野川からの富士山。


317362748_5760761497376523_5362496683689

冬の姿になりました。

 

今日は親戚の法事があり、昨日から二人の娘夫婦が我が家に宿泊。

昨晩は若い婿殿二人とスコッチウィスキー3種を飲み比べながらの楽しい時間。

その横をカタコトの言葉を発し始めた孫が走り回っている。

 

今日は法事の終了後、佐野美術館敷地内の「せせらぎ亭」で和風懐石。

食事の後は三島大社に皆で参拝。

 

娘達は夕方には帰っていった・・・・

 

祭のあとのような寂しさの中、夕食は家内と二人。

 

 

昭和初期のマッチ箱のコレクションが身内の家に伝わっている。


Dsc03132

 

その数およそ千枚ほど。

Dsc03131

美しく3冊のアルバムに整理されて状態も非常に良い。


Dsc03138

とても90年以上の年月を経たとは思えない鮮やかさだ。

ほぼ全国を網羅しているけれど、地元沼津のカフェや料理屋、映画館などのマッチ箱が多数含まれているのが貴重。

Dsc03134

昨日懇意にしている市内の歴史研究団体の役員さん達に見せたら一同大興奮。

役員さん達はいずれも数十年歴史を研究してきた手練れの郷土史家の人々。

 

このまま埋もれてしまうのも惜しいので、なんらかの形で紹介したいと思う。

 

今日はマリナーのモーツァルトそのほか。
手持ちは阿蘭陀フィリップスのLP.

同じ内容のCDも出ていた。

R1121829615357451087586

1.セレナード第13番ト長調K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
2.アダージョとフーガ ハ短調K.546
3.カノンとジーグ            :モーツァルト
4.カッサシオント長調          :レオポルド・モーツァルト

サー・ネヴィル・マリナー(指揮)
アカデミー・オブ・セントマーティン・イン・ザ・フィールズ

録音1984年1月、11月 ロンドン

 

パッヘルベルはカノンの中間部にジーグを配した個性的なもの。

レオポルド・モーツァルトの曲は、中間部のいくつかの楽章がいわゆる「おもちゃの交響曲」と同じ曲になっていて、かつて「おもちゃの交響曲」の作曲者がレオポルド・モーツァルトとされた根拠となった曲。

今ではこの曲はオーストリア、チロル地方の作曲家エドムンド・アンゲラーの作ということで落ち着いている。

 

キリリと引き締まったアンサンブルに格調高く歌い上げていて、いわゆる「おもちゃの交響曲」も聴いていて気持ちが良い。

ウィンドマシンらしきものの音が聞こえたり、カッコウの音が調子っぱずれなのがなんとも剽軽だ。

録音も美しく遊び心の中に最上のモーツァルトを聴くことができる。

4年前にもこの盤は聴いていた。

 

Youtubeはこのマリナーの演奏で「カッサシオン」第3楽章

| | コメント (0)

2022年12月 2日 (金)

本日の練習、竹下先生の指揮

12月になった。昨日は今シーズン一番の冷え込みで北海道は吹雪。

出勤前、市民体育館建設現場の欅。

 

風に落ち葉が舞っていた。

Img_20221201_082032

 

サッカー・ワールドカップはスペインに勝利。

コスタリカとの敗戦のあと、自分はなんとなくワールドカップに気分が盛り下がり気味で、このスペイン戦を早起きして観戦する気持ちが失せていた。

スペイン強そうだし・・・・

 

ところが今朝起きたら老母がテレビの前に座っている。

リアルタイムで見るつもりで4時に起きていたらしい。

 

聞くと母が通っている老人保健施設では、ワールドカップの話で連日盛り上がっているとのこと。

 

へぇー・・・・

 

木曜日はオーケストラ。

今回は初登場の竹下先生の指揮。

曲はベートーヴェンの交響曲第1番とブルックナーの交響曲第4番第4楽章。

先生は21歳!


Img_20221201_190956

 

ここ2年ほど若手の音大生指揮者が来てトレーナーとして振ってくれている。

それぞれ個性的な人たちなのが面白い。

 

ベートーヴェンの第1番は沼響40年の歴史の中で初めて演奏する曲。

自分は降り番なので客席で観戦。


Img_20221201_194905

古典的な曲なので、きっちり振っていただけばそれなりの形になるのだけれど、随分とテンポが速い。

その上棒の振り方が明快のようでいて独特の癖があるので、演奏する側の受取り方がバラバラになり客席で聴いているとアンサンブルが微妙にずれていた。

うーん。

 

後半はブルックナーということで自分も参加。

冒頭からやはり速いテンポだけれど曲が進むにつれてだんだんと遅くなってきた。

隣で吹いている同志が「チェリビダッッケのようになってきた」と呟いている。

 

このテンポでは金管は後半でバテそうだ。

それでも遅いテンポのために他のパートの役割と曲の構造はよくわかった。

 

先生はブルックナーを指揮するのは初めてなのだろう。

一生懸命誠実に振っていただいているのだが、いかんせん未だこの曲の練習を始めて日の浅い沼響のメンバーは譜面を見るのに精一杯。

 

ブルックナーの巨峰、頂上は遥か彼方。

 

Youtubeはベートーヴェンの交響曲第1番、イヴァン・フィッシャー指揮ロイヤルコンセルトヘボウ管

| | コメント (0)

« 2022年11月 | トップページ | 2023年1月 »