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2023年1月に作成された記事

2023年1月31日 (火)

今年最初の音盤購入は超巨大編成のブライアンの交響曲第1番「ゴシック」

晴れのち曇り。

1月も今日で終わり、寒さが多少緩んできた。

今年最初の音盤購入。

木曜に娘のところへ寄った帰りにお茶の水ディスクユニオンへ。


もう購入は控えようと思ったのは数日前。
とはいえ東京に出ると自然と足はそちらへ。

お茶の水のディスクユニオンは先月寄ったばかりなので他の店も考えたけれど高田馬場の「タイム」は平成末期に閉店してしまい渋谷レコファンも今はない。
神保町界隈も頭をよぎったけれど東京駅までのアクセスを考えて再びお茶の水へ。

店内に入りいつもながらLP300円コーナーから始まって、順に500円以下そして新入荷コーナーへ時間の許す限りの回遊。

ひと月前にも同じ場所を見ているけれどかなり入れ替わっていた。

回転が速いのだろう。


前回はミャスコフスキーなどロシア系管弦楽曲が多かったけれど、今回はマイナーな作曲家の交響曲などが目立っていた。

最初にフェドセーエフのグラズノフの交響曲全集セットを格安で発見。
けれども重いのでパス。
かつて沼津にあったロック中心の中古レコード店にこの全集が置いてあって、1万5千円という法外な値が付いていた。

その店はほどなく消滅した。

いろいろ眺めて小一時間。

全盛期にはLPサイズの特製リュックを持参して、両手を含めて数十枚をお持ち帰りしたこともあったけれど、さすがに今はその気力はない。
結局持ち帰りは十数枚。


店に入ると最初にトライしたエサ箱に良いものがあると、だいたい良い出物有り。


最初の箱から取り上げたのはポーランドの初代大統領パデレフスキの交響曲ロ短調「ポーランド」。MUZA盤300円。
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偉大なピアニストであったパデレフスキは作曲家としてもいくつかの曲を残している。
ピアノ曲「メヌエット」はパデレフスキのメヌエットとして有名。


交響曲のような大作となると果たしてどうか。
タイトルからしてさぞや愛国的な作品なのだろう。

アメリカの作曲家ロバート・ラッセル・ベネットの交響曲第1番。

IgorBuketof指揮のロイヤルフィルのRCA盤。
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比較的軽い曲が多いベネット。
ガーシュインの歌劇「ポーギとベス」のベネットによる組曲編曲版は好きな曲だし、
「サウンド・オブ・ミュージック」と「マイフェレディ」も良いアレンジだった。

生涯に32曲の交響曲を残したイギリスの作曲家ブライアンの長大にして超巨大編成の交響曲第1番「ゴシック」の初演者ボールトによるLP2枚組。
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実に8管編成の巨大オケに加えて児童合唱、合唱を加えて800人の演奏者を必要とする曲。

ボールトの録音はTESTAMENTからCDでも出ている。

このLPはARIESという正体不明のレーベルによるもの。
おそらく海賊盤。


マルティヌーの交響曲、第3、4,5番をノイマン指揮チェコフィルのスプラフォン盤2枚組。
これSQ4チャンネル盤だった。

同じメンバーの2番と4番は先月同じ場所でゲット済。

このときはこの2枚組はなかった。
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ストコフスキー指揮デンマーク放送響によるニールセンの交響曲第2番。
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デンマークPOCO盤。

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同じくニールセンで合唱曲。「愛の賛歌」と「眠り」
ハイドンの名演で知られるウェルディケの指揮。英EMI盤。
オケはストコフスキー盤と同じデンマーク放送響。

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ストコフスキー時代のフィラデルフィア管の首席フルート奏者だったウイリアム・キンケイドでヒンデミット、キャプレ、サン・サーンスなどの作品。
米コロンビア盤。

アメリカの作曲家モートン・グールドの自作自演。
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バレエ「フォールリバーの伝説」。米RCA盤。


ラインスドルフ指揮ボストン響のブラームス、「ドイツレクイエム」米RCA2枚組LP.
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ここではミルンズの歌で「4つの厳粛な歌」も併録。
ここではラインスドルフ自身のピアノ演奏を聞くことができる。

ラインスドルフは無名時代にワルターやトスカニーニの助手としてオペラでの練習ピアノを弾いていた。


南西ドイツ放送局の自主制作レコードでエルネスト・ブール指揮の「ピーターと狼」。

ジャケットを見ただけですぐにわかる米ノンサンチ盤。
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ベートーヴェンの管楽六重奏曲。ホルンのバルボトゥーほかのフランスの管楽器奏者たちによるもの。

ホルン系ではベートーヴェン、ハイドン、モーツァルトの作品を集めたSAGA盤LP.
タイトルは狩猟ホルンと弦楽のための音楽。
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演奏はマンハイムアンサンブルとあるけれどもメンバーのクレジットはない。


手塚治虫の名作「火の鳥」の映画音樂。

作曲者のミッシェル・ルグラン指揮ロンドン響の組曲版。
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これは「題名のない音楽会」で作曲家の服部隆之氏が紹介していたレコード。


フランスのピアニスト、ベルナール・ポミエのドビュッシーピアノ曲集。

ポミエはイーヴ・ナットとイーヴ・サンカンに師事している。
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手持ちは来日時の軽い曲ばかりを集めたアルバムとシューマンのピアノ曲集。

そして師サンカンとのモーツァルトの2代のためのピアノ協奏曲集など。

個性的で面白いピアニストの印象あり。


R.シュトラウスの甥にしてウィーン国立歌劇場の首席指揮者だったルドルフ・モラルト指揮ウィーン響のワーグナー管弦楽曲集。
フォンタナ盤LP.

ドイツ・オーストリアの地方オペラハウスでキャリアを積み上げていったモラルト。
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手持ちにはほぼ同時期のモ-ツァルト歌劇序曲集があるけれども、このワーグナーではどのような演奏を聴かせるのだろうか。

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2023年1月28日 (土)

レコードコンサートのことなど

1月も最後の週末。底冷えのする日々、今日も寒い。

朝には車のフロントガラスも凍っていた。

寒波の襲来で全校的に被害が出ている。

温暖な沼津も昨日の最高気温は6度。

 

今日は晴れて富士山も良く見える。


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今週はいろいろあって、水曜は生まれたばかりの孫に会いに行ったりしていた。

沼津発始発6時5分のJR宇都宮行に乗車。

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車中が長くなるのでグリーン車を利用。

目的地まで乗り換えなしでグリーン車を使っても新幹線よりはだいぶ安い。

先方では婿殿のご両親とも久しぶりに会うことができた。

皆で孫の顔を見ながらのランチタイムは楽しい。

 

帰りは東京経由。


この日はちょうどN響の定期演奏会があり、ソヒエフ指揮のバルトークとドビュッシーという興味をそそられるプログラムだったけれど既に完売。
これ、かなりの名演だったらしい。

他にチョン・ミョンフム指揮東京フィルのブルックナーもあったけれども東京フィルは3月にバッティストーニ指揮のコンサートに行く予定なので今回はパス。

 

やむなく?お茶の水で降りてディスクユニオンへ。
ユニオンは先月に寄っている。

 

木曜夜のオケの練習は降り番のベートーヴェンなので欠席。

 

そして昨日夜は文化センター主催のクラシックレコードコンサートの解説。


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昨日は一層冷えておまけに午後から冷たい雨。

事前申込制とはいえ入場無料の行事。

おそらくキャンセルが多いだろうと予想しながら文化センターへ向かう。

 

センターの事務室に入るとキャンセルが3人ほど。

御殿場方面の人たちだった。

標高の高い御殿場は雪なのだろう。

連絡なしの当日キャンセルも想定していたけれど意外やキャンセルはその3人だけだった。

 

曲はクラシック音楽の入門編としてモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」やスッペの「軽騎兵」序曲。メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲などの軽い曲ばかり。

 

今回は新しい人の来場が多かった。


先月新聞社の取材を受け先週記事になったばかり。

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おまけに数社のネットニュースにもとりあげられている。

終わった後に初めての方から声をかけられた。

ネット記事を見てこの雨の中さいたま市から車で来たとのこと。

へぇー!実にありがたいことで、こちらとしては恐縮するばかり。

 

初対面の方としばしアナログ再生についての立ち話。

アンケートを見たら東京からの方や、県内でも比較的遠方の富士宮市からなど市外の人多数。

 

やはりネットの威力は大きい。

 

Youtubeはコリン・デーヴィス指揮のモーツァルト、歌劇「魔笛」序曲

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2023年1月24日 (火)

アブラヴァネルの「アメリカーナ」

曇り時々雨。

1月も後半、今週は寒波襲来。

今朝は氷も張らずさほど寒くはなかった。

出勤途中で雨がポツリポツリ。

 

昨日は早朝から資源ゴミのゴミ当番。

雨の中30分ほど寒さに震えながらご近所さんと世間話。

仕事は休みで午前中にはケアマネジャーさんが来て母の来月からの介護支援の確認など。

孫がもう一人増えて娘からは毎日のように動画を送ってくる。

 

ギリシャの指揮者アブラヴァネルで20世紀アメリカの作曲家を聴く。

アルバムタイトルは「Americana, Volume II」


米ターナバウトのLPで、バーンスタインやモートン・グールドのお馴染みの作品を含む5人の作曲家の作品を集めたもの。


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「Americana, Volume II」

・「キャンディード」序曲     :バーンスタイン
・「ウエスタン」組曲       :エリ・ジーグマイスター
・ アメリカン・サリュート     :モートン・グールド
・「パンチとジュディ」序曲    :ルロイ・ロバートソン
・交響的練習曲           :ヴァーツラフ・ネリベル

 モーリス・アブラヴァネル(指揮)
 ユタ交響楽団

 

タイトルは「Americana, Volume II」


Volume 1はアイヴス、ラッグルズ、コープランドの作品を集めていて2つを合わせたCDもVOXで出ている。


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このCDも家にあったのでダブり買い。

 

Elie Siegmeister(1909-1991)はニューヨークで生まれニューヨークで没したアメリカの作曲家。

作品はこの「ウエスタン」組曲が最も有名のようだ。

1945年にトスカニーニ指揮のNBC響によって初演されている。

曲はコープランドの曲をもっと大衆的にしたような作風で、西部劇でおなじみのアメリカの大衆音楽のメロディが各所に出てくる。

ちょうど外山雄三の「ラプソディー」のアメリカバージョンのような曲。

 

ネリベルは吹奏楽の世界では有名な作曲家で自分も何曲か演奏したことがある。

強烈なリズムの中で音をモザイクのように組み立てた独特の作風。

このオーケストラ曲も吹奏楽の作品と同じような個性的な音響世界が広がる。

このアルバムの中では一番面白く聴くことができた。

 

Leroy Robertson(1896-1971)はユタ州生まれ。


ユタ響とも関係が深くいくつかの作品が初演されている。

 

パンチとジュディ」はマザーグースの一編。

パンチはパンチネルロあるいはプルチネルラと同義の道化師を表す言葉らしい。

曲は賑やかで騒がしい曲。

聴いているうちに吹奏楽の作曲家、アルフレッド・リードの序曲「パンチネルロ」を思い浮かべた。
非常に良く似ている。

 

アブラヴァネルの演奏はどの曲もシンフォニックで豪快に仕上げたソツのない出来。

聴き慣れたバーンスタインやグールドの作品は、多少粗く感じるけれども聴いていくうちに気にならなくなってきた。

 

Youtubeはネリベルの金管六重奏とバンドのための「アンティフォナーレ」

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2023年1月22日 (日)

マリナーのバッハ、管弦楽組曲

晴れのち曇り。

週の半ばからは寒波到来の予報。

先日立ち寄ったオフィス近くの台湾料理店「萬品香」の台湾葱ラーメン。


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先週はいろいろあって仕事は実質2日ほど。

家にいる時間が長くなると自然と灯油の消費が増える。
ガソリンも灯油も高くなって、先月我が家の電気使用料を含む光熱水費は高値を更新。

今月は月半ばを過ぎても音盤を1枚も購入していない。

こんなことは今までなかった。

自分の感性が鈍ったのかもしれないけれど、常連となっているブックオフとハードオフに最近驚くような魅力のある盤は皆無だったし、ネット上でも猛烈に欲しいものは少なくなってきた。

なによりも手持ちが増えすぎた。

全て一度は耳を通してはいるけれど、はたして2度目を聴くことがあるのだろうか。
と悩み始めた今日この頃。

 

ネヴィル・マリナーのバッハを聴く。
管弦楽組曲から第2番と第3番。
マリナーはバッハの管弦楽組曲全曲を3回録音している。

Argoへの1970年、PHILIPSへの1978年、そしてEMIへの1984年。

 

手持ちは1回目と3回目の2つの録音。

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・組曲 第2番 ロ短調 BWV.1067    
・組曲 第3番 ニ長調 BWV.1068

 サー・ネヴィル・マリナー(指揮)
 アカデミー・セントマーティン・イン・ザ・フィールズ
 サーストン・ダート(通奏低音)
 ウイリアム・ベネット(フルート)
  

  録音 1970年12月 Studio, St. John's Smith Square,

 

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・組曲 第2番 ロ短調 BWV.1067    
・組曲 第3番 ニ長調 BWV.1068

 サー・ネヴィル・マリナー(指揮)
 アカデミー・セントマーティン・イン・ザ・フィールズ
 アラステア・ロス(通奏低音)
 ウイリアム・ベネット(フルート)
 マイケル・レアード、サイモン・ファーガスン、
 ウイリアム・ホートン(トランペット)

   録音 1984年11月  Abbey Road Studios

 

3回の録音ともにフルートソロはウイリアム・ベネット

ベネットは最初の録音当時ロンドン響の首席フルート奏者

マリナーの録音には非常に多く参加している。

 

トランペットのマイケル・レアードはフィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブルのメンバーとしても知られ、ビートルズの録音にも参加している名手。

 

私が聴いたマリナー指揮アカデミー管弦楽団の来日公演でもトランペットを吹いていた。

 

管弦楽組曲のバッハの自筆譜は現存しない。

今に伝わるのはバッハのライプツィヒ時代に筆写されたパート譜。

 

マリナーの第1回目録音は音楽学者サーストン・ダートの参加のもと、ベルリン国立図書館所蔵のバッハとバッハの息子カール・フィリップ・エマヌエル・バッハを含む3人の弟子が書き写したパート譜による演奏。

第3回のEMI録音の第3番はCh.F.ペンツエルがバッハの死後にケーテン時代の譜面から写したとされる譜面も参考にしているようだ。

この2つの版にはいくつかの異動があり、ペンツェルの写本では第3番の有名なアリアをヴァイオリソロで弾かせている。

この2つの録音ともに比較的編成は小さく、鋭角的なアクセントが特徴的。

ある意味古楽器による演奏を先取りしているようにも思える。

 

EMIへの3回目の録音ではハープシコードとオルガンを使い分け、第3番ではトランペットをあまり目立たせない隠し味的な使い方。

第3番のトランペットとティンパニはオリジナルにはなく後に加えられたとされているので、このような扱いにしたのだと思う。

EMI盤のアリアはヴァイオリンソロ。

 

演奏は第1回録音が圧倒的に良い。

ダートの生き生きとした躍動感に満ちた通奏低音に導かれ、毅然とした格調の高さが感じられる素晴らしい演奏だった。

同じころ録音されたダートが加わったマリナーのブランデンブルク協奏曲も名演だ。

 

Youtubeはマリナーのバッハ、カンタータ第208番から「羊は安らかに草を食み」

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2023年1月20日 (金)

本日の練習、下田先生で金管分奏

本日大寒。本格的な寒波は来週あたりから。

昨日の富士。

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笠雲のような雲がかかっていたけど雨は降らず本日晴天。

帰省してくる娘と孫のために布団を干したりしていた。

 

今日はオフ。母をディケアに送り出したあといきつけのクリニックで定期健診。

年末年始の食生活はかなり荒れていたけれど血縁検査の結果は意外と良好だった。

 

先月某新聞社から自分が長い間係わっているクラシックレコードコンサートについての取材を受け、今週の初めに記事になっていた。

この記事が思いがけずネットニュースにもなって、遠方の友人からメールが入ったり職場で話題になったりした。

単なるローカルニュースだと思っていたのに、こんな大げさになるとは思わなかった。

 

そして昨晩はオケの練習。

場所は市民文化センター地下のリハーサル室。

今回はプロのホルン奏者下田太郎先生を招いて金管分奏。

下田先生には娘も大学時代にホルンでお世話になっている

 

曲はブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」

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市民文化センター地下の狭いリハーサル室も、このくらいの人数だと皆の響きが良く聞き取れて具合が良い。

 

オルガン奏者だったブルックナー。

先生からオルガンの奏法からの音の移り変わりの説明を聞き、納得するところが大きく、ブルックナーが曲に仕込んだ転調の妙も含め非常に勉強になった。

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先生からはブルックナーのホルンパートは、通常のホルンのロータリーバルブよりもウィンナホルンのウィンナバルブの方が吹きやすいなどの面白い話も伺った。

楽しく気持ちよく吹けた充実の2時間。

 

Youtubeはブロムシュテット指揮ウィーンフィルの「ロマンティック」第4楽章終結部

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2023年1月17日 (火)

ハイティンクのブルックナー、「ロマンティック」

ここ数日の雨は上がったけれど本日終日曇天。

気温は低く通勤時に狩野川堤防上を歩いていると風が冷たく耳が痛いほど。

 

出勤してまもなく母が通所しているデイケア施設から電話がかかってきた。

出ると右肩が骨折か脱臼している可能性があるという。

母は昨日から右肩の痛みを訴えていたけれど、転倒したわけでもなく強打の話も聞いてはいなかった。

あいにく来客の予定があり時間も迫っていたので、しばらく母の世話をお願いして午後に迎えに行くことにした。

午後に入っていた会議をキャンセルして昼過ぎにオフィスを出た。

 

いきつけの整形外科の午後の診療は14時半からだったので、途中ローソンで昼食を購い帰宅して急ぎ昼食。
母の保険証と診察券を持って施設へ向かう。

母を引き取りそのまま整形外科へ。

診察の結果は幸い骨折も脱臼もなく単に筋をひねっただけだったらしい。

そのまま帰宅すると17時を回り薄暗くなっていた

母を寝室に運ぶと疲れが出てしばらく放心状態。

 

遅い夕食の後、今日もブルックナー。「ロマンティック」を聴く。

オランダの指揮者ベルナルド・ハイティンクの最初の交響曲全集録音から。

手持ちは日本フォノグラムが出していた廉価盤LP.


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・交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』[第2稿(ハース)]

 ベルナルト・ハイティンク(指揮)
 コンセルトヘボウ管弦楽団

   録音 1965年5月

 

1963年から1972年にかけて完成したハイティンクのブルックナーの交響曲全集で第0番を含む初の交響曲全集だった。

この頃のハイティンクはマーラーとブラームスの交響曲全集も完成させ、後にベートーヴェンとチャイコフスキーの交響曲も全集録音。

まさに全集魔。

若くして名門コンセルトヘボウ管の首席指揮者となったハイティンク。

オランダフィリップスが自国の指揮者とオーケストラの売り出しに相当力を入れていたと想像する。

 

ハイティンクのブルックナーは、同じコンセルトヘボウ管を振った再録音の全集もあり、全集にはならなかったけれどもウィーンフィルとの録音もある。

この最初の全集録音は今となっては影が薄く、自分のレコード棚でも長い間隅に眠っていてあることすら忘れていた。

 

このたび沼響で再び「ロマンティック」を取り上げることになり、手持ちの音源を集中して聴き直している。

今日はヨッフムの演奏を聴いたついでにハイティンク。

ハイティンクが1961年に32歳の若さで名門コンセルトヘボウ管の首席指揮者に就任したときに、ヨッフムは補佐役として1964年まで首席指揮者を務めている。

この「ロマンティック」の録音はヨッフムが首席指揮者を辞任した翌年の、いわばハイティンクが独り立ちした時の録音。

正直なところあまり印象に残っていなかった演奏だけれど、今聴き直してみるとオケは十分に鳴りきっているし音楽の流れも無理がなくてなかなか良い。

 

かつてある評論家が軟弱の極みと酷評していたけれど、スケルツォのテンポが速めな以外は特に奇をてらった小細工をしているわけではなく、すっきりとした自然体なのがこの曲には合っていると思う。

 

幾分老成した感じもなくはないけれど、コンセルトヘボウ管のうまさもあって楽しめた。

 

Youtubeはハイティンク指揮ベルリンフィルのブルックナー「ロマンティック」

 

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2023年1月15日 (日)

ヨッフムのブルックナー、「ロマンティック」

この週末は雨模様。

一昨日帰宅途中にみた建設中の市民体育館現場。


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かなりできあがって内装工事中。

 

この土日は県内他市に住む娘と孫が来ていた。

来る度に孫の成長が著しくカタコトの言葉を話し始めている。

畑のブロッコリーや檸檬を持たせ昼には帰って行った。

 

そして先週もう一人孫が増えた。

他県に住む次女の子。

里帰りはしなかったので近いうちに会いに行くのが楽しみ。

 

今沼響で練習中のブルックナーの「ロマンティック」を聴いていた。

聴いたのはヨッフム指揮コンセルトヘボウ管のライヴ。

聴いたのはTHARAから出ていたCD4枚組。
第4番のほかは6.7,8番を収録。

 

購入記録を見たら1996年7月。
ちょうどブルックナーに凝っていた時期で、同じ月にスクロヴァチェフスキーやホーレンシュタインのブルックナーもまとめ買いをしてしまっている。

 

同じTHARAからは曲の組み合わせを替えて別番号でも出ていて、マヌケなことにこの2年後に買ってしまっていた。


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・交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』

 オイゲン・ヨッフム(指揮)
 ロイヤルコンセルトヘボウ管絃樂団

   録音 1975年1月16日 ライヴ

 

ヨッフムのブルックナーは、コンセルトヘボウ管との来日公演で交響曲第7番を聴いている。
場所は東京文化会館。

神々しいような名演だった。
そしてコンセルトヘボウ管の重心の低い奥深い響きと、第2楽章でのワーグナーチューバの完璧なアンサンブルを今でも思い出すことができる。

別の日、別会場の録音がDVDとCDで出ている。

 

ヨッフムは沼津にも来た。

バンベルク交響楽団の沼津公演の時にこの時は指揮ではなく、ヨッフムは客席に座って
レオポルド・ハーガーの指揮する演奏を聴いていた。

その席がたまたま自分のすぐ前。

目の前に巌のようなヨッフムの背中があって発するオーラも半端でなく、ハーガー指揮の演奏の印象派ほとんど残っていない。

 

そしてこの「ロマンティック」のライヴ。

この曲はラインスドルフの自然体の演奏が気に入っているのだけれど、ヨッフムの演奏はブラスのフォルティシモが強烈。

メリハリの効いた熱いブルックナー。

それでいて巨大な大聖堂を仰ぎ見るような厳かで壮大なスケールの名演。

フィナーレ冒頭のコントラバスが絶妙なテンポの中深い音で入ってくるのを聴いていてゾクゾクしてきた。

 

スコア片手で聴いていないけれど、ブラスの強烈な咆吼に加えてティンパニとシンバルが鳴りまくっていて改訂版のアイディアがいくつか入っているようだ。

 

二つのスタジオ録音もこんな熱い演奏だったのかな・・・・と気になってシュターツカペレ・ドレスデンの全集から、「ロマンティック」の第1楽章と第4楽章も聴いてみた。

手持ちは音がよくないことで評判のEMIの外盤全集。


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録音データを見るとコンセルトヘボウとのライヴと同じ1975年の録音で、こちらは12月の収録。

テンポの揺れや微妙なタメはコンセルトヘボウとのライヴとほとんど変わらず、シンバルも同じ場所で鳴る。

この曲に関してはスタジオ録音とライヴとの区別なくヨッフムの解釈が固定されていたことがわかる。

 

この盤のリマスターにはいろいろ批判があるようだけれど、細部はTahra盤よりは明瞭。弦楽器の細かな刻みも良く聞こえていた。

 

ただシュターツカペレ・ドレスデンは素晴らしいオケだけれど、このスタジオ録音にはコンセルトヘボウとのライヴで聴かれた炎のような熱気はさほど感じられない。


フィナーレ冒頭のコントラバスの説得力もライヴの方が上だ。

 

CDへのリマスターの過程で何かが飛んでしまったのだろうか、LPでも聴いてみたい。

 

シュターツカペレ・ドレスデンの首席ホルン奏者、ペーター・ダムの第1楽章冒頭のホルンソロは素晴らしい聴きもの。

 

Youtubeはヨッフムのブルックナー、コンセルトヘボウ管との交響曲第7番。私が聴いた数日後の東京デノライヴ。

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2023年1月13日 (金)

本日の練習、今年最初のブルックナー喜古先生の指揮

2023年1月も半ばにさしかかり晴れた日が続く。

今日は暖かだと思っていたら夜遅くから雨。

外に出てみた。

久しぶりに雨の音を聞いた。

3週間ぶりの雨。


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100均で見つけたリコーダー形のボールペン。

音は出た。

 

昨晩は沼響の練習日。

先週が降り番のベートーヴェンの日だったので、自分としては今年の初練習。

場所は市民文化センター小ホール。

本番を振っていただく喜古恵理香先生の指揮でブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」。

 

昨年から、数人のトレーナーが入れ替わり立ち替わり下振りをしてくれていた。

若い音大の指揮科の学生だったり、プロオケの奏者の方だったりそれなりにバラエティに富んでいて面白かったけれども、今回初めて本番を指揮していただく喜古先生の指揮。


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本番の解釈やテンポ感がようやくわかってきて、練習そのものがすっきり先が見えてきた。

 

喜古先生の解釈はかなりテンポを動かすブルックナーのようだ。

それにしてもブルックナーのホルン、面白い。

 

Youtubeはブロムシュテット指揮バイエルン放送響のブルックナー「ロマンティック」のリハーサル。今日アップされたばかりの映像です。

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2023年1月10日 (火)

ミュンヒンガーのバッハ、音楽のささげもの

しばらく雨が降らず晴れて乾燥した日々。


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富士山の雪も風に飛ばされて少ない。

孫たちが帰って寂しくなった。

最近指のあかぎれがひどい。

こんなことは今までなかったけれど、コロナ禍で手指消毒を頻繁に始めてからのような気がする。

絆創膏を巻いたり孫用のベビーロションつけたりして治療中。

 

独逸の指揮者カール・ミュンヒンガーのバッハ「音楽のささげもの」を聴く。

50年代に自ら組織した室内オケを指揮して数多くのバロック期の録音を残したミュンヒンガー。

今ではほとんど話題になることもないけれどCDは今でも現役。

 

ミュンヒンガーの「音楽のささげもの」にはDECCAへの3種の録音がある。

・1954年
・1959年
・1976年

あとの2種はステレオ録音、1954年の最初の録音は聴いていない。

手持ちは1959年と1976年の演奏。


いずれもキングレコードの国内盤LP。

この2つを聴いてみた。


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「音楽のささげもの」 BWV1079   :J.S.バッハ

・Ricercare A 3
・Canons
1. Canon Perpetuus
2. Canon A 2 Violini In Unisono
3. Canon A 2 Per Motum Contrarium
4. Canon A 2 Per Augmentationem, Contrario Motu
5. Canon A 2 Per Tonos
6. Canon A 2
7. Canon A 2 Quaerendo Inventietis (With Inversion)
8. Canon Perpetuus
9. Canon A 4
10. Fuga Canonica
・Trio-Sonata
・Ricercare A 6

カール・ミュンヒンガー(指揮)
シュトゥットガルト室内管弦楽団

 Soloist, Cello – Mischa Frey, Siegfried Barchet
 Soloist, Flute – Robert Dohn, Willy Glas
 Soloist, Harpsichord – Irmgard Lechner, Martin Galling
 Soloist, Oboe, Cor Anglais – Hans-Peter Weber*
 Soloist, Viola – Michael Meyer (2)
 Soloist, Violin – Georg Baynov

             録音 :1976年7月

 

 

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カール・ミュンヒンガー(指揮)
シュトゥットガルト室内管弦楽団

 Soloist, Cello – Siegfried Barchet
 Soloist, Flute – Willy Glas
 Soloist, Harpsichord – Irmgard Lechner
 Soloist, Oboe, Cor Anglais – Hanspeter Weber
 Soloist, Viola – Ulrich Strauss
 Soloist, Violin – Werner Krotzinger

                        録音:1959年

 

ミュンヒンガーは来日するときにバッハを必ず取り上げ、特に「6声のリチェルカーレ」は何度か取り上げたという。

この二つの録音の曲の内容と順番は同じだがソリストの何人かは変わっている。

旧全集では全13曲と数えた場合9番目の6声のリチェルカーレ(新全集では2番目)を最後に配置するなど、ミュンヒンガー独自の配列。

ちなみにカール・リヒターの演奏は旧全集に忠実。

 

演奏は幾何学的で精密に作曲されたこの曲を純粋に結晶化した形で音化している点で1959年2度目の録音の方が良い。

 

3度目の録音は1959年の2度目の演奏に比べるとずいぶんと丸く穏やかにった。

ミュンヒンガーの旧録音に聴く我が道を行く的な孤高の厳しさはほとんど感じられない。

ただこれが円熟の結果ではなく、老いによる結果のように感じられてしまうのがミュンヒンガーの限界だと思う。

 

フルートソロは76年録音の方が良い。

 

Youtubeはミュンヒンガーのバッハ、「ロ短調ミサ」から終曲

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2023年1月 8日 (日)

チェコの古い狩りの音楽

三連休、松の内も過ぎて今日も晴れた良い天気が続く。

庭の梅が咲き始めた。


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昨年暮れから冷えた日が続いたので今年は例年よりも開花が遅いようだ。

孫の散歩では椿の花にメジロを見かけた。

 

昨日は午後から畑の生垣の剪定。

電動バリカンで一時間余り。

生垣が年々成長してだんだんとこの作業が億劫になってきた。

 

ボヘミアの作曲家たちの曲を聴く。
チェコSupraphonのLP

タイトルは「チェコの古い狩りの音楽」


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・パルティータ(ゲオルク・ドルシェツキー)
・パルティータ(ヤン・ヴェント)
・シンフォニア ニ長調 Op.25「狩り」(パヴェル・ヴラニツキー)*

 プラハ・コレギウム・ムジクム(1,2)
 フランティシェク・ヴァイナル(指揮)*
 プラハ交響楽団

 録音:1970年12月18日、1971年1月15日1971年3月*
    :プラハ、ドモヴィナ・スタジオ プラハ市庁舎スメタナ・ホール
 
ヴェイラニツキーやヴェントなど、ちょうど時代としてはウィーン古典派の時期の作曲家たち。

 

ゲオルク・ドルシェツキー(Jiří Družecký)の曲は、有名なおもちゃの交響曲」と同類のいわゆるベルヒテスガーデンの音楽

編成は管楽合奏それにガラガラや鈴のようなものカッコウの笛なども聞こえてくる。

最初聴いた時はいきなりタンブリンのような音が聞こえてびっくりした。

終楽章は狩りの音楽に定番のホルンセクションが大活躍。

 

モラヴィアの作曲家パウル・ヴラニツキー(Paul Wranitzky1756-1808)はモーツァルトと同年生まれ、モーツァルトとも親交があり、ベートーヴェンの交響曲第1番やハイドンのオラトリオ「四季」の初演を指揮している。

当時のヨーロッパ音楽界の名士だったようだ。

残された作品は交響曲から室内楽、オペラに至る膨大な数があって未出版の作品も多く、未だ全貌は把握されていない。

 

中でも交響曲は50曲を超え70曲以上という説もあるほど。
最近NAXOSからまとまった量の録音が出ている。

 

モーツァルトの親友だったというヴラニツキー。

この交響曲は古典的なこじんまりとした趣。

一度聴いただけではほとんど印象が残らない影の薄さがあるけれども、当時はこの軽さがもてはやされていたのだろう。

 

Youtubeはドルシェスキーの「オーボエと8台のティンパニのための協奏曲」。

中間部のティンパニのカデンツァはハイドンの「驚愕」シンフォニーのパロディ。これ、かなりの名曲ではなかろうか。

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2023年1月 5日 (木)

ラビ・マイカ ワイス著「この力続くかぎり  20世紀の梏桎からの自由の物語」そしてケンプの「ハンマークラヴィア」のことなど

昨年暮れから良い天気が続く。

コロナウイルスの国内初の感染者が出て4年、未だ収まらず。

百年前の1918年から始まったスペイン風邪は1920年には終息している。

4日は仕事始め。

立場は変われどいつもと同じ年始めのオフィスの風景。


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この日の昼食は皆で「とんかつシリウス」のロースカツ定食のテイクアウト。

ここのとんかつは何種類かの岩塩で食べる。

 

3日には地元の鎮守、楊原神社へ孫を連れて初詣に行っていた。


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弾いたおみくじは今年も中吉。

見ると文面はほとんど凶のような内容が並んでいた。

 

年末は縁があって知ることが出来たユダヤ教の司祭の手記を読んでいた。

著者は数年前に急逝した中学高校の部活後輩の妹の義父。


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「この力続くかぎり  20世紀の梏桎からの自由の物語」

 ラビ・マイカ ワイス著,岡村 光浩訳

 出版:千城   1993年.9月発行

この本は30年前にほとんど自費出版に近い形で世に出た。

絶版になって久しく入手困難。

国立国会図書館には所蔵があるものの、地元の図書館を通じて愛知県立図書館から借りることができた。

 

内容は彼がラビになるまでの苦労から第二次世界大戦中の強制収容所での経験、そして戦後は共産政権下でのハンガリーでのユダヤ人への迫害、移住先のフィンランドで再びソビエト連邦による圧力による弾圧など。

それらいくつかの困難を、家族や同胞への深い愛と信念で20世紀を生き延びた著者の体験が記されている。

 

ユダヤ教やユダヤの人々について、彼らへ加えられた迫害は第二次世界大戦のナチスドイツにとどまらず世界的なものであること。

そしてそのような中で彼らが強固なネットワークと強靭な意思の力で生き延びていったことを生々しい体験の中で知ることができる。

 

日本語訳も素晴らしく、馴染みの薄いユダヤ教のルールや習慣についての詳細でわかりやすい注釈も豊富。

久しぶりに大きな感銘を受けた本。

 

 

音楽はウイルヘルム・ケンプのベートーヴェン。

後期のピアノソナタ2曲を聴いた。

手持ちは独逸グラモフォンのLP。

2つあるケンプのベートーヴェン、ピアノソナタ全集のうち2度目の全集中の1枚。


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・ピアノソナタ第29番変ロ長調op.106「ハンマークラヴィア」
・ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 op.109

 ヴィルヘルム・ケンプ(p)

 録音 1964年1月

 

かつてベートーヴェンといえばバックハウスやケンプの演奏が定番のように紹介されていた。


ケンプ最初の全集はベヒシュタインのピアノを弾いていたけれど、このステレオ録音はハンブルクスタインウェイを弾いている。

意志の強い輝かしさの中に暖かく語りかけてくるような情感の深さが感じられ、「ハンマークラヴィア」の第3楽章など感動的だ。

 

あらためて長く世に残るに足る名演だと思う。

 

Youtubeはケンプの弾くバッハ、コラール「甘き喜びのうちに」BWV.729

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2023年1月 3日 (火)

あけましておめでとうございます。ピヒト=アクセンフェルトのブラームス

新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

156年前の慶応二年、高祖父が書いた「家内安全、子孫繁栄」の願文。

時は江戸から明治へ変わる激動の時代。


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今世界は大きな変化の中にあるけれど、今年が良い年になることを願いつつ神棚から取りだしてみた。

 

元日はいつものように弟や娘達を交えて昼食、そして墓参り。

夜は妻の実家へ娘夫婦を連れて会食。

90を超える岳父は未だに矍鑠たるもの。

婿殿は翌日仕事で帰るので、岳父の酒の相手はもっぱら自分。


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年末から天気が良くて今日は孫を連れて近くの牛臥山公園へ行っていた。

このあたり一体は近くに今は記念公園となっている沼津御用邸があり、明治初期には大山巌を初めとする維新の元勲達の別荘が建ち並んでいた。

 

今は公園として整備されている。


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天気も良くてピクニックの家族連れ、犬の散歩をする人、キャッチボールする親子、フルートを吹く人など多くの人で賑わっていた。


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沖には遊覧船、舟釣りを楽しむ人も。


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静かでおだやかな正月の風景。

 

音楽はあまり聴いていない。

エディット・ピヒト=アクセンフェルトのラストコンサートライヴCDを聴いていた。

 

カメラータ・トウキョウから出ていたCDでブラームスの作品を集めている。


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・3つの間奏曲 作品117
・6つの小品 作品118
・4つの小品 作品119

 エディット・ピヒト=アクセンフェルト(ピアノ)

 録音 1996年8月30日 
    草津音楽の森国際コンサート・ホール(ライヴ)

今は8つの小品 作品76を加えた当日全てのプログラムが完全盤として発売されている。

 

チェンバロ奏者として名高いピヒト=アクセンフェルトだが、ショパン国際コンクールの入賞暦を持ちルドルフ・ゼルキンにピアノを師事している。

自分としてはチェンバロを弾いたいくつかのバッハの名演を思い出す。

ピヒト=アクセンフェルトのピアノ演奏を聴くのは初めて。

淡々と進めていくなかに深い余韻と歌。

ピヒト=アクセンフェルトのバッハには、厳しいまでのストイックさを感じさせる面があったけれど、このブラームスも穏やかな中に厳しさを感じさせる演奏だ。

 

ベーゼンデルファーの響きも美しい。

Youtubeはピヒト=アクセンフェルトのバッハ、2声のインベンション

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